チョン・ジヒョンの14年ぶりのドラマ出演作を、つい、うっかり視聴しなおしたことは前記事の通り。てへぺろ
面白いドラマは何年経っても面白いので、簡単な《あらすじ+感想》を残します。

『星から来たあなた』


【1話】
朝鮮王朝実録 光海1年の記録
各地の空に 丸く光る物体が現れた。
雷鳴を轟かせ、転地を揺らして消えたが、そのとき、雲ひとつなかった。

1609年8月25日 江陵カンヌン

夫となる相手の急死により、喪服姿で婚家に向かうマダン寡婦《嫁ぎ先に入る前に夫を亡くした女性》となった15歳の少女ソ・イファを乗せた輿が、宇宙船着陸時の爆風に巻き込まれ、崖下に転落しそうになる。

調査探求目的で朝鮮の地にやってきた、宇宙人ト・ミンジュン(キム・スヒョン)は間一髪、時間を停め、イファの輿を救う。

わが星を、地球人は KMT184.05と呼ぶ。地球と酷似した惑星です。私はそこから来ました。朝鮮時代から現代まで、漢陽がソウルになるまで 400年以上 暮らしてきた。磁場や重力の問題をはじめ、水に至るまで、地球には完全に適応しました。視力や聴力は地球人より7倍優れているため、望まぬものを見たり、聞いたりすることもある。食に制約はないが、地球人と唾液や血液が混ざらぬよう、食事は常に1人でとります。(ト・ミンジュン)

「世紀の彗星、3ケ月後、地球で観測」
街頭のヴィジョンの映像を食い入るようながめるミンジュン。
もしかして、彗星の到来のニュース、これではじめて知ったのかな?

新たな運命の始まりです。400年間、待ち続けた彗星が近づいている。3ヵ月後、私は故郷の星に帰れるのです。(ト・ミンジュン)

そんなある日、ミンジュンの暮らす高級マンションの隣室に、人気トップ女優のチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)が引っ越してくる。

子役時代から活躍してきたスター女優だが、我侭、勘違い、自意識過剰、傲慢はもとより、あまりにも世事に疎く無知なソンイ。いくら言い聞かせてもファンとの交流と称して、SNSをやめず、Twitterでの失言が波紋を呼び、事務所社長もスタッフも頭を抱えている。

ネット上で、非難を浴びたソンイは、ストレス発散のため夜遅くまで一人で大騒ぎ!

苦情を言いに来たミンジュンにも食ってかかる。
若干、この件は完全防音の超超高級マンションだと聞いていたソンイに罪はないような・・・。ミンジュンには、声も気配もダダモレなだけだから(笑)

教養のあるところをアピールするため、芸能人枠で入学し籍だけは残している大学に通うことになったソンイだったが、単位を取るのが難しいとされる講師が、昨日揉めた隣の住人ト・ミンジュンで驚くソンイ。



そんなとき、幼馴染でもあり、米国に留学に行かされていた財閥S&Cグループの3男坊フィギョン(パク・ヘジン)が帰国する。子どもの頃から、ソンイが大好きなことを公言してはばからないフィギョン。

同じく子役として過ごしてきた友人セミ(ユ・インナ)と共に、一緒に食事をするソンイ。
フィギョンからのプロポーズを断るソンイ。
 

同じ頃、若い頃からミンジュンの地球人生活を支えてきたチャン弁護士(キム・チャンワン)に会い、滞在があと3ヶ月であることを打ち明ける。思い出話をしているうちに、12年前にトラックに引かれそうになった少女のことを思い出す。
実は、その少女だったソンイも、ほとんど記憶は薄れてしまったものの、救ってくれた恩人のことを、今も忘れられずにいた。

 

あの晩の出来事は夢だったのでしょうか。あれほど、似た人が存在するのでしょうか。

夢でないなら、去る前にもう一度会いたい。無理ですよね。(ト・ミンジュン)

エレベーターでソンイと顔をあわせた瞬間、雷にでも打たれたかのような衝撃をうけるミンジュン。

 

【エピローグ】
通勤はいつも自転車のミンジュン。

「ト先生!」

同僚がお茶をしている場面でも、気付かぬふりで、颯爽と行き過ぎる。

「ほんと、失礼なヤツよね。つけあがっちゃって」

「ハーバード大卒がなんだっていうの?」

「社会性ゼロのくせに」

「入隊前だからだ。社会性のないヤツには軍隊が効くんだ。2年ほどぶち込めば、目を覚ますさ。男になる」

「そのとおり」

自転車をとめ、同僚たちの会話を聞くミンジュン。

「軍隊?」

 

19世紀の軍隊では、防弾ベストもなく、綿入れ9枚を着込み、戦いました。独立後は楽になるかと思ったら、戦争で国が南北に分断しました。陸海空軍すべて経験しました。身分を変えるたびに入隊してましたからね。2回入隊した人が話題になりましたが、私は、朝鮮時代を含めて、24回入隊しました。400年のうち、軍隊に49年7ヶ月いたんです。信じられますか?(ト・ミンジュン)

 

「海兵隊に入れよう」

同僚たちのたわごとを聞き流し、再び走り出すミンジュン。


【感想】
やっぱり、スヒョンは前髪を下ろしていたほうが好き。
ついでに言えば、宇宙人として登場したときの崖上のシーンのスヒョンのビジュアルは秀逸。

へたをすると、現代のミンジュンよりもかっこいいかも。(あくまでも個人の感想です)

理論武装派のミンジュンが、常に本音でぶつかってくるソンイに面食らい、彼女にかかると、彼の万能感が薄れていくのも楽しみの一つです。

 

このドラマ、ときどき、インタビューを受けているような、カメラ目線の独白が入り、感情や状況の補足されるので、青字で表記してます。

あらすじ端折るぶん、エピローグはすこし詳しめに。



日頃、感情を表に出さないミンジュンが、どの時点でソンイに堕ちたのか(笑)
私は、エレベーターのドアが開き、ソンイを見たときの表情は、既にかなりきていると思ってます。(笑)


【2話あらすじ】
~朝鮮時代~

寡婦として婚家に入ったイファは自決して、家の名誉のため“烈女”《節操をかたく守る女子》となることを求められる。夜更けに拉致され、山奥で襲撃されるイファを救うミンジュン。名前を尋ねられ、空中に浮く姿を見せ、水晶のかんざしを手渡す。

~現代~
そのかんざしも含め、地球で蒐集したさまざまな骨董価値の高い歴史的資料の一部を大学の博物館に、匿名で寄贈したミンジュンはときおり、そこでイファを偲んできた。

エレベーターを降りたホールで、ミンジュンにやり込められたソンイが、部屋で悪態の限りを尽くすのが聞こえてきても、呆れるだけで今度は文句を言いに行かない(笑)

銀色のハイヒールを履いた女性が水に落ちる夢を見てうなされたミンジュン。チャン弁護士は、帰る日が近づいたことに関する変化の可能性と、予知夢ではないかと忠告する。

出演する気のない私生活密着のスペシャル番組のオファーを断ったら、ライバルの先輩女優のハン・ユラ(ユ・イニョン)が出るかもといわれ、出演を決めたソンイ。その経緯を、それとなくユラに告げ、対抗心を煽るセミ。
わあ、ユ・イニョン!チョン・ジヒョンより年上役なの?オンニって呼んでる(笑)毎度毎度、ヒステリックでキッツイ役がお似合いです。

提出したレポート(マネージャー渾身の作)が過去の論文のつぎはぎであることを見破られ、追っかけのテレビクルーや学生のいる前で暴露され、0点の評価を受けるソンイ。早速、その様子はネットにばら撒かれ、悪意や嘲笑がミンジュンの耳にも届く。

ようやく、あの晩、部屋で荒れまくったソンイが人知れず、ストレス発散をしなければならないほど、傷ついたネットの誹謗中傷の実態に気付いたミンジュン。さらに拡散しようとした女子学生の携帯を、能力を使い、廊下に落とす。

留学から帰り、会長の息子であり、常務の弟であることを伏せ、一般社員として働き始めたフィギョンだが、新人らしからぬ態度で先輩社員から呆れられている。

またまた、ソンイが不名誉な検索ワードNo.1になったのを見て、腹を立てるフィギョン。

そこに、セミから電話がくる。せっかくの誕生日を、ソンイも一緒に誘ってお祝いするというフィギョンに傷つくセミ。
長年、ソンイを思い続けているフィギョンに片思い中のセミは、(ソンイは)ネットで叩かれているからそっとしておこうと、2人きりになれるよう、さりげなくに画策する。

数少ないソンイのもうひとりの友人ボクチャが店長をしている漫画カフェを訪れる傷心のソンイ。
10年前に、ヘインに改名したのに、いまだにボクチャと呼び続けるソンイに文句を言いつつ、ラーメンを食べさせたり、酒に付き合うボクチャ。

家でくつろぐミンジュン。部屋の中には、ビオトープが作られ、ミンジュンの心身の状態がリラックスして向上すると、植物が連動してるかのように元気になる。
泥酔して帰宅したソンイは、ミンジュンの部屋の前でドアが開かないと大騒ぎ。
このときのチョン・ジヒョンの弾けっぷりは、さすが韓国屈指のコメデェンヌ!
しかたなく、ドアを開け、部屋を間違えていることを説明するが、おかまいなく部屋に入り、ソファーで眠ってしまうソンイ。
寝乱れて肩が出ているソンイに、ドギマギしながら、スカーフをかけるミンジュン。(笑)

ソンイのマネージャーから、半日以上ソンイと連絡が取れないことを聞くフィギョン。おしゃれをして待っているセミとの約束よりもソンイが優先。ソンイの携帯に出たミンジュンの部屋へ急ぐ。
迎えに来たフィギョンに支えられ、帰っていくソンイの肩口のズレを密かに直したり、2人の会話を聞かないようにシャワーの水圧をあげたり、フィギョンを追い返すソンイの怒鳴り声に笑ってしまうミンジュン。

かなり女性として意識しちゃってます。

すっかり忘れ去られていたセミ。謝るフィギョンに対し、自分も撮影がおしたので気にする必要はないと嘘をつく。えーん

帰宅したフィギョンは、久しぶりに、兄に会う。
慈善事業にも熱心な兄ジェギョン(シン・ソンロク)の、亡くなった長兄の代わりに、夢を諦め、後継者となろうとしている姿を尊敬しているフィギョン。

翌朝、部屋に落ちていたソンイの財布にあった幼い頃の写真をみて、驚愕するミンジュン。そこには、400年前のイファにそっくりな少女が写っていた。

美容院で、ハン・ユラと揉めるソンイのもとに、どこからともなく急に現れ、全電球を破壊し、ソンイを連れ出すミンジュン。

写真の少女を示し、「君は何者だ」と迫るミンジュンの剣幕に驚くソンイ。

 

あなたが望むと望まざるとに関係なく、起こるべきことは起こる。地球では、それを“運命”と呼びます。(ト・ミンジュン)

 

【エピローグ】

密着番組のインタビューに答えるソンイ。

「初恋の人?それはまた随分、ありきたりな質問ね。2,3回くらいならデートしたことありますけど、初恋と呼べるほどの人はいませんでした・・・。もっと、若かった頃、事故にあいそうになった瞬間、ある方に助けられたんです。その方の顔をもうよく覚えてはいませんが、背が高くて、紳士的で暖かな人で・・・」

 

好きな女性のタイプは・・・ありませんが、嫌いなタイプはいます。酔っ払った女性は本当に嫌です。酔ったときに悪い癖のある女性はもっと嫌です。すべてを知ってるように振舞ったり、無知を自慢したり・・・。私の知っている女性が、今あげた要素をすべて持っていて、もう最悪です。(ト・ミンジュン)

 

「最高でした。ほんの一瞬でしたけど、とても神秘的で暖かい感じがしました。今でも覚えています。その方が、私のことを覚えているかどうかはわかりませんが、でも、もし、その方に会えたら、すぐに気付くと思います。運命のように。」

 

「カット! OK! お疲れ様」

街中のロケ、気付かず自転車で通り過ぎるト・ミンジュンをみて、

「あいつ・・・」と呟くソンイ。

あれだけ豪語しても、運命に気付かない女(笑)

 

【感想】

2話目で早くも、フィギョンに嫉妬するなんて、ミンジュンの心理的な展開が速くて楽しいです。フィギョン、2番手にしては正当です。お金持ちで一途で性格もよく・・・、世間の荒波を知らず、という人間的な甘さも嫌味がない。

ソンイ ← フィギョン ← セミ の構図が、如実にわかる誕生日エピソードは、セミの立場になると、さすがに居たたまれない。

あからさまな役だから、裏側を見てしまうと、あざとく見えるけど、セミみたいに水面下で動く子は少なくないです。なまじ片思い歴が長くなりすぎて、フィギョン同様、こじらせまくっているだけなのに。

 

だいぶ、人間関係が動き始めてます。

400年間、なるべく地球人と関わらないように生きてきたのに、見栄っ張りで傷つきやすい人間味溢れるソンイに振り回されるミンジュンはいいとして。

チャン弁護士を演じるキム・チャンワン・・・この人が出てくるだけで、このドラマでは善悪どっち側?と裏の裏を測りたくなりますが、今回は素直に見ていて大丈夫なようです。

あと、シン・ソンロクの髪型の不気味さが(笑)、いえ、存在の不気味さも、肝ですね。