なんかいろいろ、たまってきちゃって、もろもろ停滞中 ←私のネット環境の話です~もやもやもやもやもやもや

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 【Ep.22】 

「会いたかった・・・先に来てくれてありがとう」

抱き締めたウルスンを放しても、なお、切実感満載なフィリップ。

 

「何かあったのね?そうでしょ?」

「そんなことないよ。風邪をひいて、昨日は一日中、寝てたんだ」

すぐに、首元に触れて、熱を測るウルスン。

「まだ、熱があるみたいよ」

「平気だ」

「それに、私と同じところを怪我したのね。なんか、不思議。二人とも同じところに傷があって、脚にも怪我したって聞いたわ。まるで、双子みたいね。でも、私の方が先に治っちゃった」

手のひらをヒラヒラさせるウルスン。

 

《今、すべてを返さねばならないの》

母親の声が聞こえ、ゆっくりと笑みが消えていく。

 

「明日ね、締め切りを終えたら、少し時間が自由になるの・・・私・・・」

ウルスンからの可愛いお誘いに、フィリップの顔に笑顔が戻る。

 

「ヒョーン、どこですかぁ。社長も呼んでますよぉ~」

ヨンマンが大声で呼びに来ました。

 

「くそ 気の利かない奴め!」

 

「ヒョーン、どこにかくれたんですか?」

 

「呼んでるわ、行かないと」

 

「俺たち、逃げようか?誰もいないところへ!」

「人がいないとこなんてどこにあるのよ」

「ついてきて!」

「え?」

走り出すフィリップ。

 自分達でも大照れな青春(///ω///)♪


「あー、雨ね。」

たしかに、ひとっこひとり、通らない川辺の遊歩道です。大きなパラソルの下、川を見つめる二人。

「ここがあなたの考えてた場所なの?」

コクンコクン、頷くフィリップ。

「かろうじて・・・、こういうところなのね」

「かろうじて?この場所で、なんか、間違ってるのか?涼しいし、空気もきれいだし。周囲に人もいないのもいいだろ?」

「ああ、でも、前にも来たことあるし」

「来たことあるのか?誰と?いつ?」ムキー

ま、そう聞くわな(笑)

 

「私、実は、デートマスターなの」

耳打ちするウルスン。

「誰と来たんだよ!?ああ、もういい、行くぞ」

立ち上がるフィリップ。

腰かけたまま、じっとフィリップを見ているウルスン。

「止めないのか?」

「マスターだもん」

「なんのマスターだよ」

ようやく、笑顔になるウルスン。

 

「ああ、気持ちいい!」

「お母さんはどうしてる?大丈夫か?」

「明日、帰るんですって」

「寂しくなるんじゃないか?」

「来るたびに、お客様のように滞在するから、だから・・・私ね、実の母より、オンマと一緒にいる方が心地よかった。オンマも快適だって言ってたし、一緒にいるほうが心地よさそうだった。」

「どこが好きだった?」

「ウリオンマ・・・最高に美味しいマンドゥを作ったの。毎日でも飽きないし、食べてると病気にもならないの。すごく慈悲深くて、近所の人も大好きだった。それにね、笑顔がとっても綺麗な人だった。ウリオンマ・・・」

ウルスンの語るオンマは、フィリップにとって、失っていた大好きな母親そのものなのよね。

 

******

実母とピザ屋に入ったウルスン。

「うわ、美味しい。スミンも誘えばよかった」

「もうひとつ注文してあるわよ。さ、たくさん食べなさい。オンマだって、ピザを買ってあげるくらいの余裕はあるわ。一度離れたら、また、いつこれるかわからないからね」

「いつでも来ればいいのに」

笑顔を見せる母親。

ふと、ウルスンのネックレスに気づく。

「誰にもらったの?」

「あ?」

「どっち?いえ、どっちがくれたかは重要じゃないわ。あなたが好きなのは、誰?」

いきなり言われて困るウルスン。

「なんでよ?どっちが金持ちか聞きたいとでも思ってるの?父親のビジネスが失敗した直後に、離婚した自分の母親から、こんなこと言われて驚いてるの?」

「そんなことないけど・・・」

「ウルスナ、オンマとアッパはお金のために離婚したんじゃないのよ。結婚した当初は、地下室の一間に住んでたの。あとになって、そこを手に入れたの。でも、そこにビルを建ててから、アッパはおかしくなったの。どんどん貪欲になりすぎて、とても、オンマの手には負えなかった。風水とか占いに懲りはじめて、有名な先生を呼んで大規模な祈祷もやったわ。あなたが病気になっても、病院に連れていく代わりに、占い師を呼んできた。物事がうまくいくかどうかの原因は色々あるのに、アッパは、すべてが精神的なものだと言いだしたの。

後に、私との相性が悪かったから、彼のビジネスが失敗したとも言われたわ。そんな人と一緒に暮らせると思う?」

「全然、知らなかった」

「知らなくて、当然よ!どうやって、こんなこと、幼い私の娘に伝えられるのよ?」

今まで、両親の一方向しか見てこなかった自分に、ショックを受けるウルスン。

 

白虎商店で、店番中のスミンに、ピザを渡しに来たウルスン。

「ねぇ、オンマがあんたにって」

「わー、ここ、いつもオンニが美味しいって言ってるとこのでしょう?まだ、食べたことなかったんだ。いただきまーす♪」

「私が仕事してる間、オンマの相手してくれてたんでしょ。ありがと!」

「全然。オンニのオンマが私の相手をしてくれてたんだよ」

いい子だ、スミン。

もっと出番あってもいいのにね。

 

~フィリップの車中~

《8年前、何があったんですか?》

ソンジュンから言われた言葉を思い出しているフィリップ。

 

~回想~

ウルスンが煮詰まって、タイプライターで手伝った日。

「ああ、私が間違ってたわ」

(『幽霊の愛』8話)

 

(ラヨンは、何にたいして、すまないと思ってたんだ?)

「約束の場所に直接向かっていいんですよね」

ヨンマンが確認してくる。

「ああ」

「約束って誰と?」

社長が不思議がる。

「ミンジュンヒョンとです」

代わりに答えるヨンマン。

「なんで、あいつと会うんだよ」

「友達と会うのもダメなのか?」

「友達だって?ああ、今や、友達がたくさんだな」

 

「どうした?なんで、俺なんかに会いたがるんだ?」

「ただ、ちょっと、聞きたいことがある」

「何を?」

「8年前に、俺の車がどうやって損壊されたのか、覚えてるか?本当に、ラヨンがやったところを見たのか?」

「なぜ、俺に聞く?」

「少なくともお前は、俺なんかのために嘘は言わないからな」

「本当に、ユナと別れたのか?それなら言うけど」

「言ってくれ」

「実は、それについては、俺にも落ち度があった」

「何?」

「あの日、ラヨンと会ったんだ」

 

[8年前]

「これを私がやったって言ってるの?」

驚くラヨン。

フロントガラスに、バットが突き刺さってる状態の車の前で、話をするラヨンとミンジュン。

「ヌナ、フィリップヒョンにもうこれ以上、こんなことできないよ。前とは違うんだ。記者やファンたちは、常に私生活を暴こうと、いつも付け狙ってる」

「いま、彼はどこにいるの?」

 

「彼女は、何を言われてるか、理解できてないようだった」

「なぜ、もっと前に言わなかった?」

「カン社長とユナが、ラヨンヌナがやったって言ったんだ。どうすればよかったんだよ。それに、俺はユナが怖かったんだ」

「ユナが怖い?」

「ヒョンも、ユナがヒョンのためなら何でもするって知ってるだろう?あいつは不気味だ」

 

楽屋付近ですれ違った時、ユナに声をかけたミンジュン。

「おお、ユナ、どうした?」

「ああ、こんにちは」

そそくさと立ち去ったユナ。

楽屋に行くと、ファンからのプレゼントがめちゃくちゃにされて、散乱していた。

「ヒョンに見せつけるかのようだった。ストーカーの仕業だと思ってただろ?」

「見たのか?」

「そうだったら、ちゃんと話したさ。やったところは見てない。そう感じたっていうだけだ。俺だけの印象だ」

 

~カン社長の部屋~

イライラと歩き回っているユナ。

目に浮かぶのは、ウルスンを巡る分かりやすい三角関係の図。

ま、ユナの目には、この必死なフィリップしか映ってなかったかもしれませんが・・・。

 

「ユナや。しっかりしろよ。毅然としてろ」

カン社長も一筋縄ではいかない人物だよね。

「なんで、オ作家を排除できないの?キ作家が戻ってきたのに。なんで、共同脚本家が必要なのよ?」

「おい、少しの我慢だ。占い師が1年だけ待てと言ったんだ」

「社長様、まだ、占いなんかに行ってるの?」

「ああ、本当に不思議なんだぞ。オ作家がそばにいると、当然、フィリップが怪我するはずでも、怪我をしないんだ、あの照明器具の事故のように。暗雲が彼を避けるんだ。オ作家が、あいつの不運を取り除くんだ」

こういうときは、本当に小狡い顔するよね。

「“不運を取り除く”?」

「ん?俺は何も言ってないぞ」

そして、ユナは、絶対、逃さないよね。

「占いの先生は、土砂崩れの前に、オッパに会ったことがあるの?ちゃんと教えて。どう言うことなの?」

 

*****

オンマが帰る日。

「戻ってくるわよ。ドアの暗証番号、変えないでよ」

「しないわよ。こんなに早く帰ると思わなかったから、ぜんぜん、一緒にいられなかった」

そう言って、封筒を手渡すウルスン。

「なによ、いいわよ。」

「オンマ、これは、私が脚本家として受け取ったはじめての稿料なの。私のデビュー作を見てもらえて本当によかった」

「私、お金のためにきたわけじゃないわよ。娘に会いたくて来たのよ。」

これは、フィリップの言葉、そのまんまです。

「わかってる」

「たしかに、毎回来るたびにお金なかったけど、いつもないって訳じゃないし、子供に会いたくないわけでもないんだからね。」

結局、自分で、封筒をポケットに押し込むオンマ。

「わかってるってば。空港まで送るね。カバン、貸して」

「いいわよ、平気よ。仕事に戻りなさい」

「オンマ、こんな風に送り出すなんてできないわ。ちゃんと送るから、行きましょ」

慌てるオンマ。

「本当にいいから!」

 

そこへ、一台の車が派手に登場。

中から、フィリップが、もっと派手に登場。

「私が空港まで安全にお送りしましょう。オ作家、締め切りはいいのか?俺が、お母さんがサンフランシスコ行きの飛行機に乗るまで一緒にいるから、君は仕事に戻れ」

「じゃあね、行くね」

あっという間に出発した車を呆然と見送るウルスン。

 

「トップスターが運転する車に乗れて、光栄だわ」

「マネージャーにはちゃんと話してなかったので、あいつが、オ作家に、お母様はサンフランシスコで牛を飼っていると言い出しそうで怖かったですよ」

思わず笑ってしまうフィリップと、オンマ。

「ウルスンに対して、秘密を守ってくれてありがとう。高速バスのターミナルで下ろしてちょうだい」

「なぜ、この車で、華城まで行かないんですか?」

「結構よ。バスのほうが気楽だわ。うちの娘と付き合ってるわけでもないのに」

「先のことはわかりませんよ」

「もし、付き合ったりしたら、よくしてやってちょうだい。私は、あの子を長く育てなかったけど、10歳までは愛情込めて育てたのよ。いい服だって着せてたの。今は、私たち、こんなだけど、あの頃、あの子の父親はソウルにビルを建てたり、それなりの実業家だったの。24年前に、もし、あんな祈祷なんて受けなければ・・・」

「祈祷?」

「ウルスンの10歳の誕生日に、ある占い師が私たちに祈祷を受けるように言ったの。私たちの貪欲さが不幸を招いたのね。」

「どんな祈祷だったんですか?」

「幸運祈願のためだったんだけど、巫女の人がどうも変だったわ。あとで、もう一度、会いに行ったら、なにかと理由をつけて、隠れてしまったの。噂では、自分の子供も残して、行方をくらましたらしいわ。ああ、どう考えても、あの女性は変だったわ」

またしても、ここで、母親の謎とウルスンの一家との浅からぬ縁が明らかに。。。

 

~ウルスンの執筆ルーム~

『幽霊の愛』12話完成。

書き上げた台本をプリントアウトしたウルスン。

早速、フィリップの部屋に入り、付箋に

「ユ・フィリップさん、出来立ての台本の最初のコピーを送ります」

書き込むウルスン。

枕元に置こうとして、ふと、一枚の写真に目を止める。

その時、玄関のチャイムが聞こえてくる。

それでも、写真が気になるウルスン。

オンマを見間違えるはずはなし・・・。

 

来訪者はユナ。

「オ作家様も、大したものですね。まだ、ここに居座ってるんですね。いくら、この家が気に入ってても、フィリップオッパのことが好きでも、そんなにしがみつく人だとは思わなかったわ。女性の目から見ても、どうかと思います」

「私が何かをしていると思っているようね。」

「オッパに・・・なにか言われたんですか」

探るようなユナ。

「何か話があるなら、お先に。」

ちょうど、ヨンマンが二人が話しているのに気付き、さっと、物陰に隠れる。

「オッパが、オ作家様をここに連れてきた理由、なんだかご存知?フィリップオッパの不運をオ作家様に排除させるためよ。」

勝ち誇ったようなユナ。

「え?」

「土砂崩れの前に、占い師にあったんですって。その占い師は・・・」

 

*****

車を止めて、ウルスンオンマの話を考えているフィリップ。

《あの巫女の人がどうも変だったわ。あとで、もう一度、会いに行ったら、なにかと理由をつけて、隠れてしまったの。噂では、自分の子供も残して、行方をくらましたらしいわ。ああ、どう考えても、あの女性は変だったわ》

「一体、何があったんだ?俺のために何をしたんだ?オンマ・・・」

 

~フィリップの自宅~

「そのあとで、オッパはオ作家様に会った。なんとかしてしがみつけと言われたの。それが生き残る唯一の方法だからって」

二人の様子を見ていたヨンマン、フィリップに慌てて電話をする。

 

「ヒョン」

「なんだ?」

「今、どこですか?」

「何かあったのか?」

「大変です。オ作家様とユナさんが話をしてます」

「それのどこが大変なんだ?」

「爆弾を投下してます。ヒョンの不運について話してるんですよ」

すぐさま、電話を切るフィリップ。

 

「ショックだったでしょうけど、あとで知るより良かったでしょう。私も、負担が解消されたような気分です。同じ女性として、このまま静観するのは、良心が咎めてたんです」

「ありがとう。仕事があるので、先に失礼するわ」

「もし、プライドがあるなら、自分から立ち去りますよね?オ作家様」

 基本はこうして、心理的な圧迫でフィリップの周囲から人を排除したり、人を駒扱いして操るけど、うまくいかないと実力行使・・・なユナ。


フィリップの家を出たあと、今までのことを考えながら歩くウルスン。

フィリップの部屋で見かけた、親子の写真。

祈祷の日に会った女の人。

オンマとの出会いの日。

《誕生日は?》

《あなたの誕生日はいつなの?》

 

《8年毎に、ユ・フィリップさんに会ったと言いましたよね。8年ごとに、フィリップ氏と会ったとき、オ作家様に何が起こりましたか?》

 

[16年前]

学校帰り、公園を通りかかったとき、3人がかりで暴行しているのを見かけたウルスン。

最初は通り過ぎようとしたが、やはり見逃せず、よくみると、やられているのは、例の、赤いTシャツの“マンドゥ泥棒”。

止めに入るウルスン。

「ねえ!世の中には、あなたたちが殴っちゃいけない人が2通りいるわ、赦しを求めている人と、意識不明の人よ」

この論法が、高校生時代のウルスンなのね。

「お前、誰だ?」

結局、3人の男たちをやっつけ、“マンドゥ泥棒”を助け起こそうとしたとき、背後から、金属バットで、足首を狙われたウルスン。

 

怪我を押して、手合わせを続けてたのに、よりによって、ソンジュンの直前で、限界を超えちゃったのね。

先生に耳打ちするウルスン。

「おい、どういうことだ」

「もう辞めます。柔道なんか大嫌い!」

・・・なんてこと。えーんえーんえーん

これが、ウルスンが柔道を辞めざるを得なかった真相だったのね。

医師《日常生活には支障はありませんが、柔道選手として続けることはできないでしょう》

 

ソンジュン《8年毎に何が起こったのか、考えてみて。オ作家様にとって、不幸だったのか、幸運だったのか?》

《それがなんであれ、オ作家様が流れを変えない限り、このサイクルは再び繰り返されます》

 

ヨンマン《歩いて帰ると言ってましたけど、》

公園の中を 探し回るフィリップ。

 

ベンチに寝ころぶウルスン。

《オ作家、俺から離れろ!俺から逃げろ!俺のそばにいたら、代わりに、俺の不幸を受けとるからだ》

《それは君が、あの占い師に会ってないからだ》

《俺のところに来た幸運を全部、君に渡す》

《だから、俺は私は捨てたりしないないと信じて、俺の後ろに隠れていろ》

今になると、フィリップの言葉の意味が結びつくウルスン。

 

公園を走り回って、ようやく、ウルスンを見つけたフィリップ。

気配を感じ、さっと、泣き顔を腕で隠すウルスン。

「起きてくれ!話をしよう。なぜ、顔を隠してる?」

 「ユ・フィリップさんの顔が眩しくて、手が退けられないわ」

「冗談は止めて、よく聞くんだ、ユナが何をいったか知らないが・・・」

フィリップに背を向け、体を起こすウルスン。

「私、怖いの。あの日、灯台で、怖かったら逃げろって、私に言ったでしょ。だから、逃げようと思うの。」

 

★Ep.23に続く★

ただ一つ、確実なのは、今わかってる物事のパーツだけで、わかった気になるのは危険だと言うこと。

 

辛い出来事が小だし小だしに出てきます。

柔道引退に追い込んだ足首の怪我・・・フィリップはまだ知らないよね。

しかし、赤いTシャツの青年ウルチュクは、なぜ、どこにいても、ボコられるんでしょう(苦笑)

 

そんな中、オンマが離婚の理由をウルスンに話したのは、ようやく、人生を左右する恋愛を始めた娘を、もう大人だと認めたからなのかな。

ずっと、一人で悪者のように思われてたんだものね。

ドラマにありがちな困ったちゃんアジュンマなのには間違いないんでしょうけど、どこか憎めない実オンマです。


通常の話数感覚で行くと、11話・・・。

確かに、波乱の幕開けです。

 ★ラブリー・ホラーブリー Ep.23に続く★