『アングリーマム』?

いきなり、何?
いつからそんなの見てたのって思われるかもしれません。
 
“最近視聴してるもの”でも、日々の呟きでも、全然触れてなかったですものね。
 
たしか、腑抜けになってるはずなのに?
チーンチーンチーンチーンチーン← 実際、今の私は、こんな感じですけど。
 
しかも、最近の作品でもないのに?
 (2015年3月18日に放映スタートしたこのドラマ、3年以上前なので、とっくに、日本でも放送になってます。
邦題は、『ラブリーアラン』です。)
 
理由は、単純明快。
 
私の気力をアップさせる“魔法のおまじない”に、
いわゆる“jerous”動画というのがありまして・・・。
イケメンが、ヒロインに対して、ホントにしょーもないことで、ヤキモチを焼くシーンばかりを集めた、もう、胸きゅん満載のいいとこ取りってやつです。
いっぱいあるから、探しがいもあるしね(笑)
(ここで、重要なポイントは、エグい嫉妬は、No thank you!ってことです。)
 
腑抜けてる時に、元気をもらおうと、コ・ボクトン(ジス)の動画を見てるうちに、急に気になって、16話“一気見”しました。
 
さて、ドラマの内容を度外視した、思いっきり、ジス×バンウル(ガンジャ)フォーカスのネタバレ感想です。
 
ヒロインとの年の差17歳、ガンジャ(キム・ヒソン)との絡みでは、
胸が、キュンとしかしない(笑)
 
服役中の兄に代わり、預けられたヤクザ(表向きはミョンソン建設社長)アン・ドンチル(キム・ヒウォン)の家で暮らす、高校2年生コ・ボクトン(ジス)
トップバッターで、紹介したら、それだけで、主役みたい(笑)
 
名門進学校ミョンソン高校で、陰で実権を握るミョンソン財団会長の息子ホン・サンテ(B1A4のバロくん)の意に合わせながら、学校のもめごとを、腕力と脅しで押さえている番長。← そういう言い方を今もするのかどうか疑問ですが。(笑)
 
あ、ちなみに、この学校内ヒエラルキーの頂点に立つ、ホン・サンテくんの眼鏡は、レンズなしです!(笑)
 
※そんな素行不良なボクトンが、名門高校に通えるのは、 アン・ドンチルが、サンテの父ホン会長の闇の仕事をしているから。
 
大人(親や教師たち)の関係性がそのまま、子供の世界に反映されていることを、よく知っている生徒たち。
このドラマ、校内暴力やいじめといった子供の問題だけでなく、学校を隠れ蓑に、権力抗争や政治資金のロンダリングなど、これでもかっていうくらい悪行満載で、金や欲にまみれた大人たちは救いがないくらい汚くて、少なくとも全然、邦題の『ラブリーアラン』のラブリーな雰囲気は、皆無です。(苦笑)
 
そんなミョンソン高校に転校してきた、成績優秀、クールなアラン(キム・ユジョン)
最初に友人になったイギョンのいじめに巻き込まれても、果敢に立ち向かっていたが、度重なる嫌がらせや、ボクトンからの脅し、イギョンの自殺(実際は見せかけられた殺人)などが重なり、精神的にダメージを受ける。
ボクトンの脅しは、勿論、許されないことだけど、イギョンのようにもっとひどい目に合わされないように、ボクトンなりに守ろうとした上での行動だということが、追々わかってきます。
彼の立場で出来ることは、そのくらいなものなのです。
 
そんな娘の危機に、通常、親として当然の行動を起こす母親のチョ・ガンジャ(キム・ヒソン)
担任に訴えることから始まり、いじめを隠蔽したい学校や、証拠を求める役所、警察を相手に孤軍奮闘するも、権力の裏の力で阻まれたとき、ついに怒り炸裂。
 
自分の目で、学校の実態を確かめるべく、心臓疾患で休学していた19歳、チョ・バンウルと称して、悪の温床ミョンソン高校に、女子高生となって入り込むことにしたガンジャ。
バーン!
これぞ、アングリーマム!!
 
伝説の女番長の血は、34歳の母親になっても健在で、すぐに、一目置かれる存在に。
わざと、引きの画像を選んでますが、身体付きのラインというか、シルエットが若々しい!誰も、ダブりの女子高生だと信じて疑わない奇跡!
 
もちろん、みんなが恐れるボクトンにも、全く怯みません。
 
なにしろ、中身は、多くのタクシー運転手が常連の豚焼き肉屋の女主人として、家計を支え、気弱な亭主と意地悪な姑に仕えつつ、高校中退し、産んだアランを死んだ姉の子として育ててきた、苦労人で義理堅く、並外れた正義感と母性に溢れるバイタリティーウーマンのガンジュ。
※韓国でも、安くて美味しい店っていうバロメーターなのかな?
 
見た目は、女子高生コスプレでも、上手いこと、学校生活に溶け込んでいくバンウル(ガンジャ)。
彼女の人柄に、次第に引かれていくボクトン。
 
もう目一杯、同級生バンウル(笑)が気になって気になって、グングン男気度アップ。
でも、視聴者視線では、大人ぶってる年下男子の健気さが加速していくという、一粒で二度美味しい、二重構造なシチュエーション!
 
警察に連行されるときに、ちらりと視線を交わすときの不安げな瞳。
髪をほどいたバンウルのしぐさに釘付けになったり、手を触られたり、腕を組まれたり、ちょっとしたスキンシップにも過反応な純情ぶり(笑)
 
スニーカーの紐を結んでもらったり、結ばせたりする、若干、勘違い気味の韓国男子が醸し出す、(建築現場で身を潜めたときの)バンウルの髪の香りに抗えない感じったら、もう、それだけでも見る価値あり(笑)
 
「母親を求めているだけよ」
ボクトンの熱情を、冷静に受け止めているガンジャ。
でも、ラストの山の上に立つガンジャの後ろ姿を見つめるボクトンの表情は、とても穏やかで、すごい成長を遂げた大人の入り口に立ってる青年の顔でしたよ。。。
 
一方、実は、転入以来、正々堂々と自分に歯向かう、凛としたアランに、惹かれていたサンテ。
アランが学校に復帰してきてからは、言葉とは裏腹に、態度に出まくり。
自分の内面をさらけ出せる存在となってからは、サンテの思いが通じて、本当に良かったと、思わず、この二人を応援していた自分に気づきました。
アランに出会わなきゃ、あの親の元で、ろくな大人にならなかったよね。
 
他にも、ドラマの前半では、どうしようもない人物に見えていたのに、なぜか、後半になって、人が人を慕うには、それなりの理由があるんだなと思わせるように印象度が変貌する人たちもいます。
 
OKガンジャの旦那オ・ジンサン(イム・ヒョンジュン)
どちらかと言えば、ことなかれ主義の、ごくごくフツーの設計技師というか、建築会社社員。自分だけを甘やかす母親とつるんで、面倒なことはガンジャに任せきり。
会社では、責任を押し付けられる切り捨て要員として、常務に抜擢された、まるでいいとこなしな旦那。
ガンジャはどこが良くて、この人と結婚したんだろうと、皆に思わせておいて、後半、血の繋がらない娘アランを思っての行動で、男を上げます!
泣けます!
アランアッパ、ミヤネ~てへぺろ
画像いいのが手に入ったら追加するかも!
 
 
OKアン・ドンチル(キム・ヒウォン)
キム・ヒソンと相対できる存在感というか、もしかして、本当の男性主役は、彼だったんじゃないだろうか?
 
過去の忘れがたい因縁を抱える二人。
 
ガンジャと二人、(正確にはノアもいるけど、画面的に、この角度が正解でしょ!)、先頭に立って敵を追い詰めるの図。
 
実はアランの父親なのか、というミスリードもあって、行動が全て疑わしい。
ジスが、なぜ、暴力で支配されても、このドンチルを心のどこかで、慕ってるのか、何も知らないアランが、初対面で何かを感じ、血縁のように信頼するのか、気づけば、ドンチルという人物の奥深さに唸ります。
『星から来たあなた』の刑事さんです。
ただ、このドンチル役は、『オーマイレディ』のミヌssiの非道なマネジャー役の方がピンときます!
 
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セウォル号の事故後を彷彿とさせるようなシーンもあり、たぶん、教育現場で起きている問題に対して、いろんなメッセージを届けたかったんだろうとは思いますが、政界やら裏社会やらが絡みすぎ、もう、学校現場では手に負えないほど、話が拡がりきってしまって、かえって、現実感が薄くなってしまったような気もします。
もちろん、ドラマなんですけどね。
 
これを検索しまくったお陰で、同じくジスの学園もの『不躾にゴーゴー』も、おすすめされて、無限ループです。
チョン・ウンジも、イ・ウォングンも好きですが、たぶん、見る時間ないです(笑)