朝、アップしたと思ったのに、寝ぼけてた? 

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 【Ep.19】 

 

 

「待っててね。戻ってきたわよ」

封印でもされてたのか、キョングァンホテル5階の改装に伴い、運び出された大鏡から抜け出たラヨン(幽霊?)。

今まで、散々、白いワンピース姿の人間たちに、騙られてきたラヨンですが、とうとう、霊的な存在としてカンバックです。

帽子は必要なし。

さて、この存在は吉なのか凶なのか。。。

 

~フィリップの自宅~

夢のようなロングキスマークの余韻さめやらぬ感じで、もしやこのまま・・・と思ったのは、私だけだったかもしれませんが(笑)、

執筆ルームの方から音が聞こえて、様子を見に来た二人。

窓が開き、部屋中に散乱した台本の打ち出し。

「窓が開けっ放しだ」

ウルスンが、1枚の紙を拾い上げる。

「何をそんなに、見てるんだ?」

フィリップに渡すウルスン。

顔色が変わるフィリップ。

「戻ってきたわ」とだけ、打ち出されている。

 

(Episode 19)

 

~フィリップの車中~

「『幽霊の愛』の1話の1行だろう。たしかそうだった」

それが紛れ込んだと言いたいのかな。

「2ヶ月も前に終わらせたわ」

紛れるわけがなと言いたいウルスン。

「ヨンマンが書いたのかもしれない。幽霊なんかじゃない」

重苦しい雰囲気のなかで、ソンジュンからの携帯の着信に気づかないウルスン。

 

~ウルスンの自宅前~

うわ、これから、フィリップたちも、こっちに向かってるのに、ソンジュンが、ウルスンのおうちの前に。

「なんで、電話に出ないんだ?」

ふと見上げたリンゴの木。

「なんでまた、こんなふうになったんだ?」

あれだけ生い茂り、実をつけていたのに、ほとんど枯れ木に逆戻り。

嫌な予感がして、車に乗り込むソンジュン。

 

~フィリップの車中~

「もう、操られたりしてないんだろう?前のようには感じない、そうだろう?」

「ええ。ユ・フィリップさんが聞いてるのと同じものが聞こえるだけよ。風の音も、ガタガタした音も、同じ音。」

「良かったよ」

「もう、どんな神の啓示も私には必要なくなったのね」

「前には必要だったのか?」

「必要だった。孤独で、絶望的で、切羽詰まってた。オンマの墓に行っても、そんな感じだった。幽霊って、そういう人間のところに現れるのよ」

 

~ウニョンの部屋~

“孤独で、絶望的で、切羽詰まってる人”が、ここにいます。

水を飲み干し、机に向かうウニョン。

歩き方が、既になげやり。

パソコンに向かっても、相変わらず、1行も打てず、手が止まったまま。

《新作はいつ出るの?》

《探してるんだけど》

《キ・ウニョンは失望させないわ。『幽霊の愛』よりいいにちがいない》

 

「書かなきゃ。少なくとも、一度はウルスンに勝たなきゃ。1度でいい、お願い!」

頭をかきむしるウニョン。

以前の言葉を思い出す。

《人生は不公平よね。なぜ幽霊はあなただけを助けるの?」

 

ウニョンの部屋の前で止まるラヨン。

ラヨンの霊気は、黒!

うつむいているウニョンの肩に手を置くラヨン。

「手伝ってあげましょうか?」

驚いて振り返るウニョン。

「もし、手伝ったら、あなたは何をしてくれるの?」

 

 

~ウルスンの家の前~

眠ってしまったウルスン。

自分の着ていたカーディガンを脱ぎ、掛けると、リクライニングを倒そうと急接近。

ソンジュンが見てたらどうしようとドキドキした私・・・。

 

気配で目を覚ますウルスン。

意識しまくり・・・。

「お、降ります。帰らなきゃ・・・」

すぐさま、一緒に降りるフィリップ。

「怖いのか?」

「え?」

「逃げようとしてるのか?」

「今、どうしたらいいのかわからないから・・・」

「なにがわからないんだ?」

「ただ・・・乗り移られてるからなのか、あなたに引っ張られたのか、もしくは、本当に、あなたのことが好きだからなのか、わからないの」

「さっきのキスのことか?」

「・・・・・」

答えられないほど、混乱しているウルスン。

「もし、俺のためにケガをしたり、死んでも、逃げ出さないと言ったのに、キスのせいで逃げ出すのか?」

「もう帰りたいの・・・」

「ちょっと、待てよ」

「私は・・・あなたも知ってるとおり、捨てられるのが怖いの」

「どういう意味だ?」

「ケガをしたり、死んだりするより、人から捨てられるほうがもっと怖いの。だから、あなたに強く求められるのが怖い。。。」

「なぜ・・・、なぜ、俺がオ作家を捨てるんだ?」

ここはどうしても、納得がいかないフィリップ。

「君を離したりしない・・・」

 

~ウルスンの部屋~

翌日、台本を執筆中のウルスン。

パソコンに向かうと・・・

なぜ、俺がオ作家を捨てるんだ?

君を離したりしない・・・

こんなリアルに出てこられたら・・・いいな(笑)

男子の好きな恥じらいポーズ(笑)

「オ・ウルスン、オ・ウルスン、しっかりするのよ!集中!集中!」

 

更に、思い出すのは・・・キスだよね。

「こんなの・・・違うもん」

ノートパソコンのディスプレイを下ろしてしまうウルスン。

 

「キスしたっていいじゃない」

あ、オンマ、いたんだ(笑)

 

「え? ええ?」

「キスくらいOKよ」

「お、オンマがどうして知ってるの?」

激しく動揺するウルスン。

ベッドから下りると、台本を突き出すオンマ。

「あんたがいない間に読んだのよ。あんたはすごく奥手だけど、なぜ、こっちもこんなに鈍いのよ。」

「ああ・・・台本」

一息つくウルスン。

「もう10話でしょ。いまや、キスくらい平気よ。」

「物事には流れってものがあるのよ。やたらにキスなんかできないでしょ。」

「いい加減にしなさい。キスさせなきゃ、物事が進まないでしょうが。他のドラマなんて、2話くらいでキスしてるじゃないのよ。」

言いたいことだけ言って、部屋から出ていくオンマ

「オンマって・・・案外すすんでるんだ、驚いた」

ドラマ好きなんて、みんな、そんなもんだって(笑)

でも、いつも自分が言ってることを代弁されたようで、なんか気恥ずかしい(笑)

 

ああ、ギグァンって、周囲のノッポ俳優と比較すると背が高くないから、(ペン以外)スタイルに注目する人、あまりいないかもしれないけど、この脚の細さと長さとラインの美しさを一度、見ていただきたい!

人間のバランス値じゃなくて、人形のバランス値だからね。。。

あ、履いてるハイウェストボトムのせいなんじゃない?っていう声は、受け付けません(笑)

 

ウルスンの家を訪れたソンジュン。

門を開けようとしたところで、オンマが出てきたので(゚д゚)!。

「うわ、びっくりした」

「あら、イPD様、どうしてこちらへ?」

「あ、オ作家がいたら、お会いしたいんです」

「ええ、2階にいますよ。呼んできますね」

「ありがとうございます」

「あ、でも・・・お名前は、イ・ソンジュンとおっしゃるのよね?」

「ええ、そのとおりです」

「やっぱり。台本に印刷されていたお名前を見たんです。良く知ってる名前で・・・」

「ああ、そうなんですか。もしかして、以前、私に会ったところを思い出されたんですか?」

「以前、うちに一緒にすんでいた友達の息子さんなの。もしかして・・・」

「はい、もしかして?」

「もしかして、お母様のお名前は?」

「チャン・ヘヨンと言います」

「オモナ!あらまぁ、やっぱり、ヘヨニの息子に間違いないのね。うわ、どうして、こんなに大きくなっちゃったの? やっぱりそうだったのね。ああ、こんなに大きくなって。。。」

嬉しくなると、やたら叩きまくるオカン。。。は世界共通?

 

「思い出していただけましたか?」

「ええ、ウルスンに言わないと・・・。ね、入って」

「はい」

 

ぽか~~~ん。

そんなウルスンを微笑んでみているソンジュン。

 

~回想~

「なぜ、ずっとうちの娘にくっついてるの?」

「ウルスニが大好きなのよ。家でもいつもウルスニの話ばかりしてるのよ」

お母さん同士が友人。。。いつも、「ヌナ、ヌナ」とくっついていた小さい頃のソンジュン。

 

まだ、口を開けないウルスン。

 

「まだ、うちの娘のあとをくっついてたの?」

笑ってしまうソンジュン。

「小さい頃はヌナヌナって言いながら、よく、くっついて回ってたもの。いつも、一緒に寝てたしね。覚えてる?」

「オンマ・・・」

「なによ、なぜ、あんたは全然覚えてなかったのよ」

「24年経つんです。覚えてる僕が変わってるんですよ。」

「そうかもしれないわね。でも、本当にお母さんにそっくりね、だから、思い出せたのよ」

 

《ここにいるんだよ、僕には見えるんだ》

 

「そんなにショックでしたか?」

ウルスンを気遣うソンジュン。

 

「イPD様、あなた、まだ今でも、その人たちの顔が・・・」

「ああ、僕はヌナを中学生の時に見たんですよ」

急に話題を変えるソンジュン。

「僕たちの柔道チームに来たんです。僕のことはわからなかったみたいです」

 

~回想~

手合わせの実演を披露するウルスン。

見事に、背負い投げを決める。

「みんなも知ってのとおり、全国高等学校スポーツ競技会で金メダルをとったオ・ウルスン選手だ。今日は、君たちのためにこうして来てくれた。手合わせの前に写真を撮ろう。さぁ、立って」

じっとウルスンを熱っぽく見つめていたソンジュン。



「でも、ウルスンは随分変わったでしょう?どうしてわかったの?」

「全然、変わってませんよ」

「そんなことないでしょ。私が悪かったのよね。幼いころから本当に可愛らしかったのに、あの祈祷を受けなければ、こんなことにはなってなかったのに」

「オンマ、いま、なにもそんなことを言わなくても・・・」

「祈祷ですか?」

「ああ、イPD様。外に行きましょう」

「え?」

すごすごと、ウルスンのあとに続くソンジュン。

 

家の外に出てきた二人。。

「どうして言ってくれなかったの・・ですか?」

「はじめは、僕を覚えていてほしかったんです。そのあとは、タイミングを失ってしまって・・・、それでも言おうとしたんですよ、でも、6歳の頃の僕を怖い子供として思い出して、身震いしたでしょ。どうして、(それが僕だなんて)言えますか?」

「別に、悪寒を感じたとは言わなかったと思うけど・・・」

「こんな怖い顔をして言いましたよね、“ヌナ、僕、そこにいる人たちが見えるんだって。すっごく怖かったのよ”って。」

「確かに・・・。気分悪くさせたなら、悪かった・・・です。」

「敬語なんていいですよ」

「もっと早く言ってくれるべきだったのに、全然、あなたによくしてあげられなった。。。ソンジュガ・・・ソンジュガ?ああ、なんか違うな。ま、いいわ・・・ヌナが」

「そう言わないで。」

「え?」

「僕の姉さんじゃない。それに、子供扱いされたくないんです。ん?」

ああ、この顔を下から覗き込む仕草が、すでに、弟属性。

 バラエティで見る仕草とか、ギグァン、いまでも可愛いけどね。


そこへ、ザ・芸能人が車で乗り付けてきました。

「なんだ、あれは?」

 

公園を散歩するソンジュンとウルスン。

「イPD様、まだ、幽霊が見えるんですか?それで、リンゴの木のことについて、私に教えてくれたの?」

「ようやく僕の言うことを聞いてくれますか?僕は、自分が見たことを言ったんです。神話じゃないですよ。」

そうだったのか・・・と小さく頷くウルスン。

「喉、かわいたでしょう。座ってて待っててください。コーヒーを買ってきます。」

「ええ」

はい、ひょっこりはん!

いや、現れかたが違うな!

例えるなら、敵がいなくなると同時にひょこっと顔をのぞかせたプレーリードッグ?!

尾けてきてました。

「うわ、びっくりした!」

「なにしてる?」

「どういう意味?ユ・フィリップさんこそ、どうしてここに?」

「他に何がある? 迎えにきたんだ」

「ちょっと・・・どこにいくの?」

「とにかく、いいから」

強引に引っ張っていくフィリップ。

 

「俺が方法を見つけた。」

「何の方法?」

「俺たちが一緒になる方法だ」

「なんなの?」

「君は、俺の後ろに隠れるんだ。影のように。」

「な、なんですって?」

「俺の持つ幸運をみんな君に渡す。ケガや悲しみ、空腹から君を守ってみせる。だから、君を捨てたりしないと信じて、僕の後ろに隠れるんだ」

大真面目なフィリップに、呆れるウルスン。

ふと、後ろで、キャッチボールをしている人たちが気になり始める。

「そうしよう、な? ん?」

ボールがすっぽ抜けて・・・フィリップめがけて・・・。

「ああ、ユ・フィリップさん!ユ・フィリップさん!」

パシっと、素手で受け取るウルスン。

「あ、すみませ~ん」

人に当たらなかったら、呑気なものです。

ウルスンの掌、すごいことになってるはず。。。

「大丈夫か?普通、素手でボールなんか取らないだろう!」

自分でも自分がボールを取れたことが信じられないウルスン。

「ああ、あなたの方が私の後ろに隠れてたほうがいいと思うんですけど」

いたたまれないフィリップ。

そして、ソンジュン放置ムキー


*******

ショッピングから帰ってきたオンマ。

道で、隠し撮りをしている不審者を発見。

「こんなところで何してるの?なんで、うちの写真なんて、撮ってるの?」

逃げようとする男を、問答無用で、捕まえるオンマ。

オンマ、やるじゃん

しっかり見てるスミン。

 

~撮影現場~

ソンジュンが送ったホテルの動画をフィリップに見せにきた刑事。

「この女性を確認できますか?」

白いワンピースの女が映り込んでいる。

「既に、このビデオが加工編集されたものであることは知っています。誰がこれを刑事さんに渡したんですか?」

「イ・ソンジュンPDから、捜査の参考にということで送られてきました。」

「ああ・・・イPDに、それを見てもらうように私が頼んだんです」

「問題は、加工された部分ではなく、キ・ウニョン作家が現れた部分なんです。」

拡大されたウニョンの顔がはっきり認識できる。

「これは、彼女が、サ・ドンチョルさんに拉致されたと主張している期間なんです。」

「それで、彼女に会われたんですか?」

《脅かされたんです。サ・ドンチョル氏がユ・フィリップを5階まで連れてくるように、脅してきたんです。それだけです。》

 

「キ・ウニョンさんの話を聞いていると、まるで、洗脳されそうな感じなんですよ。でも、私には、彼女が嘘をついているように感じた。」

「もし、ヒョンを誘い出すのを手伝ったのなら、彼女は共犯者なのでは?」

「それだけじゃありません。あなた方が、ウチイ山の土砂崩れに巻き込まれたのは、イ・スジョンさんが発見された同じ日、同じ時刻ですよね?」

「そうです」

代わりに答えるヨンマン。

「もし、土砂崩れがなければ、彼女の遺体が発見されることはなかったでしょう。まるで、遺体を見つけてくれと言わんばかりの土砂崩れだった。」

「誰が、土砂崩れを引き起こしたんですか? どうやって?」

「怖いです。もしかして、幽霊とか・・・」

ヨンマン、びびる。

「変に思われますよね? 私も変だと感じてるんです。それに、8年前のキョングァンホテルの火事の際、キ・ウニョンさんもそこに居合わせたことをご存知ですか?」

「キ・ウニョンさんと私は、3つの同じ事件に関与していた・・・ということですか?」

「はい。彼女がユ・フィリップさんにこんなことをする動機・・思い当たることがありますか、なんでも構いません。」

考え込むフィリップ。

 

~フィリップの車中~

電話に出るフィリップ。

「もしもし?」

《私、ウルスンの母ですが・・・》

「ああ、こんにちは」

《今すぐ、家に来ていただくことはできますか?》

 

ウルスンの家に着いてみると・・・

オンマの前に、正座させられている男。

「あれは、興信所の探偵では?オ作家は彼女の母親譲りなんですね。大の男を捕まえるなんて・・・」

ヨンマンが耳打ちをする。

 

「一体、どうしたんだ?」

「ユ・フィリップさん・・・」

情けない声を出す探偵。

「知ってる人なの?」

「・・・ええ」

言いにくそうに肯定するフィリップ。

「じゃ、ユ・フィリップさんがこれらの写真を彼に撮らせてたの?」

見覚えのある写真も入ってます。。。

「なぜ、こんな写真を撮ったんだ?」

「私が、ユ・フィリップさんがやらせたのかって聞いてるのよ」

「私ではありません。誰がこんなことをやらせたんだ?」

「誰なの?」

「・・・シン・ユナさんです」

 

「シン・ユナ? “ユ・フィリップとシンユナは結婚間近”、“ユ・フィリップとシンユナは恋愛中”、“ユ・フィリップとシンユナ共演中”、あの、シン・ユナ?」

 

一旦家を出るが、やはり気になって、ヨンマンを車で待たせ、戻ろうとするフィリップ。

このときのヨンマンの心配っぷりが笑える。

「ダメです。殺されちゃいます。私が思うに、オモニは、オ作家なんかよりもっともっと強烈です。オ作家が魂だとするなら、オモニは神(シン)です。」

「それなら、俺だろう」

「え?」

「俺は『幽霊の愛』のシンだ!」

説得失敗

 

ウルスンの家に入ると、奥の部屋で、電話中のオンマの声が聞こえてくる。

「だから、金はないって言ってるでしょ。ウルスンだって、全然ないわよ。ユ・フィリップとかいう男からも取れそうもないわ。」

振り返るフィリップ。

「うちのバカな娘がユ・フィリップに利用されてると思ってたの。(うちの娘が)どうやって、シンユナなんかに太刀打ちできる?相手は、人を雇ってまで、人生に貪欲な女性なのよ。」

《君の娘はなんで、そんなに金がないんだよ。ドラマ作家なんだろう?》

「ドラマ作家なんて、全然、もうからないわよ。あの子は死ぬまで、底辺で生きていくのよ」

《それじゃ、崩壊した飼育舎はどうなるんだよ。もう寒くなるっていうのに》

「なんで、牛なんて買ったのよ。飼育舎が崩壊したのは私のせいなの?そもそも、なんで、牛なんか買わなければならなかったのよ?! とにかく、ドラマが始まればおそらく、お金が入ってくるでしょうから、ちょっとだけ待ってて」

《君の娘にうちの牧場のチーズを送ったほうがいいかな?》

「ばかなこと言わないで! うちの娘は私がサンフランシスコから来たと思ってるのよ。切るわよ」

 

全部を知ってしまったフィリップ。

 

人から捨てられるのが怖いと涙ぐんでいたウルスンのことを思いだす。

 

「あら、フィリップさん、ここで何をしているの?」

 

向かい合って、話をする、ウルスンオンマとフィリップ。

「飼育舎を直す費用はいくらなんですか?私がお金を用意します。」

「ユ・フィリップさん、なぜ、あなたからお金を受け取るの?」

「彼女が知る前に、私が止めなければ、彼女が傷つくからです。それが提案する理由です。飼育舎が崩れるのも防ぎたいし、オ作家が傷つくのも止めたいんです。あなたの娘さんは言ってました。けがをするよりも、人から捨てられるほうがもっと怖いと。24年前にいなくなって、再び会えた母親が、お金の無心のために戻ってきたのだとわかったら、再び捨てられたと思うでしょう。」

「あなたに何がわかるの?」

「私も、かつて捨てられたからわかります。娘さんにそんなことはしないでください。どうか、サンフランシスコから、娘に会いたくて来た母親として、ここを去ってください」

「私の娘なのよ。あの子を傷つけないで」

言えた義理ではないと思うけど・・・。

「物事が起こるのを防ぐことは難しいことです。ですが、状況に応じて対応しますので、どうかご心配なさらないでください」

 

・・・・そんな会話をしていたフィリップ。

 

~フィリップの車中~

「大丈夫ですか?」

「なにもなかったよ。彼女の母親は別に、刺客でもなんでもないんだ」

 

「ところで、あの写真(ウルスンがパトカーで連行される)をマスコミに流したのはユナさんなんですよね?」

ネットのニュースに流れたせいで、殺人者呼ばわりされたウルスン。

ユナの話には、気が重くなるフィリップ。

 

~フィリップの自宅~

フィリップに呼ばれてやってきたユナ。

すでに、なにか予感がするのか、足取りが重い。

ウルスンの執筆ルームをそっと開ける。

なにかを探し、タイプライターに挟まっていた紙を取り出す。


「ここから出して。とても熱い・・・」


それを読んで、くしゃくしゃにまるめたところで、ヨンマンが入ってくる。

「あ、いらしてたんですね。ここでなにを?」

「ああ、ヨンマンさん。。。オ作家はここで書かないの?」

「いえ、書きます。昨日もきてましたよ」

「でも、台本が見当たらないから・・・」

「ああ、昨日、10話の原稿が仕上がったんです。今日は、コピーを取りにいってますよ」

「そうなのね」

フィリップも入ってくる。

「話をしよう」

 

リビングに移動したふたり。

「どうしたの?そんな怖い顔をして・・・」

「ユナや、もうここで終わりにしよう」

 

★Ep.20に続く★

魔女たちの悪事の露呈が、少しずつ少しずつ始まってます。

誰がどう考えても、ホテルで、助けを求めたり、逃げ出さなかったウニョンの行動は、不審ですし、まだ罪は犯していなくても、フィリップの信頼を失ったユナは、どん底。

どちらも、ウルスン憎し。

 このままでは、終わらない・・。


ああ、あのときの男の子だと判明し、ソンジュンは、ちょっと嬉しそうだけど、逆効果だったんじゃないかな?

年下男子は恋愛の範疇でも、もう、ウルスンのなかでは、ソンジュンは弟とか家族同然とかに括られたはず。

それに、ウルスンはすでに、別ルートが始まっちゃってるのに。。。


★ラブリー・ホラーブリー Ep.20に続く★