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青春越壁 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 15-3】
~ファンの部屋~
足取り軽く、菓子の盆を持ったジェイが中に入ってきました。
最初に、ファンの机に置くジェイ。
見回して、思い直したように、菓子の盆を、机の下に置くことにする。
ファンのいない席に向かって、「チョハ、今日はおいしいものをもってまいりました」
そう言うと、盆を机の上に乗せるジェイ。
ジェイ「チョハから頂いた特別なお菓子でございます。今までに、チョハから賜る特別なお菓子のことをお聞きになったことありますか? 一人では食べきれないので、チョハと食べようと思ってもってまいりました。私の誠意を感じてくださいますか?」
なるほど、予行演習だったのね。
その時、扉が開いたのに気づき、さっと、再び、菓子の盆を机の下に隠す。
うやうやしく、お辞儀して出迎えるジェイ。
ファンが、超絶、不機嫌なことに、いつ気づくでしょうか?
~回想 14-2~
ファン「どこかケガをしていないか?」
ジェイ「ありません。」
“忠誠心テスト”のあとも・・・
「ほかにケガしたところはないか?」と気づかうファン。
ジェイ「いいえ、ありません」
(回想おわり)
ファン「・・・・・・・」
なにも言葉をかけず、席に座るファン。
あれ? と不思議に思いつつ、
またもや一礼。
ファン「私が戻るまでに、硯を洗い、墨をすっておくように言わなかったか?」
ジェイ「はい。すぐに取り掛かります」
墨をすりながら、「チョナはなにかおっしゃったのですか?戻ってこられてから、なにか、お悩みのようにみえます」と話しかけるジェイ。
ファン「私の婚姻についてであった」
墨をする手と・・・
思考が止まるジェイ。
ジェイ「あ・・ああ、婚姻・・」
必死で、平気そうに振舞い、また、墨をするジェイ。
ファン「なにか話したいことがあったのではなかったか?」
ジェイ「え?」
ファン「パジュの薬房で・・」
~回想 14-1~
ジェイ「チョハ・・お話しなければならないことがあります。どうか、起きて、私の話を聞いてください」
ちゃんと聞こえてた。
聴覚は、半覚醒時にも機能するっていうからね。
ファン「あの時、話したかったということを申してみよ」
ジェイ「・・・(婚姻なされようとしている今となっては、チョハに言える言葉などありません)」
ファン「なぜ、なにも言わぬのだ?」
ジェイ「忘れました」
そう言って、また、墨をすり始めるジェイ。
ファン「パジュで、足にケガをしたそうだな。なぜ、何も言わなかった?」
ジェイ「ケガならいつものことです。ご心配にはおよびません」
ファン「私が、お前を心配しるしないに関わらず、ちゃんと報告すべきだろう。そのうえ、嘘までついた。どこもケガをしていないと答えたではないか!」
ジェイ「では、チョハが大怪我をして死にかけてるときに、私の足ごときで、泣き言をいえばよかったのですか?」
開き直ったジェイに、ため息をつくファン。
ジェイ「どうして、もう済んだことなのに、ぐちぐち文句をつけてくるんですか?」
ファン「ぐちぐち・・? 私が、お前の過ちを指摘したら、申し訳ありません、というべきではないのか? お前は、墨をすることさえ、忘れておった。」
ジェイ「・・・・・・」
ジェイの顔を、再度、よく見るファン。
ファン「謝るつもりはないのか? 頑固者!」
チチチ・・と舌打ち、三連発(苦笑)
袖をまくるジェイ。
ファン「お?」
やる気か? ちょっと身構えるファン。
ジェイ「チョハは、墨をするようにおっしゃったのですから、筆をお取りくださいませ。」
どこまでも意地っ張りだな、と、少し、おかしくなってくるファン。
筆に手をかけようとした時、勢い余ったジェイの墨を持つ手が滑り、墨汁がファンの手に飛んでしまう。
ジェイ「ああ!! 申し訳ございません!」
慌てて、手拭きで、ファンの手を拭き始める。
いつもだったら、舞い上がりそうに嬉しいくせに、今は、そんなふうにされるのも辛いのよ。
ファン「もうよい」
自分で手を拭い始める。
ファン「さがってよい」
あ・・・お菓子、どうしよう、と迷うジェイ。
ファン「なにをしておる? 下がれと申したのだぞ」
ジェイ「ここで、チョハのお世話をいたします。」
ファン「本当に、イラつかせる奴だな」
ジェイ「え? 私の何がどのようにして、イラつかせているのですか?」
ファン「そなたは・・おしゃべりで、頑固で、同じことを繰り返させるし、しょっちゅう躓くし、よく間違える。自分の頭の中にあることしか気にしない。私に仕えることへの誠実さもない。」
ジェイ「これは、あまりにも一方的です。私はただ・・」
ファン「それにくわえ、まったく女らしさというものが全くない。酒は飲むし、恥ずかしげもなく、よくない言葉を使い、汚いことを考えては私にきかせてくる。しかも、内官に扮している間に、誰かを恋慕しただと・・。いつ歩いたらよいか、いつ走ったらよいかもわからず、ただ、飛びはねておるだけだ。ケガばかりしておる。パジュでも、足を怪我しおった! 忠誠心試しのときもケガをしたな。 いくら、私が心配しても、まったく聞き入れない! 正郎のもとに行くのは拒否した。一体、お前が愛してるという男は誰なのだ?」
声が大きいですよ(笑)
“チーム世子”の皆さんに、筒抜けですよ(笑)
ちなみに、ファンが一番、聞きたいのは最後の1文ですが、訊ねられたジェイにとっては、自分の気持ちなど、1ミリも通じてないという、口惜しい案件でもあります。
ジェイ「・・・・・・なぜ、そこまで知りたがるのですか? その人と結婚でもさせるおつもりですか?」
ファン「ああ、そいつのもとに行ってしまえ!」
ジェイ「今日こそは、私のことをとことん傷つけようと決めていらっしゃるようですね。ほかになにか、言いたいことはございますか?」
ファン「そなた・・・そなたをみていると、気分が悪い」
ジェイ「はぁ・・今度は私の顔についてですか?ええ、そうですね、私は醜いですからね、好きな人からも嫌われそうですね」
ファン「下がっておれ。命令だ、ここから出ていけ!!」
とうとう、本気で声を荒げたファン。
そこまで言われて、不承不承、立ち上がったジェイ、
ツカツカと歩いて、ファンの正面に座りなおしました。
机の下から、菓子の盆を取り出すと、「昇格試験に合格したので、チョナよりいただくことができたお菓子です。」と言いながら、予行演習どおり、置いてみせる。
ファン「・・・・・・」
意味はすぐわかりました
内心、忸怩たる思いで、菓子を凝視。
ジェイ「チョハと分け合って食べたかったので、持ち帰ってきました。でも、チョハは今、突然、私の欠点という欠点を指摘されましたので、ここを出て、掃除してこようと思います。どうぞ、お召し上がりください」と、つとめて感情を出さないように言い終える。
一礼して、出ていくジェイに、なにか言いかけて・・・、言葉が出てこないファン。
苦虫を千匹くらい嚙み潰したような、苦い思いが全身、駆け巡ってるけど、どうしようもできないくらいのあとの祭り。
~書庫~
心を落ち着けようと、拭き掃除をしているジェイ。
ファン:私の婚姻についてであった
ジェイ「(婚姻か・・・、そうよね。チョハは直に・・・婚姻されるんだ」
ぽつん・・と、ちんまり座るジェイの後ろ姿よ。
~ファンの部屋~
ジェイが置いていったお菓子の盆をじっと見つめているファン。
そりゃ、気持ちが通じるまでの間には、すれ違いはつきものだけれども、私も気長に待ってるものだなぁ(苦笑)
~マンヨンダン~
ロウソクを灯し、線香を上げ、深く礼をするミョンジンとガラム。
ミョンジン「短い出会いと言えども、大きな影響を与えることもある。野心を持つ女性がどうして、あのように亡くならねばならなかったのか? 安らかに眠ってほしいものだ」
ガラム「安らかにお眠りください」
改めて、一礼する二人。
~礼曹判書の屋敷~
そうか・・・今日は、礼判アガシの葬儀なのね。
家の中から、女性の泣き叫ぶ声が聞こえてます。
キツツキアガシは、スヒャンという名前だったのかな?
弔問を終えた閣僚というか、チョ一族の一団が、門から出てくる。
ウォンボ「力落としのないように・・・」
礼曹判書「来てくれて、感謝します」
あ・・この人が、礼曹判書だったのね。
となると、もう一人も、どこかの判書なのね。
「チョナも、ゆっくりと休んでほしい、と言っておられた・・・」
礼判「いや、勤めには出なければ。もうすぐ、世子嬪選考が行われる。やらねばならぬ仕事が山積しておるのだ」
ウォノが、その生真面目さに呆れてる。。
ウォンボ「物事に厳格なのはいいが、ここは無理せずともいいだろう」
礼判「はい、大監」
戻るように言われ、力なく、家の中に入っていく礼判。
ウォンボ「一体、どうして、こんなことに?」
たしかに、この件には、一切、関わってないからね。
「(年若い)娘が亡くなったのだ・・・死因を調べる検死をさせるべきではないのでは?」
ウォノ「ああ、まったくだ。まだ、結婚もしていなかったのだ。身分の低い検視官になど、体を触わらせるべきではないよな?」
下卑た発言をするウォノに呆れて、無言で立ち去り始めるウォンボたち。
ウォノ「ちょっと、言葉がすぎたかな?」
違います。
品性の問題です。
~ファンの部屋~
ファン「礼判より、検視の要求はなかったのか?」
小さく頷くソ内官。
ファン「検死官に、未婚の娘の裸体を見せるのは恥ずべきことゆえ、家族としては、それもやむなしなのか・・」
ソ内官「ですが、検死をしないことには、どうして、亡くならなければならなかったのか、原因も特定できず、お嬢様もご成仏できぬのではありませんか」
こればかりは、無理強いもできず、どうしたものか、と考えるファン。
テガン「チョハ、テガンです」
ファン「入れ」
ファン「パク・ハンスは、本当に、チョ一族に、申し入れたのか?」
テガン「はい、彼が話しているのを聞きました。パク・ハンスだけではありません。彼は、チョ一族の他の誰かも、もっと金を受け取ったように言っておりました。右相大監が、彼らに金を渡したのは、明白だと思われます」
ファン「右相がしたのは、それだけではあるまい。10年前、碧川で起きた事件に、なにか関与しているに違いないのだ」
テガン「パク・ハンスが、右相大監になにか話があり、それは、世界がひっくり返ることだ、とも言っておりました。」
ファン「その者が、右相から金を受け取ったという証拠をもってくるのだ。そうしたら、私が直接、会ってみよう」
しばらく、黙ったのち、テガンが「チョハ・・どうして、碧川の真実について、知りたいと思われるのですか? もし、真実を突き止められたら、一体、どうなさるおつもりなのですか?」と、訊ねる。
ファン「もし、誤ったことが行われたのであれば、正さねばならぬ。何者かが冤罪を受けたのであれば、その者の汚名をそそぐつもりだ。もし、誰かが苦しんでいるのであれば、慰めを提供したい。そして、誰かが、断罪されねばならぬのであれば、必ずや、私が罰しよう」
ファンの決意に、黙って従うテガン。
ファン「それから、証拠を集めている間に・・・」
そこまで言って、言葉を途切れさせるファン。
テガン「他になにか、私の手が必要でしょうか?」
ファン「家を探してもらいたいのだ。マンヨンダンから、そう遠くない場所で、子供たちに、勉強を教えられるような、広い高床の間があるとよい。女性が一人で住むことになるゆえ、近所に住む者も見つけてほしい。それから、もし、日の出が見られるようであればなおよい。」
テガン「はい、チョハ」
ファン「庭には、杏の木が必要なのだ。もし、その庭になければ、誰かに、美しい木を植えさせよ」
テガン「はい、チョハ」
一緒になって、ため息つきたい。。
~隠し部屋~
ヨンの遺品である、腕飾りと、ジェイのものと、二つ揃いました。
ジェイのほうには、毒の粉末が入れられる細工が施されていて、ヨンのものにはありません。
ジェイ「私の腕飾りだけが、変えて作られている」
わざわざ声に出すと、ショック倍増!
この腕飾りを、手にはめてくれた時のことを思い出す。
ジェイ「あの時から、うちの家族を全員、殺すつもりだったの?」
信じられない・・、信じたくない・・
子供のころから築いてきた絆が問われています。
~マンヨンダン~
開城殺人事件
宋 家 滅 李
国巫 四方位事件
自分で書いた紙を 適当な大きさに切り、貼り付けた掲示板。
いわゆる、推理モノには欠かせない、ホワイトボード相関図ってところね。
世子邸下
ミョンジン「(世子チョハは、穴掘りさえできないパクソンビだ。世子が幽閉されていた間、1ヶ月ほど姿を見せなかった。」
~回想 12-3~
ミョンジン「で、サヒョンは、世子のために何をされたのだ?」
ファン「私は、ある個人的な問題に対応せねばならなかったのだ.」
苦し紛れに、穴掘りをしていた、と答えるファン。
ガラム「一ヶ月も、穴掘りをしてたんですか?🤭」
ミョンジン「・・となると、コ内官は、
~回想 4-2~
ジェイ「ご飯を使って、毒の判別試験をしようとしているのでは?」
ミョンジン「なんだ、コ内官、知っておるのか?」
<5-1>
ジェイ「自分が坊ちゃまが好きな人ではないことをわかっていますが、私と一緒に事件について働いてほしくて、お願いにきたんです」
ミョンジン「コ内官は・・開城のミン・ジェイ。」
そこへ、外から戻ってきたガラムが、入ってくる。
ガラム「また、眺めてるんですか?」
ミョンジン「自分でも見てみろ。見逃していたものがあるか、見てみるのだ」
近寄ってみているうちに、思い出し、指さすガラム。
ガラム「あ・・そうでした。この伝令。開城で、ミンジェイアッシが顔を目撃していて、マンヨンダンで検死した伝令ではなかったと言ってました。」
ミョンジン「なんの話だ?」
急に、伝令の話がでてきて、戸惑うミョンジン。
ガラム「開城で、ミン・ジェイアッシが見た男は、世子チョハの親しい護衛さんだったそうです」
そういわれて、あの時、自分のことをまったくの他人のように見た、黒装束姿の翊衛司を思い出すミョンジン。
ガラム「でも、その時、その護衛武士は、宮殿にいたんだそうです。もっとおかしなことに、赤い紙片がばらまかれた時、私たちを攻撃してきた覆面をしていた男も、護衛武士だったらしいんです。ミン・ジェイアッシが、ちょっとおかしくなってしまっていたのかもしれません。どうすれば、同時に、二つの場所に現れることができるんでしょう?超能力者でもあるまいし・・・」
それを聞きながら、だんだん、笑みが浮かんでくるミョンジン。
ミョンジン「ミン・ジェイ様が、マンヨンダンに来たのか?」
ガラム「え?」
ミョンジン「それに、どうやって、彼女は、伝令の死体を見たのだ? それから、どうやって、ジェイお嬢様が、赤い紙片がばらまかれた日に、我々を攻撃してきたその男に会うことができたのだ?」
矛盾をつくミョンジン。
内心、しまった・・・と思いながら、「どうやって、会ったんでしょう?」と考えるふりをしつつ、「それは・・私にもわかりません。私は、コ内官から聞いただけなので・・」とごまかすガラム。
ガラム「書き留めておきますね」
そういうと、自ら白い紙に「同時に二か所」と書いていくガラム。
ミョンジン「(そして、そなたがチャン・ガラム、ミン・ジェイ様の使用人だ)」
ふふ、気づくのが遅いくらいでしたが、これで、スタートラインに立ちました。
~宮殿内 庭~
硯をもってるところを見ると、洗いに行ってきたのかな?
庭を通っていたジェイが、前方から歩いてくる右相に気づき、身を固くする。
コ内官が、ミン・ジェイだというトップシークレットに気づいたウォンボ、破顔しながら近づいてきました。
ウォンボ「おや、コ内官ではないか、久しぶりだのう」
ジェイ「あ、はい、大監」
顔をじろじろ見られて、顔を伏せるしかないジェイ。
ウォンボ「変わりないか? 東宮殿の居心地はどうかな?」
なぜ、こんなふうに話しかけてくるのか読めず、「ええ、東宮殿は気に入っております」と答えると、はははは、と笑い出すウォンボ。
ウォンボ「気に入っておるのは、東宮殿か、はたまた、世子チョハか?」
ジェイ「え? 世子を嫌う内官はいないかと・・」
ウォンボ「おお、それよ!」
手を叩くウォンボ。
ウォンボ「だから、世子を好きだというのだろう、あはははは」
なに、この人・・・と周囲を見回すも、こういう時に限って、近くに誰もいません。
ウォンボ「当然、そうであろう。もちろんだとも」
前を立ちふさがるように立つウォンボに、「大監、用事がありますので、これで失礼させていただきます」というと、「そうか、よし、行くがよい」と、道をあけるウォンボ。
このわざとらしさ!!
ジェイの後ろ姿を見ながら、袂から、お尋ね書きを取り出すウォンボ。
周囲を見回し、誰もいないことを確かめたうえで、似顔絵を見る。
ウォンボ「しかし、へたくそな絵だ。こんなんじゃ、誰も、あの女だと気づくわけがなかろう。一体、誰が描いたのじゃ」
そのおかげで、敵側では、あなたが、一番に気づけたのかもしれませんよ。
ウォンボとの遭遇を無事、脱出できたジェイ。
次は、中殿の一団に会い、道をあけて、礼をしながら、控えることに。
いつもは、気づけば、声をかけてくれる中殿が速足でとおりすぎる。
何の気なしに、目で追うジェイ。
反対側から現れたハヨン公主の一団と話をしているのが目に入る。
中殿「ああ、公主、そなたも、大君のもとに参るのですか?」
ハヨン公主「わけのわからないことを言って、吐き続けていると聞きました。」
中殿「一体、どうすればよいのだろうか?」
その様子を見て、「大君のお加減がよくないのかな?」と心配になるジェイ。
~ミョンガンの部屋~
ハヨンが、なんとか、一口だけでも食べさせようと、口許に匙をもっていくも、受け付けないミョンガン。
それどころか、吐き気を催す様子に、「もうよい、公主。たとえ食べても、すぐに吐いてしまうだろう。無理強いはできぬ」と止めさせる中殿。
中殿「大君、このままの状態でいることはできません。」
ハヨン公主「ハン尚宮、私たちだけにしてちょうだい」
ひと払いをしたのち、ミョンガンに「一体、なにをそんなに怖がっているの?スモモの木に火をつけたのは、幽霊ではなかったのよ。人間の仕業だったの。お兄様が、すべて、解き明かしてくださったわ」と、言い聞かせるハヨン。
ミョンガン「ですが、姉上、私は、人間のほうがもっと恐ろしいのです。人間は、やろうと思えば、どんなことでもできるのです。人が、スモモの木に火をつけたのなら、私を殺すことなど、もっと容易いですよね、母上」
泣きながら、姉と母に訴えるミョンガン。
中殿「なぜ、そのようなことを考えるのですか?そんなことは、決して起こりません。気持ちを強くもつのです。」
ハヨン「母上のおっしゃるとおりよ。あなたには、母上も、お兄様も、そして、私もいるわ。それに、朝鮮の王である父上もいらっしゃるのに、誰もあなたのことを傷つける者などいないわ」
その時、部屋の入口に立つ、ウィヒョン前世子の幻を見るミョンガン。
突然、取り乱したミョンガンの視線の先をみても、誰もいない。
ハヨン「どうしたのだ? 一体、なにが見えてるの? 私のほうを見なさい」
ミョンガン「ああ。私ではありません、違います、兄上」
震えだすミョンガン。
中殿「なにが見えているのだ? 兄上とは? 誰もおらぬではないか」
ミョンガン「違います、私ではありません。なにも知りません。誓います。」
たまらず、「一体どうしたのです?」と、ミョンガンの肩を掴む中殿。
ミョンガン「白朮(ビャクジュツ=オケラ)の薬草を煎じたものを取っていらっしゃるなんて、思ってもみなかったのです。それに、桃と一緒に取ると致命的だということなども、知らなかったのです。知っていたら、決して、兄上に渡したりしませんでした」
ハヨン「・・・・・」
その言葉に、目を見張る中殿。
ミョンガン「母上、私なのです。私が、ウィヒョン兄上に桃を渡し・・」
外の内官や尚宮たちを気にし、慌てて、その口を押さえる中殿。
中殿「なにを言うのです? 死にたいのですか?!」
ハヨンも、ミョンガンが口走った言葉の意味に気づいてしまいました。
尚宮「媽媽、チョナがお見えになりました」
その声に、ミョンガンの口を押さえたまま、振り返る中殿。
~民家~
立派な門構えの家の、錠前をあけているテガン。
周囲を見回しているファン。
鍵を受け取り、中に入ると、ほぼほぼ、テガンに指示したとおりの家が広がっている。
久しく空き家だったのか、ところどころ、障子が破れていたりするものの、ふと、目を移してみれば、杏の木も目立つところに立っている。
花をつけたところを想像するファン。
なぜ、杏子なのかな・・とずっと考えています。
橋のシーンで、花(CG)開いた、あれも、杏子の木だったのかな? ← 思い付きです。
花言葉:乙女の恥じらい、早すぎた恋、不屈の精神
「一本だけでは実がなりづらく、梅・桃・スモモなどの近縁種を植えるとよい」というのを見て、へぇ~となっております。
そして、子供たちに、文字を教えているジェイの姿も・・・。
ジェイ:東に太陽が昇った時はいつでも、チョハのことを考えるでしょう。そこには、チョハがいらっしゃるので。太陽が毎日昇りますから、毎日、チョハのことを考えるでしょう。チョハも、時々は、私のことを考えてくださいますか?
ファン:まぁ、時々は、考えてやらないこともないな
ファン「(ジェイや、私もそなたのことを、毎日考えるだろう。書庫に行けば、そなたのことを思うだろう。そなたの部屋に行けば、そなたのことを考えるだろう。)」
<12-1>
ファン「だから、そなたを守るし、そなたも、私を守るのだ」
ファン「(私の部屋に座るときは、いつでも、そなたのことを考える。背の低い、細い内官を見たり、変装した時や、広い宮殿のどこにいようと、私は、そなたのことを考えるであろう。ジェイや、もし、そなたが、この家に住むことになれば、私は宮殿に一人で残ることになる。もし、そなたが私から離れたら、一体、誰と話をすればよいのだ?誰に頼ればよいのだ? 誰が私を笑わせるのだ?」
離れる前から、とてもできそうもない、と、「私には無理」宣言。
そんな、千々に乱れた世子様に・・・『바래요 願っています』
80年代のDJ風に。。
★『青春越壁』15-3 雑感★
最初は、字幕なしに見てたときには、ただただ、うわー、ジェイの希望通りの家を用意してあげるなんて!
・・・と肯定的に、取ってたんだけど、若干、見方が変わりつつあります。
ファンが池に落とした腕飾りは、ジェイにあげたくても渡せなかったもの。
でも、考えようによっては、ジェイの希望を聞いたわけではなく、一方的な気持ち。
テガンに探させた家は、一歩進んで、一見、ジェイの希望を盛り込んだ家。
幸せにできない想い人への、せめてもの気持ち。
この家は、ファンの、捨てたくても捨てられない“나의 마음(ネ マウミ)”が詰まっている、もう一つの腕飾りなのかもしれないです。。
この家を求める気持ちは、二人の本音じゃないから。
本来ならば、伝わってない時期であっても、もっときゅん💘が滲み出そうな気がして・・・なんだろうなぁ、もう、ここまできたら、もっと、ひたむきさとか、パッションを感じたい!← 個人的主観と希望(笑)
ただ、この先の苦難がどんな形で表面化するかわからない今、避難所の役割を担うこともあるのかな。
キモイおじさんがねらってるからね。