ありがたいことに、ようつべのGMMTVの専用チャンネル(公式)で、オリジナルの放送後1~2日くらいで、英語字幕版を放出してくれるんです。
マジで助かります。

なんせ、公式ですからね。くどいくらいのおさらいも、カットを含めた編集も、後付け英文字幕の言い回しも、配給会社の事情や思惑を思い悩むことなく、「これが、このドラマの正解」ってことでしょう。

日本語訳は・・・韓国や中国ドラマみたいに、安定した配給元あっての話ですね。


このドラマ、放送終了しました&全面的にネタバレです。

ご注意くださいね。お願い


【Ep.2】

~前回のおさらい~

勇気を出して、憧れのKyro先輩に告白したものの、撃沈したSmile。ひょんなことから、“Boy For Rent”の存在を知った彼女は、Kyroの要望どおり、大人な女性になるため、指南を受けようと思い立つ。

一方、恋人Badzの行動に不審を抱いたLizも、Smileのチラシの切れ端を手にしたことから、“Boy For Rent”を利用することに。

利用目的が全く違う女子2人が、“Boy For Rent”と契約してみれば、皮肉にも、Smileの前にはLizの恋人Badzが、Lizの前にはSmileの想い人であるKyroが姿を見せる。(おさらい終わり)

 

目の前に現れた男性が、ルームメートのOnnieを振ったBadzだと気づいたSmile、衝撃で固まる!

よりによって・・・なぜ、Badzなのか!

Smile《もし、こんなことがOnnieに知れたら、間違いなく殺されるわ》

まぁ、Onnieだけじゃなく、Lizに知られるのも大問題ですけども(苦笑)

まだ、ここの関係性は明らかになってません。

 

にこやかに近づき、Smileの隣に座るBadz。

Badz「君がSmile? 俺はBadz」

ええ、ええ、改めて名乗っていただかなくて、よーく存じております(笑)

Badz「会えて嬉しいよ」

さりげなく肩を抱いてきたBadzを、あからさまに避けるSmile。

Badz「俺のこと、嫌い? Boy For Rentの規約では、もし相手が気に入らなければ、変更を求められるはずだけど」

Smile「出来るの?」

Badz「うん、でも、5000バーツかかるけどね」

5000バーツと聞いて、絶望的になるSmile。5000バーツあったら、スーパーコンサート(名前聞き取れなかったけど、誰かオッパと、テヨンのファンらしい。)に行けるのに、と嘆いてる。(笑)

Smile「・・・変えなくていいです。絶対に!」

Badz「じゃあ、このままでいいんだね?」

頷くSmile。

Badz「そうすると、これから何しようか?」

Smile「何するって?ま、まずは、話をしましょう。実は、あなたにいくつか質問をしたいの。どうして、あなたのような男性が、いきなり“ Boy For Rent ”で働くことになったの?」

Badz「いきなり? そんなこと、知りたい?」

Smile「もちろん。だって、私は同じ大学の新入生だし、同じ学部なんですよ。先輩のMVの撮影も参加したし」

Badz「ああ!君、小道具の・・・」

全然、覚えられてなかったことが判明。

Smile「・・・音声マイク、持ってました」

Smileの顔をじっと見つめるBadz。

Badz「どおりで、なんか見覚えがあったんだな。他に聞きたいことは?」

Smile「聞きたいのは・・・チラシに書かれていたみたいに、“ Boy For Rent ”の人は何でもしてくれるの?」

Badz「もちろん!カップルがするようなことは大抵ね。(俺たちとは)顧客との関係にあることを除けば。」

これ、大事よね。

履き違えると、刃傷沙汰になりかねない。

Smile「ふーん、すでに彼女がいるから?」

Badz「知ってるの?」

Smile「ええ。私の友人があなたに告白したから。でも、あなたに振られて、燃え尽きたように部屋に戻ってきて、泣いてたの」

Badz「ああ!あのテディベアガール?」

結構、どうでもいいことは、うろ覚えで発言しちゃうタイプみたい。

Smile「カンガルーのぬいぐるみです!お腹の袋に、赤ちゃんカンガルーが入ってる・・・」

言いにくそうに、忘れてた、と正直に打ち明けるBadz。

Smile「あなたの彼女は、ここで働いてても怒ったりしないんですか?」

Badz「もういいだろ。今度は俺の番だ。君のファイルを読ませてもらったけど、少し混乱してるんだ」

Smile「これのどこが? 書いてある通りよ。私に教えてほしいんです、私が好きな男性の心をドキドキさせるやり方を。」

結局、Badzは肝心なことは、ほとんど答えてないね。

 

~大学~

Lizの前に姿を見せたのは、昨晩、“Boy For Rent”を案内してくれた、パッと見、イケメンくん。

Kyro「君がLiz? 俺はKyro。」

驚いた表情のLizを見て、なんか面白い展開になったよね、って感じで近寄るKyro。

Kyro「(Lizの耳元に囁き声で)これで、俺がウェイターじゃないってわかっただろ? 俺が君の男だよ。」

距離近!

Lizのバッグに手を掛けるKyro。

Liz「な、何するの?!」

Kyro「君のバッグを持とうとしただけだよ。とにかく行こう」

Liz「どこへ?」

Kyro「まずは俺の車に・・・」

強引って言うほどでもないのに、強気なLizが仕方なくあとに続いている。

Kyro「どうぞ」

助手席のドアを開け、促すKyro。

Liz「私をどこに連れていく気?」

Kyro「君の望むところへ、何なりと」

周囲の視線も気になり、「もし、少しでもおかしな真似をしたら、警察を呼ぶわよ!」と宣言するLizの、あまりにも古典的な言いぐさに、吹き出しそうになりながらも、頷いて見せるKyro。

 

~Kyro運転中~

よく知らない相手と車内密室状態になり、それなりに緊張しているLiz。

Kyroが腕を動かしただけで、びくついてしまう。

Kyro「どうした? 音楽をかけようとしただけじゃないか」

Liz「The Yearsなんて聴くの?」

Kyro「ああ。“TV”って言われてる歌、知ってる?」

Liz「 ええ、もちろん。いい曲よね」

Lizは知らないようですが、Kyroは一応、大学では軽音楽クラブの部長ですし、ちょっとした有名人です。

この流れは、普通、その歌を作ったのはKyroって流れですよね。

ちょっとだけ口許が緩むKyro。

Liz「でも、あなたには合ってない感じ」

Kyro「(俺が聴くの)信じられない? わりと有名な曲だと思うけどな」

Liz「あれは、B面の曲よ」

Kyro「B面? カセットテープのB面みたいな? それほど有名じゃなくても、いい曲がいっぱいある。そうだろ?」

Liz「そうよ。そういう曲は、大抵、アーティストの感情を表現してるものだわ。この曲のようにね。」

知らないとは言え、作り手の感情まで推察するLizをちらりと見るKyro。

 

Liz「ねぇ。聞いてもいい? あなたは、いつもこういうことをするの? いい車でドライブして、エレガントに顧客を迎えるみたいな・・・?」

Kyro「気に入らない? 俺は、君が君の彼氏を騙せる人を欲しがってるって思ったんだけど」

Liz「他のポイントは読んでないの? 私は嘘が上手い人がいいの。そして、間違ったことをしても罪悪感を感じない人!」

Kyro「だから、ここに俺がいる。うちの事務所に所属してる男たちの中でも、そんなことが可能なのは俺だけだよ」

自信満々に言われて、二の句が継げないLiz。

Kyro「ところで、君は、彼氏のことをどれほどひどく騙したいの?」

答えられないLiz。

Kyro「OK! 質問を変えよう。君の彼氏は、君にどんなひどいことをしたんだ?」

Liz「・・・私にもよくわからない」

 

~“ Boy For Rent ”~

Badz「君の言う“彼をドキドキさせること”って、どういうこと?」

Smile「外見を変えたいの。セクシーになりたい。私を好きになった人のことを感動させたいの。もっと重要なことはね、彼に、私と一緒にいる時、ドキドキさせたい」

Badz「こんな風に?」

超接近するBadz。

呼吸忘れてるSmile(笑)。

Smile「そう、こんな風に。ええ。・・・ねぇ、私、出来てる! あなたの心臓・・・、鼓動がすごく早くなってるわ」

急に、興奮して話しはじめたSmileを不思議そうに見つめるBadz。

自分の鼓動を、Badzのドキドキだと勘違いし、ぬか喜びするSmile。

Badz「君は、俺の妹みたいに、抜けてるな・・。」

指南役としては合格のようです。

 

~Kyroの車中~

Kyro「つまり君は、君の彼氏が君をどれだけひどく騙しているのか、わからないってことなのか。じゃ、どうやって、彼氏が君を騙していると思ったんだ?」

Liz「私に嘘ついてるの。」

Kyro「彼が、君に嘘をついて、そして、君は、もう男を借りようと決心したってこと?」

ちょっと短絡過ぎないかって言われたようで、むっとするLiz。

Liz「彼は今まで一度だって、私に嘘をついたことなんてなかったわ」

Kyro「もしくは、ずっと嘘をついていたか・・・だよな。そして、君は今になって、それに気づいた」

Liz「あなたは部外者でしょ? なんで、そんな知った風な口をきくのよ?」

Kyro「君は彼に腹を立ててるみたいだけど、別れようとは思ってないんだね? それが、男を借りて、君自身が小さな秘密を持とうとしている理由さ。」

するどい!

Kyro「いわゆる復讐ってやつだ」

Liz「ちがうわ!復讐なんて望んでない。」

Kyro「君がしようとしているのは悪いことじゃない。だって、これが成功したら、なんであれ、君は彼のことを怒れなくなる。でも、その代わり、ずっと罪悪感を持ち続けなければならないよ」

すでに(復讐は)スタートしていると言わんばかりに、Lizの太ももを撫でてみせるKyro。

Liz「ご忠告ありがとう。私はどんなことがあっても、あなたを借りたりしない。」

無言になるLiz。

人は図星の時ほど、怒るものなのです。。。

 

~“ Boy For Rent ”~

帰りに、間違った階で、エレベーターを降りてしまったSmile。

そこは、初めて見る空間だけど、“ボーイズバー”のクラブフロアかな?

 

舞台の上で、スタイル抜群な女性がスポットライトを浴びて踊っている。

Smile「うわ~! すごいセクシー!」

Ayeと呼ばれたモデルなのか、タレントなのか、とにかく、その女性のダンスが終わると、拍手を促す司会者。

のんきに拍手なんかしてるけど、Smileちゃん、さすがに、ここで大学の制服は浮くわ~~。


突然、ゲーム大会らしきものが始まる。

観客の中から一人、参加者を選ぶことになる。

我関せずでいたSmileに白羽の矢が立つ。

(ドラマ的なお約束です)

 

Smile「私?」

制服が悪目立ちしたって感じです。舞台上に呼ばれるSmile。

断ろうとしたところで、参加してゲームに勝てば、10000バーツをもらえると知り、それだけあれば、“ Boy For Rent ”への支払いのほとんどが賄える、と、ちょっとだけ欲を出すSmile。


司会者「みなさん、彼女にどうぞ、大きな拍手を!」

結局、舞台に上がってしまうSmile。

司会者「ナイトクラブに制服で来るなんて・・。君のご家族は激怒してるんじゃないかな? さ、お名前は?」

Smile「スマイルです」

司会者「スマイル・・・、君の声は震えてるね。でも、落ち着いて、このゲームはすっごく簡単だからね。」

さきほどのセクシーガールのようなセクシーダンスを1曲踊って、観客からバラの花を10本もらえればクリア。

バラの花でカウントするって、『2Moons』でもあった投票スタイルよね。

 

Smile「セ、セクシーダンス???」

 

~Kyroの車中~

Kyroの車が停止する。

気が変わって、じぶんをレンタルするつもりになったら、連絡しろ、と告げるKyro。

Liz「いいえ。会うのはこれが最後だわ。じゃ、行くわね、バイ」

車から降りかけたLizに対して、心変わりするだろうと予言するKyro。

Kyro「俺、負けたことないんだ」

せいぜい言ってれば、とばかりに、「バイバイ」と軽い調子で車を降りるLiz。

 

~ナイトクラブ~

Smile「まさか、この人みたいに踊れっていうの?」

賞金は1万バーツ。

ただし、10本のバラ(観客がバラ1本500バーツで購入)を集められなかった場合には、小さな罰ゲームがあるという新たな事実が明かされる。

徐々に断れない雰囲気になっていく。。。

とうとう、音楽が始まり・・・、Smileの変なダンスが始まる。

ブーイングも受けつつ、なんとなく、笑顔で踊り続けるSmile。

 

そこへ、Lizを送り終えたKyroが戻ってきて、なぜか、舞台では、変なダンスを踊りまくっている制服姿のSmileの姿があり、不思議に思う。

とりあえず、バラの花を買ってみるものの、渡すことなく、締め切られ、結果は9本。

 

さて、肝心の罰ゲームの内容は・・・、かなり酔っ払ってる上客(こいつ、完全に変態なの)から、服を脱ぐように命じられてしまうSmile。

観客たちからも、酔っ払ったノリで「脱げ」コールが始まってしまう。

Smile、大ピンチ!!!

 

バッグを胸に抱いて防御するSmileに、不快だろうけど、ルールはルールだと言い張る司会者。

渋々、シャツのボタンに手をかけるSmile。

Kyro「待てよ。渡すのが遅れたが、俺も彼女のために10本目のバラを買ってたんだ」

Smile「Kyro・・・」

王子様の登場に、Smileが笑顔で最後のバラを受け取ろうとすると、変態VIP客が横からバラをかっさらう。

VIP「だめだ! もうゲームはとっくに終わってるんだ。」

VIP客の肩を持つ司会者も、ルールはルールだからと言って、認めようとしない。

Kyroの怒りの矛先は、Smileに・・・。

Kyro「なんで、こんなところにいるんだ? 俺がここにいることは知らないはず・・・」

司会者「お前がなんだって?」

Kyro「わかったよ、ルールはルールだろ」

せっかくSmileを救おうとしたのに、諦めるしかないKyro。

見放されちゃったSmile。

VIP「あいつ、迷惑な野郎だな。なんで、口出すんだよ」

 

そこへもう一人のヒーロー見参!

Badz「お前こそ、迷惑だ、豚野郎!」

VIP「な? 誰かが俺に賛同してるだろ?・・・俺を豚って呼びやがったのはどいつだ!」

ノリツッコミね。。。

舞台に上がってきたBadz。

Badz「これのどこがゲームだ?みんなでよってたかって、女の子を晒し者にしてるだけだろ。おかしいんじゃないか?」

VIP「お前には関係ないだろ!」

Badz「なんだと!」

二人の一発触発な様子に、慌てて、止めに入る司会者。

Badz「あんた、こんな趣味の悪い制服のシャツが欲しいのかよ?」

VIP「そうだよ」

変態確定!

おもむろに、自分のシャツのボタンを外し始めるBadzを見て、女性客、大興奮。

Badz「これなら、ルールを破ったことにはならないよな」

自分のシャツを脱ぎ渡し、上半身半裸のまま、Smileと一緒に舞台を降りるBadz。

 

いいところを完全にBadzに持ってかれたKyroの視線が、なんか気になるわ・・・。

 

外に出てきたBadzとSmile。

Badz「なんで、(あのまま、まっすぐ)家に帰らなかったんだ? あんなステージに上がって、一体、何をしてたんだ?」

Badz、当然の如く、怒ってます。

Smile「女性が私のことを呼んで、賞金に1万バーツくれるって言ったの」

Badz「自分の身の安全より、金のほうが大事なのか? そういう女だったのか? 言いたいことがあるなら、言ってみろよ! 君の好きな人だって、君がこんなことをしてるって知ったら、どう思う?」

Smile「ああ・・・、彼もあの場所にいたのよ。どうしよう、嫌われたにちがいないわ」

Badz「誰のことだ? まさか、Kyroか? 軽音楽クラブの部長の?」

Smile「彼を知ってるの?」

Badz「よく知ってるよ。俺もあのクラブに応募したが、部長が変態のせいで、落とされたんだ。あいつは、可愛い女子しか入部を許可しなかった。だから、落とされたのさ。さぁ、これで、あいつの好みがわかっただろう? あいつは浮気者で、君は奴のタイプじゃない」

Smile「でも、バラを買ってくれた・・・」

Smileの乙女心が発動されました!

Badz「君に同情しただけだ」

ショックを受けるSmile。

Badz「もし、あいつが君にバラを渡したかったのなら、最初から渡してたさ。君が負ける前にね」

正論です。

Smile「でも・・・」

Badz「でもじゃない! 君は、どうやって女子たちが男をひっかけるか知ってるのか?頭を使うんだ。君が頭を使って、誰かから制服を求めたら・・・Kyroも多少は感動したかもな。それなのに、君ときたら、一体何をしてたんだ? 舞台の上にバカみたいに突っ立って、シャツまで脱ごうとしてた(怒)。もし、俺があいつなら、ほっておいたよ」

Badzの言うことが、いちいち、ごもっともすぎて、悔しくても、泣き出すしかないSmile。

しかし、大抵の(普通の)男子は、うんざりしながらも、女子の涙には弱い(苦笑)

Badz「言い過ぎたか?」

Smile「私のミスだって、わかってる。私だって、こんな自分のことが好きじゃないの・・・」

Badz「頼むから、泣き止んでくれよ。君は、俺の妹に似てるんだよ」

Smile「じゃ、妹さんが泣いたときに、あなたならどうするの? 私を泣き止ませることができる?」

なんか、開き直ってるSmile。(笑)

ただの弱っちい女の子じゃないところが面白い。

 

困って目をそらしたものの、おもむろにSmileにハグするBadz。

ま、本当に、妹のことを、半裸で抱きしめるかどうかは・・・わかりません。

そして、妹ちゃんが、半裸の兄の背中に回した手に、ぎゅっと力を入れるかどうかも・・・私は知りません(笑)

 

~Lizのバンドが出演しているクラブ~

控室に集まっているバンドのメンバー。

女性メンバーが、スポンサードリンクを差し出すのはご愛敬です。

メンバーの仲は良さそうね。

そこへ、他のメンバーが“セットリスト”の変更を告げに来る。

Lizが最後の曲目に目をとめる。

Liz「TV – The Yearsね・・・。」

メンバー「ああ、何か問題でも?歌詞を覚えてないの?」

Liz「何も。。。あんた次第ね」

メンバー「よし、じゃ、これで行こう。10分前だよ、ステージにあがろう」

 

~ボーイズバーの建物の前~

ずっと、自分のことを抱きしめているBadz。

Smile「Badz、もう放しても大丈夫よ。どうして、私のことをハグしたの?」

Badz「君が、妹にするようにしてくれ、って言ったんじゃないか。なんで、赤くなってるんだ? 怒ってるのか?」

Smile「ううん、もう平気よ。もう帰らなきゃ・・・」

Badz「待って!どうやって帰るつもりだ? タクシー?もう遅いし、安全じゃない。」

もし、タクシーが捕まらなかったら、どうやって家まで帰ればいいのか、と不安そうなSmile。

急に中腰になって、Smileに視線を合わせるBadz。

Badz「家まで送ってほしいって頼まれたら、嬉しいんだけどな」

Smile「あなたに頼むの?」

Badz「ああ、これは、男子を虜にするために学ばなければならない最初のレッスンなんだ。自分を家まで送ってほしいって、あま~く頼んでみて。さぁ、やって」

Smile「ええ、難しいな。 ・・・お願いします、Badzさん、私を家まで送ってくれませんか?」

Badzの顔が即座に曇る。

Badz「それじゃ、おばあさんみたいだよ。そうじゃない。一つアドバイスしよう。相手の目をじっと見つめるんだ。絶対うまくいくから」

手で OKマークを作るSmile。

Smile「Badz・・・」

Badz「もっと親密そうな声で!」

Smile「Badz・・・、家まで送って?ね?ね?ね?」

言葉での懇願には微動だにしなかったBadzが、Smileが腕に触れると、ちょっとひるんだわ(笑)

さすが、スキンシップは別の意味で効果抜群。(笑)

Badz「(今日のところは)いいだろう。もう行こう、向こうに車を置いてあるんだ」

 

しばらくして、バイクに乗って現れたBadz。

Badz「行こう」

Smile「バイクだったの?」

もたもたしながら、ヘルメットをかぶるSmileを手伝ってあげたり、基本、Badzは優しいし、まともだ。。。(笑)

 

例え、バイクの2ケツでしがみつかない訳にはいかないとしても、半裸の男子に後ろから抱き着くって・・・難易度高いよね(笑)

 

とりあえず、寮の前に到着。

しかし、こんな状況でも、うつらうつらし始めてる豪傑Smile。

Badz「眠くなったのか? 寮の前についたよ」

Smile「降りるわ。これから、あなたの寮に戻るの?」

Badz「いや、俺の寮もここだよ。偶然だな」

 

そこへ、Onnieが戻ってくるのに気づいたSmile。

ばれたらまずいこの状況。

Smile「は~い、Onnie♪」

Badzをほったらかしにして、大げさにOnnieに近づいていく。

Onnie「あ、Smile」

慌てて、Badzと一緒にいた言い訳をはじめようとするが、幸いにも気づいていないOnnie。

Onnieに、(半裸でバイクを調整している)Badzの姿を見せないように、必死で、寮に入ろうとするSmile。
Onnie「わかったわよ、でも、あれ、誰?」
Smile「ああ、警備員さんよ」

Onnie「警備員?なんで、シャツ着てないの?」

 

Badzが立ち上がった時には、すでに、Smileの姿はなく・・・。

Badz「一体どうしたんだ? お礼も言わないで・・・」

 

~Smileたちの部屋~

Smile「え? まだ、Badzがシングルだと思ってるの?」

Onnie「うん。私、調べてみたの。彼のフェイスブックやインスタ、ツイッターもね。彼に、彼女がいるっていう兆候は皆無よ。私、彼が私を追い払おうとして、嘘をついたと思ってるの。ねぇ、これ、見てよ」

意気揚々と携帯を見せてくるOnnieに対し、本当のことが言えず、困り果てるSmile。

Smile「彼は、私生活を秘密にしておきたいのかもしれないわ」

Onnie「でもね、彼に彼女がいたら、どうやって、たくさんの女の子たちとデートできるのよ」

Onnieの耳にも、Badzの噂は入ってるって意味ね。

Onnie「明日、彼のあとをつけて、もっと調査してみるわ。あんたも一緒に来るのよ」

Smile「え? 予定あるんだけど・・・」
Onnie「予定? どんな? “ Boy For Rent ”に関すること?」

手にもっていた携帯をゴトンと落とすほど、動揺がバレバレのSmile。

勘は鋭いOnnie。

Onnie「ちょっと、落ち着きなよ。どうして、そんなにびくびくしてるの?」

Smile「それは・・・“ Boy For Rent ”っていうのは、ただの隠れ蓑なの。本当は、マルチ商法の会社だったのよ。彼らは私を騙して、一杯、書類にサインさせたの。辛かったわ~」

Onnie「それ、本当?今度こそ、あんたに合う彼が見つかるかもって思ってたのに・・・。それで、明日はなにがあるの?」

さすが、少しもぶれないOnnie。

Smile「明日?」

オンニー「来るんでしょ?」

Smile「軽音楽クラブに行かなきゃ。だから行けないわ」

オンニー「軽音楽クラブ? なんで、あんたがそんなのやんなきゃだめなのよ?イベントだって、すぐにはないんでしょう?」

Smile「知らないよ。でも、練習には行かないと・・・。先輩からの電話を拒否できないでしょ」

Onnie「できないの?」

話をきりあげようと、シャワーを浴びると宣言するSmile。

Onnie「ちょっと!私の男のことはどうなるのよ」

まだ、あなたの男ではない(笑)

 

~Lizの部屋~

まだ眠っているLizに、Badzから連絡が入る。

今日は二人が付き合い始めた記念日。夜7時に会う約束をする2人。

 

~軽音楽クラブの部室~

ばか正直に、クラブの部室にやって来たSmile、ソファーに置いてあったギターを手に取ったり、いろんな楽器の音を出しては、ワクワク。

立てかけてあった黒いギターを手に取ろうとして、体制を崩すSmile。

Smile「きゃ~」

間一髪、Kyroがさっと支える。

さすがミュージシャン、楽器は命!

Kyro「ここで、何してるんだ?今日は、クラブのミーティングの予定はないよね?俺のギターを盗みにきたの?」

Smile「いえ・・・ただ、その・・・練習してるかどうか、立ち寄ってみただけなんです。でも、やってなかったから・・」

Kyro「ずいぶん、熱心なんだね。友達と練習しに来たんだ。別に見て行ってもいいよ」

Smile「はい。あの・・・Kyro・・・」

昨晩のことが気にかかっているSmile。

Kyro「曲目リストを見て、いいかどうか、チェックしてくれないか?俺たち、音楽コンテストで演奏する予定なんだ」

いつも通りのKyro。

Smile「私、音楽のセンスが本当になくて・・・」
Kyro「そんなに気を遣うことないよ。ただ、他人の意見を聞いてみたいんだ。ちょっと見てよ」
Smile「私は最初の2つの歌が好きです。でも、この3番目の曲は知らないわ。タイトルは・・・“The Years”?」

そこへ、他のメンバーが、それが、例の“The Years”だと声をかけてくる。

Smile「ああ、あの“The Years”ですね。私、ここのバンドの曲はほとんど知ってるんですけど、この“TV”って呼ばれてる曲のことは知りませんでした」

 

Kyro「B面の曲だからね。でも、いい歌だ」
Smile「B面?」

そう言われてもピンとこないSmile。

その時、届いた携帯のメッセージを見て、顔をしかめるSmile。
Smile「もう行かないと。緊急事態なんです。さようなら」

その足で、Badzの教室に向かうSmile。

Smile「大変よ、Badz、急いで!」

Badz「なんで、君がこんなところに?」

Smile「私の友達のオンニが、あなたを寮に連れ戻してくれって頼んできたの。私、あなたが抜け出すのを手伝いにきたのよ。荷物をまとめて!静かに!」

 

構内を手に手をとって、走っている二人。

Badz「つまり、君の友人は、俺に彼女がいるって信じてないんだ。それで、今度は、俺をつけまわそうとしてるってことなのか?」

Smile「その通りよ。彼女は、中央階段のところで待っているはずだから、私たちはエレベーターを使いましょう。もし、見つかったら、私たち、無事にはすまないわ」

目算が外れ、エレベーターの前で待ち構えているOnnie。

慌てて、逃げ出したところを気づかれる。

Onnie「スマイル? 待ってよ!」

追いかけっこの始まりです。

行き止まりの倉庫に逃げ込んだ二人。

段ボール箱をバリケードにして、息を殺しながらも、超接近。

っていうか、そもそも、なんで逃げる必要があるだろう(笑)

 

危うく見つかりそうになる直前、絶妙なタイミングでかかってきた電話。

コンサートへの誘いにホイホイ出かけていくOnnie。

ほっと一息をつく2人。

 

~ショッピングモール~

Liz「もしもし?」

友人《今日、授業さぼったの?》

Liz「ああ、今日、彼のためのプレゼントを買いに、ショッピングモールに来てるのよ。それから、私が頼んだことは注意してね」

友人《問題ないわ。彼氏と楽しんでね》

Liz「やめてよ! ば~い」

 

Badzへのプレゼントを見て回るLizのもとに現れたKyro。

GPSでも仕込まれた?(笑)

居場所、バレバレじゃん。

Kyro「彼氏のための買い物か?ふーん、結構、高いな。誕生日じゃないとすると、もっと重要なイベントってことかな。趣味は悪くないね」

キープの時計をKyroに取られ、返してくれ、とジェスチャーをするLiz。

Kyro「一つ条件がある。“返して下さい”ってちゃんと頼んでよ。」

Liz「無理な注文ね。」

構わず、別のものを見ようと、店員を呼ぼうとするLiz。

Kyro「それは、見栄えが良くない。幼稚すぎるよ。君の子供だったら、ぴったりだけどね」

意地になって、いろいろ見て回る。

Kyro「もう認めろよ。俺が持ってるのが一番いい」
Liz「わかったわ。お願いですから、返してください」

Kyro「渡せばいいんだよね。でも、その前に、答えてくれないか。誕生日? それとも記念日?」

Liz「記念日よ」

Kyro「どのくらい?」

Liz「2年。さ、返して。」

Lizの手に時計を戻しながら、その手を掴むKyro。

Kyro「もう一つ条件がある。俺を君の彼氏のところに連れていってよ」
 

~“ Boy For Rent ”VIPルーム~

二人して、あのまま、大学から一緒に来たようです。

Badz「君の友達から逃げ出すので疲れちゃっただろう」

Smile「でも、レッスンを始めましょう。最初に何から頼めばいいのかしら。実は今日、Kyroと会ったの。でも、あのバーで変な踊りを見られたのが恥ずかしくて、どう振舞ったらいいのか、わからなかった。どうすればよかったのかな?」

少しだけ微笑むと、部屋に鍵をかけるBadz。

Smile「な、なんで、ドアにカギをかけたの?」

無言で、Smileに近づいてくるBadz。
Smile「どうしたの?近づかないで! 一体、なにする気?」

なんか、今更ながらの壁ドンですわ~~~(笑)

キスできちゃう距離まで近づいて、Smileのシャツのボタンを外し・・・

Smile「放して!」

する~っと、髪ゴムを外すBadz。

身を固くするSmile。

Badz「なんだよ。君の外見を変えようとしたんだ。Kyroの目が、君のぎこちなさに止まらないようにね。あいつは、たぶん、セクシーな外見が好きなはずだ」

Smile「セクシーな外見?」

Badz「ああ、それで、君のボタンも外してみた。自分自身でやってみて。それから、セーラームーンみたいな髪型もやめるんだ。それが、子供っぽくみせてるんだよ。そして、これだ」

カバンから何かを取り出すBadz。

Badz「誘因装置」

Smile「香水?」

Badz「男に好かれようと思ったら、つけるべきだ。」

クンクンと、直接Smileの首もとの匂いを嗅ぐBadz。

Badz「君の香りは・・・ベビーパウダーみたいだな。君はいくつだ?10歳か?」

Smile「また、そんな意地悪なこと言うのね。これ、私のために買ってくれた香水なの?」

Badz「いや、俺の彼女のだよ」

Smile「彼女の?すぐに戻してきて。彼女から、追いかけられるわ!」

Badz「いいから、つけてみて。彼女のところから持ち出してきたんだ。俺は、彼女に他の男を誘惑するようなもの、つけさせたくないんだ」

それを聞き、納得したというように、何度も頷くSmile。

Smile「あなたの彼女は、あなたにこんなふうに思われて、とっても幸せね」

Badz「彼女はいつも、俺が嫉妬しすぎるって言うよ。そうだ、君は、普段どんな口紅を付けてるの?」

Smile「ふつうのリップクリームよ。色がつくのはつけたくないから」

Badz「次は、色付きの口紅を購入するよ。Kyroが見て、キスしたいと思わせるような・・・。あ、もし、口紅を買う前に、Kyroに会ったら、唇をぎゅっと強く噛んでごらん。それだけで、魅惑的になるから」
Smile「どうやって?」

100面相でも始めたのかっていうくらい、いろいろ、口元を動かすSmile。

Smile「い、痛い!」

Badz「出血してるじゃないか」

それだけで大騒ぎなSmile。

Badz「静かに!」

ティッシュで口許を拭ってあげたり、レンタル彼氏というよりは、お世話係のようなBadz。

 

夜道を歩く間も、Kyro攻略に、余念のない二人。

Badz「今日の復習だ。まず、外見を大人っぽく見せることを意識することだ。Kyroは、可愛くてセクシーな女の子が好きなんだから。もっと重要なのは、自分の唇を強く噛んで、出血する必要なんかない女性だってことさ。わかった?」
Smile「わかってるって。揶揄うのは止めて」

Badz「もう遅いけど、どうやって家に帰るつもり?」

Smile「タクシー・・・」と言いかけて、昨晩、Badzに注意されたことを思い出すSmile。

“可愛くおねだり作戦”です。

Smile「タクシーを捕まえたとしても安全じゃないでしょう? 私を家まで送ってくれない? ね? ね? ね?」

Badzが提案した主旨とはずいぶん離れているおねだりの仕方だけど、なんか必死なSmileが可愛くて、笑ってしまうBadz。

Badz「もう十分だよ。わかった。送っていくよ」

Smile「なんで、そんないまいちな顔してるの? なんか、私、間違ってた?」

Badz「いや、君はよくやってるよ。送っていくよ・・・」

急に、

Badz「しまった! 今、何時だ?ごめん、送っていけなくなった。これから人と会わなきゃならないんだ」

Smile「なんで?私はあなたの時間をレンタルしてて、まだ、過ぎてないでしょ?」
Badz「ごめん!でも、この日だけは、ずっと前から予定してて・・。次のレッスンで、必ず埋め合わせするよ」

Smile「わかったわ。行って」

Badz「ごめん。明日、続きをしよう。じゃあね」

不承不承、見送るSmile。

 

~待ち合わせの店~

ずっと、LizのあとをついてきたKyro。

店の前で、振り返るLiz。

Liz「私の彼に殴られるのが怖くないの?」

それを聞き、わらってしまうKyro。
Kyro「いや、君の彼氏は来ないよ」
事も無げに断言するKyro。

Liz「彼がここで会おうってメールしてきたのよ。きっと、店の中で待ってるはずよ」
Kyro「自信あるのか?じゃ、テーブルまで連れていってあげようか?」
Liz「結構よ。ありがとう」

Lizの腕を掴むKyro。

Kyro「君こそ、怖いのか?もし、彼氏が中にいたら、俺は殴られるかもしれない。でも、もし、いなければ、君はテーブルにエスコートする男を得られるってことだ。損はないだろ。お先にどうぞ」
呆れたように、店の中に入っていくLiz。
「いらっしゃいませ」

「Lizで予約してるものです」

「どうぞ、こちらへ」

Kyroの予言どおり、誰もいない予約席に腰をかけるLiz。

Kyro「君は彼を待てるだろうけど、俺は腹減った。向こうの席で、なにか食べてるよ。もし彼氏が来なければ、俺が相手してやるよ」

 

~夜道~

Badzと別れ、一人で帰ることになってしまったSmile。

人通りのない道を、ここはどこなの?と言いながら、不安そうに歩いている・・・って、この段において、道に迷ったのか~~~(苦笑)

Smile「タクシーすら通らないじゃない。なんで、こんなに静かなの?」

 

よりによって、さっきの変態男が出現。

「こんなところで、何してるのかな、かわい子ちゃん」

すでに、襲い掛かろうとしているところが・・・話の展開、早いWEBドラマならでは。。。

Smile「放して! 助けて~~! 助けて~!」

全速力で、夜道を駆け出すSmile。

追いかける変態男。

 

~レストラン~

電話をかけ続けているLiz。

「こちらが、“愛する恋人たちのセット”になります」

今となっては、皮肉のようなメニュー名のセットが運ばれてくる。

盛り付けが、いちいち、全部ハートだ。
そんなLizの様子を少し離れた席から、面白そうに見ているKyro。
 

~駐車場~

バイクを取りに戻ったBadz。

少し、走り始めたところで、停まってしまうBadzのバイク。

「おい、なんで、こんなときに限って壊れるんだよ。急いでるんだぞ」

誤魔化しながら、なんとかエンジンをかける。

Lizからの電話に出るBadz。

Badz「もしもし、Lizか?」

Liz≪Badz、あなた、今、どこにいるの?お店、もうすぐ、しまっちゃうわよ≫

Badz「バイクの調子が変なんだ。でも、そっちに向かってる。待っててくれ。頼むから、怒らないで。わかったよ」

とりあえず、連絡はついてものの・・・しばらくいくと、また、エンジン停止。

「今度はなんだよ!? こんなところで停まるなよ」

ここは、ドラマ的に必要な展開です。

「キャ~」

スマイルの悲鳴に気づかないBadz。

バイクのエンジンをもう一度、かけようとしたところに、

「放して~~! 誰か助けて~~~」

今度は、はっきりと悲鳴が聞こえてくる。

Badz「・・・Smile?」
 

 

★Ep.2の雑感★

なんか、出てくるエピソードが陳腐ですみません(笑)

・・・って、私が謝ることではありませんが。

やっぱり、こういうドラマは、勢いで見たほうがいいのね。。と、しみじみ思います。

 

とは言え、裏社会がチラチラと垣間見える中、KyroとBadz、男性陣の動きに、それぞれ興味湧きます。

全般的に、いまのところ、類型的な感じだけどね。


Badzが、指南している部分は『上っ面』に過ぎないので、一見、たいしたことはないように思えますが、明確な線引きがない分、無意識・無邪気であるがゆえに、罪深さを感じる場合もあります。


でも、セーラームーンみたいな髪型!には笑った。

って、Smile大ピンチなのに、ごめんね~。

 

★Ep3に続く★