1000年生きるとかは別として、「毒のある魚一覧」とか見まくってるけど、やっぱり、いないよね。(笑)
見た目は、ベタ(闘魚 ランブルフィッシュ)みたいなんだけどなぁ。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
青春越壁 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 18-4】
~書庫内~
放心したように、座り込んでいるジェイ。
物音がして、ファンが入ってきたことに気づき、すぐさま、立ち上がり、一礼する。
ジェイ「大君媽媽は、まだ、お目覚めにはなられませんか?」
散乱したままの箒や手桶に、
視線を向けているファン。
ジェイ「ああ、掃除をしておりまして・・・大君媽媽のところに行かれて、いかがでしたか?」
ソンオンに気付かれたことを今はまだ、言わないつもりなのか、あくまでも、平常通りにしようとするジェイ。
ファン「まだ、目覚めておらぬ。これほど長く眠り続けていて、大丈夫なのだろうか」
まだ、かすれ声で、ショックから立ち直れてない感じ。。なのは伝わる。。
ジェイ「チョハ・・・、大君媽媽について、心配されている理由は、他にあるのではありませんか?」
ファン「白髪・・・シム・ヨンと国巫は、牡丹の花びらと関係があり、二人とも、突然、白髪に変わった。」
ジェイ「チョハは、白髪が、迷魂術の証拠になるとお考えなのですか?」
ファン「あの死んだ僧が大君に迷魂術をかけていたら、大君の髪は、直に白髪になるであろう。奴らが、大君に術をかけた正確な理由とは、一体なんであろうか?」
かすかに、首をひねるファン。
ああ・・・もう、隠しておけない。。
ジェイ「実は、公主媽媽が、以前、私に話してくださったんですが・・・」
ハヨン:大君は、幽霊や蛇を見たなどとありえないことを言ったり、桃を大兄さまに差し上げたと言いだしている。
顔色を変えるファン。
ファン「大君が・・・兄上に桃を渡したと申したのか?」
ジェイ「・・・・・」
ファン「いや、それが事実であるはずががない。どうしてそのような・・・」
ジェイ「チョハ、何を気にされているのですか?」
ファン「大君の身が危ないかもしれぬ。世子の死と関連しているのだ。どうして、深刻でないと言える? これは、ただの噂話ではすまぬのだ。本人が認めたのか?・・・公主以外に、他に誰が聞いた?」
ジェイ「どうやら、中殿媽媽もその場にいらしたそうです。」
ファン「・・・・・!」
ジェイの発した意味、気づくよね。
ジェイ「チョハ、たとえ、クォン尚宮であっても、中殿媽媽の知らぬうちに、お二人を外に連れ出すことなどできないのではありませんか。最初から、中殿媽媽は、幻術を使う男のことをご存じだったのでは・・」
ようやく、ずっと言いたかった疑問と推理を話すことができたジェイ。
すぐには、納得できないファン。
ファン「言葉に気を付けよ!」
ジェイ「それで、大君媽媽の記憶を、迷魂術を使って消そうとされ・・」
ファン「言葉に気を付けよ、と申したはずだ! 恐れ多くも中殿媽媽を陥れる気か!」
小さく横に首を振るジェイ。
だからこそ、今まで、口に出せなかった・・・んですよね。
でも、口に出してしまったからには、もう止められません。
ジェイ「チョハ・・・彼らは、大君媽媽を殺したりはしません。彼らが殺そうとしたのは、公主媽媽ただおひとりです! そして、もし、彼らがその気であれば、クォン尚宮もまた、簡単に殺すことができたでしょう。中殿媽媽がどの程度、ご存じであったのかはわかりませんが、クォン尚宮は、中宮殿より・・」
ファン「もうよい!」
キャパオーバーで、後ろをむいてしまったけれども、ジェイの推理が理に適っていることは、頭ではわかっているファン。
でも、おいそれとは認められないのです。
ジェイ「チョハ・・、マンヨンダンで、私がお話したことを覚えておいででしょうか?」
ジェイ:暗闇にいる時ほど、仮説は重要です。最初に仮説をたて、それらの多くを排除していけば、真実にたどりつくことができます。
ジェイ「これは、ただの別の仮説です。ですが、真実にたどりつくためには、絶対に無視することができないものでもあるのです」
ジェイはそう言うけれど、そんなふうに、うまく切り替えられないファンの気持ちもよくわかります。
だって、いつのまにか、事件の話になりましたけど、その前の件、私、切り替えられてないですもん。
~中殿の部屋~
自分がしかけた罠に、🐰がかかるのをじっと待っている。。。
~ミョンガンの部屋~
まだ、眠り続けているミョンガン。
徐々に、その髪に変化が起き始め・・・
朝いちばんに、医師や医女、内官らが部屋に入ってから、悲鳴を上げる一同。
ハヨン「どうしたのだ?」
ハヨンもまた、朝イチで、ミョンガンの様子を見に来たところで、騒ぎを聞きつける。
ふとんの上には、きょとんとした顔で布団の上に、胡坐をかいているミョンガン。
息を飲み、腰を抜かしてしまうハヨン。
その後・・・
すぐさま、知らせがあったのか、ファンも部屋に駆けつけ、ハヨンに面倒をみてもらいながら、しっかり、ごはんを食べるミョンガン。
束ねているものの、髪は真っ白。
ただ、本人はなんの違和感もないようで、むしろ、お腹がすいてすいて、嬉しそうに微笑みながらバクバク食事を取っている。
傍らの医師が並べている、薬の材料を見ながら、「私が理解している限り、これらの薬で、髪が白くなったのではない」と話すファン。
医師「ええ、そのとおりでございます、チョハ。どのようにして、私が、大君媽媽に、そのような薬を差し上げることができましょうか。一夜にして、髪が白くなるなど、とても信じられません。このようなことは、みたこともございません!」
そりゃ、命がかかってるんだから、お医者さんも、必死になって否定するでしょ。
~宮殿 庭~
内官たちを少し離れたところに待たせて、ハヨンと二人だけで話をするファン。
ファン「大君が、兄上に桃を渡したと、そなたに話したというのは本当か? そして、大君が打ち明けたその場に、中殿媽媽をいらしたというのも本当なのか?」
しばらく、迷いに迷ったあげく、頷くハヨン。
ジェイの言う通りだったことに、言葉もないファン。
~中殿の部屋~
水鉢に、ひょうたんの中から、例の魚をうつしかえる中殿。
山の上の隠れ家から、クォン尚宮が持ち帰ってきたのかな。
すぐに元気に泳ぎ始める魚。
~マンドクとボクスンの店~
お手伝い中の、ダレとモロ。
モロ「ねえ、あの話って嘘だよね?」
ダレ「なにが?」
モロ「1000年も生きてるっていう赤い魚だよ。食べると発狂しちゃう卵を産むような魚がいるなんて!!」
ダレ「うそじゃないよ。その魚は本当に実在するの。15日ごとに、赤い卵を産むのよ。もし、その卵を食べたら、気が狂っちゃうんだからね」
中殿の部屋で、赤い卵が産まれてました。。。
話だけで、身震いするモロ。
モロ「嘘つき! じゃ、その魚、一体なんていう名前なんだよ?」
ダレ「モヤンヘモ(Mooyyanghyeolmok)」
架空にしても、なにか意味あるのかな?
そして、今、そのモヤンヘモ(?)は、中殿の部屋にいます。
~左議政邸~
夜分、何者かが、左相のもとに訊ねてきました。
左相「このような時間に私に会いたいというのは、どなたかな?」
後ろ向きの両班に訊ねる左相。
下人には、名乗れないので、普通に“客”ということで庭先で待たされておりますが、ファンでした。
慌てふためかないところが、さすが左相です。
ファン「久しぶりに、ここに戻ってきたが、いつもとは違う心持ちのようだ」
左相「チョハには、私と私の家族を助けていただきました」
ファン:この家の倉庫を開けてみよ。私が、左相と正郎の無実を証明してみせよう。
左相「チョハが、このように突然、お姿を見せられると、私の驚きは止められません。ですが、こう頻繁に、東宮殿を出られて、人から非難される理由を与えることは好ましくありません。また、このように、一人で出歩かれることもでございます。」
ファン「・・・・・・・」
左相「なにか私に話したいことがおありなのですね?」
ファン「そなたは、私の側の人間だと考えてもよいか?」
ファンは、世子になって、はじめて、これを正面きって、この左相にぶつけたのかもしれないね。
そして、左相もまた、臣下に腹を見せられるようになった証の、この言葉を待っていたんでしょう。
でもね、惜しいんだよ!左相!!(笑)
今回は、政治的・・っていうより、思いっきりプライベート寄りなんです(笑)
左相「私はすでに、この朝鮮と王様、世子チョハに仕えるべく、命をかけております。」
頷くファン。
部屋の中に入り、ミン府伊の書いた、ジクンドの入った封筒を差し出すファン。
左相「チョハ、これはジクンドでは・・・」
そこまでいうと、目を見開き、ファンを見つめる。
左相「このジクンドは・・・」
ファン「ええ。そのとおりだ。これは、私の師であり、そなたの友であった、開城府伊ミン・ホスンによって書かれたものだ。そなたにあてて、書かれたジクンドだ」
もう、この段階から、いつもの、なにが来ても動じない左相じゃないの。
目を見開く左相。
ファン「あの悲劇がおきる直前に、そなたに送られたものだが、様々な状況のため、ようやく、そなたの手に渡ることになった。」
左相「このジクンドが・・どうして、チョハの手に?」
ファン「まずは取り急ぎ、この手紙に書かれていることを知る必要がある。この手紙を解読できる唯一の人間に違いない」
先を急ぎたいファン。
左相「ええ、チョハ。このジクンドは、ミン・ホスンと私だけが知る法則に基づき、書かれたものです。」
ファン「彼の家族が巻き込まれたあの悲劇的な事件は、なぜ、師がこれをそなたに送らねばならなかったのかという理由に関連することは、疑いようもない」
左相「ということは、あの家族の殺害は、ミン・ホスンの娘によるものでは・・」
ファン「ミン・ジェイは罠に嵌められたということだ。どうしても、このジクンドにかかれていることを知らねばならぬ。すべてを正すことができる重要な証拠が、この中にあるに違いない」
もう、ここまでくると、悲願です。
あまりのことに、混乱している左相。
~妓房~
右議政派のチョ一族4人組です。
ウォノ「すぐに、動かなくていいんですか? 左相の恥知らずぶりをご覧になられたでしょう! もし、礼判からの情報がなければ、激しい叱責によって、ほとんど恫喝された気分でしたよ!」
「ええ、左相が一体、姻族がなにをしたと言われたのか・・?あんなひどいことをした人間がよくも、あのようなことを言えるのでしょうか? 世子嬪選考において、嘘をついた」
礼判「チャンジュに人を送りました。ハン・ジュンソプの妻が死亡したことを証言する証人を確保しております。(必要なときは)いつでもお知らせください」
悠然とうなずくウォンボ。
ウォノ「ヨンサンのハン一族は、ほぼ、われらが手中にあるも同然。ただ、世子がちょっと・・・、以前、おっしゃっていた、世子を破滅させるという兄上の切り札とは・・・お願いですから、それも我々に教えてくださいよ」
ウォンボ「世子を叩く切り札とは・・」
三人の目が期待で輝いている。
ウォンボ「まさに、この袖の中にある」
そういうと、そのお尋ね書きをぽ~んと放り投げるウォンボ。
すぐさま、広げるウォノ。
ウォノ「・・これはなんですか?」
「開城の府伊の娘の手配書ではありませんか」
「これが、世子を叩く我々の切り札なのですか?」
慎重に話始めるウォンボ。
ウォンボ「わしは、世子はそう容易い相手ではないと考えておった。だが、ある小娘に盲目となった、ただの子犬であったのだ。」
ウォノ「(小声で)小娘?」
バンと手配書を叩くウォンボ。
ウォンボ「この顔をよく見てみるがよい。これによく似たものが世子のそばにおるであろう。あ~ははははは、あ~ははははは」ンボの高笑いが響く中、
~左議政邸~
ジクンドの解読を急ぐ左相。
ミン・ホスン:この名前に、覚えはないか? 石碑の持ち主は、丙辰年6月25日に死んだ宋寿天(ソン・スチョン)という名前の男だ。これは、10年前、崇礼門の前で処刑された碧川出身の男の名だ。
左相「これは、恐ろしい謀略です。チョハは、すでに、開城の府伊の事件が、碧川の盗賊に関連していることをご存じなのですか?」
小さく、でも、確実に、頷いてみせるファン。
~隠し部屋~
文箱の中の、テンギを取り出して見ているジェイ。
まったく、ソンオンのことを考えていないわけじゃないからなんだろうけど、優先度と熱情は低そうね。
再び、テンギをしまったところで、
文箱の中の短剣が亡くなっているのに気づく。
ジェイ「短刀! 私の短刀はどこに行ったの?」
慌てて、書庫を飛び出したジェイ。
ジェイ「(私の部屋から 失くなったのは、短刀だったんだ、彼らは、私の短刀で一体、何をする気なの?)」
テサンの手で、持ち出されたジェイの短剣は、密書同様、庭の筒を通じて、チョ尚宮の手に渡りました。
ちなみに、チョ尚宮は、世子嬪の教育係として、別宮勤務です。
~ファンの部屋~
ジェイ「チョハ! スンドル、入ります!」
いいかどうかも、聞かないんだ(苦笑)
ソ内官「おい、一体どうしたんだ?」
ジェイ「すみません。急いでるんです」
止められても、どんどん中に入っていくジェイ。
当然、今、ファンは、左議政邸に行っているので、留守です。
ジェイには、ことづけなかったんですね。
部屋を見回すと、ファンのからくり箱の蓋が開いたままになっている。
驚いて、中の“幽霊の書”を取り出すジェイ。
今までの書とは違う行が赤い文字で書かれている。
鰥而老生獨而踽死
(あなたは妻なしで一人で死ぬでしょう)
すり替えられた!!
っていうか、あんな複雑な鍵、誰が開けられるのよ?!
後ろから、ソ内官に、「スンドラ! この不心得者が! この部屋で、なにかしようなどと、一体、なにをかんがえておるのだ!!」と叱責されてしまう。
さっと、後ろ手で、“幽霊の書”をかくすジェイ。
ジェイ「世子嬪媽媽が危険なのです。チョハはどちらにいらっしゃいますか?」
ソ内官「一体、何を言っておるのだ? 」
ジェイ「宮殿の護衛・・とにかく、誰かを差し向ける必要が・・」
そこまで言うと、待っていられないとばかりに、駆け出していくジェイ。
~ミョンガンの部屋~
白くなった息子の髪を、いとおしそうに、梳いている中殿。
中殿「髪など、たいしたことではありません。心配することなんてありませんよ、心穏やかにしておればいいのです。」
ミョンガンの向きを自分の正面にすると、髪を撫でる中殿。
いつもと変わらぬ母の優しい微笑みを見て
安心したように、微笑みをかえすミョンガン。
中殿「外見よりも、心のほうがずっと大事なのです。心とは、“賢현”のような・・」
心の中で、告げる中殿。
それが、あなたの名前なの。
あなたの名は、宋賢。
やはりというか、なんというか、やっぱり、実際、こうして、宋家の名前を持っているということは、王の子供じゃないことは確実になったのね。
~左議政邸~
左相が、ジクンドから書き起こした、密書の内容をみて、手が震えるファン。
ファン「これは・・・こんなことは、とてもありえない!」
動揺するファンを、じっと見つめる左相。
パク・ハンスの、「この世がひっくり返る」という言葉は、あながち、誇張ではなかったということです。
~別宮 世子嬪の仮住まい~
入口のところで、侍女たちに止められるジェイ。
侍女「どうして、こちらに? 内官が、こちらに入ることは許可されておりません」
無理やり、押しのけて、建物の中に入るジェイ。
ああ、ソウンが・・・!!
遅かった!
ジェイ「・・・はぁ!!」
あまりの惨状に、息をもらすジェイ。
傍らに、わざとらしく置かれていたのは、ジェイの短剣。
座り込んでしまうジェイ。
ジェイ「媽媽・・・媽媽!!」
いくら、声をかけても、反応はありません。
短剣を手にしている姿を、
追いかけてきた侍女たちが目撃し、悲鳴をあげる。
宮殿の外だけじゃなく、むしろ、中にも危険はいっぱい。
★『青春越壁』18-4 雑感★
前に、ガラムとガラムの従兄が話していたみたいに、生まれたのが、奴婢か、名家かで、暮らしも将来もなにもかも違う身分制度がある時代、どの家に生まれてくるか、は重要な要素。
もちろん、理不尽に殺された壁川の人にも、死んで当然なんて、理屈はない。
それは声を大にして言える。
でも、恨みにも、段階や濃淡ってものがあるでしょう。
発端も理不尽なら、恨みを晴らすほうも理不尽でいいのか、って、気分は暗澹。
すべてを正す
一言で言うのは簡単だけどね。
18-3で、ぶーぶー書いてしまいましたが、
基本、ジェイの心情として、
<2-2>
ジェイ「私の存在そのものが、あの方に地獄を味合わせることになります。」
ここにあると踏まえたうえで・・・ということを付け加えたいと思います。。