ネタバレにはご注意ください。お願い
『星から来たあなた』11話

~前回からのおさらい~
ひと気のないところで、対峙するミンジュンとジェギョン。
ミンジュンに対し、容赦なく致死量に匹敵する(自分で調合した)鎮静剤入りの麻酔銃を発射するジェギョン。
もはや人間じゃないムキー
瞬間、消えるミンジュン。
戸惑うジェギョンの背後に立つミンジュン。
「俺も言ったはずだ。あんたに俺は殺せないと」
振り返っても、ミンジュンの姿はない。
単なる高速な移動ではなく、何もない空間から、ミンジュンが現れた決定的瞬間を確認したジェギョン。

「よく聞け、そのまま、なにもするな!」
ミンジュンの言葉に、ニヤリと笑い、至近距離から、発射するが、眼前で消え、捉えられない。

「お前ごときが俺に指図するのか?出てこい!」
激昂するジェギョン。
ジェギョンの背後をつき、気絶させるミンジュン。



一方、勝手に入ったミンジュンの書斎でうろうろするソンイ。
物陰に身を潜めるジェギョンの部下が、特殊警棒を取り出し、間合いをはかる。
急に、弟のユンジェと電話で話し出すソンイ。

「ああ、ユンジェ?どこって、お隣よ。2302号室よ。うん・・・」

できるだけ、自然に話をしながら、ミンジュンの部屋を出て、自宅に駆け戻るソンイ。
鍵を締めるなり、「警察、いえ、すぐに警備室に連絡して!お隣に不審者が入り込んでるの!」と、血相を変えて、ユンジェに命じる。

ソンイのただならぬ様子に、「どうしたんだよ。隣に行ってたのか?誰がいたんだよ?」と真剣に問いただすユンジェ。

~回想~
書斎を見回してる時に、ガラス戸に反射した、物陰に隠れている男の姿に気付き、咄嗟に、ユンジェと電話をする振りをして、抜け出したソンイ。
いついかなるときも携帯電話は持ち歩くべし!(第2段)

「どんな奴だった?なんで、隣なんか行ったんだよ?暗証番号まで教え合う仲なのかよ」
「いいから早く連絡して!警備員さんを呼んで!」
腰が抜けて立ち上がれないソンイ。

「私が俳優だったから、渾身の演技で逃げられたのよ。」
チャイムが鳴り、出ようとするユンジェ。

「警備のものです」
その声が、病院で拉致される時に聞いた偽医者の声にそっくりだったことを思いだし、ドアを開けるのを止めるソンイ。
内側から声を掛けると、既にその姿はなく。
管理室に再度、確認すると、まだ誰も向かっていなかったことがわかる。
「なぜ、こんな怖いことが続くの?」

ああ、ジェギョンの前から姿を消す際に、麻酔銃が刺さってしまったミンジュン。
停止させた車のなかで、針を抜き取るも、意識は朦朧となってしまう。

そこへ、ミンジュンの部屋に不審者が現れたと、ソンイから電話が入り、車を放置したまま、瞬間移動するミンジュン。

これを愛と言わずになんと言おう!おねがい
電話で話していたはずなのに、いきなり、玄関先に現れたミンジュンに驚くソンイ。
「大丈夫か?」
ソンイの無事を確認すると、その場で意識を失うミンジュン。

寝室に運び入れるソンイ、体が冷えきっているミンジュンを心配する。
「暗証番号も教え合い、ベッドも貸す仲なのか?」と、姉をいぶかるユンジェ。
「私だって、この人のベッド、借りたもの」
「え、付き合ってるの?」
「違うわよ」
「なら、どうして、ベッドを貸し合ったりするんだよ」
「いい加減にして。高校生になにがわかるのよ。早く体温計持ってきて!」

大人の事情です!(笑)

医者より優れてるって言ったくせして、自分は総合病院並みじゃないの。怪我して、高熱が出て、今度は倒れて・・・。

こんなときですが、ミンジュンのまつげの長さが気になるソンイ。

「こいつが好きなの?」
「私がそんな女だと?こっちは私を陶器くらいにしか思ってないのに?」
姉がミンジュンを好きなだけでなく、片想いであることも見抜いてしまうユンジェ。

ううん、片想いじゃないのよ、ユンジェヤ。でもね、それこそが、大人の事情ってやつなの(笑)

何度、計っても、体温28度・・。
「壊れてるの?なんで、全身凍ってるみたいなの?病院に行くべき?」


ユ検事の手術が終わるのを、じっと待つセミ母とセミ。

現場に残された高級万年筆の証拠写真を睨み付けている刑事。
優れた名工の手で作られた、国内に3本しかない限定品だとわかる。
すぐに持ち主の洗い出しが始まる。

ミンジュンとの争いで、頬に傷をつけたジェギョン。

翌朝、珍しく、時間通りに朝食に降りてこなかったことから、フィギョンは両親に、ジェギョンの元妻のことを尋ねるが、離婚後、イギリスに渡ったらしいと、父親である会長もあまりよく知らない様子。

「でも、メールも繋がらないなんて変ですよ。」
「離婚した女がどうしていようと、関係ないだろう?」
フィギョンの質問を一喝した父とのやりとりを、ダイニングに入ってきたジェギョンは耳にしていたはず。

「その顔の傷、どうしたの?」
今のところ、、存在感は薄いですが、母もいます
「運動でちょっと。ところで、誰の話をしてたんです?」
「あ?いや、何でもない」
父がそう答えたのに、「兄さんも、義姉さんに連絡とってないの?」と話を続けようとするフィギョン。
「別れた妻に連絡なんかして何になる?」
平然と答えるジェギョン。
「もしかして、この間の電話って・・・」
「もうやめなさい!もう家族でもない人間の話などするな!」
父の怒りより、ジェギョンの反応が気になるフィギョン。

朝、目覚めたユンジェ、姉が料理をしている姿に驚愕する(笑)

10時間眠り続けていたミンジュンを、新妻のように、いそいそと起こしに行くソンイ。

その昔(朝鮮時代)、名医ホジュンにも診てもらったことがあったミンジュン。
信じてもらえないとわかりつつ、宇宙人であることを明かしたのは、一応、一目おいていたから?
ホジュン役は、なんと、パク・ヨンギュさんじゃないですか!あはは、でも、偉そうなのに、なんか全然、見立てが名医っぽくない(笑)

意識が戻ったミンジュン。
「ずっと聞きたかったのを我慢してたんだけど、もしかして、どっかすごく悪いの?あれって、持病のせいで、期限がどうのって、そういうことじゃないわよね?」
日記の一節が気になっているソンイ。
「違う!」
そうとしかいえないミンジュン。

起き出し、部屋に戻ろうとするミンジュンに対し、何暮れとなく、世話を焼こうとするソンイを凝視するユンジェ(笑)

「私はただ、あなたに親切にしてもらった恩を返したいだけなの」
「返さなくていい」
「また、誰かがいたらどうするの?」
「自分でなんとかする。自分の心配をしろ」

徹底的に、拒まれる姉の姿に
「やっぱ、片思いじゃん」と言いつつ、気がかりそうなユンジェ。

ミンジュンをおって、部屋を出ると、セミとミンジュンが立っていて、警戒しまくり、吠えまくるソンイ。← 犬ではない(笑)
なんと、ミンジュンがセミを部屋に招き入れてしまう。
「ちょっと、ト・ミンジュンさんは具合が悪いんだから、ほどほどにしなさいよ」
「わかったわ」

「あの人、私の歌声や悲鳴を聞いて駆けつけてきたけど、こんなにしっかりした防音なのにどうして?」
セミとの会話を盗み聞こうとして、壁にへばりつく姉の姿を、世も末だと言う表情で見つめるユンジェ。

ユ検事の妹が、セミだと知ったミンジュン。
外傷性くも膜下出血だったのね。
手術は終わったのに、意識が戻らないってガーン

あの日、兄があのビルに行った理由が、ミンジュンとの待ち合わせのためだったと知って、セミは、訪ねてきたようです。

兄(ユ検事)をあんな目に合わせたのは誰なのか、思い当たる人物を聞かれ、はっきりとジェギョンを思い浮かべ、責任を感じるミンジュン。

この件は、自分が全力で解決すると語るミンジュンに、CCTV には何も写ってなく、万年筆以外、遺留品もないと聞かせるセミ。

「なぜ、男と女が二人っきりで部屋にこもるのよ?ここの周辺にだって、カフェくらいあるじゃない!」
ソンイがぶつぶつ文句を行ってるのが、全部、丸聞こえのミンジュン。
可愛くて、思わず口角が上がるよね(笑)

心配で、二人が部屋を出るのと同時に、玄関から出てくるソンイ。
可愛いすぎる!
無言で、冷たい視線を向けるセミとミンジュン。
ま、めげるようなソンイじゃないけど。

帰るセミに続き、階下に行こうとするミンジュンが、スーパーに行くつもりだと知るや否や、自分も一緒に行くと言い張るソンイ。

「その格好で?」
慌てて着替えてくると、とっくにミンジュンはいなくて(笑)。

「茹でたジャガイモに、塩と砂糖、どっちをかけて食べる?」
スーパーでの買い物をしながらの一方的な質問攻めに、業を煮やし、とうとう「お前とは一生食事をすることはない」と、タクシーで一人帰ってしまうミンジュン。
「何よ~、私、なんかした?」ショボーンショボーンショボーン

体調が悪いと、ミーティングを欠席するジェギョン。
どんどん、フィギョンのジェギョンに対する不審メーターが高まっていく。
兄の不在時に常務室に入り、兄の机を開けようとするが、全て鍵がかかっている。

それまで、(ぶっきらぼうではあっても)なにかと親切にしてくれていたのに、自分が告白した途端、180度態度が変わり、冷たくなり、なにを言っても返事もしてくれなくなった、その人は、私のことをどう思ってるの?

けっこう、大事な質問を、ボクチャの漫画喫茶の常連に聞いちゃうソンイ。
青「気がありそうだけど・・・」
赤「ないない」
ボクチャも、ない派。

ボクチャ「女性から先に告白するって、そう簡単なことじゃないわ。それなのに、告白した途端、無関心になったってことは、あなたが負担になったってことよ」
ソンイ「私が負担??」
青「違うよ、駆け引きをしてるのかも知れない、普通の女じゃない、チョン・ソンイだぞ?」
ソンイ「そうよね?チョン・ソンイだもの。すぐにオッケーしたら、軽く見られると思ったのよ」
ボクチャ「違うと思うわよ。普通、男性なら、好きな相手には積極的になるでしょ?フィギョンみたいに。本当に好きならそうするんじゃない?」
そう言われると、自信がなくなるソンイ。

「だからって、このまま、引き下がるの?一度、確認してみたら?いくら落ちぶれたとはいえ、あんたは、チョン・ソンイなのよ」
ボクチャなりに、ソンイの恋を応援してくれてるの。
くくく、ソンイが勇気を出して、チャイムを鳴らそうとした瞬間、ガチャっとドアが開き、ミンジュンが出てきた。
これ、絶対、出てくるタイミング計ってたよね?

「どこ行くの?」
「釣りだ」
追いかけるソンイ。
「わたしも一緒に行ったらダメ?わたしも結構好きなの。小さい頃、お父さんと良く行ったわ。」
「だめだ」
「話したいこともあるのよ」
結局、一緒に行く二人。

「自分で言うのもどうかと思うけど、これでも、韓国の未婚男性が付き合いたい女性ナンバー1だったのよ。もちろん、今はちょっと違うけど。でも、1位は1位でしょ、また、返り咲くわよ。そんな私が、あんなことを言ったのに、何も返事をくれないし、それだけじゃなく、無視してるでしょ?アンビリーバボーよ。 一体どうしたらそんなことできるの?理解できないわ!」
「降りるか?」
「高速道路なのに?」
「(高速道路)だから」
「わかったわよ、あとにする!」

釣り場に到着し、テントを張ったり、黙々と準備するミンジュンと、凍った湖で滑ったり、大声を出して、思いっきりはしゃぐソンイ。
そんなソンイをチラッと目で追うミンジュン。

きっかけが作りたくて、ミンジュンにまとわりつくソンイ。
「本当に俺の答えが聞きたくて、ここまで来たのか?」
「いいえ、いっしょにいたくて。だけど、答えも聞きたくて」
「じゃ、答えるべきだな。もう言ったつもりだったんだが、わかっていないようだから、はっきり言ってやる。俺はお前が嫌いだ。お前がこんな風だから、もっと嫌だ。」
「じゃ、どうして、助けてくれたの?辛いときは一緒にいてくれた。どうして?」
「気の毒だったからだ。まぁ、芸能人が正直、物珍しかったこともある。好奇心でしたことが勘違いさせてしまったようだ。申し訳ない。それでも、プライドの高い女性だから、こんなふうになるとは予想外だった。わかっていたらしなかったのにな。」
「それなら、私にどうしてほしい?」
「もう俺の前に現れないでほしい」
「だけどね、どうして私にはあなたが嘘をついているように感じるのかな?」

しばらく見つめあった後、目を伏せて、後ろを向くと、ミンジュンから離れていくソンイ。

ソンイが、日が落ちかけた道を一人歩いていると、フィギョンが車で迎えに来る。
「どうしてここへ?」
「とにかく乗って」

釣り場にとどまり、じっと考え込むミンジュン。
テーブルにはカップが2つ・・・えーん

帰りの車の中で、フラれたショックで涙が止まらないソンイ。
二人の失恋談義が、しみじみ来るんだよね。
失恋に関しては、先輩でもあるフィギョンだけど、その相手は自分だという複雑な状況のソンイ。
惨めなのは最初だけ、15年もやってれば平気になる。
夜中に怒って相手に文句を言いたくなっても、電話するな。
悲しい歌も聞くな。
フィギョンのアドバイスは、一つ一つ的を得ていて、ソンイも素直に、尊重して聞いてる。

最初に告白されたときに、さっさと受け入れていれば、すぐに私に愛想をつかして、今頃、あんたを大切に想ってくれてる人と幸せになっていたかも。
そんなこと言われても、イエスともノーとも言えないフィギョン。
「あの人が電話したの?・・・一人で帰らせたくなかったのね」
ただの配慮だ、そのことに、特別な意味を持たないほうがいいというフィギョン。
いや、あるって!
「あいつのどこがいいんだ?知り合って、間もないだろうに」
それこそ、期間に意味はないのよ!

ミンジュンが夜釣りをしている場所に駆けつけてくるチャン弁護士。
「さっきの電話は、来てくれって意味じゃありませんでしたよ」
「何を言ってるんですか?こんなところで、一人で夜釣りなんて聞いて、来ないわけにいきますか?」
「来てくださって感謝します」
「いいんですよ、ちょうど妻の愚痴が始まったところで、逃げてきたようなものですから。あ、若いときはあんなじゃなかったんですけどね」
「チャン弁護士、年を取るってどんな気分ですか?」
ミンジュンの質問の真意を諮りかねるチャン弁。
「一緒に・・・彼女と一緒に年を取りたいです。」
えーんえーんえーんえーんえーんえーん

フィギョンに送られて自宅に戻ったソンイ、ベッドに入っても眠れない。

あんなふうに、ソンイを帰して、平気でいられるはずがないミンジュン。
「顔色が悪いですよ。今日は帰ったほうがいいですよ。」
以前にはなかった「寒い」という感覚を訴えるミンジュンのことが、不安でたまらないチャン弁。

「ずいぶん昔、死にそうになった私を助けてくれたある方(ホ・ジュン)が、こう言ったんです。」
夜空を見ながら話をする二人。

3ヶ月ほど看病して、ようやく回復したミンジュンの様子から、通常の人間ではないと悟っているホジュン先生。
(自分の場所に)戻れるかどうかは、宇宙の意思次第、今はただ、待つのみと話すミンジュンに、ホジュン先生は、ひとつだけ気になることがあると、忠告してくれる。

人間の体には、陰と陽、宇宙の5要素(地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう))で構成されているが、その中のひとつでも、天地とバランスが崩れると生きてはいけない。
宇宙の起源が、生命の起源とも言える。
「あなた様のお体は、天地と運気が通っていない。その状態で、どのくらい、この地で過ごすことが出来るものなのでしょうか?いつの日か、あなた様の力も使い果たす日がくるでしょうが、弱くなられる前に、戻られることを願います。」
おお、ホジュン先生、さすがです!

「おそらく、彼の言っていた限界が近づいているのでしょう」
「では、ここに留まりたくてもかなわないということですか?」
「何物も、自然の摂理に反しては、そう長くは生きられないということです」
言葉を失うチャン弁護士。

眠れず、酒の力を借りて、少しだけ眠れたと思っているソンイ。
珍しく朝から学校に行くユンジェ(笑)。
「昨日の姉さんを見てたら、真面目に勉強しようって思ったんだ」
「ちょっと、それどういう意味よ?私がなにしたって?」
フラッシュバックのように、昨晩の失態が具現化する(笑)
泣きながら、酒瓶をマイク代わりに、歌ったり、怒鳴ったり、リビングで大暴れ。
恐る恐る携帯を除くと、19回もミンジュンに掛けてることが判明。
読むに耐えないラインの数々も、全部、既読になってたね(笑)
どんどん、記憶が甦るソンイ。
ああ、ミンジュンのところにも、例の銀色の靴を持って、押し掛けてました(笑)
「盗むくらい好きだったんでしょう?いいわよ、持ってても~。私たちの思い出の靴じゃないの~!」
今頃、頭を打ち付けても、いろいろと遅いかも(笑)

翌日、出勤したジェギョンの部屋を調べるフィギョン。
机の引き出しに仕舞われたパスポートに、目を止める。

昨晩のことを思い出すフィギョン。
ミンジュンが戻ってくるまで待っていたのね。
連絡をくれたことや、12年前のことなど、一応、感謝を述べるフィギョン。
「あんたは、本当にソンイが嫌いなのか?それとも、他に理由があるのか?」
「ずいぶん、お節介なんだな。お前の好きな女が、俺を好きだと言ってるのに、そんなことを気にしてる場合か?本当に彼女が好きなら、他人のことなんか気にせず、自分のやり方で彼女を守れ。それと、イ・ジェギョン・・・」
「なぜ、兄を知ってる?前に、兄もあんたのことを気にしてた」
「そうだ、お前の兄から、チョン・ソンイを守れ」
「どういう意味だ?」
「お前のことは、まだ、よく知らないから、これ以上は話せない」

ミンジュンとの会話を思い出しながら、フィギョンが見つめているのは、今はイギリスにいるとされる兄嫁だったヤン・ミンジュのパスポートだった。

その頃、ジェギョンの毒の刃は、ソンイオンマに向けられていて・・・。
事務所と契約できない状況のソンイのために、SCグループが事務所を作るという甘いエサ。
無条件に喜ぶオンマ。
以前、フィギョンが同じようなことを、オンマに持ちかけてたから、(ソンイよりは)世慣れているようでも、コロリと騙されてしまう。
相手は、天下の財閥で、フィギョンとソンイは、子供の頃から長年家族のように親しくしていたし、疑いようがないか・・・。

ユン検事の襲撃現場に残されていた、限定品の万年筆の持ち主3名が判明する。
1、80代男性、タイで病気療養中。
2、ダンサー、事件当日はチェコに滞在、まだ未帰国。
3、32歳男性、ハン・ソジン。天体物理学者。既に2年前に死亡。失踪後に、死亡認定。
「どういうことだよ。ペンは、この世に3つしかないんだろう?3人が3人とも事件に関係ないなんて・・・。このハン・ソジンとかいう人物、本当に死んでるんだよな?」

留守中に書斎に忍び込んでいたジェギョンの配下の映像を確認するミンジュン。
ちゃんと、cctv仕掛けてあるのね!
映像を見て、ソンイの身が危機一髪だったことを知るミンジュン。

そこへ、ジェギョンから、ソンイの母と一緒にいる写真が送信されてくる。
《お前がソンイを守っているようだから、やり方を変えてみた》
卑劣さに冷静でいられないミンジュン。

撮影が終わり、マネージャーや付き人ちゃんと別行動をとるセミ。

~回想~
その日の休憩時間、フィギョンが、以前、セミに言ったことを取り消したいと訪ねてくる。
「友達としての、ユ・セミを失いたくないって言ったけど、あれって呆れるほど、身勝手だったんだな。失いたくないという俺の感傷じゃなく、君の幸せが最も重要だったのに」
急にそんなことを言われ、戸惑うセミ。
「友達でいながら、君を愛せない男のそばにいても、君は幸せにはなれない。」
「あなただって、(ソンイのそばで)やってるじゃない。」
「自分が今、どれだけ惨めか分かるから、君に同じ思いをさせたくない。これからは、友達としても、もう会わないよ」

例えようがないほど、ショックを受けるセミ。
怒りの矛先はソンイへと向かう。

部屋着でソファーに寝転び、居眠りをしていたソンイ。
チャイムに気づき、モニターを確認するとセミの姿が写っている。
「なんで、こんな格好のときに来んのよむかっむかっむかっ
慌てて着替え、迎え入れる。

セミといることが、こんなに気まずく思うなんて初めてだと言うと、自分は何度も気まずかった、鈍感だっただけなのでは、と本音を語るセミ。

「あんたを部屋に入れる前に、着替えて、髪の毛もまとめ直したわ。前はそんなことなかったのに、あんたの望み通り、あんたがどう思うか、って気にするようになったってことよね」
「そう、それで・・・感謝してほしい?」
「ねぇ、あんた、本当におかしくなったの? そういうの、良くないよ。友だちとして、ううん、元友だちとして言わせてもらうけど、いくら私が気に入らなくても、あんたは自分らしく、普通に生きなきゃダメよ!」
「あんたのせいで、もう私の人生、後戻りできなくなったのよ。」
「私のせい?」
「あんた、12年前のこと、口癖のように言ってたよね。あの晩、助けてくれた人に、また会いたいって。」
「何よ、いきなり!話が飛びすぎよ!そうよ、それがどうかした?それを言うのも間違ってたわけ?」
ソンイを見据えるセミ。

歩道に立つミンジュン。
以前に見た、路上に横たわり、ハン・ユラのUSB を盗られた予知映像の場所で、周囲を見回すと、一台の車が自分に向かってスピードをあげてくる。
時間を止めようとするが、能力が効かず、そのまま、撥ね飛ばされるミンジュン。
予知映像は現実のものとなり、何者かがUSB を奪い去っていく。

「時々、驚くほど呆れることがあったけど・・・」
「なによ、言いたいことがあるなら、もったいぶらないで。」
「会えばすぐ、わかるんじゃなかったの?もし、その人が現れたら、わかるんでしょ?」
「それが?」
「その人にいつか会いたいっていう言い訳が、フィギョン・・・あんたをずっと待ってるあのバカを束縛してきたくせに、そんなことも知らなかった?なのに、なぜ、気づかないのよ!」
「私が、何に気づいてないって?」
「あんたのすぐ横にいるでしょ?その人に、なぜ気づかないのか、聞いてんのよ」
「私の、側に? なによ、誰のこと?何言ってるの?」
必死に思いを巡らせるソンイを睨み付けるセミ。

路上に叩きつけられ、頭から出血した状態で意識を失うミンジュン。

【エピローグ】
「だけどね、どうして私にはあなたが嘘をついているように感じるのかな?」
氷上での悲しいやり取りのあと、ミンジュンに背を向け、立ち去っていくソンイ。
瞳を閉じて、時を止めるミンジュン。

ソンイの前に立ち、ゆっくりと静かに口づけるミンジュン。

ミンジュンしか知らない秘密のキス。

ここは、
Your  are my destiny ~♪じゃなくて、
こっちでした❗


★第12話に続く★
端折ろうと思っても、ますます止められない!

ミンジュンの秘めた恋、ソンイの不器用な恋、その真っ直ぐなベクトルが揺らがないのが、見ていて心地いいのでしょうか。
12話は、このエピローグのためにあるような、いや、この作品自体かな?

『ホジュン』のことが話題になっていたところで、今回のジュヒョク氏の訃報だったので、余計、ショックが大きかったです。