子ウサギ(Smile)が美味しそうに見え始めた狼センセイ(Badz)の理性は、いつまで持つのでしょう?
このドラマ、放送終了しました&全面的にネタバレです。
ご注意くださいね。
【Ep.5】
~前回のおさらい~
Badzの裏切りを許せず、別れを切り出したLiz。ショックのあまり、Kyroを呼び出し、ウォッカを煽り続け、気づけば、Kyroの部屋で朝を迎えてしまう。(今んとこ未遂)
~Badzの部屋~
Badzから渡された黒いセクシーワンピに着替えてきたSmile。
すぐに、反応できないBadz。
Badz「そんなこと言ってないだろ!」
Smile「スカートのスリットは深すぎるし、胸もあきすぎよ」
必死に、胸元を隠そうとするSmile。

Badz「十分、OKだよ。OKじゃないのは・・・君の髪型だ。俺は、髪を下ろしていたほうが綺麗に見えるって言ったよね。それに、眼鏡もないほうがいい」
そう言って、SBSの髪をしばっていたゴムを外し、眼鏡も取り去る。
「髪型よし、ドレスも良し、眼鏡も取った・・・次は、口紅だ!」
ソファに座る2人。
Badz「さぁ」
Smileに口紅を手渡すBadz。
目を見張るSmile。
Smile「私に、真っ赤な口紅をつけろって言うの?」

Badz「ああ。君の唇はすごくセクシーだ。そして、これは誘惑の色。」
そう言われ、仕方なく、つけ始めるSmile。
Badz「ま、待って。君は、よちよちの一年生かなにかか?それじゃ、はじめて、口紅を塗る人みたいじゃないか。」
Smile「自分で出来るってば。(でも)鏡もないんだもの・・・」
たどたどしいSmileの塗り方に、みていられないBadz。
Badz「こっちにおいで。俺がやってやるから」
Smile「やり方、知ってるの?」
Badz「信じろ!」
丁寧に、Smileの唇に、色をつけていくBadz。

ふと気づくと、吸い込まれるように、目を閉じたSmileにキスしているBadz。
Smileに惹かれていることを、まだ、自覚してるとは言いがたいけど(そこが、かなり、問題だと思う)、体は正直なのだ。

唇に何か当たってる感触に驚き、目をあけるSmile。
Smile「Badz!」
Badz「ご、ごめん」
慌てて、距離をとるBadz。
Smile「いまの何?」
Badz「それだけ、君が魅力的だったってことさ。ごめん。忘れてくれ。これ、持ってて。さ、クラブの部室に行く準備をして。あとでな。」
そそくさと、ソファを離れるBadz。
そんなBadzの様子を、測りかねるSmile。
~部室~
気慣れない露出度の高いワンピースを着て、落ち着かないSmile。
Badz「ああ、20分も早く着いちゃったな」
Smile「なんだか、緊張しちゃって・・・。手のひらは、汗一杯よ」
それを聞いたBadz、周囲を見渡し、ギターを手に取る。

Badz「なにか、聞きたい曲ある?リラックスできるように、なにか弾いてあげるよ」
Smile「あなたの得意な曲なら、なんでも・・・」
少し考えて、弾き始めるBadz。
♪そんなに違いがあるわけじゃないのに
それでも奴を選ぶに違いないってわかってる
俺がいくら願っても
彼のことが一番だから
彼のことが何よりも大切だから♪
Smileは、ただ、単純にBadzの歌声に聞きほれて、笑顔だったけど、緊張ほぐしに、この意味深な歌詞をセレクトするBadzが、いまいちよくわからん(笑)
Badz「どうかな? Kyroと張り合えるかな?」
Kyroは、大学でもスターだもんね。
Smile「もちろん! すっごく上手だわ。こういうジャンルの曲が好きなの?」
Badz「ラブソングを弾くのが好きなんだ。」
にこにこと頷くSmile。
携帯で時間を確認するBadz。
Badz「そろそろだな。もう行くよ。となりの部屋で待ってるから」
Smile「ねぇ、Badz、待って。私、うまくやれるよね?」
Badz「もちろんだよ。俺が言ったとおりにやればいいんだ」
一応、笑顔で頷いてみせたものの、Badzがいなくなってから、不安を隠せないSmile。
なかなか現れないKyro。
Smile「もう30分も過ぎたわ。どうして、まだ、来ないの?」
物音がして、そちらに振り向くSmile。
Smile「やっと来た!」
・・・と思ったら、しびれをきらしたBadz。。。
Badz「一体、あいつはどういうつもりだ? なんで、来ないんだよ!」
Smile「私にだって、わからないわ・・・」
Badz「奴に電話してみたのか?」
Smile「ううん。やっぱり、行かないって言われるのが怖いし・・」
Smileの携帯から、電話するBadz。
「この電話は、現在、電波の届かない・・・」
Badz「出ろよ! 人を揶揄って楽しんでるのか?」
結構短期なところあるよね、Badzって。
一筋、涙が頬を伝うSmileを見て、いたたまれないBadz。
Badz「すまない。俺のミスだ。」
何度も首を振るSmile。
Smile「ううん、謝らないで。私があなたに手伝ってって、頼んだんだもの」
Badz「もう泣くなよ。きっと用事ができたんだろう」
Smile「なぐさめてくれなくてもいいわ。 まだ、十分じゃないのよ。可愛くないし、綺麗でもない。最悪ね。彼が私に惹かれることなんて、決してないんだわ」
Badz「いや、まだだ。なにか持ち帰ろう」
ただでは帰らないってこと?
部室内を見回し、ビールの缶を調達。
Badz「ほら、ビールだよ。一ついただいていくとするか」
その時、物音が聞こえる。
はっと、身を固くするSmile。
Badz「誰だろう?」
Smile「カイロじゃない?どうしよう、どうしたらいいの?」
Badz「君はここで待ってるんだ。俺はどこかに隠れるから」
Smile「カイロ・・・」
Kyro「ごめん、遅くなったね」
スマイルの頬の涙に気づいたカイロ。
Smile「ごめんなさい。あなたが来てくれないと思ったから」
Kyro「なんだよ、ちゃんと行くって言っただろ? ところで、教えてほしいことって?」
Smile「ああ、教えてほしいことっていうのは・・・ギターなの」
Kyro「ギター?」
Smile「うん、なんか、突然、弾けるようになりたくなっちゃって。教えてくれる?」
Kyro「もちろん。そこのギターを持ってきて。じゃ、まず、Cコードから始めようか」
Kyro「こんな風に指を置いてみて」
Kyroのお手本通りには・・・もちろん、全く、うまくできないスマイル。
Smile「だって初めてなんだもの。」
Smile「これでいいのかな?」
Kyro「もう一度やってみて」
ポロロ~ン♪
ちょっとだけ、音らしきものが鳴り、喜ぶSmile。
ほとんど、バックハグで、身体は密着、顔も至近距離。
声出したのは痛恨のミス!
Kyro「誰だ?」
仕方なく、姿を見せるBadz。
Badz「俺、隣で練習してたんだ、公演のために。 そのうち、煮詰まって来ちゃって、それで、ギターを借りようと思ったんだ。この子がでていくのが見えて、ここに入ったら、すぐに戻ってきたんで、ここに隠れたんだ。」
わかったような、わからないような、不思議な言い訳です。
Kyro「もう二度とするなよ」
え、いいの?(笑)
頷くBadz。
Kyro「夜に電話するよ。また、今度、教えてあげる」
完全に、気分がそがれたKyro、それだけ言うと、出て行ってしまう。
Smile「なんてことしてくれたのよ~! Kyroと私、キスしそうなくらい近づけたのに。全部、台無しにしてくれたわ」
Badz「落ち着けよ。そんなつもりじゃなかったんだ。 事故だったんだよ」
Smile「事故? わざとやったんでしょ? 悪意で大きな音をたてたのよ」
Badz「違うよ。でも、考えようによっては、よかったんじゃないか。赤ん坊みたいに、目をぎゅっと閉じてたぞ。 もし、彼が君にキスしても、彼は全然、感激しなかっただろうな」
痛いところを突かれたSmile。
Smile「もういいわよ」
Badz「ほら、俺は君を救っただろ。感謝しろよ」
納得いかないSmile(笑)
Badz「行こう、送っていくよ」
Smile「その後、どこか行くの?」
Badz「俺はまだ、やることがある。」
Badzの後をついていくSmileの後ろ姿が・・・やさぐれてる(笑)
Smile「もっとゆっくり~」
歩き慣れないハイヒールでの足取りも・・・おもしろすぎ・・いや、悲しすぎる(笑)
~クラブ~
Kyroを返したあと、ずっと一人で飲んでいたLiz。
とりあえず、面白いおもちゃ“ベイビーガール”とはキス未遂に終わったものの、やはり肝心な“ほっとけない女”のために戻ってきたKyro。
Liz「私がここにいるって、なんでわかったの?」
Kyro「バンドのメンバーに電話したら、君がここにいるって教えてくれた」
Liz「で? 迎えにきたの?」
Kyro「もし、そうだって言ったら、一緒に来るのか?」
Liz「みんな、おんなじことを言うのね。でも、私と一緒に家に帰れるのは、ひとりだけよ。どこにいるんだか、わからないけど・・・。」
Kyro「君を置き去りにした奴の顔を見てみたいな」
なんとも答えようがないLizがまた、酒を口に運ぶ。
Kyro「もうよせ」
Liz「どうして?私の彼だって、私を止めないのに。彼は、私に、だめだって言ったことがないの。彼はこんなことしなかったわ。私たち、本当に別れなければならないの?」
文字通り、ポロポロと涙をこぼすLizのことがなぜか、気になるKyro。
Kyro「今夜だけ、彼を忘れられないか? 今夜だけ・・・」
うわ~~~、ダメだとわかっていても、こういう言葉にすがりたい時ってあるのよ。
なんと、そこに、Badzが登場。
・・・と言っても、電話をかけながら、Lizを探している感じね。
少し離れたところで、Lizを見つける。
Badz「あいつ、誰だ?」
Lizの涙をぬぐうKyroが、Badzからは後ろ姿しか見えない。
Badzからの電話に気づくLiz。
Liz「なんで、今頃、電話なんかしてくるの?もう、ステージは終わっちゃったのに。バカ!」
携帯を投げ捨てようとして、Kyroが、その手を止める。
その様子をショックを受けながら、見ていると、同時に怒りも込み上げ、きつく拳を握るBadz。近づこうと、歩みを進めたとき、Lizの言葉を思い出す。
Liz《あなたが関わっている間、少し、距離を置きましょう》
それ以上、進むことができないBadz。
泣き続けているLizの手を優しく握るKyro。
Lizの友人タムに電話をかけるBadz。
Badz「タム、俺、Badz。」
Tam「ああ、Badz。 なにかあったの?」
Badz「あのさ、Lizが、“Why バー”で飲んでるんだ。迎えに行ってやれないかな?」
Tam「なんで、自分でしないのよ」
Badz「用事があるんだ。頼むよ、お願いだ」
Tam「わかったわ。できるだけ早く行くわ」
店を出てきたものの、フラフラのLizを支えながら、歩くKyro。
Kyro「歩けるか?」
Liz「もちろん、自分で歩けるわよ。」
Kyro「どの口が言うんだよ、さ、 乗って。頭に気をつけて」
Lizの電話がなる。
Liz「今頃、誰よ?」
酔いすぎて、うまく出られないLizを見かねて、貸して、と受け取るKyro。
Liz「ああ、どうしたの?タム・・・」
Tam≪ねぇ、“WHYバー”にいるの?≫
Liz「うん。。。でも、もう出てきちゃった」
Tam≪大丈夫? Badzが電話してきたのよ、あんたが飲みすぎてるから、迎えに行ってやってくれって≫
Liz「私がここにいるって知ってて、なんで、自分で来ないのよ。・・・・気にしないで。Kyro、送ってよ」
Lizが誰か、男と一緒だと気づいたTam・・。
Tam≪へぇ~~、わかったわよ、そういうことなのね。もし、Badzに聞かれたら、私と一緒だって言っておいてあげる、頑張れ!≫
Liz「じゃあね」
Lizの言葉から、大体の様子を察するKyro。
Kyro「君の友人の代わりに、君を送っていけるんだね」
Liz「違うわ。私、どこか行きたいの、遠くへ」
Kyro「わかったよ」
目をとじるLiz。
こんな表情するんです、この男。
出発するKyroの車。
~“WHYバー”の前~
心配で、タムに確認の電話を入れるBadz。
Badz「もしもし、タム? Lizと一緒か?」
Tam≪ええ、今、近くにいるわ。もう見つけたから、心配しないで≫
Badz「あのさ、迎えに行った時、誰かと一緒だったのを見なかった?」
Tam≪いいえ、なぜ?≫
Badz「別に・・・ ありがとう」
~Badzのお気に入りスポット~
Liz「ねぇ、私はどこか遠くに連れてって、頼んだのよ。ここは、遠くじゃないでしょ?」
Kyro「俺は、なにか嫌なことがあったときは、いつもここにくるんだ。ここから景色をみてると、なんか別の世界にいるみたいだろ」
自分のお気に入りの場所に連れてきたKyro。
自分のテリトリーを、Lizにはオープンにするのよね。
Kyro「遠い世界、俺のことを誰も知らない・・・。全部、忘れられる場所だ」
Liz「わかるわ。私が、自分になにかあったとき、海に行くようなものでしょ。でも、あなたみたいな人がなにか心配事や悩みがあるなんて、信じられないわ」
Kyro「みんなあるだろ・・」
Liz「当ててあげる・・・。女性問題?」
Kyro「俺は、そういうことじゃ、全然悩んだりしないよ」
Liz「それなら・・・家族問題?」
顔が固まるKyro。
Liz「当たり?・・・家族問題ね」
Kyro「どうかな。もう、忘れたな。美しい景色は、全部、忘れさせてくれるのさ」
物悲しく美しい満月が、二人を見下ろしている。
Liz「美しい場所だもの、たくさんの女の子を連れて来たんでしょうね?」
そればっか(笑)
Kyro「なんで、そんなこと聞くんだ?」
Liz「教えて。どのくらい?10人より多い? 少ない?」
Kyro「わからないな、覚えてないよ。でも、君が最後だ」
近づいてくるKyroを避けないLiz。キスする間際で、肩にもたれて眠ってしまうLiz。
改めて見ると、子供のようにスヤスヤと眠っている。。。
Kyro、渾身の殺し文句を殺される(笑)
~Smileたちの寮~
Badzの部屋をノックするSmile。
Smile「Badz、私よ。洋服を返しにきたの」
なかなか反応がない。
Smile「ああ、ごめんね。洗ってくるの忘れちゃった。別の日にするわ・・・」
ガチャリとドアが開き、顔をのぞかせたBadzは明らかに酔っ払っており・・・。
Smile「ちょっと・・・一体、どうしたの?」
驚くSmile。部屋を覗き込み、「うわ~、なにが起きたのよ?」と許可も取らずに、部屋の中に入っていく。
テーブルに置かれた大量の酒の瓶。
Smile「なんで、こんなにたくさん飲んだの?どうかしたの?」
Smileが手に持っていた洋服の袋を受け取ると、乱暴にソファに投げつける。
Badz「洋服を戻したなら、すぐに帰れ!」
ドアのほうに押しやろうとするBadz。
頑固に踏みとどまるSmile。
Smile「なにがあったのか話して! 彼女とのこと?」
実は、結果的に、記念日を邪魔しちゃったことを気に病んでるSmile。
Smile「何があったのか知らないけど、どうして、“BoyForRent”のことを彼女に話さないの?」
Badz「できるかよ!」
Smile「どうして? あなたの仕事は、あなたたちの関係よりも重要なの?」
Badz「そんなはずないだろ。君はわかってないんだ。君は、俺がこんな糞みたいな仕事をやりたくてやっているとでも思ってるのか?」
Smile「それなら、なぜ、やってるのよ?」
~回想~
寮の前で、バイクの整備をしていた時、妹からの電話に出たBadz。
Jayden「俺は君の妹じゃない。俺は、Jayden。君の妹は俺たちから借金してるんだ」
Badz「いきなり、なんの話だ?」
電話越しに、妹の「ごめんなさい」という泣き声が聞こえる。
Badz「ボニー? 聞こえるか?」
この電話がすべてのはじまりだったのね。
黒い袋を頭から被せられて、「BoyForRent」に拉致られたBadz。
ソファに座り、力なく、泣いている妹のBonne(ボニー)。
Badz「妹がお前らに借金をした、など信じられるか!お前ら、騙してるだろう?」
Jayden「誰も騙してないさ。 俺たちは、レンタル会社なんだ。お前の妹は、うちのサービスを利用したが、費用を払うことができなくなったのさ」
Badz「Bonne、お前、こいつらから何を借りたんだ?」
Jayden「男だよ。 ここは、“BoyForRent”。俺たちは、男たちを貸し出してるんだ。お前の妹は、友達に誘われて、うちで男を借りたんだ。だが、友達のように支払えなかった」
Badz「借金はいくらだ?」
Jayden「ああ、ものすごいよ。お前たち2人で払えるかな。選択肢をやろう。1、お前の妹の借金をお前が代わりに支払う。お前、イケメンだしな。うちのクライアントは、お前みたいなのが好きなんだよ」
Badz「俺は、そんな糞みたいな仕事はしない」
思わず、カッとして、Jaydenに喰ってかかるBadz。
Jayden「いいだろう。2つめの選択肢だ。自分の借金を払えない奴は、自分の命をもって支払わないとな」
Jaydenの後ろで控えていた黒服の男たちが、さっと、ピストルを構える。
Bonnieを背後に隠すBadz。
「俺の妹に手を出すな」
「それは、お前次第だな。彼女を助けたいなら、うちで働け。どうする、『brother of the year』?」
「わかったよ」
「そりゃ、よかった。ほら、見てみろよ」
Badzの体を触るJayden。
「(この身体なら)借金を返すのに、それほどはかからないさ。ああ、それから、このことについては、誰にも言うなよ、さもなくば、彼女の身の安全を保障できないな」
睨みつけるBadz。
やっぱり・・・悪い奴やったやん。。。
あ、極悪人か、どうかは別だけど・・・。
Badz「それ以降、俺はあいつのために働き、秘密を守り続けてるんだ。もし、彼女にばれたら、彼女は俺を助けようとするだろう。俺は、彼女を危険にさらしたくない」
Smile「でも、それじゃ、あなた一人が痛みに耐えなければないわ」
Badz「彼女のためなら、そんなの痛みでもなんでもない」
思いがけない事情を聞き、戸惑うSmile。
Badzの手を取ると、大丈夫、いつか彼女もわかってくれる、と慰めるSmile。
うるうるした目で、自分を見つめるSmileから目を離せないBadz。
困ったもんだ。。。
彼女のLizを危険にさらせないと言ってた数秒後にこれだよ。
どんなにLizが好きでもね、こういうことを言ってくれる人を無下にできない男心。。。
Badzが不自然に揺れだした。。。
「Badz・・・? Badz・・・?」
相当、酔ってるんでした(笑)
もうわざとらしいくらい、本能的にSmileに寄りだすと、彼女の膝枕で眠りにつくBadz。
警戒心ゼロ(笑)
動こうとするも、どうにもこうにもBadzのデカい体から抜け出せない子ウサギ。
Smile「大丈夫なの? 起きてよ」
リズゥ~~~、行かないでくれ、と彼女の名を呼びながら、涙がすぅ~~。
これまた、ついつい、頭をポンポンなんかして、男の涙に、ほだされちゃう女心。
~翌朝~
お化け屋敷の生首落ちみたいに、こっくりこっくりするSmileの頭が目の前に落ちてきて、飛び起きるBadz。
Smile「ああ、私ったら、寝ちゃってたのね」
Badz「それは、俺のセリフだろ? 俺、酔っ払って、一晩中、君の膝の上で寝てたのか?」
Smile「ん。。だって、起こしたら可愛そうかなって思って。目を覚ますのをしばらく待ってたんだけど、結局、私まで眠っちゃったみたい」
なかなか、頭がすっきりしないBadz。
Badz「一緒にいてくれて、ありがとう」
お礼を言われて、頷くSmile。
時計を見て、驚くBadz。
Bibi「しまった。芝居のリハーサルがあるんだ。スタッフが、どこにいるか、メールで聞いてきてる。」
Smile「今の状態じゃ、とてもいけないでしょ、二日酔いで・・・」
Badz「でも、みんなが待ってるんだ。午後に会おう」
Smile「私のことは心配しないで。まずは、あなたの問題をなんとかしないと・・・。こんな風なあなたを見てると、私まで申し訳ない気分になるもの。部分的には私のせいだし・・・」
一緒に落ちこむSmile。
Smile「あ、いい考えがあるわ。 私もあなたと一緒にリハーサルに行くわ」
首を振るBadz。
Badz「そんな必要ないよ、俺なら平気さ」
立ち上がっても、ふらついて、よろけるBadz。
Smile「重いし・・・全然、平気じゃないし・・・、まっすぐに歩けないじゃない!私が手伝ってあげるわ」
OK?とゼスチャーをするSmile。
Smile「沈黙は、OKってことね?さ、起きて」
Smileの手を取ると、、なんとか立ち上がるBadz。
Smile「さ、行って。着替えないとね」
そのまま、ベッドにダイブするBadz。
Smile「Badz!!」
~海をのぞむ広場?~
その頃、Liz & Kyroの2人が、どこにいたのかというと・・・。
目を覚ましたLiz。
目の前に広がる海。
Liz「一体、あなたはどこに連れて来たのよ!?」
Kyro「ホアヒン・・・」
Liz「え?」
※ホアヒンってタイ西南部のリゾート地らしいです。
Kyro「君が、どこか遠くに連れてってくれ、って言ったんじゃないか? 実際、もっと遠くへ連れていきたかったんだ。でも、夜明けも見せたかった、綺麗だろ?」
そこは、素直に、うん、と頷いて見せるLiz。
Liz「なぜ、ここに連れてきたの?」
Kyro「だって、昨晩、君が海が好きだって言ったから・・・」
それについても、認めるLiz。
飲み物を渡すKyro。
Kyro「一口飲めよ。すっきりするよ」
Liz「ありがと・・」
これもスポンサードです(笑)
商品名が綺麗に映るように、上手に持つわねぇ。
・・・と思ったら、Lizの飲んでるジュースを受け取り、自分も飲みだすKyro。
Kyro「綺麗だろ。 海に入ろうぜ」
Liz「なに、言ってんの? 水着なんて持ってきてないわよ」
Kyro「心配するなよ。俺も持ってないから」
Liz「嫌よ、行かないわ」
Kyro「おい、俺は、君に朝日を見せるためだけに一晩中、運転してきたわけじゃないんだぞ、さ、行こう!」
Liz「嫌だったら~~~。」
Kyro「なんで、そんなに頑固なんだよ?」
Liz「一体、どうしちゃったのよ、自分だけでやればいいでしょ~。私は嫌よ」
Kyro「さ、降りて」
Liz「嫌だったら・・・」
Kyro「Liz? 行くよ」
いつになく、強引に車からLizを降ろそうとするKyro。
Liz「私はしたくないの。見てるだけにするから・・・」
うわ、お姫抱っこまでして、海に連れて行こうとするKyro。
Liz「ねぇ、一体、何するのよ。行かないったら。下ろしてよ~~~」
Kyro「動くなよ」
Liz「Kyro、降ろしてったら!」
うはは、こっちも、どんどん、引き寄せ合ってるねぇ。。。
Lizをお姫様抱っこしながら、じゃぶじゃぶと海に入っていくKyro。
Liz「Kyro、止まってよ」
Kyro「手を離していいの?」
Liz「ええ」
じゃぶ~~ん(笑)
Liz「Kyro!!!なんてことすんのよ! ふざけてんの?」
Kyro「さっぱりしただろ?」
Liz「ええ、あなたもさっぱりしたい?」
言うが早いか、LizがKyroに、海の水をバシャバシャかけ始める。
お互いに、掛け合っちゃって楽しそう・・・。
Liz「もう十分よ」
さすがに、びしょ濡れになって、不機嫌になるLiz。
Kyro「なぁ、勝負しようぜ。どっちが、あの岩まで先につけるか、競争だ」
Liz「そんなの、自分でやれば。私はやりたくないもの」
Kyro「なんで? 俺に近づきたくないの?」
Liz「そんなわけないでしょ・・・」
じ~っと考えるKyro。
Kyro「なぁ、泳げないなんて言うなよ」
Liz「ほっといて」
はは~んと納得したような表情のKyro。
Lizの前に、少し腰をかがめる。
Liz「何してんの?」
Kyro「背中に乗れよ。あそこまで連れてってやる。さぁ」
Liz「ああ、もう、わかったわよ」
Kyroの背中におぶさるLiz。
こういうのは、諦観や妥協とは言わず、相手への歩み寄りというのです(笑)
~大学の講堂?~
「ロミオ~、おお、ロミオ~、ああ、なぜ、あなたは、我が家族の敵、ロミオなの?」
相手役のセリフを受けて、近寄ってくるロミオ役のBadz。
「愛してる」
ん?という顔つきのジュリエット役の女優。
「愛しているから、ロミオでいることを止めると言ってくれ」
何の感情もなく、棒読みのBadz。
「ロミオ、なぜ、あなたはいらしたの?どんなに危険か、おわかりにならないの?」
そこで、セリフが止まり、客席で見学をしていたSmileも、どうしたのか、とキョロキョロと周囲を見回す。
おもむろに、やる気なさそうに、しゃべりはじめるBadz。
「わかってる。しかし、君への愛を止めることはできない。」
「お~い、ストップ! Badz、ここのセリフは、とても甘くて、ロマンティックなんだぞ。なんで、そんなにやる気のない演技なんだ? 重要なシーンだぞ。集中しろ!」
「・・・すみません」
「ここは、愛の告白のシーンだ。いかに彼女を思っているか、という感情、それを見せるんだ! 自分の彼女が目の前にいると想像してみろ。そうだ、君の目の前に!内面の気持ちを表現してみるんだ。どれだけ、彼女を愛しているのか、伝えるんだ。さ、続けて!」
熱いわ~、監督様(笑)
なんか、韓国ドラマの影響か、監督ニム、とか、代表ニムとか、肩書きに、ニム付けないと、物足りなくない?(笑)
「もし、できなければ、役を降ろすぞ。さ、続けるぞ~」
スタッフにも声をかける。
「ロミオ、あなたが本当に私を愛しているのか、知りたいの」
その時、目の前のジュリエットの姿が、Lizへと変わっていく。
「あなたが私を愛しているのか、確かめたいだけなの」
動揺し、またしても、セリフが止まるBadz。
結局、相手役を残し、ステージを降りてしまう。
劇場の外の廊下で立ち止まるBadz。
「Badz?」
追いかけて来たSmile。
「あのシーン、彼女のことを思いださせたの?わかるわ。あなたに起きたことをなかったことにして、翌日にはロマンティックにお芝居しなければならないのなら、私だったら、とてもできないわ。」
それに答えず、離れようとするBadz。
「待って。どこにいくつもりなの?」
「彼らに代役を探すよう、言いに行くよ。舞台はあと数日で幕が開くんだ。迷惑をかけるわけにはいかない」
「そんなの無理よ。あと数日で幕が開く舞台の、あなたはその主役でしょ。今から、新しい俳優を探すなんて、それ以上の迷惑はないわ」
「見なかったのか? 俺には無理だよ」
「出来るわ。もし、私のせいで、あなたがこの役を失ったら、私は、自分を許せないもの。私と一緒に、ここで練習するのはどう? 舞台上で味わったほどのプレッシャーを感じることはないかもしれないわ」
「わかったよ」
これもまた、諦観や妥協とは言わず、相手への歩み寄りというのです(笑)
台本を開くSmile。
「最後のシーンからやってみましょうか。ここからね・・・」
自分で言いだしたくせに、無茶苦茶、緊張してるSmile。
「ロミオ、おお、ロミオ、なぜ、あなたは、我が家族の敵、ロミオなの?」
あちゃ~、稀にみる下手くそ加減(笑)
「あのさ、君は俺にベストをつくせって言ったけど、君はどうなんだよ」
「だって、私は女優じゃなくて、音声マイク係なのよ。演技なんて、出来るわけないでしょ。どうやって、やればいいのかもわからないのに。」
思わず、下を向き、笑いをこらえるBadz。
「そんな揶揄わないでよ。あなたのためにやってるのに・・・」
「行くよ・・・」
とにかく、一生懸命かつオーバーアクションなSmileとの台詞の応酬を続けるBadz。
「だって、これは舞台なのよ。観客の反応を気にしないと・・・」
「OK。じゃ、もう一度ね」
だんだん、乗せられてきたBadz。
二人で、演じているうちに、どちらかともなく、笑顔になっていく。
「はぁ~、お芝居って疲れる・・・」
「俺が思うに・・・君はやりすぎなんだよ。だから、ちょっとしたことで疲れるんだよ」
「ああ、このシーンをやりましょう。難しそうよ。いい? ここからよ」
「OK」
「ロマンティックにね」
「よし、ロマンティックに」
Smile「刻一刻と変わってしまう月になど、お誓いにならないで」
Badz「では、何に誓えばいいのですか?」
うわ、ちょっとマジモードになってきました。
Smile「何にも、お誓いにならないで。ただ、私の目を見つめて・・・。そして、私たちの愛がそれほど性急なものではないとおっしゃって。」
Smileの頬に手をあてるBadz。
Badz「いや、君と恋に落ちるのに、それほど時間はかからなかった。君はどう?」
見つめあう二人。
そりゃ、心情的にこんなに、シンクロすれば、ドキドキもするでしょうよ。
だんだん笑みが込み上げてくるSmile。
Smile「ねぇ、Badz、もう、ちゃんと出来てるわ。舞台で輝く準備はできたみたい」
Badzの演技を認めるSmile。
Badz「ありがとう」
Smile「たいしたことないわ。あなたは、それ以上に私を助けてくれたもの。だから、私もあなたを手伝いたかったの」
Smileのその気持ちが嬉しくて、笑顔を見せるBadz。
Smile「さ、台本を戻してきて。私は、なにか飲み物を買ってくるわ。中でね」
Badz「OK」
Smile「がんばって!」
Badz「がんばるよ。足元、気を付けろよ」
Smile「うん」
笑顔で見送るBadz。
Badz《集中できなくて、すみませんでした。今から戻ります》と、監督に連絡を入れるBadz。
友人から、別のメッセージを受け取る。
《休暇を楽しむお前と彼女を見かけたよ。忙しいんじゃなかったのか? ははは》
海にいるLizと男の写真が貼られている。
《すまない。急いでて、声をかけなかったよ。 旅行、楽しめよ》
衝撃を受けるBadz。
★Ep.5の雑感★
へぇ、KyoroとLizをさりげなく見下ろしていた満月が、練習で『ロミオとジュリエット』を演じるBadzとSmileの「月の誓い」のシーンにつながっていくとはねぇ・・・。
こういうの、好きだったりします。
このドラマ、 たすき掛け上の二つのカップルの変則的な愛の進行具合を、実は結構、時間をかけて追っています。
しかも、ほとんど、この主要4人のみ。
少しずつ明らかになる部分。
Badzはあと、どのくらい働けば、借金は帳消しになるのかな。
それに、Jaydenは、みすみす、Badzのような上玉を簡単に手放したりするのかな。
妹ちゃんみたいな純情娘がハマった男が気になるわ。