『白旗を掲げる』
由来については、諸説あるらしいですが、
1)教会の権威が強かった中世ヨーロッパでは、キリスト教の洗礼日「ホワイトサンデー」には、戦争中であっても休戦となり、白い服で儀式にのぞむことから、白が休戦の色となった。
2)自国の国旗を一度「白」に戻す=敗北の象徴
3)戦場において、物資が不足していても、調達できる布(包帯や下着など)であったこと
現在は、1907年に開かれた国際平和会議(ハーグ平和会議)での決定が基準になっているそうです。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
青春ウォルダム(月譚) 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 16-3】
~左議政邸~
「なんなの、これ? なんて、変なお嬢さんなのかしら!」
「虫だらけになるまで保管してたのよ」
ちょうど家から出てきた時、使用人の声を聞きつけたソンオン。
ソンオン「どうかしたのか?」
チャンジュのお嬢様の部屋を掃除している間に、たくさん虫を見かけるので、調べたところ、このヨモギを見つけたんです・・・と答える使用人。
使用人「水分をすった乾燥ヨモギが虫を寄せ付けたんだと思います。」
ソンオン「それは、たしかに、あの子のものだ。よく乾かして、もとに戻しておきなさい」
立ち去り際、使用人たちの「毎晩、ヨモギを焚いているの?」「喪に服してるわけでもないのに・・・」という会話を聞いて、立ち止まるソンオン。
ソンオン「喪に服すだと? そのようなことをなぜ申すのだ? なぜ、ソウンが死んだ人を悼む必要があるのだ?」
使用人「ですが、お嬢様は、毎晩、北に向けて、ヨモギを焚いているんです。変だと思われませんか?」
ソンオン「こら! 世子チョハの嬪になろうとしているのだぞ。そのようなことを申すでない」
一礼して去っていく使用人たち。
そう言い聞かせたものの、気になるソンオン。
なるほどね。
そういうことだったのか。
~宮殿 中殿の部屋~
英山韓氏 張州牧使 重攝之女(むすめ) 昭殷
つつがなく、揀擇が行われる最中、御簾ごしに娘たちを見ている中、
ソウンのことを興味深く見ている中殿。
~宮殿 庭~
掃除用具を運びながら、今日が初揀擇だということで、落ち込んでいるジェイ。
その時、目の前を、テガンが通りすぎるのを見かける。
ジェイ「こんな時間にどこにいくつもり?」
掃除用具をその場に置くと、追いかけ始めるジェイ。
翊衛司の護衛武官の恰好をしてるけど、目つきが鋭いから、テガンじゃないね。
顔つきで見分ける、とか、ホント、原始的。
追いかけているうちに、洗踏房の侍女たちと鉢合わせし、見失ってしまうジェイ。
仕方なく、元の場所に戻ってきたとき、またもや、テガンが現れる。
ジェイ「おい!」
立ち止まるテガン。
おい、だと・・このちびが・・と振り返るテガン。
雰囲気が全然違うんです。
テガン「俺が、お前より(位が)上だと知らないのか? 内官の官服をきたからといって、怖いものなしなのか? 俺は七品の翊衛司の武官で、お前は、八品の宦官だろうが! それなのに、どうして、俺のことを“おい!”なんて言えるんだ?」
昇給試験、テガンも受かったのかな。
ちなみに、正郎になるには五品以上らしいので、ソンオン様、超エリートですね。
ジェイ「なんで、今、焼厨房(ソジュバン)を通り過ぎた?」
テガン「なんで、俺がそんなところに行くんだよ。今、翊衛司の営所から来たところだ」
ジェイ「たしかに、焼厨房の近くで見かけたんだ」
ポンと、ジェイの頭を小突くテガン。
テガン「ああ。お前がそう主張するなら、焼厨房のそばを歩いてたに違いないな。俺が通過したのは、そこだけだとでも思うのか? 俺はな、今朝、金剛山を散歩して、正午には智異山にいたぞ。で、これから開城に行こうとしてる。お前に言わせれば、俺は、その距離を1分もあれば行き来できるらしいからな。まったく、バカらしい」
そういうと、掃除道具を蹴っ飛ばすと、立ち去るテガン。
「たしかに見たのに・・・」と呟くジェイ。
~賭場の前~
今日も負けたらしいパク・ハンス、賭場からも締め出されたみたいです。
悪態をついてます。
歩き始めたパク・ハンスのあとを密かに尾行するガプス(ウォンボの護衛)
さすがに、なにか気配を感じたのか、ハンスが振り返ると、誰もいない。
おかしいな、と、また、道を進もうとすると、笠を目深にかぶった男が目の前に。
「右相大監にお会いになりたいのでは?」と問われ、頷くと、使いの者だと説明するガプス。
ハンス「大監が私を探しに来られると思っておった。さぁ、行こう」
のんきなハンスの行く手を遮るガプス。
ガプス「申し訳ありませんが、初めに、あなたの話に、大監様の時間に見合う価値があるかどうか、確認する必要があります。」
ははは、と笑い出すハンス。
ハンス「どうすれば、お前を信用し、いまここで、全てを明かすことができるのだ? いいから、行こうではないか。まずは、お会いせねば・・」
ハンスの首元に、剣をつきつけるガプス。
シャレじゃないと一発で悟ったハンスが「碧川の宋家出身の女が生きていたと、大監に伝えよ。私がその女が誰なのか知っていると伝えればいい。その女が、右相大監邸から出てきて、籠に乗るのを確かに見たのだ。もし、右相大監がその籠が向かった先を聞けば、驚かれるはずだ」と説明すると、ようやく剣が下ろされる。
ガプス「あなたの伝言を大監様に伝えましょう。それと、大監様が私に命じられたこともお伝えしましょう。よくお聞きください」
ウォンボ「あの口うるさい男を、ここにつれてきてどうなるのだ?その男が話し終えたら、喉を掻っ切れ。どうせ、ソンジュのチョ一族に取り入ろうとして、取るに足らないことを持ち出してくるに決まっておる。虫けら以下の者をなぜ、わしが生かしておかねばならんのだ?」
言うが早いか、ハンスに切りかかり、剣で一突きするガプス。
~賭場 前~
テガン「一足遅かったようです。パク・ハンスの奴、少し前にここを出ていました」
ファン「家に行ってみよう」
そう言って歩き出し、しばらくすると、血まみれのパク・ハンスが、木に、もたれているのに気づき、立ち止まるファンとテガン。
絶命はしていないものの、もうかなり、虫の息だとわかります。
ほらね、やっぱり、ガプスってば、絶命を見届けないのよ・・・🤭
テガン「パク・ハンスに間違いありません」
首元を押さえ、脈を確認するファン。
もう、助かる見込みはなさそうです。
テガンが声をかけると、意識を戻すハンス。
ファン「誰にやられた?右相がやったのか?」
ハンス「あんたは誰に送られたんだ?」
ファン「申せ。碧川で一体なにがあったのだ? そなたをこんな目に合わせてまで、一体、何を隠そうとしているのだ?」
ハンス「10年前、碧川には、新しい国のために掲げられた旗のようなものなど、全くなかった。我々が見たのは、白い旗だった。碧川の民たちは・・・あのバカな奴らは・・死ぬともしらずに、白旗を掲げたんだ。」
ハンス「彼らは、ただ、バカみたいに、役所のところに座りこんでたよ」
驚き、目を見張るテガン。
せき込むハンス。
ハンス「あいつらは・・それを隠そうとした。それが、あいつらが役人たちに金を支払った理由だ。だが、右相も知らないことがあるんだ。宋家の女が宮殿の中にいる。宋家の女は・・・」
そこまで言い、息絶えるパク・ハンス。
単純に、中殿が宋家の娘でよかったのか。。。?
前に、ミョンガンに対して、碧川の首領のこと、「あの人はそんな人じゃない」ってかなり、かばってたよね。
もしかして、もうちょっと、複雑だったりする?
あまりのことに、言葉を失うファン。
~右議政邸 ウォンボの部屋~
ウォンボ「宋家の女がうちから出てきて、籠に乗り込んだだと? おかしな奴め。本当に気が変になったのだろう。そんなでっち上げまでして、私から金を巻き上げようとしたのか?」
笑い飛ばすウォンボ。
と言いつつ、どこか気になっているよね。
~中殿の部屋~
ウォンボの所業が許せず、
短刀を握りしめている中殿。
このままでは、形勢次第で、ミョンガンに罪が被せられる可能性がある・・と、わからないはずがない。
あ~、やっぱり、最優先は我が子と復讐ってことか。
~ファンの部屋~
ファン:宋家の女が宮殿の中にいるだと?
宮殿に戻ってきて、すぐに、ジェイに、今日の出来事を話すファン。
ジェイ「星宿庁の祈祷所に現れた、編み傘を被った女がおりました。その者が宋家の人間なのでしょうか」
あまり納得していなさそうなファン。
ジェイ「ですが、宋家の者がどうして、宮殿にあがることが出来たのでしょうか?宮女にはなれないのではありませぬか? 結婚した者は、宮女には、なることができないじゃありませんか」
じっと考えるファン。
~ミョンガンの部屋~
あわただしく、駆けつけてくる医師たち。
ミョンガン「今すぐ、私の部屋から出ていけ!薬も鍼もいらぬ!」
乱暴に、薬を盆ごと、手で払いのけるミョンガン。
驚くアン尚宮たち。
「媽媽、落ち着いてください」
「幽霊はここから出ていけ!いますぐ!」
部屋の外からその様子を聞いていた侍女たちが、とうとう、おかしくなったんじゃないか、と話しているところに、
ハヨン公主が現れ、慌てて、中に入る。
「鬼神(幽霊)がいる」やら「大兄様がそこにいるのです、見えませんか?」とか、口走るミョンガンをこのままにはできないと、中殿のもとを訪れるハヨン。
~中殿の部屋~
具合が悪いらしく臥せっていた中殿。
ハヨン「昼食も返されたと聞きました。どうか、大君を心配しすぎず、ご自分のお体を大切になさってくださいませ」
中殿「申し訳ない、公主。公主にはいつも心配をかけてしまっている」
中殿に近寄り、手を握るハヨン。
ハヨン「媽媽、大君ではありません。大君には、ウィヒョン兄様に桃をあげたりなどしていません。あの子は、優しくて従順な子です。どうして、大君にそんなことができますか?高熱のせいで、あんなことを言いだしただけです。大兄様がなくなったとき、様々な噂が流れたことは、媽媽もご存じでしょう。きっと、世子チョハが大兄様に桃を送ったという噂を聞いたにちがいありません。だから、きっとあんなことを言いだしたんです」
中殿「世子に関する噂を聞いたときは、私も息が詰まりそうであった。しかし、今は、大君にさえ、そのような噂が・・・恐ろしくてたまらないのです、公主」
ハヨン「心配いりません、媽媽。私が必ず、大君を治してみせます。あの子は、私にとって、たった一人の弟なのです」
中殿「公主、ありがとう」
ハヨン「そんなふうにおっしゃらないでください。私の母が亡くなった時・・・3日間も何も食べず、着替えもせず、喪に服してくださいました。私が天然痘にかかったときは、まだ、小さな大君を残し、私につきっきりで看病してくださったではありませんか。それをどうして、忘れることができましょうか?」
「それが私の務め、どんな母親であっても、母親というものはそうするものなのだ」とハヨンの涙を拭う中殿。
ハヨン「ええ、おっしゃる通りです。ですから、私も、媽媽と大君を守ります。ご心配なさらないで」
中殿「公主、あなたの母上様と同様、私に気遣ってくれて、ありがとう」
ハヨン「媽媽は、私の弟を生んでくださったのですから、私の母です」
涙を浮かべる中殿。
クォン尚宮に、中殿の世話を頼み、戻っていくハヨン。
部屋の中では、思い悩む中殿。
重いため息をつくクォン尚宮。
クォン尚宮「このように、公主媽媽を行かせてしまってもよかったのでしょうか? 彼女を渡しましょうか?」
中殿「いいから、放っておけ。自分でやる」
?
このやり取りはどういう意味なのかな?
~右議政邸 ウォンボの部屋~
やっぱり、引っ掛かってました。
壺を磨きながら、「宋家の女がうちから出てきて、籠に乗り込んだだと?」と改めて、独り言をつぶやく。
ウォンボ「宋家の女・・・」
なにかが引っかかったウォンボ。
ウォンボ「一体、どうすれば、宋家の女がうちから出ていくことができるのだ? それに、もし、そうしたのだとして、どうやって生きて出ていけるのだ?」
笑い飛ばしたくても、なぜか、気になるウォンボ。
~ファンの部屋~
墨をすり続けているジェイ。
ファン「以前、パジュで、オ・マンソクも同じようなことを言ったのだ」
オ・マンソク:至る所、血にまみれていたよ。父も死に、母も死に、息子も娘も死んだ! みんな、お前の父親の命令のせいでな!」
「彼らの誰一人として、盗賊なんかじゃなかった。」
ファン「オ・マンシクが言ったように、もし、最初から、碧川に盗賊などいなかったとしたら、そして、パク・ハンスが言った通り、もし、討伐軍が到着した時には白旗を掲げていたのだとしたら、彼らは盗賊などではない。彼らは、この国の民であっただけだ。民たちは、白旗を掲げ、役所で官軍を待っていたのだ」
ジェイ「少なくとも、承政殿日誌に書かれていたような、新しい国を始めようと企てるような危険な盗賊ではなかったということですね」
ファン「白旗を掲げ、官軍を待っていた・・・ということは、彼らは、助けを求めていたに違いないのだ。もし、それが真実であるなら、碧川の知事だった吏判チョ・ウォノからの知らせも、裏切者であった碧川の民を討伐したと言った右相の報告も、すべては、みんな嘘だったのだ!」
感情的に、大きな声をあげ、悔しさをにじませるファン。
ファン「10年前、碧川で起きた真実を見つけ出すには、必ずや、彼らの残党を見つけなければならない。」
ジェイ「もし、パク・ハンスがが宮殿の中に、宋家の女がいると言ったことが正しければ、調べる方法があるはずです」
ファン「もし、宮殿にいるのであれば、すでに、身分を変えているに違いない。おそらく、最近、碧川出身者たちが追放された時、その者も去ったはずだ」
そう思うよね。普通は・・・。
力を落とすジェイ。
~中殿の部屋~
クォン尚宮が見守るなか、意を決したように、筆を手に取る中殿。
なんか、書いてるんだけど、最後、ハヨン公主の文字が・・・見えます。
この時はね、なんて書いたのか、全然、内容はわかってなかったのよ。
~ファンの部屋~
一人、考えをめぐらすファン。
国巫「宋 家 滅 李! 宋家は、李家を破滅させるであろう」
ファンの視線は、例の、からくり文箱。
~隠し部屋~
二つの腕飾りを見比べるジェイ。
ガラムの言葉を思い出す。
ガラム:どうしたら、そんな誤解を真実だなどと信じられるっていうんですか? 幽霊に乗り移られたりでもしたんですか?」
ジェイ「ヨンは、本当になにかに取り憑かれ、私との関係を誤って認識したのだろうか? どうして、私の家族を殺したのだろう? 碧川出身ですらないのに・・・。なぜ?」
~宮殿内 庭~
暗がりの中、いつもの密書置き場にやってくるクォン尚宮(中殿付きの女官)。
壺のなかに、手紙を隠し、
石を置き、立ち去る。
~マンヨンダン~
ミョンジン「・・・(東、そして、西に現れる。東にいた彼が、西にも現れた)」
~宮殿内 庭~
密書を受け取った翊衛司の武士の姿は、どうみてもテガン。
ハヨン公主を刺殺せよ
😨これ、書いてたの、中殿だよね。違うの?
もうね、今度はまた、なんの“引っ掛け”なのよ、って思うけど、その可能性・・・ある?
刺殺に、刺殺以外の意味があったら教えてくれませんか?
あの涙はなんだったのよ?
中殿も、ヨンたちと一緒で、自分のしてることがわからないとかいうオチなの?
そんなわけないよね。
で、その密書を見ながら、手をプルプルさせてるのが、冷たい顔したほうのテガン2号なわけよ。
~宮殿内 庭~
ハヨン公主「大君を治してくれる人がいるの?」
クォン尚宮「ええ、他の宮女に聞いたところでは、最近、漢陽に来たばかりの、特別な力をもったお坊様が、悲しみに打ちひしがれた人々に、心の平安をもたらしてくださるそうなんです」
この流れこそ、まさに、罠!!
ハヨン「つまり、お医者様ではないのね」
ハヨンは、あくまでも病気の治療を念頭に置いてるんだよね。
クォン尚宮「そのことが・・・心配なのです。呪術のようなものを利用するのは・・私たちにとって、災いになるかもしれません」
もうね、こんなふうに、一旦、否定的なことを言って、本人の意思で選択させるって、詐欺師の手口。。
ハヨン「だが、このような大君を放っておくことはできない。お医者様の薬でさえ、全く効果が見られないし・・私が全責任を負う。私が大君を救ってみせる。この件に関して、母上もご存じなのか?」
クォン尚宮「媽媽の決心がつかれましたら、私からご報告いたしましょう」
ハヨン「いえ、しないで。母上は、お気持ちが弱いので、宮殿の外で呪術を施すなど、お許しにならないでしょう。これは、私とそなただけの間でとどめておこう。よいな?」
クォン尚宮「はい、媽媽」
ハヨン「それから、向こうの者にも、我らが何者であるか、わからせてはならぬ」
クォン尚宮「それはもう、あってはならないことです。どうかご心配なさらずに。ですが、その者が宮殿に入る方法はございません。」
ハヨン「私がなんとか方法を探してみよう。そなたは、その者に連絡をとっておくれ。一刻を争うのだ」
かなり思いつめているハヨン。
ハヨン「もしや、そなた、なにか解決策はあるか?」
クォン尚宮「あると言えば・・・・ですが・・・」
~ハヨンの部屋~
一人、決心したようなハヨン。
~老僧の山の家~
密書を老僧に差し出したテガン2号。
何度見ても同じだわ
ハヨン公主を刺殺せよ
頷くと、密書を燃やす老僧。
~マンヨンダン~
ファンとジェイが来ていました。
ちょっと得意げに、事件相関図を見せてるミョンジン。
この間、ガラムが、書き出しているっていうことは、ファンに伝えていたけど、実物を見るのは、初めてだったかな?
ミョンジン「これで、すべてをきれいに完璧に整理したことがおわかりかな?私に話していなかったことについてさえ、見つけ出し、すべてをまとめてみたのです。どんなにこのミョンジンを置いてきぼりにしようとしても、そんなのは全く役に立ちません。我々は、(今まで)チョハのために、ともに働いてきたというのに、よくも、私に隠れて、三人だけで、ピーチクパーチク出来たものだ」
嫌味さく裂(笑)
ファン「こら、“ピーチクパーチク”だと?」
ミョンジン「ああ、それなら、“ペチャクチャ”でしたか?」
ファン「まったく!! 我々も、事がはっきりしたら、そなたにも話すつもりだったのだ。私は(様子を)見守っていたのだ」
ミョンジン「二度と、私を置いてきぼりにしようとしないでくださいよ!」
その時、挙手して、話し始めるジェイ。
ジェイ「わかったことがあります」
わざわざ申請するジェイ。
ミョンジン「よろしい。それについては、後で話してもらうことにしよう。まずは、私からだ」
バン、と相関図の中の、翊衛司の護衛の部分を叩くミョンジン。
ガラムの字だ(笑)
ミョンジン「彼は、東にいたかと思えば、西に現れた。変じゃないですか?」
いい線ついてきたな、と、ミョンジンを見るファン。
~山道~
薄暗い山道を、すすむ輿。
なんか、怪しい黒装束の男がつけてきてます。
身を寄せ合うように、輿に乗っているハヨンとミョンガン。
ミョンガン「姉上、どこにいくのですか? 怖いです」
ハヨン「心配はいらない。ただ、私を信じればいいのです」
~中殿の部屋~
夜着を着て、思いつめている中殿。
中殿「夜風は冷たい。公主、暖かい恰好をしているだろうか?」
この人、これ、わかって言ってるんだよね?
薬でおかしくなってるようには見えないけど、まじで、サイコパスなの?
~マンヨンダン~
ミョンジン「その者は、開城に現れ、そして、同じ時間に宮殿にもいた。“宋 家 滅 李”と書かれた赤い紙片がまき散らされた時も、我々は間違いなく彼と一緒にいたのに、彼は、宮殿にもいたという。あまりにも、おかしい。一人の人間がどのように、あっちやこっちに現れることができるのだ?」
言葉は疑問形ですが、ミョンジンは既に、わかっている口ぶりです。
顔を見合わせるファンとジェイ。
ミョンジン「ん? ん?」
まだ、一人、ピンときてないガラム。
ガラム「どうかしたんですか? どうやったら、一人の人間が、一度に、何か所にも姿を見せられるんですか?」
~杏子(あんず)の木の家~
家の修繕を急がせているテガン。
職人「旦那様、これはどちらに置きますか?」
テガン「台所においてきてくれ。夜も遅くなった。急ぐのだ!」
職人たち「はい」
~山の上の老僧の家~
同じころ、黒装束に着替えたテガン2号。
~マンヨンダン~
ファン「テガンが二人いるのだ」
ガラム「翊衛司の護衛さんに、身体が二つあるっていうんですか?」
ジェイ「その通りだ。彼には、二つの身体がある」
ファン「もし、二人のテガンがいるのであれば、世子を撃ったのは、彼らのうちの一人で、もう一人が私のそばについていることは可能だ。双子なのだ」
ジェイ「その通りです。彼らが双子だとすれば、十分、可能です」
驚くガラム。
★青春ウォルダム(月譚)16-3 雑感★
気になっていたソウンの、翡翠の指輪・・・、オモニの形見だったのかな。
まさか、そんな事情があるとは思わず。
なんとなくだけど、自死だったら、どうしよう。。
まだ、はっきりしませんが。。
しかし、本当だとしたら、左相大監も、危ない橋を渡るよね。
人の口に戸は立てられない、とはよく言ったもので、実際、礼判の耳に入るくらい、地元じゃかなりの噂ってことだとすると、わかるのは時間の問題?
ただね、ドラマの進行としての話をさせてもらえれば、なんだか、どんどん胸糞悪く不快な流れになってきてる気がします。
あ、言葉が・・・すぎましたね。
おそらく、これが、碧川サイドの復讐物語を軸に置いてみれば、印象はずいぶん違うんでしょう。
やられた方からすれば、復讐を遂げても、心が晴れるわけないのだから。
再三、前から心配してるとおり、これ、本当にすっきりするの?
今のところ、首をひねってばかりなり。