何か最近、こんな事件ばっかり… 

≪ 交際相手の2歳長女に大けが 傷害容疑で男逮捕 ≫

「(2歳の)女の子が足にまとわりついてきたので、腹を立てて腕で払い飛ばした。」 って。

血が繋がっていなくても、2歳くらいの幼児になついてこられたら目尻が下がってしまいそうなものだけど、彼はそうじゃなかったみたい。

たぶん、動物を虐待したりする人も同じ心性なんじゃないかと思います。

子供や動物は素直に愛着を示してきますよね。
それが、こうした人達にはよろしくないんです。

ボクの若い頃、世間一般にあった感覚は 「愛されたい」 だったと思います。
マザー・テレサが、「日本は物質的にはとても豊かだけれど心に飢えを抱えている」 と指摘していた頃です。

でも、今はもっと深刻になっているような気がします。

幼少期をさらに遡るほどの、おそらく人生の出発点のところから愛されることに問題を抱えてきたような方々が増えてきているんでしょう。

このような人々は、もはや「愛してほしい」とは求めずに、むしろ愛にイラ立ち、怒り、さらには怖れさえ感じるんじゃないかと思います。

愛を向けられるとそれに自分の命が反応してしまいそうになるのかも。

愛などない世界にひたすらに適応して生きてきて、それしか知らない人間であれば、そのような己の命の動きにどう対処してよいのかわからなくても無理はないでしょう。

慣れ親しんだ世界が破滅するような体験なのだろうと思います。
一連の事件の加害者達は、それを避けようとして、イラ立ちや怒りで自分を防衛しているんじゃないでしょうか。

臨床心理学や精神医学の世界では 「愛着障害」 という言葉があります。
文字通り、他者との間で健全な愛着関係を持つことに苦労する人達ですね。

一言で言えば、愛着関係の傷つきを抱えている人達によって、さらに不幸が拡大再生産されているのが一連の事件の真相なのではないかと、そんなことを連想したりしました。




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