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■ 第16話(2) ファイナル
~社長室~
結果待ちで、落ち着かないボンスン。
「オ・チーム長は、これを承認しましたか?」
「いいえ、まだです。それはすぐに決定されますよ。」
「私は、オ・チーム長が、私の提案を拒否すると思います。」
「彼は、そんな奴じゃありませんよ。彼の個人的な感情を脇に置くことができます。」
コンコン
「お入りください。」
噂のオ・チーム長です。
「ト・ボンスンは戦略部に受け入れられることが決定しました。全会一致の決定です。あなたのゲームのプロジェクトについては、私がチームのマネージャーですので、私の指導の下で開発されます。私たちには改善すべきいくつかの部分がありますが、私は良いプロジェクトだと思ってます。他のゲームでは見られなかったことのないユニークなキャラクターが大きな利点です。QnAシリーズとフォーカスグループテスト中に一緒にフィードバックを出してあげます。
私はリビジョンを作成し、それを改善します。以上」
「すすめてください。ありがとう」
ボンスン、ミニョク、ゴン秘書の3人で拍手。
「オ・チーム長が、このプロジェクトを承認したのなら、明確に成功しますよ」
「その通り。」
「彼の精度は80%です。彼は、この業界で最高であることが知られています。」
「そうなんですか?」← イマイチ実力を評価してなかったことがバレバレ。
「ええ!」
「おめでとう、ト・ボンスン。これは始まりにすぎない。」
「はい。ありがとうございました。」
~病院~
お久しぶりのクァンボク。
「ああ、もう!イライラする。俺は忙しい男なんだ。いつまで待たせる気だ。なぜ、あんたがやってくれないんだ?」
「これは、歯科衛生士によって行われなければなりません。」
「歯科衛生士?彼らは医師なのか?」
「いいえ」
「彼らは看護師か?」
「いいえ 」
「じゃ、彼らは誰ですか?」
「彼らは病院で看護師のようにしていますが、ここでの彼らは、歯科衛生士です。」
「ああ。あなたは、賢くないな」
「よし。俺が歯科衛生士を探しだしてやる。つかまえてやるぞ」
「私は歯科衛生士です。次の患者として、お入りください」
思わぬ美人歯科衛生士からの呼びかけに、クァンボク・・・速攻で骨抜き。
この美人歯科衛生士、昔、よくわがままお嬢さま役やってた子ね(『風良く吹く日』とか『恋人づくり』とかなつかしいな、この子、クララっていうんだっけ?)
「あ~~んしてください。はい、」
「背中を(椅子に)つけてくださいね」
~地下駐車場~
「おおっ!」「ああ!」「うわぁ」「おい!」
「俺たち、死ぬところだった」
ミニョクの車の前に、突然あらわれた不良くんたち。
「おい、どこ見てる!」
急ブレーキで停まったミニョク。
どかない高校生たちを、無視して駐車する。
「うわぁ」「おい!」
自動運転システムを見て、やっぱり男の子ね、ミニョクの車に羨望の眼差し。
車から降りたミニョクに話しかけるリーダーくん、
「ちょっとすみません。」
「なんか用か?言いがかりでもつける気か?それともタイマンか?」
このときのリーダーくんの複雑な顔・・・。
わかっちゃったんだね、見ただけで。大好きなボンスンの選んだ人の器が。
「くそ!・・・あなたが、俺たちのボンスン姉貴の彼氏だと聞いてきました。それは本当ですか?」
「俺たちのボンスン姉貴??」
このボンスン親衛隊とミニョクが早く会わないかなって、実は心待ちにしてました。
彼らにご飯を奢るミニョク。
口々に、金持ち&ミニョク批判を始めるボンスン親衛隊。
「・・・で、君たちと、ボンスン姉貴との関係は何だ?」
「俺たちは彼女の従者だ。彼女は俺たちのメンターだ」
「メンター?」
「彼女は俺たちの希望であり、光であり、ヒロインで、そして俺たちの永久的なシェルター。とにかく、あんたは、ヌナとずっと付き合うつもりなんかなくて、すぐ別れるつもりなんだろう?」
「君たちも学校に行かなくていいのか?」
「学校なんか重要なんかじゃない、今は」
「そのとおり」「そうだ」
「じゃぁ、君にとって重要なものとは何だ?」
急に言われても・・出てこない。.
「勉強しろ。ボンスンのことは、きみたちには関係ないことだ。ゲームもやりすぎるなよ。勉強の代わりにゲームばかりするから、君たちの母親から、俺が嫌われるんだ」
「あんたは本当にAinsoftのオーナーなのか?お飾りの社長じゃないですか?」
「俺たちのボンスン姉貴を傷つけないでください。」
そこへ料理が運ばれてくると、雰囲気一変。
「待て」
かろうじて、リーダーくんがミニョクに詰め寄ります。
「答えて下さい。俺たちのボンスン姉貴を傷つけないでください。」
「彼女は、俺が傷つけられるような人じゃない。君らは何もわかってないな・・・ああ、いいから食え」
ばくばく食べ始める不良君たち。
「ゆっくり食べろ。したければ、もっと注文してもいいぞ」
「とてもおいしいです」
~社長室~
「アイゴ~」
疲れきって戻ってきたミニョク
人しれず、苦労するね(笑)
(チーフ戦略部WAITING LIST、インターン)
「これは何だ?」
机の上の、ボンスンからのメモ。
「チーム長様
お待ちしていましたが、私は今、戦略部に移動することになりました。今までのご恩は忘れないでしょう。ト・インターン」
「まったく、彼女は世界で一番可愛い変人にちがいないな」
「チーム長様。ト・インターン。皮肉か?・・・かわいいな」
様子を見に行くミニョク。
ガラス越しに、オ・チーム長とボンスンをいとおしそうに見守る。
~社長室~
新ゲームの試技中のミニョク。
「ロード時間を少なくしています。」「よし」
「犯罪志向のキャラクターがアップグレードされています。」
「異なるキャラクターが・・・来週の更新はどのようになってる?」
「はい、何の問題もなく。」
そこへメールが。
(グクトゥ)
「何だ?」
<話がある>
「なぜ彼は、俺が忙しいときに限って、呼び出す必要があるんだ?・・・すぐ戻る」
「はい」
~屋上~
「俺が、忙しい人間だって知ってるだろ」
「俺がここに来たのは・・・」
ちょっとだけ躊躇うグクトゥ。
「俺に話したいことってなんだよ」
「いいか・・・おまえのこと、見てるぞ」
「何?」
「もしおまえが、ボンスンを傷つけた場合は、ぶっ殺す」
ミニョクの胸倉をつかむグクトゥ。
「はぁ・・・俺も、今のはさすがに笑えないな。お前の失礼なやり方は、本当に俺を刺激してくれるよ」
「黙れ。ボンスニは友人だ。だから・・・彼女を幸せにしろ。俺は本当にお前が好きになれないが、見続けてやる。これから、お前がどれだけやるのか」
「俺たちを見続けながら、ずっと腹をたててるつもりか。だったら、俺たちのことはほっとけ」
痛いところをつかれたグクトゥが先に視線をそらしました。
「(小声で)信じられないな」
グクトゥのプライドを傷つけるようなことは言いたくなかったのに・・・。
「ボンスニは、辛い食べ物が好きだ。桃のアレルギーがある。野球が好き。海より山が好きだ。」
それだけ言うと、立ち去ろうとする。
「それからな・・・眠れないときには、眠れるまで本を読む。」
今度こそ、去っていくグクトゥ。
「おい、最後までとても失礼な奴だな。ああ。やっぱり奴のことは好きになれない。俺だって、それくらい全部知ってさ。辛い食べ物、タッパル、野球、そして山。それにな、これからは眠れないときは、俺がいるんだよ」
~出勤時 バスに乗っているボンスン~
<私は、ついに私の夢を実現しました。私は私の力を隠そうとして、自分自身に基づいたゲームを開発したいという夢を見るようになりました。
いま、私はゲームの中で私の力を使用することができます。たくさんのことが起こって、多くのことが変わりました>
孫と一緒にゲームを楽しむおじいちゃんを見て、自分まで嬉しくなるボンスン。
<でも、私は永遠にゲーム内で、ボンスニとして生きることはできません>
自動車事故に出くわすボンスン。
「ちょっと手伝ってください。みんなでどかしましょう」」
やじうまたちに声をかけて。下敷きになった人を救出するボンスン。
ネットカフェで、事故のネット中継を見ながら、ボンスンに気づく不良くんたち。
ボンスンの活躍に大喜び。
みんなに手をあわせて誤りながら、そ~~っとオフィスに入ってくるボンスン。
「こら!」
オ・チーム長の絶叫に、泣きべそをかくボンスン。
「すみません。オ・チーム長」
「私が最も嫌いなのは何か知ってる?仕事に遅刻することよ。私、柔軟で自由な職場環境を奨励しません。それによって、我々はより創造的に作業することができます。だけど、時間がない中では、そんな原則や順序なんてなんの意味ないのよ。私が、優先すべきは時間だと思う理由よ。なのに、あなたは時間単位で遅れてたわね」
「申し訳ありません。理由があったんです」
「そんなの私には関係ないわ」
「席に戻んなさい」
~公園でのバーベキュー~
アッパ、オンマ、ボンスン、ミニョク、ボンギ、ギョンシムがテーブルを囲んでます。
みんなのお肉を焼いたり、大活躍のミニョク。
サンチュにまいた肉を食べさせあったり、楽しそうな一家の休日。
2人で散歩するミニョクとボンスン。
「私ね、本当にみんながあんなふうに喜んで笑ってるのを見るのが好き」
「え?」
「私は愛する人と自分の幸せな笑顔を守りたいの」
「気持ちはわかるけど、誰でも保護できるわけじゃない」
「わかってる。自分ひとりで世界を救うことはできないわ。でもね、私の力が戻ってきた今、私はそれを適切に使っていくつもり」
「結局、俺はこの素晴らしい女性をどうすればいいのかな」
「知ってるでしょ。私は、Femme omtaleよ。」
「Femme omtaleファンモムテ・・・。致命的なファム・オムテールだ」
懐かしい魔法の呪文(笑)
「もちろん。」
「ボンスナ、私はあなたの側にいつもいるよ」
「うん。わかってる。私もあなたを守ります。入り口の前のジーナみたいに」
このふたりのこういうeach otherな関係が大好きでした。
「私は誰だと?」
「お前?お前は、力の強い女ト・ボンスン。むちゃくちゃ強い」
拳を握り、ミニョクの肩を叩こうとするボンスン。慌てるミニョク。
「これ、やめろって言っただろ」
「こうすれば大丈夫です。」
「お前が、げんこつを握ったときからわかってったよ」
「ううん、私はこうするのよ。カイバイポ」
~ある日の出勤時~
坂道で、荷車を押すおばあさんを助けるボンスン。
結局、その日も遅刻して、オ・チーム長に怒られるボンスン。
「私が、正当な理由のために私の力を使用しようと決心してからというもの、1日24時間は私のために十分ではありませんでした。」
道をふさぐように駐車している車のせいで、消防車が立ち往生していれば、その車を手でどかし・・・。
<1匹の象が動物園から脱出し、市内各地を逃走中>
ネット記事が上がれば
<象は3時間以内に自分で動物園に戻った>
-何かが動物園に向かって浮いていました。
-象が、空中に浮いていました。
-私は視力が悪いので、なにかの間違いだと思いました。
-それは、いなくなった象でした。
-私は見たとき、誰かがそれを運んでいました。
-それは女の子でした。女の子が象を持ち上げました。
-動物園を歩いてました。これは本当です。
-私は自分の目でそれを見ました。
-私は私のメガネで再びそれを見ました。
(匿名の飼育員さんの証言)
「勤務時間中に、どこに行ってたの?この会社は、あんたのひまつぶし?それとも、真剣に私と仕事するのがそんなにイヤなの?ああ、ねえ!あんたはワタシよりえらくなれると思ってるの?」
言い返す言葉もないボンスン。
ブログを見ている不良くんたち。
「“私の力を必要としている人”の数は増加してるなぁ」
困りごと相談も引き受けるようにしたみたい。
「よし、今日の要求に目を通すか?」
<痴漢が学校に現れて困ってます。助けてもらえますか?>
「おお、これは良いな」
女子高に出没する痴漢に靴を投げて気絶させるボンスン。
「彼女は後半いつもです。理由は私も知りません。彼女は、仕事を冗談だと思ってるんでしょうか?彼女が、どういう経緯で、ここで働くようになったか、私は知りません。ですが、彼女は私を尊重していません。アン代表は、私がこれまでの努力なしに、このポジションを得たと思いますか?アン代表。あなたは、ノーベル平和賞受賞者でなければなりません。」
「それで、ボンスンは今どこに?」
「知っていたら、ここには来てません!これは迷惑です。私は彼女が、途中で汚いものでも拾って食べたと思います。昨日、彼女の手が汚れで覆われていました。」
「ああ、彼女が木を植えたときか・・・」
「アン代表! あなたは私を驚かせ、ボンスンは本当に私が狂わせます。私は彼女がエイリアンだと思っていますが、彼女は、私達と同じような食べ物を食べます。すごくいっぱい食べます。彼女は食べるときに、彼女の口は食べ物がいっぱいです。彼女は、アンコウのようなものです。彼女は快刀ホン・ギルドンとかそんな誰かじゃないのに進出鬼没です。
私は、彼女をもう私のチームにとどまらせることはできません。私の魂がもちません。
私は彼女と一緒に働けません。私は貴重だから」
頭を抱えるミニョク。
ゴン秘書と、ボンスンの処遇について話し合うミニョク。
人助けを終えて戻ってきたボンスンが決まり悪そうに社長室に入ってくる。
「ああ」
やっと帰ってきたかという表情のミニョク。
「すみません」
「あなたは、追い出されました。」
「はい。お恥ずかしい限りです。ここに戻ってもいいのかもわからないんですけど」
「ト・マネージャー」
「はい」
「いや、お前は再びインターンだ」
「本当?」
「嬉しいか?」
「はい。嬉しいです」
「これでも飲んで、テンションあげろ」
「はい」
「俺はこれ以上、お前を快適にし、歓迎する必要があるか?」
「私はこのオフィスでとても快適です。私は、ずっとインターンでいる運命なんだと思ってます。私たちがしてなかったこと、覚えてますか?新しい従業員のための歓迎パーティー。今日はそれをやりましょう」
「え・・・俺たち2人きりで?」
「あなたは来ないと。ゴン秘書も来るでしょ?」
「私...」
「俺は歓迎する気分じゃない」
さすがのミニョクも、人事に関しては甘くはできないし・・・。
「なにが問題なの?」
「お前もインターンとして仕事を失う前に、自分自身をよく見ろ」
「クビにならないためには、どうしたらいいですか?ボディガードとして再起動する必要がありますか?私は何をすべきでしょうか?」
「まったく。俺だってお前を解雇なんてできないよ。どうしたらいい?」
「私たち、どうしましょう?」
「お前は俺を脅すつもりか?どのように、お前を解雇することができる?なぜお前はそんなに笑顔なんだ?」
「じゃぁ、私はこんなふうに泣くべきですか?“どうしてそんなに悲しいの”」
「今日は、どうした?どうしろっていうんだ」
もう舞い上がってきたミニョク。
だめじゃん。どうした、辣腕経営者!?
「私は、ボディガードをもう一度やったほうがいいですか?私は今日、あなたをどうするつもり?」
オットカジ(どうしたらいい?)を連発しながらも、完全に2人の世界に入ってしまった様子に、長居は無用なゴン秘書。
「失礼しますよ」
~退勤時間のロビー~
「アン代表。お気をつけて」
「ああ、ト・インターン、お疲れ様」
「また明日お会いしましょう」
「気をつけて」
わざとらしく、挨拶をして別々の方向に行くと見せかけて、すぐに出入り口で手をつなぐ2人。
「ミンミン、大丈夫?」
「うん」
「私、フライドチキンを食べたい!」
「フライドチキン?」
「フライドチキンを食べよう!」
「映画も見よう」
「どれ?」
「ボンスンとアン代表に職場での敬語ではなく、気軽に話してますね」
「ええ。楽しそう。私は彼らがうらやましいわ。私もデートしたい」
「オ・チーム長。誰かと素敵なデート・・」
「私は私の同僚とデートしません。家族の一員とデートしてるような気がするから」
「面白い意見だな。」
「私に興味を持ってはいけません。」
「あなたは何について話していますか?私は女性が本当に好き。」
「誤解しないでください。なにをうぬぼれていますか?でも、あなたの顔はあまりにも大げさです。何?そんなにため口で話したいの?」
「どういう意味ですか?」
「オ・チーム長とコン氏は、付き合っています!私たちは付き合っています。私をつかまえてみて!」
「停めろ!って」
~ボンスン自室~
「ボンスン、いるかい」
「アッパ」
「日記を書いていたのか?」
「うん。私の役目だもん」
「あまり 頑張りすぎるな。毎日することなんだから、根を詰めたらだめだぞ」
「はい。」
「常に注意しなさい」
「はい。」
「ボンスン」
「はい?」
「私は、アン代表が好きだよ。誰でもそうなのかもしれないが、私と同じくらい、私の娘を大切に思う別の男がいるというのは気に入らないがね。私に何ができるだろう?もし、それが、アン代表だったら、それを許可することができるよ」
「アッパ」
「大丈夫だよ。私の赤ちゃん。ねえ。あなたはいつそんなに大きくなったんだろうな」
「ボンスン」
「はい?」
「今、私は安心しているよ。羽ばたきなさい。自信をもって。お前がやりたいものは何でも」
「はい。アッパ、ありがとう」
「こちらこそありがとう。私の娘、ありがとう」
~社長室~
“デートしよう ミンミン王子より”
ぬいぐるみのメッセージ
「私たち、あとで、プリンスミンミンとデートだって」
「彼にしてみれば、自分の専売特許かもしれないけど、自分で自分を王子って呼ぶのは変だと思わない?私は可愛いから、私はこのスライドを許可してあげるけど。」
~満開の桜並木~
仲良く歩く2人。
前から、すこしスピードを出した自転車が行き過ぎる。
「すみません」
思わず、桜の木の脇に避難。
「おも、大丈夫ですか?」
「大丈夫?」
「ええ」
「ああ」
「まるで雪のようにね」
「そうだ。毎秒5センチメートルで落ちる。それは落ちる花びらの速さだって。映画の中でそれを見たことがある。」
「どうして、俺の心はお前に向かって走り始めたんだろう」
「いつから?いつから、私を好きになり始めたの?」
「はじめてお前に会った瞬間から。警察署で。」
工事現場でクァンボクたちをやっつけたとき。
自転車でひとり、帰っていくボンスンの横顔。
「お前は本当に、どこにでもいるようなタイプじゃないだろ」
「そんなに前から待ってくれてたの・・・私のために?」
「お前の心が完全に俺に向くまで待ってた。だけど、待っている間、俺はずっと幸せだったよ。それに自信があったんだ。俺は、俺たちが一緒になる運命だってわかってたからな。」
またゆっくりと歩きだす2人。
「来年もまた来よう」
「うん」
「その次の年も、その次の年も、そして10年後も」
立ち止まるミニョク。
「こんなふうにまた来よう」
「あの時、屋上で、私が逃げてって言った時、あなたは、私を残してどこにもいかないって言ってくれたでしょ。あのとき、私に言いたいことがあるって言ってたけど、それって何だったの?」
「俺はお前なしでは一瞬でも生きていられない。永遠に一緒に生きて行こう」
ポケットから指輪を取り出し、ボンスンの指にはめるミニョク。
桜吹雪の中、キスする2人。
このときの2人は、本当にきれいでした。
お手本のような100点満点のプロポーズってあるんだね。
~結婚式場~
「どうしたらいい?すっごくきれいだよ。まぶしすぎて失明しそうだ」
ミニョク、ボンスンのウェディング姿にデッレデレ。
「私は中に入るつもりはないよ。」
「お父さんったら。」
アッパ、意地を張ってますが、ボンスンをみたら、涙腺決壊。
「オンマ、アッパ」ボンギもね。
「こんにちは。」
「まぁ、とてもきれいよ」
「入って」
「おめでとうございます」
「まぁ、アンソバン、あなたもとてもハンサムよ」
やっと、本物の呼称になったアンソバン。
アッパに頭を下げるミニョク。
「幸せかい?」
「おめでとうございます。」
「なぜ、あなたはまだ結婚前から、そんなにスキニーなの?」
オ・チーム長とゴン秘書です。
「これはどうしたことだ?あまりにも美しい」
ペク・タク、アガリ、ファンの強面たち。
「おめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
「ありがとうございました。」
「おめでとうございます。」
「これはきれいな金だぞ」
「ボス、これは後で・・・」
「後でいいのか?」
これも、縁といえば縁だよね。
写真を撮影しながら、首をかしげるミニョク。
「ボンスン」「ボンスン」
グクトゥです
「きてくれたのね」
美しいボンスンに対して照れくさそうに横を向いたままのグクトゥ。
「今日はきれいだな。」
「今日はきれいだな?」
つっかかるミニョク。
「おめでとう」
グクトゥからの握手に、一旦払いのけてから、しぶしぶ応じるミニョク。
「がんばれよ」
グクトゥ、意味深(笑)
アッパとともに、バージンロードを歩くボンスン。
祭壇の前で待っているミニョク。
アッパとミニョクのハグ。感動して見つめるボンスン。
出席者一同の写真撮影。
「あなたはとてもスリムだわ」とミニョクに触るオ・チーム長に、文句を言うオンマ(笑)。
~寺院~
オンマが熱心に拝礼してます。
親愛なる仏、あなたはとても賢く、聞き上手なかたです。これまであなたの助けをありがとうございました。私は最後のお願いで参りました。ボンスンに、息子を授けてください。
そして私の愛する義理の息子が夜に安らかに眠ることができますように。私は別に家族の代々の伝承なんて気にしませんから。私はちょうど彼らが息子を持つようにしたいです。そして平和に暮らしたいんです。どうか助けてください。」
仏様が意味深に笑ったけど、どうなる?アンソバン(笑)
~病院~
駆けつけてくるミニョク。分娩室の前の廊下で、アッパ、オンマたちが待ちかねている。
そのとき、泣き声が・・・。
「産まれた!」
「ボンスナ!」
~社長室~
疲れきって、たそがれてるミニョク。
「ちなみに、双子の女の子だったんですよね?二人の娘の父?悪くないですね」
逆に、ソファでリラックスしてるゴン秘書。
「すごく幸せだよ、幸せだ。でも、こうしちゃいられない」
検索するミニョク。
「そういうの、何て言うんだっけ?」
「乳母?」
「そうだ、乳母。そうだ、そうだ。ほかには・・・」
「赤ちゃん・・・ベビーシッター?」
「よし、そうだ、確かにベビーシッターだ」
電話をかけるミニョク。
「俺は困ってるんだ・・・」
工事現場にいるペク・タクに電話がかかってくる。
「アン代表、どうした?・・・あははは。おやすい御用だ。何?・・・赤ちゃん?双子?何?ト・ボンスンの赤ちゃん?」
「いないいないばあ。」
「いないいないばあ。」
「いい加減にして。」
「昼寝をしてください。」
「あなたはミルクを飲みたくないのか?ミルクだよ。」
「ちょっと待って。あなたにミルクを与えるでしょう。」
ナニー服を身にまとい、お世話しているアガリたち。
ベイビーズに殴られ、すでに顔はあざだらけ。赤ちゃんたちも泣き出し、阿鼻叫喚(笑)
「どうしたんですか?」
激しい泣き声に慌てて、駆け込んできたミニョク。
「彼女が私を襲いました。」
「アン代表、私はもうこれ以上、できません」
「彼女らは私たちを殴り続け、すごく痛いです」
「私も辞めたいです」
「私はむしろ、他のギャンググループとの戦ってたほうがましです」
「あとは、がんばってください」
「私はあなたが休むことができないと思いますけど。」
「ちょっと待って・・」
「私、ちょうど粉ミルクの彼女の2リットルを与えました。」
「ちょっと待って・・」
逃げ出すアガリたち。渡された哺乳瓶とともにため息をつくミニョク。
「マイプリンセス。お腹すいたかな?アッパがあげるからね。大きくあ~んして。マイスィート、あ、それは痛いよ。」
ふっとぶミニョク。
工事中に、タンクの下敷きになっている男性。
駆けつけてきた同僚たち。
「何が起こっているんだ?」
「浮いてるぞ」
「どうした?」
「何が起こっているのでしょうか?」
「おい。大丈夫か?」
タンクを無事の下ろしたところで、ミニョクからの電話に出るボンスン。
「仕事中に電話してこないでって言ったでしょ」
「だって、ベビーシッターがまた辞めちゃったんだよ。他に何ができる?」
「何?」
「俺、どうすればいい?」
「ああ、もう!」(この役立たずと聞こえたのは気のせいよね)
ビルの屋上から、周囲を見渡すボンスン。
この世界は、まだ悪と戦うための誰かを必要としている。私は子供たちのためにも、少しでもより良い世界を作りたい
<反原発の会議は、COEXで開催されています>
大型ヴィジョンの映像
「速報です。人質をとるテロ事件が発生、警察は彼と交渉しようとしています。」
屋上から飛び降りるボンスン。
「今、行きます。私は、力の強い女ト・ボンスンです。私は戦います!」
★ 最終回★
いやー楽しかった。
『ママになっても金』ならぬ『ママになってもト・ボンスン』
毎回毎回、密度の濃いドラマでしたが、最終回も見事に詰め込んでくれました。
やっぱり、『歩歩驚心~月の恋人 麗』のときと同様、最終回にジスに持ってかれました。
ボンギとのバスケシーンだけでも、何回も見ちゃった。
ボンスンへの感情をずっと「名無し」にしてたから、ヒジとも付き合えてたのかもしれないけど、ちょっと考えればわかることなのに、自分の気持ちもボンスンの気持ちもみようとしなかったよね。あんなにシンクロしちゃうふたりだけど、捨て身のミニョクと比較すると、この1点だけは最初から明確に違ってました。
ボンスンが水飲み場で自分の言葉の意味に気づいてくれていれば・・・、ボンギがボンスンの気持ちを自分に言ってくれてたら・・、流行のタラレバですね。
現実社会では、ばっさりと切り捨てるところですが、グクトゥの女々しさもひっくるめて、泣けました。
グクトゥオンマ、一度もグクトゥと一緒に登場せずでしたね。考えてみれば、不思議なキャラでした。トボンナッツに来るたび、毎回ではないけど、ウリグクトゥが・・・って話を振ってたのが、単なる息子自慢なだけなのか途中から気になってて、トボン洞を離れない理由をちょっと深読みしてたんだけど、ま、エピソードとして成立しないので、しかたないです。
よくある何年後、という付け足しじゃなく、プロポーズ、結婚式、出産、双子ちゃんのエピソード、ボンスンの活躍と、駆け足ながらも盛りだくさん。
ミニョクの実母のお話とかと絡めて、アンパパだけでも出てきてほしかったなぁ。全身プロテクターしながら、孫の面倒を嬉々として見るとか、面白そうなんだけど。
さて、主役のふたりは、巷で書かれているほど、「パピーカップル」って感じはしてませんでしたが、硬軟のバランスがあってて、毎週、本当に楽しみでした。
おそらく、長年グクトゥに片思いをしていたボンスンが、ミニョクを受け入れていくプロセスに違和感が無かったからなのかなって感じました。心を決めてからも、ぶれなかったしね。
このドラマを見る動機の8割は、ウリヒョンシギだったので、もう、語る・語らないのレベルの話ではないのですが、後半、寝てないのがまるわかりで、切なかったです。
また、語りたくなると思うので、そのときは別にエントリーします。
失恋には新しい恋が一番、ドラマロスにも、新しいドラマが一番。
でも、しばらくは余韻を楽しみます。