ああ、やっと日本語訳で視聴できました。

結構、日本語訳あったんですね。全然気付いてませんでした。

 

これもまた、youtubeにすすめられた(!)作品です。リアル視聴ではなく、ちょっと経ってからですね。前・後編という2本にまとめられた形で、字幕なしで見ました。

おそらく韓国放送時(2015年12月)はそうだったはず。

 

当時、日本で見ている人があまり居なかったのか、検索してもそんなにhitしなくて、

キム・スルギ、かわいい、ドゥジュン(現Highlight、旧Beast)、いいじゃん、と、ただ、お気楽に面白く見ていただけでした。

いまは、日本でも衛星劇場やBSでも放送したので、視聴された方もいっぱいのようで、うれしい限り。

ざっくりいくつもりが、前編、文字数オーバーしてしまったので2分割します。

 

 

■『ポンダンポンダンLOVE』前編(1)

 

数学の教科書『数学の定石 基本編』を枕に居眠り中のダンビ(キム・スルギ)。

先生に起こされ、黒板に向かわされたものの、「x=…」で、手が止まる。

大学入試目前の高校3年生。

「九九はできるよな?」


教室の雨漏りのスピードと秒数がリンクし、「3・・2・・1」のカウントダウンと同時に終業のチャイムが鳴る。

雨降りの日は担任の足の神経痛がひどいらしく、足をポンポンと叩きながら、教室を出て行く。

 

自宅で、みかんを食べながら、スマホ片手に、ソファで寝っころがっているダンビ。

『覆面歌王』のテレビ画面を見ずに、歌声をきいただけで「キム・ヒョンチョルね」と呟くダンビ。

大当たり!耳いいじゃん!

(※覆面歌王:韓国の人気バラエティ。モザイクかかってるけど、たぶんそうだと思います。この番組、ほんと大好き。ちなみに、スルギちゃんも出場したことありますが上手でした。)

 

取り込んだ洗濯物をもって、リビングに入ってきたオンマ(イム・イェジン)にも「アッパの数学嫌いが似たのね」と嫌味を言われる。

家族写真をちらりとみるダンビ。

洗濯物をたたむ母に、チャンネルを変えられてしまう。

「あ~、また時代劇!?」

いまさら推薦は望めず、かといって、これといった特技も勉強したいこともなく。

「夢は何なの?!むかっむかっむかっ

オンマと言い争いになって、家を飛び出したダンビ、友達とカラオケで騒ぎ、コンビニでカップラーメン。

この曲って『馬をはしらせよう』だよね?


外は雨雨雨雨

優等生の友達は、アッパが車で迎えに来る。

寂しく見送るダンビ。

 

入試当日も、朝から雨。ニュースも、集中豪雨の可能性を告げている。

憂鬱なダンビ。

かばんの中身は、勉強道具よりも、お菓子や食料が多いくらい。

「これがだめなら、あとがないわよ」

小言を言いながらも、かばんに何かを突っ込み、傘を手渡し、「がんばるのよ!」とダンビを送り出す母。

バスの中で最後の悪あがきで教科書に目を通す。

バスの揺れで落ちたテキストを乗客が拾い上げてくれる。

停留所に着き、あわてて降りるダンビ、

「あ、傘忘れた」

 

大学の前では、私設応援団が太鼓や歌で大騒ぎ。

しかし、「試験会場」の文字を前にした途端、くるりと向きを変え、走り出してしまう。

友達からのメールも無視し、雨の中、近くの公園のベンチに座り、強く願う。

「私を消して。お願い、一度だけ」

やけに大きく響く、水溜りに落ちる雨粒。

 

一方、日照りが続き、大干ばつに見舞われている世宗の時代。

雨乞いの儀式の“非現実性”に、うんざりしている世宗(ユン・ドゥジュン:BEAST)。

 

公園の水溜りを覗き込むダンビ。

足をそっと入れてみると、すっと入っていく感触。

すこし後ろから助走をつけて、水溜りに飛び込むダンビ。

全身、水溜りの中にザブンと消える。

その光景を目にした、公園の遊具で雨宿りをしていた男の子。

呆然と、手に持っていたサッカーボールサッカーを落とす。

 

ダンビが顔を出したのは、雨乞いの儀式用の大甕(おおがめ)。

居並ぶ役人たちを見て、

「時代劇の撮影ですか」と、暢気に質問する。

世宗から、人間か鬼かと聞かれ、高3(コサム)と答えるダンビ。

数学教師そっくりの男(朝鮮時代では、内侍長)に、先生、ここってどこ?と話しかけても、逆に捕まえろと言われ、向けられた剣が本物で驚く。

祈祷師の“天の子だ”の声に、なんとかテレビの時代劇の雨乞いシーンを思い出し、祈祷の真似事を。それに合わせて、祈祷中に逃げ出すダンビ。

迷信を信じない世宗だけは納得できない表情。

 

ちゃっかり、役人の衣服を拝借し、宮廷内を逃げまわるダンビ。

 

今後は、迷信に頼らず、算学など学問によって、天気の動向をはかっていくと宣言するものの、高官からは、算学は術数だと言われ、反発を受ける世宗。

世継ぎ待望論に話が摩り替えられてしまう。

このとき、高官のうち、ひとりはダンビの父、もう一人王妃の父でもある大臣は、友達の父親そっくりで目を見張るダンビ。

キム・ガプスssiに、チョン・ギュスssi、何気に豪華なドラマです。

 

細いのに、大食漢の王妃(チン・ギジュ)は、ダンビの友人ソウにそっくり。

チェリョン@『歩歩驚心 月の恋人 麗』です。

生意気な王を退位させたがっている父親から、早く世継ぎを生むように、プレッシャーをかけられる。

 

落とした命綱、ケータイスマホを拾おうとしたところで、逓児職のヨン(アン・ヒョソプ)につかまるダンビ。

(逓児職:宮廷の雑務職)

 

三平方の定理も解けない学士たちに、失望する世宗。側近に数学の必要性を説いているところに、ヨンが現れる。

 

ヨンに連れてこられた展望台から、王宮内外の様子を見渡し、初めて、ここ“朝鮮”が、時代劇の撮影ではなく、歴史に出てくる、過去の“朝鮮”だと理解するダンビ。

直感的に、雨が降れば帰れるのかな、と考える。

 

奇妙ないでたちのダンビの隣に立つ王、雨らしい雨が降らなくなって3年がたつと話す。確かに、ここに連れてこられるあいだに見た池や川も干上がっていた。

3年も?そんなに?と普通にタメ口で、王の質問にに答えるダンビを跪かせるヨン。

「天の子よ。私は目に見えぬものは信じぬ。しかし、目に入るものは、その仕組みを知らねば気が済まぬのだ。髪の結い方(おだんごヘアー)も独特だし、その衣服も普通ではない。明からきたのか?」

自分は、未来から来てしまった、ただの高3だと訴えるダンビ。

ダンビの携帯スマホにも興味を示す。

当然、圏外のため、電源を落とすダンビ。ダンビの説明では理解できない世宗。

「わかるように説明せよ!」

「腕を一本切ってみては?」

平然とのたまうヨン(笑)

「それはいい考えだ」

必死に抵抗するダンビ、こともあろうに、一番苦手にも関わらず、つい数学ができると言ってしまう。

 

2日間で解くように、出題された問題。

問題文が漢字のため、絶望的になるが、図式からピタゴラスの定理だとわかり、サインペンを取り出し、“3:4:5”だと答えを出す。

学者でも解けぬのに、数秒で答えたダンビに驚愕する世宗。

「未来の高3なら、そのくらい、誰でも解けますよ」

算学の知識を教えることを条件に命拾いするダンビ。

 

住むところはヨンの家に間借り。手渡されたものが歴史の教科書に載っていた測雨器に見えるが、ただのカップだとわかる。ちっちゃな弟くん(推定4~5歳)は、最初から「ヌナ(お姉ちゃん)」と呼び、ダンビが女であることがわかっている。

 

内侍の官服を着せられて、初めて、自分が「男」扱いされているのだと気づくダンビ。

この時代、女性では身を守るのは至難のわざ、特に王様と行動をともにするのであれば、内侍はうってつけ。

そのまま、内侍として勤めだす。

とにかく、正確な時代と王の名を探ろうとするが、書物は全部漢字で読むことが出来ないダンビ。

 

早速、王に連行されて、説明を求められるが、アラビア数字が入ってきていないこの時代。ダンビもどこから手をつけていいのか、ほとほと困り果てる。

とにかく数字を覚えるところから。王に試験を課すダンビ。

間違えたら、デコピン。

 

「それにしても、私を見つめて怖くないのか?」

「じゃ、どこをみて教えるんですか?」

「人と目を合わせるのは、久しぶりだ」

ダンビの言動すべてが新鮮に感じる王。

「皆、余を見るときは下を向いてばかりじゃ。試験というものも久しぶりだ」

メッタメタに間違える王。

すねるドゥジュンが、超可愛い。

 

夜明けとともに、鶏の声で起こされる日々。

「キ~~、フライドチキンにしてやる!ムキーッ

叩き起こされ、家庭教師をしながら、内官として、世宗の傍に仕えるダンビ。

日除け傘を持たされても、重さでふらふらし、ほとんど世宗を覆えてない(笑)

喉が渇いて、列から離れても、ちゃんとダンビを待つ世宗。

ドゥジュンとの身長差が萌えポイントですね。

 

雑炊の夕食が物足りず、耐えられないダンビ。リュックの中のコンビニおにぎりを探すも見つからず。

「あれ??」

そのころ、世宗が、コンビニおにぎりを爆弾だと勘違いし、火をつけて外に放り投げておりました(笑)

 

ダンビの持っている文具が気になって仕方がない世宗。特に、いちいち墨をすらなくても、すぐに文字が書けるサインペンがお気に入り。公務中も、手に書いたアンチョコでお勉強。

 

ヨンに伴奏させ、“歌で、九九を覚えよう”(笑)

この旋律は、覚える時用のものなのかな。

『イケメンですね』のときにも、アイドルの名前に疎い修道院育ちのミニョが、これで必死に名前を覚えてたね。あの頃は、その部分、何いってんのか全然聞き取れなかった(笑)。

 

お互いに出題しあいながら、間違えた世宗に、遠慮なくデコピンするダンビ。

すぐさま、ヨンがダンビの首元に剣をむける。

「恐れ多くも王様になんてことを!」

部屋の外で控えている内官長もダンビに怒鳴り込んでくる。

逆に笑い出し、内侍長を追い出し、ヨンに続けさせる世宗。

ダンビが間違えると、腕一本狙われたり、ホント、ギャーギャー楽しそう。

 

そのとき、「王妃様のおなり~~」

友達そっくりの王妃に思わず「ソウ・・」と話しかけてしまい、あわてて、時代劇口調で謝るダンビ、

朝鮮の音律を学んでいた、と取り繕う世宗。

「このような楽器を作れるとはたいしたものじゃ」と、ヨンを誉める。

目を伏せて、恐縮するヨン。

なぜか、不機嫌そうに、ヨンを見つめる王妃。

 

絹が献上されてきたため、王の部屋から退出するヨン・・を追いかける王妃。

「いつまで王様の傍にいるつもりじゃ」

どう見ても訳ありな知り合い。

無視するヨン。

「王の忠犬になったのだな」

「王妃様こそ」

気になる2人の関係性と、背中からの斜め45度越しのアン・ヒョソプの美形ぶり。

 

王様のお食事タイム。

世宗が一口目を運ぼうとしたときに、豪快に聞こえてきたダンビの腹の虫。

グゥ~~

皆を下がらせ、自ら、おかずをダンビの口に運ぶと見せかけて、自分で食べる世宗。

ツンデレのお約束です。

泣き出すダンビ。

「王の食事をそう簡単に食べられると思ったか?」

「民は飢えているのに、一人だけ金のさじで肉なんか食べちゃって・・・」

痛いところを突くダンビ。

国を統治する王として、健康を保つための食事だ、貧民めと言い返す世宗。

「馬鹿にするけど、(未来では)庶民の食事だって、王様に負けてないです」

「うそつくな」

「じゃ、作ってあげましょうか」

インスタントのトッポッキを作って王に食べさせるダンビ。

いたく気に入る王。翌朝、謎の腹痛に苦しみ、お尻を押さえる世宗(笑)

辛いものに慣れてなかったのね。

 

ダンビに、呪いをかけられたと勘違いし、顔にお札を貼っている世宗。

呆れたダンビは、

「ここが胃で、その下にあるのが腸。消化しきれずに炎症を起こしてしまったの。」

要するにただの腹痛だと、身体のしくみを簡単に説明する。

迷信に頼るなんて臆病だとピシャリ。

「目に見えぬものは信じられぬと言ったであろう」

「じゃ、ここに手を当ててみて。ここで跳ねているのが心臓っていうの。」

「何も跳ねておらぬが」

「ありえないわよ」

王の身体に触れようとして、それはさすがに止められるダンビ。

「ふだんはわからなくても、好きな人にときめく時とかに、ここに心臓があるなってわかるんです」

「じゃ、おまえのを触ってたしかめてみよう」

あわてて、とびのくダンビ。

「こう見えても、物知りなんだから信じなさい」

 

「思ったよりも使える奴だ」

書庫の隠し扉から、王直下の研究所〔集賢殿〕にむかう2人。

多くの学者を前に、小学校中学校レベルの知識を披露していくダンビ。

それらをもとに、次々に、医学書や法医学書が完成していく。

外に出かけて、植物や作物のサイクルの説明をしたり、世宗の隣にはいつもダンビの姿が。

「写真を撮りましょう」

ケータイを傾け、顔を近づけている二人を遠目で見ている王妃。

 

農業書も完成。

「各道の代表と、州府郡県の民に配り、土壌に応じて備えよ」

貴重品の耽羅(チェジュ島)のみかんを、功労者に配る世宗。当然、ダンビも受け取り、懐にしまう。

 

「お前の学識の深さを見くびっていた」と、世宗自ら、ダンビにみかんを渡す。

その場で、パクパク食べ始めるダンビに、驚く世宗。

「この貴重なものを一口で・・」

「たかが、みかん一つで」

「お前は農民の苦労をしらぬのか」

「そんなに尊いものなんて思ってもみなかったわ」

現代でも、ソファに寝転びながら、食べ散らかしていたダンビ。

 

機嫌を損ね、もう帰れといわれてしまうダンビ。

「じゃあね」と、本当に帰ろうとするダンビを引き止める世宗。

「聞きたいことがあったのに、うっかりしていた・・・」

 

いきなり数学の証明問題の解き方の質問をされて、うまく説明できないダンビは、理解しようとせず公式を暗記すればいいと言ってしまう。

帰ろうとするダンビに、夜道が暗く、怨霊オバケがでるかもと脅かす世宗。

単純に、世宗がダンビを引き止めたいだけ。

とうとう、蹴鞠というか、蹴球まで持ち出して、競技場で遊び始める。

とはいえ、王が走ることのないこの時代。

転がしては、ダンビが球拾いを繰り返すだけで、ダンビはちっとも面白くない。

なぜ、夜に運動するのかと聞くと、昼間は人の目があると答える世宗。

 

「みかんを一口もくれないで」

ダンビと一緒に食べたかったと判明。

それを聞いても、やっぱり、根に持ってるじゃんとしか、気付けない残念なダンビ(笑)。

王に向かって小言が多い、とか、礼儀がなってないと、世宗に言われ、つい、口答えしてしまう。

「王様はなにもできないようですね、臣下に言いたいこともいえないし、走れもしない。走りたかったら走ったらいいじゃないですか。王様なんだし、したいことすればいい」

結局、おいかっけこになる2人。

バックハグしながらダンビとともに、地面に寝転がる世宗。

 

 

★ 『ポンダンポンダンLOVE』前編(2)に続く★

 

なにがすごいって、ダンビの適応能力の高さ(笑)

いきなり5~600年前にタイムスリップしても、頭で否定的に悩まず、知恵を絞って感覚で動くって言うか、ちゃっかりと乗りきっていくんだよね。

朝鮮に着いてから、ものの数分で、衣裳部屋に忍びこんで、官服を調達したり、サインペンで髭をかくとか。。

トイレもないようなヨンの家でも、ほかに行くところもないからって、なんだかんだ受け入れてるし。

今までも、特に自分を主張することなく、文句言いながらも、現状を受け入れてきたタイプだからなのかな?

 

すっかり天の子ダンビのことがお気に入りの世宗。

この人の御代じゃなければ、とっくに命はなかったでしょうね。

 

まだ導入なので、ラブコメのラブが足りなですが、結構、伏線多しです馬馬馬