仁川(沿岸埠頭)の海岸線を地図散歩してました。
全然歩いてないのに、すごく疲れました。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
【Ep.16】
「当然でしょ。100万回でもよ」
「あの・・・」
タイミングをつかみ損ねるヨンマン。
「100万回だって?」
「そうよ」
単なる子供の言い合いです。。。(笑)
「あの~、イPDがいらっしゃってます!」
ヨンマンを振り返る2人。
「え?」
「もう、こちらに向かってます」
焦るフィリップ。
「急いで!隠れろ!」
せっかく復帰できたウルスンなのに、取り消されちゃう。
「なんで、私が隠れなきゃならないの?」
理由を言えたら密約じゃない(笑)
「ここにいたいんだろう?それなら隠れろ!」
この持っていきかたも絶妙!
「もし、隠れたら、出ていけって言わない?」
「わかった。言わない。でも、その代わり、イPDに見つかるわけにはいかないんだ。隠れてろ」
「よくわからないけど、隠れればいいのね」
フィリップの焦り具合をちょっと面白がるウルスン。
「おお、イPD様!」
できるだけ、ソンジュンの視野を塞ごうとオーバーリアクションなフィリップ。
「こんなに熱烈な歓迎を期待していなかったですが。」
「いやぁ、私はイPD様に会えてうれしいですよ。さぁ、外に出て飲みに行きましょう。」
「いいえ、いいえ。今日は、家主としてここに来たんです。」
「おお、家主様。外出して飲みましょう。」
なんとか家から出したいのに・・・。
「いいえ。私は酒は飲みません。」
そこは、一切、曲げないソンジュン。
「それではお茶をご用意します。」
まるで、主人にしてみれば、気が利かない執事のようなヨンマン(笑)
「ありがとうございます」
ヨンマンには礼儀正しくお礼を言うソンジュン。
「行きましょうか」
客に促されてるよ。
「え、でも・・・」
フィリップ、渋々、ソファーに移動(笑)
コントだ!
「この家のリース契約期間があと1ヶ月なのはご存知ですよね。その件で伺ったんです」
フィリップの後ろに隠れているウルスン。
「え? 1ヶ月で引っ越しなんて無理だ。」
「不動産会社からは、移転したいと、そう聞きましたが」
以前、確かにヨンマンに指示してた!
《家主に電話して、誰かがここで死んだかどうか確認しろ》
《え?》
《いや、いい。どうせ、認めないだろう。引っ越すと伝えろ》5話参照
思い出したフィリップ。
「ああ、あはははは。状況がかなり変わったんです。リース契約を更新しましょう。いや、いや、ここを売ってください。」
「いいえ、売りません!ここは販売目的ではありませんから」
キッパリ!
「なぜ売れないんです?」
隠れて、二人の会話を聞いていたウルスン。
「・・・この家の家主?」
「アメリカに移住する6歳まで、私はこの家に住んでいたんです」
「それなら今や嫌気が差しているでしょう」
決めつけるフィリップに、本気で否定するソンジュン。
フィリップに対するソンジュンの“アニョ!”率の高さ(笑)
「いえ、うんざりなんかしていません! この家は私にとって、とても特別です。ユ・フィリップさんが移られたら、僕がここに住むつもりです。」
「ここは私にとっても、とても特別だ。思い出もいっぱいある。」
「正直言って、私はここを私の家とは考えていないんです。いつか、この家を元の所有者に返すつもりでいます。それがここを売ることができない理由です。では、引っ越してくださいね」
それだけ言うと立ち上がり、帰っていくソンジュン。
「いや、でも・・・」
ウルスンのこともあり、引き留められないフィリップ。
とりあえず、目先のことだけは、クリア(笑)
「行ったぞ、行ったぞ」
「行った? ああ、背中が痛い!」
連帯感はいいんだけど、ちょっとソンジュンに対するこの扱いは寂しいわ。
つまり、この家に出入りするようになっても、今まで一言も言ってないけど、ここはウルスンが子供の頃、住んでた家なのね。
これで、ソンジュンがあのシックスセンサーの男の子だって気づくのかな?気付くよね?
~執筆ルーム~
ここには台本を書きにきたと言うのに、1行も進まないウルスン。
「なぜ、何も聞こえないの?どうして?なぜ、聞こえてこないの?どうして?どうして?」
困り果てるウルスンの目が、片隅に置かれたタイプライターが入ってくる。
~フィリップの寝室~
ベッドに入っているフィリップ。
「俺だけじゃなく、オ作家にも何も起こらなかった・・・」
《幸運は、一度に訪れる訳ではない》
《悪運にも同じことが言える》
「ネックレスは、オ作家が持っているのに、俺にいいことが起きている。そういうことだよな?」
《お前の銃撃は大当たりだった。まったく不運じゃなかったんだ。》
「ああ、本当に不安だ」
思い悩むフィリップの耳に、カシャッ、カシャと耳慣れない音が飛び込んでくる。
「一体、何事だ?」
~執筆ルーム~
カシャッ、カシャ、カシャッ、カシャ・・・
コンコン
「はーい」
フィリップが入ってくる。
「何してる?」
「書いてるのよ」
「なぜ、ノートパソコンの代わりに、これ(タイプライター)を使う?」
「俗に言う、作家の行き詰まり状態なの。だから、気分転換で使ってみたの」
「なぜ、行き詰まる?」
「時々あるのよ。・・・あとで・・・その・・・あ、打ち間違えた!」
華麗なる左右一本指打法。
「また、やり直さなきゃ!ええっとこのまま・・・」
前髪が横分けになっているウルスン。
うっすらとやけどの跡も見えている。
「可愛いな、おでこ」
「え?」
卓上のクリップを手に取ると、ウルスンの前髪を挟んで止めるフィリップ。
慌てて隠そうとするウルスン。
「あああ、ちょっとそのまま」
「待って、ちょっと何するの」
「いいからそのまま。そのままにしてて!外したら、家から追い出すぞ」
ウルスンの手をおろさせ、まじまじと見つめるフィリップ。
「ふーん、前髪をあげてた方が可愛いよ。頭も眉毛も可愛いし、丸い生え際もいいよ」
いきなりの誉め言葉に恥ずかしくて、フィリップを正視できないウルスン。無意識に手で隠そうとする。
「でも・・・」
「ああ、手を下ろして。こんな薄くなった火傷痕のせいで、こんなに可愛い額を隠してるのか?もったいない!」
可愛いを自然に連発するのは、外見を常に気にする俳優の職業病?(*≧з≦)
他の人に言ってるところ、見たことないけど(笑)
「退いて!」
すごすごと、椅子を明け渡すウルスン。
「全く、指2本で一晩中タイプするつもりか?高度なメンテナンスだな。」
「使い方、知ってるの?」
「なぜ、うちに置いてあると思ってる?」
「でも、これ、難しいのよ」
「簡単だったら、俺がやる意味があるか?」
準備運動ばりに指慣らしをすると、猛然とタイピングを始めるフィリップ。
カシャカシャカシャカシャ・・・
(幽霊の愛)
「どうだ?」
「いつ、使い方を習ったの?なんだか、できないことなんてないみたい」
「(まさか)俺の映画『赤いタイプライター』を見てないのか?小説家の役だっただろ。俺は根っからの真の俳優だから、そこで使い方をマスターしたんだ。」
「なんか、ちょっとかっこいいかも」
「さ、向こうに座って、好きなように指示して」
('・c_,・` )
プッ、フィリップのチョンボリ(写真切れちゃってる)&メガネ姿。
「シーンナンバー22:深い森。シンは逃げた。ラヨンが彼の後を追う。
シン、話をしましょう。ん?私が・・・私が間違ってたわ」
乗ってきたウルスンが紡ぎだす言葉どおりに、タイプライターで打っていくフィリップ。
部屋の外で、ウルスンの飲み物を運んできたヨンマン。
聞こえてきた声に立ち止まる。
「間違ってた?今、ラヨンは、間違ってると?なぜ、悪いと思うんだ?おれを殺せなくて、怒ってるんじゃないのか?」
「・・・・・」
問いかけに返事がない。
「寝ちゃったのか・・・」
ウルスンにタオルケットをかけるフィリップ。
「外にいても不安で、中に置いても不安で、どうすればいいんだろうな。本当にやっかいだな。・・・俺が側にいるべきじゃないのか」
結局、隣り合って、眠ってしまう二人。
黙っていても、自然に惹き合うんだね。
~翌朝、ウルスンの家の前~
自転車で通りかかるスヨン。
窓際の人影を見て、
「昨晩からずっとあの調子じゃない。最近、なぜ、あんなに躍り狂ってるの?」
ス、スヨンじゃなかった((( ;゚Д゚)))
だ、誰?
スヨナ、早く確かめてよ!
~フィリップの自宅の庭~
外に出てきたウルスン。
《8月に花を咲かせてるなんて、一体何の木だ?》
ふと見上げるフィリップ。
《りんごよ》
呆れるフィリップ。
《おい、りんごってことはないだろう。うちの庭にだって、リンゴの木くらいあるぞ。》6話参照
「あなただったのね、リンゴの木。」
《もし、枯れた木が甦ったら、片方の木は死んでしまうんですよね?》
《もし、私がうちの前のリンゴの木なら、もう片方は誰なんですか?》
そんな会話を思い出しながら、リンゴの木をじっと見つめるウルスン。
~フィリップの自宅前~
自ら運転してきたユナが、家の前に立つフィリップを見かける。
「オッパ!」
ウルスンが自転車で出てきたのを、手を添え、支えるフィリップ。
笑顔で言葉を交わす二人の様子に、一瞬で、黒いオーラにつつまれるユナ。
「なぜ、あの女があの家から出てきたの?」
「じゃあ、行くね。・・・行ってきます」
「はーい」
フィリップだけでなく、ヨンマンにも手を振って、颯爽と自転車で出掛けていくウルスン。
眩しげに、それでいて、心配気にいつまでもウルスンの後ろ姿を見送るフィリップ。
「ヒョン、こっちも遅れますよ」
「ああ、そうか」
車に乗り込むフィリップ。
アクセルを踏み込み、急いでウルスンの自転車を追うユナ。
煽られてるように感じたのか、車を先に通そうと急ブレーキで道の脇に止めるウルスン。
自分も一緒に急ブレーキをかけるユナ。
「すみません」
ユナとは気づかず、自分のせいなのかと謝るウルスン。
そのまま、発進させるユナ。
気持ちをコントロールできず、あのまま、ウルスンを轢いていたかもと愕然とする気持ちと、フィリップにどんどん近づいてるウルスンを許せない思いが交錯する。
*****
フラフラした足取りで、 港に逃げてきたドンチョル。
ー痛いでしょ?
幻聴が聞こえ、頭を押さえる。
ー病院に行った方がいいわ
「あっちよ」
いつの間にか、スジョンに導かれ、あとをついていくドンチョル。
「痛いでしょ。心穏やかになりたいでしょ。休みたいでしょ。だから、もう終わりにしましょう。さ、行きましょうか」
~フィリップの車内~
見知らぬ番号からの電話に出るフィリップ。
「もしもし」
「ウルチュガ、スジョンはここにいるんだ」
「ドンチョラ?お前か?」
「俺は、あんなことすべきじゃなかった。。お前にあんなこと、すべきじゃなかったのに・・・」
後悔の念を吐露するドンチョル。
「お前、今、どこにいる?」
「お前にあんなことすべきじゃなかった。。ウルチュガ、ウルチュガ、助けてくれよ、頼むよ!」
悲鳴を上げるドンチョル。
「ドンチョラ、お前、どこにいる?」
「助けてくれ、助けてくれ・・・」
*****
「こんにちは。KBCをご覧の皆さま。“ピープルストーリー”の時間です。司会のオ・スウォンです。」
「オ作家様・・・、フルーツ食べますか? 」
「は~い」
テーブルにフルーツの皿を置くヨンマン。
「ヨンマンさんは、なぜおうちに?」
「ヒョンですよ、オ作家様のランチや軽食の用意をするようにって俺を戻したんですよ」
嬉しそうに微笑むウルスン。
「口では意地悪なことを言うかもしれませんが、本当に、オ作家様のことをいつも気にかけてますよ。」
うん、ヨンマンは、フィリップ以上にフィリップの気持ちが分かるんだもんね。
テレビをつけるヨンマン。
― 『幽霊の愛』が、現在、もっとも話題となっています。
「あ、キ作家がテレビに出てますよ」
― 『幽霊の愛』のオリジナルライターであるキ・ウニョン作家にお越しいただきました。
こんにちは。キ作家、視聴者の皆さんに、自己紹介をお願いいたします。
固まるウルスンとヨンマン。
― こんにちは。『幽霊の愛』のオリジナルライターのキ・ウニョンです。
― もうすぐ、こちらの局で始まるわけですが・・・
「え?オリジナル作家って?」
心配そうに、隣のウルスンを見るヨンマン。
同じく、出勤前にテレビを見ていたソンジュン。慌てて、ボリュームをあげる。
― イ・スジョンさんのことについてお伺いできますか?
「なにやってるんだ?」
何も聞いてなかったソンジュン。
~フィリップの事務所 社長室~
「ですから、許可など出してませんよ」
カン社長も、すでに事務所で対応に追われている。
側には、ユナがテレビのキ作家を見つめている。
「それはできませんよ。とにかく、行かないと。切りますよ」
電話が事務所に殺到している。
「はい、もしもし・・・」
― イ・スジョンさんは・・・
「電源を切ればいいでしょ!」
イライラをぶつけるユナ。
「ああ、あれは事実じゃありませんよ」
大混乱です。
― 彼女が、サ・ドンチョル氏によって、犠牲になるまえは、そうでした。
― サ・ドンチョル氏と言うのは・・・
― JumpFiveの当時のメンバーでした。サヒョンと言えばおわかりでしょうか。
― アイドルグループ JumpFiveのメンバー、サヒョン、その彼が殺人者だというんですか?それはショッキングですね。
― サ・ドンチョル氏は、私の情報源でした。それで、『幽霊の愛』を書くことになったんです。
― サ・ドンチョル氏は、『幽霊の愛』を書く上での、キ作家の情報源だっというわけですね。それも驚くべきことです。もう少し、お話しください。
呆れたように、テレビを見ているユナ。
「サ・ドンチョル氏は、グループの中では誰よりも人気があるメンバーでした。映画にも出演したりしていました。ですが、事故のため、彼は機会を失い、代わりに、ユ・フィリップ氏に与えられたんです。
~回想~
《おめでとう》
ケガをした足で一歩一歩階段を降りていくドンチョル。
《なにが、おめでとうだよ!ヒョンは怒ってないのかよ。もし、脚さえケガしていなければ、ヒョンのものだったんじゃないか。しかも、フィリップヒョンのせいで足首にケガをしたのに・・・》
《止めろ!いいから、黙れ》
ミンジュンに注意するドンチョル。
いたたまれず、何も声をかけられないフィリップ。
― それがはじまりでした。ユ・フィリップ氏が、彼の人生から何もかも奪っても、彼を信じていました。ユ・フィリップ氏はその後、昇りつめたのに比べて、サ・ドンチョル氏には、JumpFive解散後、活躍の機会はありませんでした。兵役後のカンバックにも失敗し、とうとう、前科者になってしまったんです。その貧困状態がサ・ドンチョル氏をもっともっと端に追いやることになったんです。
(August 7, The day of Lee Soo Jung's murder)
― 彼が、ユ・フィリップ氏から何もかも奪われたと感じるようになったということは理解できますが、イ・スジョンさんを殺したのは、やりすぎだとは思われませんか?
― 8年前に起きたある出来事が、我慢の限界を越えさせたんです。サ・ドンチョル氏は、ユ・フィリップ氏同様、結婚を考えていた女性を失いました。
― サ・ドンチョル氏は、結婚の約束をしていたんですか?
― その女性は、ユ・フィリップ氏に捨てられたあと、亡くなったんです。
思わず、ハッと息を吐き出し、「こんなの絶対に違う・・・」と呟くヨンマン。
― 結婚の約束をしていた女性が亡くなった。そこで・・・
ヨンマン「この女は、なんで、こんな嘘を言うんだ?」
― サ・ドンチョル氏は、ユ・フィリップ氏を殺すと言ってました。
サ・ドンチョルとのインタビュー場面
「毎回、笑顔のあいつをテレビでみると、代わりに俺のほうが殺されそうなんです。そうやって、ラヨンを殺した後、私からすべてを奪った後で、あいつはどうなったか?」
「そうなんですね」
「いつか、彼に終止符を打ちますよ。彼の最も明るい瞬間、彼が一番明るい笑みを浮かべているとき、俺が哀れに終わらせてやります」
『幽霊の愛』記者発表の日、ユナと共に、カメラのフラッシュを浴びまくっている時をフィリップの命をねらったドンチョル。
(実際には、ウルスンが捨て身で救ったけど)
― 劣等感と怒りが、彼を怪物に変えたんだと思います。イ・スジョンさんは真実を知り、ユ・フィリップ氏に警告をしようとして、殺されたんです。
― それは本当に胸が痛みますね。彼の話をもとに書いた物語が『幽霊の愛』ということで、間違いないですか?
― ええ。『幽霊の愛』はそうやって生まれたのです。
「嘘つき」
それまで、黙って聞いていたウルスンがはじめて、口を開く。
「どんなことをしても、もう無理よ。ウニョガ・・・私は、もう絶対にそんなことさせない。」
*****
海辺を歩くスジョンの霊と、ドンチョル。
「喉、乾いたんじゃない?さっぱりさせてあげる」
手を引かれるように、どんどん、浜に入っていき、やがて姿が見えなくなるドンチョル。
*****
放送を終えたウニョン。
~回想~
8月7日、イ・スジョン殺人の日
廃工場でドンチョルのナイフから逃げ出したあと、仕事場に戻ってくると、早速、ウニョンにメッセージを送る。
《先生様、スジョンです。『幽霊の愛』の台本のせいで、変なことが起きてます》
玄関の施錠の解除音が聞こえる。
「先生様ですか?・・・先生様?」
入ってきたのは、ドンチョル。
迫ってくるドンチョルに怯え、必死に訴えるスジョン。
「なにもしゃべったりしません。約束します!絶対に秘密は守りますから。」
そこへ、本当に、帰宅してきたウニョン。
ウニョンに飛びつくスジョン。
「先生様、警察に電話してください! 早く!」
「どうしたの?」
「私を殺そうとしてるんです、急いで!」
自分にすがるスジョンを突き飛ばすウニョン。
大混乱のスジョンを、冷たく見下ろす二人。
「はぁ・・・彼女はどこまで知ってるの?」
「特に何も。俺が話をするよ」
暗証番号まで知ってる間柄でした。
「まったく・・・余計なことを」
「先生様・・・先生様」
スジョンの怯えきった顔を思い出しているウニョン。
げ、骸骨のオブジェを叩き落したよ。。。
*****
その頃、海辺の町にやってきていたフィリップ。
警察が、停止線を張り、捜索を開始している。
ビニール袋に入れられた携帯を見せる刑事。
「逃亡しようとしていたと思っていたんですがね」
「もし、彼が逃げようとしていたのなら、なぜ、ここに私を呼んだんでしょうか」
「我々は、携帯電話が発見された周囲を中心に捜索中ですが、海に入った場合は時間がかかると思われます。」
溜息をつくフィリップ。
灯台のしたで、海を見つめているフィリップ。
「ドンチョラ、お前、俺がすべてを奪ったと言ってたそうだな。俺のせいで、不幸な目にあったのか?俺が、周囲の人間を不幸にしているのか?」
自分の代わりに、手にナイフのケガをうけたり、
おびただしいガラスの破片が飛び交う中に居合わせたり、
自分に危険を知らせようとして、道を転げおりたり、
衆人環視の中、精神的なショックを受けただけでなく、赤いペンキを全身に浴びたり、
ドンチョルに羽交い絞めにされ、至近距離でピストルを向けられたり・・・etc.
今後も、自分が不幸にしてしまうであろう人間・・・ウルスンの今までを思い浮かべているフィリップ。
そんなフィリップに後ろから近づくウルスン。
「ここで、何してるんですか?」
「どうして、ここがわかった?」
にこにこして、フィリップを見つめるウルスン。
携帯電話を見せながら
「ヨンマンさんよ。ユ・フィリップさんの携帯は、位置検索できるじゃない」
「俺に助けを求めてきたんだ、ドンチョリが。なぜ、俺に電話なんかしてきたんだろう。今度こそ、俺を殺したかったからだと思うか?」
首を振るウルスン。
「そんなはずない。それなら、事前に、私がわかったはずでしょ。でも、最近は、音楽を聞いたり、腕に文字だって書かれたりしてない。だから、ユ・フィリップさんは今、安全なんだと思う」
「俺は、自分のせいで、ドンチョルが傷ついていただなんて、想像したこともなかった。オ作家が前に、不幸だったって言ってただろう?俺は、周囲の人間を不幸にする人間なのかもしれない。」
思わず、笑ってしまうウルスン。
「そんなに深刻に考えないでよ。ほら、元気出して!」
「オ作家・・・俺から離れろ。」
「え?」
「俺から、逃げ出すんだ」
「逃げ出す?」
「オ作家が俺の側にいたら、死ぬかもしれない。俺を避けろ、そして、俺から逃げろ。また、俺が引き留めたくなる前に・・・。」
「私が、なぜ、逃げなきゃならないの?」
「俺の側にいたら、オ作家は、俺の代わりに不幸を受けることになるんだ」
「なんですって?」
「俺の側で、不幸になっていくんだ。考えてみろ、俺たちが会ってからというもの、いつもどちらかが傷を受け続けてる。こんどはどっちの番だ?今は君がネックレスを持っている、だから、俺の番だろう。もし、俺と一緒にいたら、君が俺の代わりに傷つくかもしれない」
黙って聞いていたウルスン、首からネックレスを外す。
「それって、これのせいだってこと?」
ネックレスをフィリップに差し出して見せる。
「俺に渡すなよ、受け取らないからな。二度と犠牲になんかなるな・・・」
渾身の力で、ネックレスを海に投げるウルスン。
男前だな、ウルスン
ポシャン・・・・と海に落ちていくネックレス。
「おい、なんてことしたんだ!」
悲壮な表情で、ウルスンに怒鳴るフィリップ。
一瞬たりとも反らすことなく、ただ、ひたすらまっすぐに、フィリップを見つめるウルスン。
↑こんな風なライトアップは、映像編集の力?
それとも、本当にライトアップしてるのかな?