初週2日目・・・参ります。
 
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

『皇后の品格』Ep.03

~劇場~
簡単なストレッチや発声練習など、舞台準備に余念のない主演女優 オ・ソニ。
 
演出家が客席から舞台のほうに向かってやってくるのを迎える。
「ああ、演出様、いらっしゃったんですね」
後ろに・・・同じ劇団員のヒョンジュを従えている演出家。
「今朝は早く来て、練習してたんです」
「それで・・・?」
「あの・・・前借りをお願いすることはできませんか? 家族にちょっとした緊急事態が起こりまして・・・」
言いにくそうに申し出るソニ。
「チケットもロクに売れない奴が前借りしたいだって? オ・ソニ、お前は出てけ。新しい主役もいるしな。 おれたちの新しい主役・・・ヒョンジュだ!」
にっこり嫌味たらしく顔を傾けるヒョンジュ。
「どういうことですか? 主役を交代するってことですか?歌も演技もできない人間を主役にするっていうんですか?ああ、ヒョンジュの父親が金持ちだからですか?」
畳みかけるソニ。
「行こう・・・」
それには答えず、ヒョンジュの肩を抱き寄せ、舞台の袖に引っ込む演出家。
演出家にすがりつくソニ。
「冗談ですよね? 私、頑張ります。舞台の準備もやりますし・・・」
「もういいよ。悔しければ、両親に投資するように言うんだな・・・。まぁ、それでも、もし、本当に何かをしたいと望むなら・・・ああ、カラス(の役)でもやるか?」
「なぜ、私が?・・・セリフだってないのに」
「じゃ、仕方ないな。さ、リハーサルの準備をしよう」
悔しさのあまり、
「ちょっと! あんた、私に対して、そんなに簡単にここから出ていけなんて、言えるの?」
「な、なんだと! こいつ、オ・ソニ!」
「ええ、いいわよ。そんなに気に入らないっていうなら、こっちから出てってやるわよ。私くらいの実力があれば、欲しがる劇団はいくらでもあるんだから!」
捨て台詞をはいて、出ていくソニ。
 
~宮殿~
「お金がほしいですって?」
「自動車事故ですら、事故の翌日以降に痛みはじめることだってあるじゃないですか」
とにかく、今のソニにとって、まとまったお金をゲットできそうなところは、もらいそこねた慰労金。。。
宮殿に直談判にやってきたソニ。
いきなり、太后に面会って、すごいな。。。
「チョチーム長!」
そして、直接、ソニとは話さない太后。
人質事件後、一般人の出入りは止められてるようです。
「人質事件が起きたばかりだというのに、宮殿に入ることを許可したのか?」
「申し訳ございません、太后様」
「あの・・・私は、この方が叱られるようなことだとは思っておりませんでした。ただ、太后様が、慰労金を与えるとおっしゃってくださったので・・・」
「いつから、皇室は、何者かが懇願するたびに、お金を与える慈善団体になったのだ?」
ソニに背を向け、チョチーム長に厳しくあたる太后。
「あたかも、我々が銀行かのように、金を要求してくるとは何事か?今すぐに、ここから出ていくように伝えよ」
ソニ、完全に、ゆすりたかりみたいな言われよう。。。
「そうではなくてですね・・・太后様」
咄嗟に、立ち去る太后の腕にしがみついてしまうソニ。
今度は、チョチーム長から叱責される。
「何をしている?! 一体、どなたに触ろうとしているのだ?」
その場で、押さえられるソニ。
「あ、すみません・・・」
仰々しく隊列を組んで、離れていく一団を見るソニ。
「なによ、ただ、お金を借りようと思っただけなのに・・・。なんで、人のことを物乞いみたいに扱うのよ」
 
*******
前回ラストで、ユラのオンマを轢いてしまったヒョク。
ユラが立てた微かな物音に、車の中から拳銃を取り出し、木立の様子をうかがう。
 
その時、ワンシクの「オムニ~~~」と絶叫する声が聞こえてくる。
ひとまず、オンマの体を引きずり、車の荷台に乗せるヒョク。
 
どんどん、近づいてくるワンシク。
 
大型の車が急に発進した音を聞いたワンシクが夢中で追いかけるが、見失う。
「オンマ・・・、こんな遠くまで来たりするか?」
何かを踏みつけたワンシク。
拾い上げると、なにかのプレートの片割れのようだが、血がついている。
(ヒョクの車のエンブレムのかけら)
「今の車のものか・・」
数歩先の車道に、血だまりがあるのに気づくワンシク。
「なんだ、あれ?・・・血?」
 
~別荘~
一足先に戻ってきたユラ。
洗面台でふき取ろうとしても、オンマの返り血はすでに固まりはじめていて・・・。(涙)
泣き崩れるユラ。← 泣く資格なし。
 
しばらくして、車で戻ってきたヒョク。
混乱しているヒョクに、何食わぬ顔で近づくユラ。
「陛下・・・どちらに行かれてたんですか?」
「大したことじゃない。事故だったんだ。・・・人を撥ねた」
「え?どういうことですか?」
「俺のせいじゃない。向こうが車の前に飛び出してきたんだ」
さも驚いたふうに振舞うユラ。
「当然、陛下のせいだと思ってません。ですが、陛下がお酒を飲んで運転していたことがわかると・・・陛下に不利になるかもしれません」
「母上が・・・」
と言いかけたとき、ワンシクの「オムニ~~~」が聞こえてくる。
慌てて、電気を消し、隠れるよう、ヒョクを促すユラ。
 
懐中電灯片手に、建物のテラス部分まであがってくるワンシク。
「確かに、ちょっと前まで灯りがついてたのに・・・」
テラスから、部屋の中まで丸見えの、おしゃれな作りが仇になり、テーブルに置かれたフルーツの盛り合わせやグラス、そして、バッグまで、ワンシクに見られてしまう。
「誰もいないのか?」
離れていく足音を聞き、「陛下の車に当たった人は今、どこに?」と小声で訊ねるユラ。
「俺の車に・・・」
考えを巡らすユラ。
 
当然、表に出てきたワンシクが向かったのは、ヒョクの車。。。
さきほど、拾ったエンブレムのかけらを合わせてみると、ビンゴ!
「この車だ!」
懐中電灯で中の様子を覗き込むワンシク。
 
そこへ、電話がかかってくる。
「オンマか?!」
オンマの電話からかけてきたのは、噂のドンシク(ユラの息子)でした。
「なんで、まだ、家に帰ってこないの? 僕、怖いよ」
「オンマを見つけたら、一緒に帰るからな、ドンシクは好きなマンガでも読んで待ってろよ。」
言い聞かせるワンシク。
物音をたて、ワンシクを車から離れさせたユラとヒョク、大急ぎで、車を発進させる。
ヒョクのピックアップトラック、たぶん、カスタマイズされてるよね?
詳しくないので、どこのメーカーとか、わかんないけど、なんか、プライベートカーにこれを選ぶっていうのが、ヒョクなのね。。。
 
エンジン音に振り向くワンシク。
「待て!」
慌てて追いかけるが、一瞬だけ、ちらりと運転席に座る人物の横顔を見るワンシク。
「あれはなんだ? 今、俺が見たのはなんだ・・・」
とても信じられないものを見た、と驚愕するワンシク。
 
しばらく走ったのち、
「このあたりに、その人を置いて行きましょう」
急停止するヒョク。
「なぜ、俺が? マ・ピルジュに任せればいい」
「彼の到着を待ってる時間はありません。この道は、たくさんのトラックが通行します。もし、誰にも見られずに遺棄できれば、あの人は陛下の車に撥ねられたのではなく、他の車に撥ねられたことにすることもできます」
先に、車から降りるユラ。
「まったく、おかしくなりそうだ・・・」
とはいうものの、結局はユラに従うヒョク。
荷台をあけると、血まみれのオンマが・・・。
思わず目を背けるユラ。
「この人を下ろしましょう。さぁ」
「わかったよ」
道端まで引きずると、慌てて、車に戻るヒョク。
 
オンマのポケットからのぞいている通帳を回収するユラ。
まったく、運のいい女・・・。
立ち去ろうとしたとき、ふくらはぎを掴まれる感触に、振り返ると、目を開けてユラを見ている瀕死のオンマ。
オンマ、まだ、息があったのね!
「ゆ、ユラや・・」
 
「早くしろ!」
「はい」
 
「行くわ・・・」
そう呟き、オンマを捨て去るユラ。
 
「大丈夫ですか?陛下」
大丈夫なわけないよね・・・。
「もし、母上に見つかったら、俺は死ぬぞ」
一番の心配事はそれ?ムキー
「そんなことはありえません。私を信じてください」
 
側近のマ・ピルジュに連絡を入れるヒョク。
「マ秘書、ちょっと困ったことになった。ビジ島の別荘周辺の監視カメラをチェックして、俺の痕跡を全部、消してくれ。一つ残らず、全部だ!」
 
******
皇室からもお金を調達できなかったソニ。
結局、劇団に戻って、舞台を掃除してます。。。えーん
 
大口を叩いて出て行ったソニをバカにする演出家や劇団員をものともせず、新主役のヒョンジュを褒めるソニ。
不条理に、主役を交代させられたのに、誰も味方はいないの?
「なにが望みなの?」
結局、プライドをかなぐり捨てて、ヒョンジュに金を借りることにしたソニ。
電話一本で、気軽に父親に、1000万ウォンの振り込みを頼むヒョンジュ。
「本当にありがとう。できるだけ早く返すから」
「ゆっくりでいいですよ。たいした金額じゃないし・・・でも、私の身の回りのこと、やってくれるんですよね?」
「もちろんよ、当然、やるわよ。だって、うちの主役なんだもの。」
飲み物をとったり、肩をもんだり、付き人扱いです。
 
 
*******
ソウルへと戻る車中のユラとヒョク。
「さっき、俺たちを追いかけてきたあの男、あの死んだ人間の息子だと思うか?」
「え?」
「あいつに見られた。もう、警察に通報したかもしれないな」
「ご心配なく。この件について、陛下のお名前を一切、出さないようにしますから」
「しかし、なぜ、君は、ビジ島にあんなに詳しいんだ?前に、ここにいたことでもあるのか?」
「ただ、以前に旅行に来たことがあるだけです」
じっとなにかを考えているヒョク。
 
先ほどの道を通行する大型トラックに何かがぶつかる。。。
 
病院に飛び込んでくるワンシク。
「ちょっと、お待ちください。待って・・・」
血相かえて、手術室に入ってくると、すでに、白い布に覆われた遺体。
静かに布を外すと、オンマが横たわっている。
「オンマ、なんで、こんなとこにいるんだ?なんで、こんなとこで寝てるんだよ。オンマ、行くよ、家に帰ろうよ。ん? 寝たふりなんかしてんじゃねぇよ。家に帰るぞ!なにしてんだよ!
悲しみのあまり、最後には絶叫するワンシク。
「ここに運ばれた時には、すでに、亡くなっていました」と報告する医師。
「嘘言うな!なんで、オンマが死ぬんだよ。オンマは死んでなんかいないぞ」
医師につかみかかるワンシク。
「お前、医者だろ! なんとかしろよ! 頼むよ・・・先生様」
医師の足元に、泣きながらすがりつく。
「どうか、助けてくれよ。頼むから、助けてくれよ、先生様」
ワンシクの泣き叫ぶ声だけが響き渡るなか、もう一度、白い布がかけられるオンマ。
 
*****
~宮殿内~
落ち着かないそぶりの太后。
「どうなったのだ?陛下は見つかったか?」
「いえ、まだです、太后様。ですが、ビジ島の警察から電話が入りました」
「警察? 陛下になにかあったのか?」
 
******
ユラ宛に、チョチーム長から電話が入る。
「ミン・ユラです。チョチーム長」
ヒョクにも聞こえるように、スピーカーに切り替える。
《今、陛下とご一緒だな?》
顔を見合わせるユラとヒョク。
《全部わかってる、嘘をつく必要はない》
「なにかあったんですか?」
《ビジ島の警察から連絡があった。陛下がひき逃げをしたという通報を受け取ったと言って、こちらに確認するよう、求めている。今、陛下はどちらにいらっしゃる?》
「ひき逃げですか?」
車を道路脇に停めるヒョク。
ふと、目の前の大型ビジョンを眺めるユラ。
オ・ソニ主演のミュージカルのコマーシャルが流れている。
ええ? こんな宣伝を打つくらい、結構、大きなお芝居だったの?
主役じゃなくなっちゃったけど。
あ、これも、ヒョンジュのアッパが急遽、お金を出したってことなのかな?だったら、娘の写真に替えさせるよね。。。
 
昼食会で、ソニから招待状を渡されたことを思い出したユラ。
 
《ミンチーム長、答えなさい。いったい、何をしてるの?陛下はどこにいらっしゃるの?》
 
「陛下は今、ミュージカルをご覧になっておいでです」
ユラの言葉に、驚いたのは、ヒョク。
 
「山寺から私が、直接、ご案内しました」
とんでもない誤魔化しに、目を覆うヒョク。
 
「ひき逃げですって?そんなバカげた噂を誰が流しているのですか?」
電話を切るユラ。
意外そうな表情のチョチーム長。
 
「どうするつもりだ?ミュージカルだと? こんな状況で?母上はご存じなのか?」
母上、母上、うっさいわ!
「陛下。陛下は、ビジ島には行かれていません。私が山寺から戻るように迎えに行き、その後、陛下は、今晩、テハンノでミュージカルをご覧になったのです。」
「なんだと?なにをバカなことを・・・」
「私を信じ、私の言う通りになさってください」
 
*****
~ビジ島警察~
「奴はどこだ?!」
半狂乱のワンシクが飛び込んでくる。
「ウリオンマは、あそこで冷たくなってるんだぞ! お前ら、一体、なにしてんだよ」
もう見境なくなると、とまらないワンシク。
刑事が3~4人がかりで押さえつけても、簡単に吹っ飛ばします。
「オンマを車で引いたのは、陛下だ。あの野郎だ!」
「少しは口を慎め、ナ・ワンシク。我々も今、事故が起きたとき、陛下がどこにいらしたのか、皇室に確認を取ってるところなんだ。」
落ち着かせようとする刑事さん。
「あいつじゃないかもだと?あいつは、間違いなく、別荘にいたんだ。あいつが逃げ去るところをこの目で見てるんだぞ」
 
~ミュージカルの劇場~
客席に、観客が入ってないから、リハーサルかな?
ソニが本当にカラスの着ぐるみを着せられてる。。。ショボーンショボーンショボーン
ヒョンジュ、執拗に、劇中で、台本にもないのに、ソニにチョップを食らわせたり、ひっぱたいたりしてる。
ここらへんも、どうも、しっくりこないんだよね。
舞台の下に突き落とされ、さすがに我慢できずに、ヒョンジュに文句を言っているときに、突然、ヒョンジュの視線が客席にむかう。
「あれは・・・陛・・下?」
気づかず、文句を言い続けるソニ、背後の「サインをいただけますか? オ・ソニさん」という声に、「ちょっと待っててくださいね。こっちを解決してから・・・ん?」
聞き覚えのある声は、イ・ヒョク!
いまとなっては、近づいてくるヒョクの笑顔も、わざとらしさしかない。
皆が棒立ち。
「約束を守りましたよ」
「陛下・・・」
頷くヒョク。
「本当に、陛下ですよね?」
 笑顔のソニ。
 
そのまま、劇団の飲み会に参加させられるヒョク。
物陰から、様子をうかがうユラ。
 
「本当に、こういう場所にきても、大丈夫なんでしょうか、陛下」
殊勝な面持ちでヒョクの立場を心配するソニ。
 
~回想~
チョチーム長の電話を切ってから、具体的にアリバイ工作のために、作戦をたてるユラ。
《陛下は、後から劇団員たちと一緒に、外に出る必要があります。オ・ソニさんの本当のファンなのだという振りをするのです。できるだけ、下々の人たちから、親しみやすいと思われるように振舞ってみせるのです。》
ブティックを貸し切り、スーツを用意するユラ。
「なぜ、こんなことまでするんだ?俺は、マ・ピルジュに任せればいいと言っただろう?」
「目撃者がいるんです、陛下。これは、陛下が考えていらしゃるほど、簡単なことではありません。オ・ソニ、彼女をあなたのアリバイの証人にするんです」
 
「こういう場所に来てみたいと、常々思っていたんです。あなたのおかげで、叶いましたよ」
恐縮して、お辞儀をするソニ。
「今夜は、私がご馳走します。好きなものをなんでも遠慮なく注文してください。今夜、私は皇帝ではなく、オ・ソニさんのファンですから。」
それを聞くと、自ら率先して注文するソニ(笑)
そこからは、じっと我慢しながら、ソニたちのペースに合わせるヒョク。
 
マスコミにも連絡を入れたユラ。
ヒョクの側近であるマ・ピルジュからの電話を受ける。
「ご連絡をお待ちしておりましたよ、マ・ピルジュさん」
「陛下から命じられた証拠映像の削除は全て終わりました。陛下の痕跡は、別荘や事故現場とともに、完璧に消されました。ですが、CCTVに、よく知っている人の顔が写ってたんですよ」
オンマと言い争っているユラの姿が映し出されている。
「これをご覧になったら、陛下もさぞ、驚かれるでしょう。どうせ、陛下は、ユラ氏がビジ島に住んでたこともご存じないんでしょう?」
「当然、あなたはこのような絶好の機会を逃したりしないんでしょうね」
「これは大した事件ですからね」
「望みはなんですか?」
「十分準備してください」
「そのかわり、ビジ島での私の生活や、ナ・ワンシクとの関係はなかったことに・・・」
「ま、あなたが十分な謝意を見せるのであれば、そうなるでしょうね」
完全に、ワル同士の会話です。
 
ヒョクからの電話に、直立不動で出るマ・ピルジュ。
「はい、陛下」
「目撃者の件はどうなった?」
「ご心配なく、こちらでうまく対処いたします。」
「それから、ミン・ユラも始末しろ」
「え?」
「彼女は知りすぎてる。うんざりだ」
「かしこまりました。陛下」
その会話を盗聴しているユラ。
「私のことを理解されてないようですね、陛下」
怒りに震えるユラ。
 
*****
事故現場に、警察と一緒にやってきたワンシク。
道路にあった血だまりが一切、なくなっていることに驚く。
「たしかに、ここだったのに・・・ここに血があったんだ!」
「別荘も確認してみましたが、だれかが使っていた形跡は一切ありませんでした」
別の刑事が報告を入れる。
 
「おい、ナ・ワンシク、お前、事故のとき、何してた?」
え? ワンシクが疑われるの?
顔色が変わるワンシク。
「俺は、犯人を捕まえてくれ、と言ったんだぞ。それなのに、俺を疑うのか?俺が嘘を言ってるとでもいうのか?」
刑事につかみかかるワンシク。
「おい、なにしてる」
引きはがそうとする他の刑事たち。
皇族を誹謗した罪だけでも、逮捕すると脅かされるワンシク。
刑事をぶんなぐって、押さえつけられる。。。
 
~居酒屋~
すっかり出来上がったソニ。
「今夜のソニさんの演技をどう思われましたか?」
わざとらしく、ヒョクにたずねるヒョンジュ。
「ずっと感動していました。彼女の演技は、素晴らしく、主役にふさわしいものでした」
ヒョク、てきと~~~。
「主役?  私が主役ですよ」
吹き出すヒョンジュ。ソニの役は、セリフもない脇役のカラスだったと暴露する。
いたたまれないソニ。
「さきほどご覧になったでしょう?」
うなづくヒョク。
「どんな役を演じようと、私にとって、オ・ソニさんは、常に主役なんです」
おおお~~~と、どよめく一行。
「すっげ~かっこいい!」
口々に、ヒョクを褒める劇団員たち。
嬉しくて、顔を覆うソニ。
「陛下、そんな心にもないことを言ったらだめですよ。恥ずかしいじゃないですか」
すでに、酔っ払ってます。。。
「陛下・・・私、ひとつだけお願いがあるんです」
なにを言われるかと、内心、警戒するヒョク。
「一度だけ、私と、ラブショットしてくれませんか?」
いつのまにか、取材陣がカメラを構えてるし・・・。
腕をからませようとすると
「そうじゃなくて、こうするんです」
ハグしながらのラブショット。
見えないところで、うんざりしているヒョク。
「陛下、ご存知ですか? 陛下をお助けしたあの日、あの光の中で、私の第二幕が・・・次はカラオケに~」と言ったところで、倒れてしまうソニ。
がっつり、ソニを抱きかかえ、作り笑顔をカメラに撮られまくるヒョク。
 
ようやく、解放され、一息ついたヒョク。
「オ・ソニさんは、警護2チームが自宅までお送りしました。それから、ミンチーム長から、陛下にこれをお渡しするようにと頼まれました」
「なにをだ?」
 
「最後まで、一緒にいられなくて、申し訳ございません。陛下。
決定的な証拠である、この車を処分いたします。」
 手紙と共に入っていたのは、ボイスレコーダー。
 
「何をするつもりだ?」
再生するヒョク。
 
《私、ミン・ユラは、ビジ島にて、ひき逃げ事件を起こした運転手であることを告白します。今夜、私は、ビジ島の別荘付近の道路を走行中、車で女性を轢いてしまいました。》
 
ユラの偽の告白の音声を聞いて、蒼ざめるヒョク。
 
 
悪役パートは、みんな芸達者なので、面白いんですが、ちょっと類型化しすぎてるかな(笑)
特に、太后マ~マ~ね。。。
もしかして、ギャグか受け狙いか・・・と思える時、ないですか?(笑)
 
内容的には、救いも癒しもないシーンばかりで、こっちの神経が疲弊します。
 
世の中、自分では、ど~しようもないことで苦しんでる人は一杯いるのに、ここには、故意や欺瞞、諦念、偽善、人を貶めているようでいて、実は自らの立場を悪くしている人ばかり。
 
The 悪役のキャストの皆さまは別にして、正直言うと、父親の借金のためとはいえ、主役を降ろされたあとのヒロインが取った行動も、決して、誉められた選択とは言えず・・・。
要は、単なる、明るく健気にがんばるキャンディ・キャンディや、運命を受け入れるがまま、酷い境遇に甘んじるシンデレラじゃないってことなんでしょう。
ただ、もうちょっと、ヒロインの人物描写を入れておかないと、この先も、舞台や居酒屋シーンみたいに、なんか浮ついた感じにしかならないようで、心配です。。
今のところ、シン・ウンギョン、シン・ソンロク、イ・エリヤが醸しだしてる人物造形が突出してる感、否めず。
 
粗暴なワンシクのスイッチが、大好きなユラや、オンマやドンシクを守るために過剰に発動するところがギリギリ許容できるというか。。
あとは、愚鈍そうに見えて、実は、案外、バカじゃないっていうところが、注目点かな。
今後、死ぬ必要のなかったオンマの死が大きな動機付けになるんだろうなぁ。
 
まぁ、ソニの妹のヘロの辛辣な正論も嫌いじゃないです!(笑)
 
・・・と、結構、あ~だこ~だ、苦言を呈してますが、初週は導入部だけにまだまだ、これからこれからです。
早いとこ、回り始めるといいなぁ。