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■ 最終回:第16話(1) ファイナル
~ミニョクの車中~
大捕り物を終えた後、家路につく車中です。
「これでやっと安心して眠れるな」
「覚えてるか?事情聴取が終わって、俺たちが警察署を出たとき、お前が言ったんだ。
<なぜ、あなたは嘘をついたんですか?>
<男の癖に、恥じるべきです>
「俺をまっすぐ見つめてた。今、俺が言おうとしたら、お前は本当に・・って寝てんのか? 俺、誰にしゃべってたんだ? ああ、眠れよ。おやすみ。疲れてたんだな。いびきまでかいて」
運転しながら、助手席で眠るボンスンをほほえましく見るミニョク。
~取調室~
グクトゥがキム・チャンヒョンを尋問中。
「なぜ、こんなことをしたんだ?」
薄笑いのチャンヒョン。
「楽しいからさ」
「なんだと」
「彼女らは、必死に泣きついてきたんだ。生きるために。とても従順だったよ。
いいというまで飯をやらなかったり、俺がそうしろといえば、はいつくばった。」
「この野郎」
チャンヒョンにつかみかかるグクトゥを必死にとめる刑事たち。
「おい」「やめろ」「グクトゥ!」「こいつを外に出せ」「はなすんだ」
取調室から出されるグクトゥ。
はははは!
「だめだって言っただろ。暴力はだめだ。こいつに触ったり、傷つけたらだめなんだよ・・・なに、ニヤついてんだ?お前、死にたいのか?」
チャンヒョンの頭をつかみ、椅子ごと倒して、グクトゥ以上の力技です。
「班長!!」
今度は班長です。力づくでおさえる係長。
警察署前にあらわれたキム・チャンヒョンの姿と、報道陣から厳しい声が飛ぶ様子が、報道される。
<なぜ、こんなことをした?>
<何か言ってみろ>
<動機は何だ?>
<何が起こった?>
~ペク・タク事務所~
<キム・チャンヒョン逮捕>
歓喜の声を上げるペク・タクたち。
「我々は、ついに容疑者を獲得した。これこそがノブレス・オブリージュだ!」
~トボンナッツ~
アジュンマ3人組プラス店員さん。
「ついに、つかまえたのね」
「いつか、つかまると思ってたわ」
「よかったです」
「やっと安心できますね」
出勤風景
それぞれ、晴れ晴れとした顔で出勤してきたボンスン、ミニョク。
「皆さん、おはよう」
「おはようございます」
日常が戻ってきました。
PC画面
<キャプテンTAK:くるみ割り人形BRIGADE(旅団)のリーダー>
「なんで、このキャラクターは、こんなに身近に感じるんですかね?」
首をひねるゴン秘書。
「でしょ?」
おかしくて、笑いをこらえるボンスン。
「まるで同僚みたいだ。どこかで会ったような人。でも、誰だかわかりません」
ミニョクに気づくゴン秘書。
「おはようございます。」
「ト・インターン♪ 会議の時間だ」
「はい」
「ゴン秘書もだ」
「はい」
社内プレゼンの作戦会議です。
「戦略部には、口うるさい連中がいっぱいだ。彼らは、容赦なくするどい質問をしてくるだろう。お前は、しどろもどろにならず、答える必要がある。障害を克服するタフさも。だが、俺ができることは何もない。必ず、自分自身でそれを克服しなければならないんだ」
「はい」
「ちょっとやってみるか」
いきなり想定問答です。
「ト・ボンスンさん、現在のゲームの流行の傾向を考慮すると、あなたは、2次元の水平ゲームに可能性があると思いますか?」
「はい。私は流行を生み出すことはできると考えています。私はまた、これに代表されるようなカジュアルゲームは、誰もが興味を持ち、気軽に手に取ることができるものだと思います。」
「どういうことですか?」
「それは、子供から大人までが対象で、現在、大人であるユーザーも、子供たちと同じようなゲームを楽しむことが可能です。そしてもし、彼らが、子供だった当時の感情について回顧したい場合にも、それはまた、プラスとして働くことができます。」
「よし。これは、想定可能な質問リストをまとめるのに役立ちそうだ。この方法で準備にかかれ」
「はい」
「ところで、このゲームの最終段階で、主人公の2人はどうなるんですか?」
ゴン秘書の質問に、おもわず身を乗り出すミニョク。
気になってたのね。
「ああ、スーパーガールボンスニはもちろん、プリンス ミンミンを救います。そして、彼らはその後ずっと幸せに暮らしています。それはハッピーエンドです。“Happy-Ever-Afterその後も、ずっと幸せ”」
それを聞いて、一番嬉しそうなミニョク。
「それで、彼らは結婚して子供を持って・・・」と、ゴン秘書が続けると、
「バカなこと、言うなよ」大照れなミンミン。
「それは、バージョン2のために、とっておきます」
「バージョン2?」
壊れっぷりが炸裂・・・ソファに撃沈するミニョク。
「なんでそんなに幸せなんですか?」
「面白いゲームだ。我々はすぐにそれを販売し、バージョン2まで進めよう」
完全に公私混同ゲームです。
「私、席をはずしましょうか」
「ここにいていいよ。俺たちが出て行くから」
「え?」
「ト・インターン、行こう」
「はい」
ちょうど、オ・チーム長がきましたが、
「待ってください。署名していただき・・・」
呼び止める声もむなしく、さっさといってしまいました。
そのまま、社長室に入ってきて、ゴン秘書を気遣うオ・チーム長。
「なんで、そんなに落ち込んでるの?え?ト・ボンスンとアン代表のことで、また動揺したの?」
「最近とても孤独を感じるよ。天気は暖かくなってきたのに、まだ寒さを感じるし。カラスが私の心のなかで泣き喚いているようで・・・」
「まぁ、あなたの心の中にカラス?それはとても詩的だわ」
「え?」
「カラスは私の心の中に卵を産みました」
ゴン秘書、ピンチ(笑)
「お父さん、昨夜は帰ってきた?」
首を振るボンスン。
「困ったな。電話してみたか?」
「もちろん。したけど、しばらく一人になりたいんですって。家出したティーンエイジャーのようなものです。考える時間が欲しいって」
「お母さんは、電話したのかな?お母さんがかけてみれば・・・」
「う~~うん・・・・」唸るボンスン。
「ああ、お父さんが全然電話に出ないのか・・・」
「そのとおり」
「わかったよ。俺がなんとかしてみるよ」
「どうやって?」
「どうやって?」
答えに窮するミニョク。
「・・・俺が電話して話してみるよ。」
ふざけても、心配してくれているミニョクの気持ちがありがたいボンスン。
その後は“これ絶対アドリブでしょ?”的なイチャイチャが続きます。
~トボンナッツ~
アッパの代わりに、くるみパイやタルト作りに奮闘するオンマ。
「どうして?なぜ私がしなきゃいけないの?彼が望んでいなくなったのに、引きずり戻すなんてできないでしょ。なぜ私は謝罪すべきなの?私が、なにか間違ったことした?」
「私はこれを言うつもりはなかったけど・・・」
オンマチング1・2も心配で。
「だって、よそ様のおうちのことだし、おせっかいかなって感じたし。でも、先日のこと覚えてる?あなたは、あなたの夫を殴ったでしょ。彼の顔全体を・・・。あれは、ちょっとやりすぎだったんじゃない?やっぱり、女性が男性を殴るのはちょっと・・」
「何のことについて話しているの?誰が誰を殴ったですって?」
「あの日、あなたのご主人は、目の回りが青あざで、唇も傷ついてたし。」
「彼の髪は、すごく乱れてたわ」
「私は彼にそんなことしてない、けんかの合間に彼を押しのけたら、彼がミシンの角にぶつかっただけ。私がやったと思ってたの?19歳の時からは、男を殴ったことなんかないわよ。まったく、話にならないわ」
「ごめんなさい。」
「私は、言葉で人を言い負かすことが好きなのよ。やられたらやりかえす。そうしてるだけなの。気分悪いわ」
「オーケー」「わかったわよ」
~どこか(笑)の河原~
ミニョクがアッパのもとを訪れました。
「それは味を追加しないと」
「ああ、はい」
「これはヨモギで、そっちはクラウンヒナギク。」
「クラウンヒナギク」
「電話してきたのが君だったから出たんだよ。私は誰とも連絡を撮ってないんだ」
テントを見るミニョク
「ここで眠るのは少し不快ではないですか?」
「ボンスンが私が家出したと教えたのか?」
「はい。」
「まったく、恥ずかしいな」
「そんなこと言わないでください。私は一人で住んでますが、時々家出します」
「・・・・・」
「ちょっとお父様を笑わせたくて。おかしくなかったら申し訳ありません」
「おもしろくないな」
「すみません」
「一杯やろう」
「 ありがとうございます。あの・・・お父様。家に帰ることはできませんか?」
「いやだよ。私は一人きりの、この時間を通して、私のアイデンティティを見つけるつもりだ」
「お父様。それが、それほど緊急でないなら、アイデンティティは他の機会にいくらでも見つける時間がありますよ。すぐにでも家に帰ってもらえませんか」
「なぜ?」
「私・・・私はボンスンと結婚したいです。」
思わずお酒を噴き出すアッパ。
「何だって?」
「私は彼女と結婚したいです。お許しをいただきたいんです」
「何を言っている?君は、まじめに話してるのか」
「はい。本気です。私は、いますぐにでも彼女と結婚したいです。なんなら明日結婚することだってできます。」
「驚いたな」
「でも、お父様がずっとここにとどまれば、私の結婚式はあまりにも延期されます。お父様、どうか助けてください。ボンスンなしでは生きられません。一日がとても長く、1年のように感じられるんです、特に夜は」
「こいつ・・・」
失言に気づき、自分で自分の頬をひっぱたくミニョク。
「私は彼女の父親だぞ」
「はい」
「考えてから、物を言え。」
「申し訳ありません」石のように固まるミニョク。
「特に夜は?・・・って」
そこ、ひっかかります?(笑)
気を取り直し、
「ご存知のように、私は未熟な人間です。私は彼女なしでは生きられません。どうか助けてください」
「ボンスンなしでは生きていけないのか?」
「はい」
「おかしくなりそうか?」
「ええ、このままだと死にます。もうおかしくなってます。お父様がそう言われるなら、川の中に飛び込むことだってできます」
「やってみろ」
「え?」
「入ってみろ」
「入りますよ」
「ああ、」
「本当にやりますよ」
ジャケットを脱ぎかけると、さすがに止めてくれたアッパ。
「おい、やめなさい。わかったよ」
「はい」
「飲もう。」
「どんな問題が起きるかもしれないだろう?」
「そんなことで逃げ出したりしますか?そうなら、自分で自分を殴り殺します。・・・もちろん私はしませんが・・・」
先手を打つミニョク。
「表面的には、強く見せてるボンスンだが、内面では、彼女は壊れやすく、弱いんだ。彼女の気持ちは簡単に傷つく」
「それは・・・はい」
ちょっと納得してなかった?(笑)
「なぜ君はそんなに彼女が好きなんだ?」
「ボンスンですか? 彼女は...私みたいな・・彼女がいる場合にのみ存在し、彼女がいなければ自分もいないような感情っていえばいいのか・・・。本当に、彼女がものすごく好きみたいじゃないですか?」
「そうだな。そう思えるな」
「これまで、美しく、可愛らしい人として、彼女を育てていただき、ありがとうございました。これからは、私が責任をもって、彼女を幸せにします。」
「わかったよ。やってみるといい」
「はい」
乾杯するふたり。
「君は魅力的で本当に良い人だ。あなたは、遊び人じゃないだろうな?」
「アイゴ」
「ここで魚も釣るんですか?」
「それは買ったものだ。この川では魚のようなものを捕まえられないよ」
「わかりました」
「ありがとうな」
おお、ヒジだ!
「私は来月ウィーンに行きます。私はそこにオーケストラに入ることができるかもしれません。」
「ああ、知っています」
「誰から聞いたの?」
「グクトゥから聞いたんだ」
小さく頷くヒジ。
「前には、わからなかったけど、信じるようになったものがあるんだ。(人と人との)縁だよ。それは運命的とでもいうのかな。そういうの、あるんだって思うようになったよ」
ボンギの言葉をじっと聞いているヒジ。
「それって、グクトゥ、ヒジさんや僕にとっても同じことだ。私たちは常に誰かに魅かれるんだ。その後、その誰かを忘れて、新しい人に会う。そして、我々は十分に幸運であれば、運命を満たすことができる」
「じゃぁ、私たちは一緒になる運命ではないのね。」
黙ってしまうボンギ。
「運命の愛にめぐりあったら、何かがほかと違うのかしら?」
「彼らはそう言ってるよ。」
「誰がそう言ったの?」
「私の姉。彼女は、彼女のそばに彼がいるだけで十分だって言うんだ」
ギョンシムに惚気るボンスン。
「運命的な愛って、どこが違うか、知ってる?彼の目の中に自分を見ることができるのよ」
「何?」
「彼の目に映る自分自身をみると、私の反射がとても幸せそうに見えるの。もし、そんなふうに見えたら、それは運命よ」
「うわぁ。難しいな。とにかく、あんたがとてもうらやましい」
「ところで、私たちの近所、すっごくきれいで良く見えるとは思わない?」
「たしかに、それは本当にいいと思うけど」
「やっぱり」
「そうだよね」
玄関に出たボンスン。
「アッパ・・・」
ミニョクが、酔っ払ったアッパを連れて戻ってきました。
ボンスンと両脇をかかえ、なんとか、ソファに寝かせるのに一苦労(笑)
息あがってるミニョク。
オンマ、ミニョクに恐縮しきり。
「代表に、こんなご迷惑をかけて申し訳ありません。」
「私は、これで失礼します」
「いいえ、いいえ、こんな形でお帰りにならないでください。こんなことまでしていただいたんですもの、せめて、飲み物だけでも召し上がっていってください」
「いいえ、それは大丈夫です。」
「少なくとも、お茶くらい、さぁ、2階へどうぞ。早く」
「私の部屋で?」
「お部屋に、飲み物とか持って行きますね。さぁさ、どうぞ。早く」
酔っ払いアッパが、オンマに歌を歌ってます。
「ジニ~~♪」
「私たちも、お茶にしたほうがよさそうね」
「ジニ~~♪」
「ああ。彼は何をしたのよ?こんなに爪を汚して? まったく信じられないわ」
オンマに追い立てられるように2階にあがってきた2人。
「私の部屋は…」
やばそうな物がないか先にチェックするボンスン(笑)
「ギョンシムが、こっちに来てるんじゃなかったか?彼女は?」
「ああ、今日、彼女は叔母さんの家に泊まりに行ったわ」
物珍しそうに見回すミニョク。
「なんか、変な気分だ」
「何が?」
「ベッド・・・お前がここで寝て、「おやすみ、ミンミン」って言って・・」
ベッドの端に腰掛けるミニョク。
「俺、うまくやれたよな?」
「なにが?」
「お前のお父さんを連れて帰ってきただろう?」
「ああ。よくできました。よしよし」
頭をポンポンしてあげるボンスン。
ボンスンの両手を握りながら、
「こんな風にしてるときに、お母さんが果物を持ってきたりしたらどうする?」
ってなことを言ってる側から
「代表様~~」と、本当に果物を持ってオンマが入ってきました。
慌てて、離れるミニョク。
「はい」
「今日は、とんだところをお見せしました」
「いえ、お気になさらないでください」
「よかったら、召し上がって。じゃ、私はこれで。ごゆっくり」
「ありがとうございました」
「うん、オンマ」
ドアを閉めながら。爆弾発言を投下するオンマ(笑)
「ええと、もし良かったら、泊っていてもいいのよ」
ボンスン「オンマ!!」
ミニョク「え?」
「オンマ・・イチゴをもってきてくれたね」
「彼女は行ってしまったよな」
「うん」
「だから、彼女はもう戻って来ないよな?」
「たぶん、でも・・なぜ?」
「なぜって思うのか?」
いつのまにか、ベッド脇に追い詰められてるボンスン。
「…あの、私」
ボンスンの両頬は、ミニョクに挟まれて・・・いきなり。
「姉さん」
ボンギ、ノックは?(笑)
「お帰り」
「あ、アン代表・・・」
気まずい男同士。
「いらしてたんですね」
「ああ、もう帰るところだよ」
「うん」
「え、ああ」
「お父さんと一緒に戻って来て、ちょっと、部屋に寄っただけなんだ」
「ああ・・・ごゆっくり」
「いや、もう十分だから。ボンスン、帰るよ。お邪魔しました。行こう」
外階段で表に出てきた2人、
「ああ、まったく・・・」
「どうしたの?」
「俺、一人で家に帰りたくないよ、マジに」
キョロキョロと辺りを見回すと、ボンスンからの背伸びポッポ。
「さぁ帰って」
お返しのキス。
「ね、早く帰って。私があなたの夢の中に訪れてあげるから。私が現れる前には、寝てないと。そうすればあなたのところに行けるから」
「なぁ、いま、すごくばかげたこと言ってるってわかってるか?」
「うん、実際、言ってて、すごく恥ずかしいもん」
「ハハハ、ボンスン、じゃ、夢で会おうか」
「ところで、私はよく、私の夢の中に、ミンミンがでてくるの」
「本当に?」
「うん、私の夢に頻繁に」
「ホントに、俺の夢?」
名残惜しく、ハグするふたり。
「会社で会いましょう」
「わかったよ。もう家に入れよ」
「お先にどうぞ」
これを延々と、30秒くらい繰り返すので割愛(笑)
~ペク・タク事務所~
「ボス、座って下さい。血圧、上昇しちゃいますよ」
「だから、聞いてる・・・Nizamuddinは韓国人だと?」
「どうやら、はい。」
「彼の本当の名前はチョー・ダルボンです」
「チョーダル...チョーダルボン?」
「どうしてこんなことになった?なぜ、彼は私をだましたんだ?」
「彼は、私たちのような良い人をだまして・・被害5億ドル。」
「じゃ、どうやって彼は俺を癒したんだ?俺は間違いなく良くなったんだぞ。脇腹のナイフの傷跡も消えてるんだ」
「たぶん、兄貴は特別です。現代科学より、優れた民間信仰や偽の手順で癒されるみたいですよ。トンスルも魔法のように効きましたし・・・」
「××・・・」
「奴の、指名手配のビラです」
<チョー・ダルボン:偽宗教ならびに詐欺 指名手配>
強力3班の掲示板にも貼られてます。
『最初の犠牲者チョ・ヒュンソクさんは、何らかの正当な理由もなく、被告人の手により、残酷に殺害された。人の命は、絶対値を持っている。そして、それは何かのために取引することがあってはならない。被告人はその権利を侵害した。それを容認することはできない。その上、被告人はいかなる理由もなく、他4人の女性の誘拐や監禁を計画。被告人は被災者に対し、回復不能な痛みを与え、隣人や市民へ多くの恐怖を引き起こした。それにもかかわらず、被告人は、後悔のいずれかの兆候をも示さず。被告人の動機を見てみると、彼は再犯の可能性が高い。
彼の処分として、司法省は、動機、手段、結果、及び実際後の状況などを見て後に締結した。判決:終身刑』
引っ立てられ、刑務所に収監されるキム・チャンヒョン。
いまだに監禁のトラウマから逃れられず、苦しむ被害者たち。
獄中で半狂乱になるキム・チャンヒョン。
ピンクのパーカーをたたみ、押入れにしまうボンスン。
私は自分の手で彼を捕まえました。
<安全ユニセフ承諾地域、道峰区>
<道峰区は犯罪から安全へ>
<文化都市、道峰区>
得意げに、ミニョクの隣で写真におさまる署長。
「もっと近くに寄って」
<あなたは真の市民の英雄です。>
「もっと近くに」
「万歳」
「万歳」
(有望な新しい時代、有望 道峰警察)
「これは、市民の力で成し遂げた成果です。我々は、市民参加の意識がもっと広範囲に広がってほしいです。我々はは、公共の福祉のために最善を尽くします。」
すこし離れたところから、ミニョクを見守るグクトゥとボンスン。
「ありがとうございました。」
そうっと、抜け出すミニョク。
「受賞おめでと~~勇敢な市民」
「俺が警察から表彰されるなんて、なんてことだ。お前のことを公表できないから同意しただけなのに、朝っぱらから、こんな恥ずかしい思いをするなんて、聞いてないぞ」
「ええ、どうしましょう?あなたは、これからも私の代わりに、たくさん受賞することになるのに」
「どういう意味だ?」
「お願い!」
「おい?だめだぞ。俺に何させる気だ?はぁ、もう行こう。ここにいると病気になりそうだ」
「お疲れさん。よくやったな。勇敢な市民。これからも警察と協力を継続してくれよ。俺は江南駅地区に異動になった。もう会うこともないだろ。・・・じゃあな」
ボンスンに挨拶して、去っていくグクトゥ。
会わないわけないじゃん(笑)
「なぁ、あいつを鬱陵島とかに、とばせないのか?なんで、よりによって江南なんだよ?」
「行きましょ、勇敢な市民」
「ああ、もう、なんだよ!勇敢な市民って。」
(二次ゲームのPREVIEW)
社内プレゼンのために、緊張した面持ちでホールに入ってきたボンスン。
オ・チーム長、ミニョク、ゴン秘書の前をとおり、ゆっくりと、登壇する。
ただ見守るだけのミニョク。
「こんにちは、私は戦略部門の待機チームのト・ボンスンです」
壇上で挨拶するボンスン。
「何?」「待機チーム?」「そんなチームあったか?」
ざわざわする出席者。
ミニョクが拍手することで、なんとなく静まってくる。
「はい。今日、皆さんにご紹介するゲームです。
『スーパーガール ボンスニ』
これはサイドスクロール型のアクションゲームです。誰もが単純なタッチでプレイできる携帯ゲームとなっています。主人公ボンスニは、苦難や障害を乗り越えながら、ウォールナット王国の王子ミンミンを救出します。その過程で、彼女はくるみ割り人形の兵士を倒す必要があります。最終的には、その上司、キャプテンタク。彼女は彼を追放しなければなりません」
「なかなかいいね」
「彼は、彼(ゴン秘書)に似てるわ」
笑いに包まれる会場。
ゴン秘書さまさま
「ゲーム内において、ボンスニには、強力なアイテムがあります。それはクルミのハンマーです。このハンマーの特性としては、より多くハンマーを使用することで、どんどんアップグレードしたハンマーが得られます。現在、ハンマーのアップグレードのための私の考えは・・・」
~回想~
<それで、ボンスニが救おうとしてるのは誰なんだ?>
<王子。お城に囚われているだけの王子>
<王子?>
<はい。王子はとても寂しがり屋です>
<そう、お前だったんだな?バスの少女>
<俺の母さんが、天から送ってくれた天使だと思ってた>
<それがお前だったなんて信じられない>
<俺はその女性の主人公になった気分だ>
<私をキングコングだと言ってます?>
<お前は非常に特別なキングコングだよ。ピーナッツサイズキングコング。>
<私が、あなたを守ります>
<友人から恋人になるのは簡単だ>
<2人のうちのどちらかが、一歩前進するだけでいい>
<あなたに会いたくて>
ボンスンの説明を聞きながら、今までのことを思い出すミニョク。
「それらに関しては、我々が議論を通じて調整できるものだと思います。ありがとうございました。」
拍手を受け、一礼するボンスン。
~トボンナッツ~
「できた!」
「これ全部、崩れてるだろ。これじゃ販売することはできないよ」
「そんなことないわよ、大丈夫よ。」
「大丈夫じゃない!」
雨降って地固まる・・・な雰囲気の両親。
「ところで、ボンスンとアン代表の運命を占ってもらったら、彼らはお互いのために生まれてきたくらいの、相性ピッタリなんですって」
「彼らが同じ年齢なら、チェックする必要はないんじゃないか。同じ年齢のすべてのカップルが占ってもらってるのか? 俺たちだって、同じ年齢だろ?」
「アイゴ~~」
話にならないと、呆れるオンマ。
「いらっしゃいませ」「いらっしゃいませ」
「奥へどうぞ」
「こんにちは」「こんにちは」
なんと、グクトゥオンマ来店です。
「近所はにぎやかですわよ。とても素晴らしいです。」
「私たちの地区は、住むには絶好の場所です。」
「もちろん。私がこの近所を離れられない理由をご存知?他の町だと書けないんです」
「本当にそれが理由だと?」
オンマを制し、グクトゥオンマと話を続けるアッパ。
「この地区には、このような良好なエネルギーがあるんです。誰もが、きっと有名人が排出されるに違いない、と言ってますよ」
「そのとおりです。ところで、グクトゥですけど、江南駅地区に異動になりました」
「それは、おめでとうございます。」
~近くの公園?ト家の庭~
「ボンスナ、覚えてるか。俺たちが中学の時の卒業旅行で、5組でヒップホップダンスをするってヨンフンとステージに上がっただろ」
「やだ、なんで、まだそれを覚えてるの?もう忘れてよ。私の歴史から抹消したいんだから」
「なんで、忘れなきゃだめなんだよ。すっごく楽しくて、お前も際立ってたよ。でも、なんでヒップホップ踊るのに、髪に花なんかさしてたんだ?」
「もう、ホントやめてよ」
「このことも覚えてるか?」
「何?」
「高校時代、体育のあとの水のみ場でさ、覚えてるか?“俺は、コスモスみたいな女の子が好きだ”って言ったの」
「もちろん覚えてるよ。どうやって、忘れることができるのよ?だって、その後から、あなたが言ったみたいな、はかなげな女の子のふりをして、力が強いという事実を徹底的に隠したんだもの」
「ばか・・。お前は本当にばかだ。お前は、本当に人がどんなふうにお前を見てるのか、わかってないのか?俺が話していたコスモス、お前のことだよ。繊細で小さくて、俺の目には、そんなふうに見えてたよ。お前に聞こえるように言ったんだ」
「・・・そうだったの?知らなかった」
「ボンスナ」
「うん?」
「お前がどんな状況であっても、俺はお前に言いたかった。俺、この、ちょっと変わってて、思慮深くて、思いやり深いボンスンが俺の友人でよかった。ただ、それだけで本当に良かった。俺たち、永遠に変わることのない友人だろ?・・そうだろ?」
「・・・うん」
「ボンスナ」
「ん?」
「幸せになれよ」
「うん。あなたもね。グクトゥも幸せになってね」
ボンスンのために、気持ちを整理するグクトゥ。
自分の部屋に戻ってきたボンスン。
携帯に入っているグクトゥとの写真を見返す。
<俺が話していたコスモスは、お前のことだ>
<俺はコスモスみたいな女の子が好き。守ってやりたくなるだろ>
<私はいつもあなたが友達でいてくれて安心よ>
<永遠に変わることのない友人だろ?・・そうだろ?>
(グクトゥ)→(私の友達グクトゥ)
登録名を変えるボンスン。
車に乗りこんだグクトゥ。しばらく考え込む。
ダッシュボードから、ネックレスのケースを取り出し、しばらく見つめた後、にじんだ涙をぬぐう。
~バスケのコート~
グクトゥとボンギ。
「すまなかったな」
「何が?」
「ヒジのことは悪かったと思ってる。ずっと引っかかってた」
「見送ってきたのか?」
「ああ」
「なぜ、彼女と別れた?俺のせいか?」
答えないボンギ
「なぁ、お前、もしかして、知ってたか?」
「何を知ってたかって?」
「ボンスンと俺との間のこと」
「ああ、知ってた」
「なんで言わなかった?」
「お前も気づいてただろう。姉さんはお前のことがずっと好きで、あんなにあからさまだった。気づいてなかったのか?」
「・・・知らなかったよ。」
このときのグクトゥとボンギの、お互いの一言に、本気で傷ついているような表情が秀逸です。
「俺も好きだったんだ、ボンスンのことが。俺には気持ちが見えてなかった、自分でも参ってるよ」
「俺がお前に言ってたら、なにか違っていたのかな?」
無言になるグクトゥ。
「もう一ラウンド、やろうぜ」