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『花遊記』第19話(1)は、こちらから。

『花遊記』第19話(2)は、こちらから。

 

■第19話(3)

~講義を終えたカン・デソン~
講義を終え、学生たちと別れたところで、プラカードを掲げた一般市民の無言の抗議を受けるカン・デソン。

彼らはあなたを引きずり下ろすことができる。彼らを見くびらないでください

ソンミの言葉が脳裏に浮かぶ。

デソンを待ち構えているアサニョ。
「随分、不用心だな」
「今から、渓谷に行きましょう」
「今から?」
「ええ、すべて準備は整いました」
「それで、こんなふうにすぐに出発しろと?」
「あなたもすでに準備は整っています。あなたは黒龍の主人になるのに十分、悪人です。あなたに必要なのはそれで全部です。」
「あ・・」
アサニョの髪に触れるデソン。
「血じゃないか?」
「なんの血がわかりますか?」
「おそらく、君に必要ななにかなんだろう。じゃ、行こうか?」
さっさと出ていくデソンの後ろ姿を見つめるアサニョ。
「どちらにせよ、彼ほど悪鬼に適合するものはいないわ」
しかし、振り返ると、そこには、ス・ボリ師と天界からの使者。
悟ったアサニョ。

~渓谷~
「準備ができました」
湖面を見つめる悟空のもとに、沙悟浄がやってくる。
「しかし、トラブルが発生しました。八戒が深刻なケガを負い、オンニョンが死にました。アサニョの仕業です。」
痛ましさに、絶望的に目をつぶる悟空。
「魔王は、すぐにでもアサニョを捕まえ、殺すと言っています」
「魔王に会った方がいいな」
「その必要はない」
魔王の方から現れました。

牛「ここにいるのか?黒龍が?」

牛「邪悪なものが集まり、留まり成長し続けるなら、もし我々がそのままにしておけば、徐々に巨大になるんだろうな」

猿「そいつを起こし、退治するには、アサニョが必要だ。アサニョを殺したいお前の気持ちもわかるが、それは出来ない」
牛「天界がアサニョを処分することに決めた。ス・ボリ師は、捕まえ、捉えるといっている」

大きくため息をつく悟空。
猿「あいつらは、また、俺の邪魔をするのか」
牛「おれは、お前にも天界に味方もしないが、邪魔もしない。それから、どんな頼まれ事も聞かないぞ」
猿「それで十分だ。おれも、お前の1000年の大望を台無しにしたくないからな。」
牛「孫悟空、ここまで無理をしなくとも、三蔵を救えたのでは?正直、三蔵を連れて逃げようとは思わなかったのか?黒龍が現れようとなかろうと、世界がどうなろうと関係ない、そうは思わなかったのか?お前なら、彼女を連れて逃げられただろう。」
猿「嫌だね。カッコ悪いだろう?俺は、あいつからはかっこよく思われたいんだ。それにドラゴンが怖いから逃げようと誘っても、彼女は“いやだ”と言うに決まってる。それは重要じゃない。彼女がかっこいいと思えばいいんだ。」
牛「わかったよ、かっこよく死んでいけ」

猿「俺は徐々に、もっと驚くほど、壮大になりたいんだ。あいつがそう望む限り・・・」
牛「お前が最初にきんこじを嵌めたとき、人間の女を守る番犬になったと、水瓶に貯めるように泣いていたが、今や、最強の黒龍を捕まえようと命までかけるようになるとはな」
猿「かっこよければ、何だっていいよ」
牛「しかし、お前・・・三蔵自身がかっこよくなりたいと言ったらどうする?お前なら、三蔵がかっこよくなりたいと言ったら、彼女を止めることかできるか?どうする?」
猿「止められないだろうな、それが、あいつの前に立とうとする理由だ」

悟空がすべてを気づいていると知る魔王。
牛「全部終わったら、家にこい。絶対だぞ、退屈だからな」
猿「わかったよ。風呂を沸かしておいてくれ。入って暖まりたい」
牛「わかった。そうしておく」
そう言うと、悟空の肩をポンポンと二度ほどたたき、去っていく魔王。

このふたりのシーン、本当、いいよね。
いつまでも見ていたい。


入れ替わりに、沙悟浄が「ヒョンニム、どうしましょうか」
「ス・ボリに会ってくる。戻ってくるまで、適当にしててくれ」
「お待ちしております」
「後始末まで任せられるのはお前だけだな。悪いな」
「かしこまりました」
深々とお辞儀をする沙悟浄。

~ス・ボリ師の執務室~
「先生様、なぜ、わたしの道を塞ぐのですか?」
悟空が師匠のス・ボリ師を、ソンセンニmって呼ぶの、はじめて聞いた。
「来たか、斉天大聖」
「黒龍を呼べるのはアサニョだけだ」
「アサニョは、黒龍と悪人のあいだを結ぶ留め金だ」
「あとで、俺が始末してやるから、今は、解放してくれ」
「悟空や、私は心から、お前が世界を救おうとしているのを誇りに思う」

「先生様が誇りに思っても、おれはなにもしないぞ」
「無事にこれを終えたら、天界に復帰できるぞ」
「復帰?俺は天界のために、善行をしているわけじゃない」
そんなことはわかっているとでも言うように、頷くス・ボリ師。
「どうした?・・・アサニョはどこだ?」

~渓谷~
アサニョが儀式を始めると、空に雷雲が立ち込める。

アサニョが手を触れると、石が光りだし、となりの鐘も連動して鳴り始める。

~ス・ボリ師の執務室~

急に、暗雲が立ち込めた空を見る悟空。
「今のは何だ?」
「お前が言った通り、黒龍を呼び出せるのはアサニョだけだ。今頃、彼女は黒龍を起こしている頃だろう」
「騙したのか?アサニョの代わりに、俺を捕まえたくて、罠をかけたのか?捕まえたかったのは俺か?」
すぐに渓谷に戻ろうとする悟空。
「止まれ、斉天大聖!」
天界の使者たちが取り囲むように、現れる。

ここまで来て・・・と、悔しそうな悟空。

結界が貼られる。

~渓谷~
儀式用の刀で手のひらを傷つけて流れたアサニョの血がバラの花びらとなって、湖面を滑る。黒龍が目覚めたことをはっきりと感じるアサニョ。
「目覚めました。これで、この石門を通り抜ければ、あなたの龍は世界に出ていける」

大学で、ス・ボリに言われた言葉を思い出すアサニョ。
「お前は計画どおり、龍は目覚めさせるのだ。悪鬼のお前になら十分可能だ。あとは天界が引き受ける」

「できることをするように言われたのだから、私はこの世にそれを解き放ちましょう」


~ルシファー会長室~
振動を感じる魔王とマ秘書。
「黒龍が目覚め、動き出した」

~ス・ボリ師執務室~
悟空たちもまた、黒龍の気配を感じる。
「黒龍が目覚めたぞ。まさか、このまま、世界に解き放つつもりか?」

無言を貫くス・ボリ師。

「誰かにやらせるのか、まさか、三蔵か?」

~渓谷~
儀式を続けるアサニョ。
そこへ、ソンミが止めにはいる。
「やめなさい。そんなものを召喚し、この世に解き放ってはいけない。」

アサニョの集中が途絶え、黒龍の動きも停止する。
「その人を主人にすることは認められない。そんなことをしたら、世界は崩壊する」
「続けろ!」
構わず、アサニョに命じるカン・デソン。
睨み付けるソンミ。
「続けろと言ったぞ」
続けようとするアサニョを引き摺りおろし、ともに姿を消す冬将軍。

~ス・ボリ師の執務室~
「そして、あんたたちは、最後までやらせるつもりか?」
「三蔵の選択だ。だれも、止められない」
「俺がやると言っただろう!」
「これは、人間である三蔵がすべきことなのだ!三蔵もまた、同意している」
説得を諦め、実力行使に出た悟空、結界から出ようと何度も試みては、ふっとばされる。
「これは、三蔵の意志なのだ」
ゆっくりと振りかえる悟空。
「三蔵が、お前をここに留めるため、罠をかけるよう、天界に依頼したのだ」
天を仰ぐ悟空。

~渓谷~
儀式の刀を取るソンミ。
向かってくるデソンに、刀を構える。


「あなたを止められると言いましたよね。あなたは絶対に、龍の主人にはなれない」
「天の龍が私を選んだのだ」
「だから、止めるんです。私は龍を閉じ込め、退治します。あなたは、何一つ、得ることはありません。あなたのような人間は、この世界にいてはいけない」
「黙れ!」
ソンミに襲いかかるデソン。
「邪魔するな」
カン・デソンが掴んだ剣が ソンミの身体を貫く。


その血が、湖面に落ち、黒龍が導かれる。
我に帰り、狼狽えるデソン。
「あなたは、自分で破滅をもたらしたのよ」


ソンミの腹部からは血が溢れでている。
不気味な気配がして、黒龍が現れるのを、はっきりと目にするデソン。


デソンの姿が消え、ソンミと向き合う黒龍。



完全に、黒龍が始動したことを知り、ソンミの命を利用する天への怒りが頂点に達した悟空が結界を破壊する。



瀕死の状態で、龍に飲み込まれるのを待つソンミ。


駆けつけた悟空が、儀式の刀で、一時的に、黒龍の動きを封じ込める。


僅かな意識の中で、悟空を見たソンミ、そのまま倒れてしまう。


悟空自身もかなりのダメージを受けたものの、ソンミを抱きかかえると、スリョン洞に避難する。



~ス・ボリ師執務室~
勢いで倒されたままのス・ボリ師、


「孫悟空はどうやって抜け出せたんだ?」
不思議に思っていると、そこへ、魔王が現れる。

「魔王が手伝ったのか?」
「わずかに力を貸しただけだ。天が三蔵の選択を聞いたのなら、私は孫悟空の選択を見たかった」
意識を集中させる魔王。
「どうやら、龍を撃退し、三蔵を連れて消えたようだ」
「黒龍は消滅してはいない。すぐに動き出す」
警戒するス・ボリ師。

アサニョを荒野に連れてきた冬将軍。
「黒龍がこの世に甦ったようね」
空を見上げるアサニョ。
アサニョを置き去りにし、姿を消す冬将軍。

渓谷に戻ってきた冬将軍、石の門に結界をはりつづけ、黒龍の動きも封じ込める。

~スリョン洞~
「チン・ソンミ、チン・ソンミ」
悟空に抱かれながら、悟空の声に目を開けるソンミ。

「ごめんね。」


涙をこらえながら、小刻みに首を振る悟空。


スリョン洞の庭の天井から、空の様子を見るソンミ。
「ここにいたら、だめよ、もう行って」
「嫌だ」
「行かなきゃ・・・」
「嫌だ」
「あなた、いつも、私が望むことはなんでもかなえてやるって言ってたじゃない?」

顔を反らし、涙をこらえる悟空。
「斉天大聖孫悟空、行って、そして、私の最後の望みをかなえて」
何とか言葉を続けるソンミ。
「実はね、あなたの愛が消えちゃうのは残念だって思ってたんだけど、今は平気よ。まだ、きんこじがあって、安心した」
いとおしそうに、悟空の頬を撫でるソンミ。
「あなたが一人残されても、私たちの愛を覚えていられなくて良かった・・・」
緊箍児の拘束力がなくなったことを知らないまま、力尽きるソンミ。


「チン・ソンミ」
泣きながら、ソンミを抱きしめる悟空。


胸をおさえて、ソンミの脈拍が途絶えたことを知る魔王。
「三蔵が、死んだ」
ため息を吐くス・ボリ。
「これでもう、黒龍を止める方法がなくなった。」
「孫悟空の選択を見たいと、さっき言っただろう。三蔵のいなくなった世界で、孫悟空はどうするだろうか」

~スリョン洞~
ソンミのほほをなで続ける悟空。
空を睨み、庭の一画の石にうずめた剣を取り出す悟空。



ずっと、自らが盾となり、押さえ続けていた冬将軍の結界が破られる。


吹き飛ばされる冬将軍。
その時、剣を片手に、一歩一歩、石門に近づく悟空。

黒龍を相手に、死闘を繰り広げる悟空が、一太刀ふるうごとに、きんこじが光り、その威力が黒龍に伝わったとき、黒龍が粉々に砕け散る。

黒龍を倒すと同時に、力尽きる悟空。


空が明るくなったのを、眺める魔王たち。


ス・ボリ「黒龍が、消滅した  」
牛「孫悟空は・・・負けたのか?」

すでに、力を使い果たし、仰向けに倒れたまま、空を見上げる悟空。
雲間から太陽の光が差し込む。

「チン・ソンミ、世界はいつもどおり、なにも変わっていないのに・・・でも、この世にはもう、おまえはいないんだな」


悟空の目から涙が一筋、こぼれると、そのまま、意識を失ってしまう。





★最終回 第20話に続く★

オンニョ~~~ン。
(옥룡って、玉龍だから、オクリョン、もしくはオクヨンって発音してもいいのかな?って、ずっと思ってたけど、もう、私の中では、オンニョンが定着しちゃったから、最後までオンニョンでいきます。)
人魚姫みたいに、泡になって消えちゃったよ。
すでに、19話、何度か見てますが、まだ、泣ける。
もう、ソンミたちのシーンでは枯れた涙が、オンニョンのシーンではまだ、泣ける。

ストレートに相手を思い、邪険にされても、ずっと側を離れず、無垢な愛を貫いて、誰もまさか、ここまで、オンニョンがテジを想っていたなんて、思ってなかったでしょう?
咄嗟に身を投げ出し、あとに残る八戒に負担を思わせないように、
「龍宮城に帰ったとでも思ってくれ」なんて、あとに残る悟空を思いやるヒロインのソンミとほとんど同格の愛の深さ!
最初は、パパの威光を借りまくって威張ってるだけの情けないタコ王子だったけど、すごく繊細なところもあったし、もともと、人間に騙された人魚のために、パパに内緒でナイフを持ち出して来ちゃったところからして、優しい子だったし。
ヤキモチ焼きで、寂しがりやで、精神年齢は、まだまだ小さな男の子だったけど、誰よりも、このファンタジーに相応しいおとぎ話の主人公だったように思います。
ただ実際には、このシーンはホンギがよかった!!

たぶん、私の涙スイッチは、ホンギが入れてくれてると思います。

ボラちゃんの演技に触れてなくてすみません。
ま、周囲がこれだけ芸達者だと、すごいプレッシャーだったなか、がんばったと思うの。Sister のあと、スンギやソジニと同じ事務所に入ったと、今回はじめて知りました。今後もファイティン!

気を取り直して・・・19話。
見てて、無茶苦茶、力、入りました。
マッサージに行ったほうがいいかもしれません。(笑)
ばっきばきです。

 

笑いの要素がほとんどなかった分、視線やしぐさ一つが、気持ちを語る語る。

(そんな中で、さすが、魔王とマ秘書コンビ・・・救われます)

 

闘いを意識した序盤あたりから、悟空のしぐさは、徹底的に、かっこよく見えるように、研究されてるので、かっこよくないわけがないです。。。

ん?なんか含みある?

いえいえ、私の中では、悟空もスンギも、かなり好きなんですよ。

彼の靴が画面にINしたところから、キャプチャーしたいくらいでした。

焦点を合わせてきたなぁと思いながら、何度もみちゃいました。

 

それを言うなら、ソンミも、常に、凛としていて、隙がなくて、カッコよさを追及してましたが、最後の最後に、女性らしさをアピールしてきましたね。

 

儀式を遂行することで、アサニョが神女としての、真の自分を取り戻せるといいなぁと思ってたのですが、そうはいきませんでした。

いままでストッパーになっていた八戒の気持ちが翻ったことで、やけになって暴走をはじめた彼女自身も哀れだったし、

結局、天界から(計略を進める目的の駒として)見逃されていることで、どんどん悪いほうに落ちていっているのも、哀れで。。。

 

さて、あと1話なんて、信じられません。

 

 話、全然違うんですけど、そういえば、アメブロの公式ジャンルっていうのに、強制的に入れられてましたご招待されてました!

以前からも、事務局から、参加してね、とか、テンプレートメールが来てたのは気づいてたんですが、先日のメールでは「招待しました」って言うのが来てて。

「ん?招待?」

こんなネタバレのグレーゾーンな確信犯ブログ、ひっそりと放置しておいてほしくて、無視してたのに。ショボーン

でも、参加してもしなくても、パワーブロガーなんかじゃなくても、投稿したら、アメブロさんに読まれるんだってわかりました。爆弾

そりゃ、公序良俗上、チェックぐらいするでしょ(笑)