■ 第12話 婚礼の宴

 

 

屋敷近くの森の中

「学士様、これは一体何事ですか?」

片手で ユンを吊りあげているソンヨルをみて、驚愕するヤンソン。

致し方なく、ユンを開放するソンヨル。

 

ユンの足元に落ちている筆箱をみるヤンソン。

「これは・・・」

「世孫様、おさがりください。」

ペク・イノが弓矢をかまえて、ソンヨルをねらう。このままでは危険だと判断し、ヤンソンの手を引き、その場を逃げ出すソンヨル。

 

ほっておいてください。追いかけようとするイノをとめるユン。

 

屋敷に戻ってきたソンヨルとヤンソン。

「なぜ、勝手に動き回るのだ。」

「世孫様とはどのようにして・・・」

「クィを倒すために、手を組むつもりでいたのだが、世孫もいまや、王とともにクィに追従しているという噂をきいた。もし、まだ、クィを倒す意思があるのなら、華陽閣にくるよう、伝えていたのだが、約束の日に現れなかったのだ。」

「もし、クィに服従しているというのであれば、私も許せません。でも、私が知っているあの方は、そんな方ではないと信じています。」

「なぜ、そう言い切れる?」

「実は、この前、華陽閣にいったとき、世孫様を見かけたんです。誰かを探しているようでした。でも、許せない気持ちが先に立ってしまい、姿を隠してしまったので、その後、どうなされたのかはわかりません。それに、まだ、お話していなかったことがあります。この筆箱ですが、世孫様がもっていたものと同じです。世界に2つしかないといわれていました。これについても、詳しいことを知りたかったのですが、先ほど、うかがうことができませんでした」

「とにかく、あの者たちが ここをねらう意図がわからぬうちは、ここを出てはならぬ。」

 

森を引き上げる世孫たち一行、

「なぜ、あのまま、吸血鬼とともに、ジンを行かせてしまったのですか」

「なんだと? 間違いでは? ジンは男だぞ。」

「ソ・ジョンド様はジンに男装させていたんです。きっと もっと深い事情があったはずです。」

ヤンソンがジンだったことを知り、驚くユン。

 

逆に、世孫が、ソンヨルのことを知っていることに驚くイノ。

「秘策が描かれた貞顕世子の備忘録をもっており、クィを滅ぼすために協力を求められている。」

「ソ・ジョンド殿を殺し、ジンを利用して、手に入れたものかもしれません。」

ハギョンが反論する。

「わたしはそうは思いません。あの者は、間違いなく、一貫して、世孫殿下を守ってきました。」

 

~ヤンソン自室にて~

私が、ソ・ジンとかいう人なの? でも、男の子だって言ってたのに、世孫様の勘違いだったのかな。それとも、私と同様、男として生きていた女の子ってこと?

筆箱を見ながら、思い悩むヤンソン。

 

ヘリョンが一人で歩いているのを見つけたユンが、護衛を遠ざけ、話かける。

(ほら、ふつう、良家の子女が伴なしで歩くなんてことないから。。。)

先日の、淫乱書生一派の追悼の件について詫びるヘリョン。

「おっしゃるとおり、恐ろしいことでした。配慮が足りませんでした。」

そのとき、ヘリョンはユンをねらった刺客が放った矢を受ける。

いくら狂言だからって、弓矢を受けるなんて、無謀なことするわ~~。下手に小細工したら、医者とかにばれるだろうし。

ユンの信頼を得るのは、超簡単です。

しかし、悪夢によってうなされている姿は、芝居ではなさそう。

「私の命を救ってくださった方を、このまま何もせず、お帰しするわけにはいきません」

「縁談を控えている身で、噂になっては困ります。世間にはよくある話です。政略結婚というものです。でも 大きな志があるので大丈夫です。私が婚礼をあげる相手は、この国の世孫様です。」

オモ、オモ、彼女の思惑通り、ヘリョンが世孫嬪(セソンビン)になる女性だと知ったユンは、縁談を受け入れる。

 

そうか、ついに、世孫も結婚する気持ちを固めたか。

初夜初夜って、ほんと、すなおじゃないクィ。

 

何年かぶりに、王に拝謁をゆるされたペク・イノ。クィ討伐の総責任者に就任ってところです。

 

正式に、世孫の婚姻が決まり、王は ユンの母に、世孫嬪に王妃の心構えを教えてやってほしいと依頼する。そこへ、領相に連れられてきたヘリョンが、世孫嬪となる娘と知り、驚くユンの母。

 

世孫嬪に会ったことがあるのか、ユンに問いただす王。

「母の寺で、なんどか見かけました。しかし、性格は、父親とは全然違うようです。」

「気を緩めるでないぞ。」

 

~~夜中、ソンヨルの部屋~

ペク・イノが、ヤンソンをソ・ジンだと知っている様子だった、と スヒャンに話すソンヨル。

「どうも、私がソ・ジョンドを殺し、ソ・ジンを拉致していると思っているらしい。」

「誤解があるのなら、解けばいいではないですか?もしや、ヤンソンに正体が気づかれるのではということが心配なのですか?」

 

ついつい、ソンヨルの部屋の前にきてしまうヤンソン。

「なにしてるんだ?そんなところで」

ホジンに声をかけられる。

 

「こんな遅い時間に、二人きりで何をしてるのかな。」

「お互い、なくてはならない仲だな。男女が この時間に二人ですることといったら、決まっているだろ?」

顔色をなくすヤンソン。

「おい、冗談だ。スヒャンが子供のころに、旦那様に命を助けられてから、ずっと、支えあっているが、あのお二人は、お前が考えているような間柄ではないよ。」

「ところで、学士様って、何者なのかな。見間違えかと思うくらい、すごく 力が強いし、早く動けるし、矢だって、パッとつかまえちゃう。武芸に秀でた人ってみんなそうなの? それに 時々、目つきもかわって、豹変するし、人間じゃないみたい。もしや、夜士様じゃないかな?まさか、違うよね」

「何を言ってるんだ。小説の読みすぎだぞ。」

 

ソンヨルの書庫を見に来るヤンソン。本を読んでいるソンヨル。

ヤンソンに気づき、そっと微笑む。

「ここで何をしている?私を監視でもしているのか? なんだ、話でもあるのか?」

「あの・・・学士様のこと 知らないことが多くて・・・」

「何が気になる?」

「学士様は家族はいらっしゃらないのですか?」

「言えない事情で、家族皆 亡くなった、昔のことだ」

「恋人がいたとおっしゃってましたね」

「いた しかし、私のせいで、この世を去った。それも昔のことだ。」

「かわいそうですね。」

「自分の命が消える瞬間まで永遠だと思っていたのに、時間がすぎると変わるということが 今、わかった」

ヤンソン、それ、おまえが変えさせたとおっしゃってるんですけど(笑)

「私の気持ちは変わりません。」

微笑みあう二人。

その様子を見ているスヒャン。

 

~地下宮殿~

クィ「お前がここに連れてこられて、何年になる?」

ヘリョン「10年です。」

「ほんとうに 世孫嬪になるとはな。しかし、お前をここにおく理由を忘れたわけではあるまい。キム・ソンヨルを捕まえる目的があることを・・・。」

「もちろん、調べさせてはおりますが、なにしろ、出歩かず、身を隠している様子なので。」

「それなら、もしかして、華陽閣というところを聞いたことはあるか?」

「私のような両班の娘が行くところではないということは知っています。」

「キム・ソンヨルが出入りしているらしい。」

「存じませんでした。調べさせましょう。」

「いや、中殿になる大切な体なのに、そんなことはさせられないな。」

 

~華陽閣~

スヒャン、ソンヨルとヤンソンの様子に、相当 ショックをうけたみたいです。

私は 旦那様にとって、なんなのですか?

一人 華陽閣で、泣きながら酒を飲んでいるところに現れたのは・・・・

クィだ~~~。

驚き、後ろに倒れそうになるスヒャン。

「私を知っているのか?」

「いえ、旦那様が、あまりにもお美しいお方でしたので。失礼いたしました。」

「いや、お前の眼差しは、たしかに 私を知っているな。。。」

「はやく、ご案内しろ。大切なお客様だ。」

領相がうながす。

「ええ、こちらにお入りください。」

ソンヨルの似顔絵を見せるクィ。

「知っておるか」

「なんどか ここでお見かけしました。でもお酒は飲まれず、すこしお休みになる程度です。」

「いますぐ、キム。ソンヨルをここに連れてくるのだ。」

「さぁ。あの方がいつ来られるか、私にもわかりかねます。来られたら、領相殿にご連絡を差し上げます。」

スヒャンのことが気になるクィ。

 

「お前のどこか、クィと違うというのだ。」

ユンに言われたことを思い返しているソンヨル。

「大変です。クィが華陽閣に現れました。旦那様のことをあれこれと聞いて行ったそうです」

 

ユンに会いに行くソンヨル。

「何用だ」

「世孫殿下 畏れ多きことですが、今の姿もあの時もすべて 私のすがたです。しかし、私のもともとの姿は、王を守り、世子の親友として過ごし、時がくれば死ぬはずであったキム・ソンヨルです。吸血鬼になることは、私の意志ではありませんでしたが、それが、クィに対抗できる唯一の手段だったのです。」

「ソ・ジンはどうなったのだ。」

「一緒にきていただきたいところがあります」

 

ソ邸に連れてくるソンヨル。

「本当に、そなたが、ソ・ジョンド博士を殺したのか」

「違うといえば信じていただけますか?そうです。私が ソ・ジョンドを殺しました。ですが、すでに クィにやられたあとでした。たったひとりの自分の子供ですら、わからず、餌として喰らいつこうとしていたので、仕方なく、私が止めをさしました。あの子をまもらなければなりませんでした。信じていただけますか?時間がありません。もし、信じられないのなら、この場で、私をこれで刺してください。このサンザシの剣であれば、私を殺すことができます。」

 

ソンヨルはようやく、ユンの信頼を取り戻し、ユンの婚礼が行われる新宮殿でクィを倒す計画が進められていると知る。

「いけません。秘策のない今、クィと対抗するのは 自殺行為です。私が 王様に直接 お目にかかってもよろしいですか?」

 

久しぶりに 当時の官服に袖を通すソンヨル。

ソンヨル「王様にお会いすることになったのだ。」

スヒャン「なぜ、力をお使いにならないのです?」

それは 吸血鬼のやり方だ。王様の信頼を得るためにも、私は、この国の民として、家臣として お会いするのだ。

 

ソンヨルはヒョンジョに謁見し、秘策の一つである“母系”の謎を解くために「チョンヒョン世子備忘録」を渡して協力を求めるが…。

「そちが 世孫のいう吸血鬼か。」

「長い間、秘策をもとめ、備忘録を探してまいりました。」

「世孫から備忘録を見つけたと聞いたが、秘策とはなんだ。わかったのか?」

「それが・・・この中に書いてございます。」

備忘録を 王に差し出すソンヨル。

「秘策は3つです。」

 

「まずは王様の意志です。クィを呼び出したのは、当時の王であり、もし、また、その王座を守ろうと、クィに追従することになったら、この世は、完全にクィのものになります。

2つめは 守護鬼です。クィに対抗できる唯一の吸血鬼。

そして、最後は母系でございます。

6名の名をあげていますが、母系を探しだすまでには至っておりません。」

「ところで、その女性(母系)を探したとして、その女性をどうするのだ。」

「それは、まだ、不明です。ですから、なんとか お力をお貸しください。」

「そちのいうことはわかった。」

しかし・・・、ページをやぶり、火にともす。驚くソンヨル。

「だが、これは、ただの紙切れだ。こういったもののおかげで、貞顕世子も サドン世子も命を落とした。世孫もそのような目にあわせるわけにはいかないのだ。私は私の代で、この戦いを終わらせるつもりだ。」

「それでは、多くのものを犠牲にし、失うことになります。」

「わかっておる。だから、一緒にやるのかきいておる。命に従うか?」

「王命に従います。」

平伏するソンヨル。

 

ユンのもとにやってくるソンヨル。

ユン「計画はきいたか。」

ソンヨル「はい 伺いました。」

ハギョン「ペク殿にしらせてきます。」

ユン「ジン・・・いや、ヤンソンはどうしている」

 

「まだ、記憶は戻りません。10年前に失ったままのようです。」

「それで、私のことが わからなかったのか?あの子を、愛しているのか?そして、あの子もそうなのだな?」

「でも、実親を殺したという記憶が戻れば すべては覆されるでしょう。私は、あの子の父を殺した吸血鬼なのですから。」

「あの子を救うための選択だったのだろう」

ユンは、ソンヨルのことをちゃんと理解してくれたみたいです。

「そなたが前に言ったではないか。クィを滅ぼしたあと、この世から消えるつもりだと。」

「その考えは、今でも変わっておりません。」

「そんなことはするな。この戦いに勝ち、生き残ったら、どうか あの子を幸せにしてやってくれ。」

淫乱書生の正体を明かせず、チョ・センや仲間の命を失ったあの時から、もう自分にその資格がないことを理解しているユンです。

 

~地下宮殿~

あくびをするクィ。

「おい 領相。退屈なものだな。お前は知らないだろう。

王とそなたの娘の婚礼には、招待を受けたので 行かねばならないな。

てぶらでいくのは失礼だな。」

 

秘策なしに、どうやって。クィを滅ぼせるのか。

臣下として、王に従うことにしたものの、不安にかられるソンヨル。

ホジンもスヒャンも、ソンヨルが心配でならない。

 

すまないな。お前にしてやれることがなく。

もしもの時は、私もお側にまいります。

それはならぬ。失敗したときには、ヤンソンを頼む。

ううう、さすがにそれは、スヒャンにとって 残酷すぎませんか・・・。

 

~ソンヨルの書庫にて~

ヤンソンが作業中。

「随分遅くまでいるのだな。何をしている。」

「古書がたくさんあって、やることが多いです。もしかして、学士様はここの本を全部読まれたのですか?100年かかっても、読み切れそうにないくらい。でも、私も 学士様が読まれた本は全て読みたいです。」

「それまで、ここにずっといるつもりか。」

「なにか、お話でも?」

 

~翌朝 ヤンソンの部屋の前にて~

まだ、寝ているみたいですね。起こしましょうか?ホジンが ソンヨルに告げる。

いや、寝かせておけ。もし、私が日が昇っても、戻ってこなければ、ヤンソンに全てを話して、行きたいところで好きに暮らせるよう、面倒をみてやってほしい。

旦那様

いままで よく尽くしてくれた。感謝しておる。

 

~王の部屋にて~

ペク・イノを呼び出す王。

実は、先日、キム・ソンヨルと会った際、貞顕世子の備忘録を見せられ、秘策についても説明をうけた。母系の調査が難航しているときき、ひそかに、戸籍を調べさせたのだが、興味深いこともわかった。

どうする?今日の計画は延期し、時を待ち、秘策どおりにクィを滅ぼすほうがよいか?

王様、クィをおびき出せるチャンスは、そう何度もあることではありません。

そうか、では 狩りの準備をしよう。

 

世孫の婚礼に姿をみせたクィ。

みな、さがりなさい。朝廷の高官たちをその場から下がらせるユン。

「なんだ、客がきたばかりなのに、もう退席させるのか?酒の一杯もついでほしいがな。せっかくだ。世孫嬪のついだ酒が飲みたいものだ。」

じっとしていなさい、と ヘリョンに命令するユン。

「いえ、私が一杯 差し上げてもよろしいでしょうか。」

「そうか、ありがたいことだな。」

 

それが合図となり、クィ討伐が始まる。

殿下、お逃げください。

ソンヨルがたちはだかる。

遅かったな、キム・ソンヨル。今度会うときは、死ぬときだとわかっていただろうに、それでも来たのか。あれほど、さがしていた秘策とやらはどうなった?

 

計画は失敗。

 

~王の居室~

ユンを前に、自分がこの作戦失敗の全ての責任をおって、死ぬ覚悟であることを告げるヒョンジョ。

「なにをおっしゃるんです。いけません。それに、この先の手立てもなく、どうやって クィと戦えば。。」

「一つだけ道はある。あの者から聞いた秘策のうちのひとつ、母系について調べさせた。唯一の生き残りは、ソ・ジンだ。」

「それは本当ですか?」

「秘策が何を示しているのかはわからぬが、おそらく クィを死に至らしめるだけの力をもっているということなのだろう。」

「あんなか弱い子のどこにそんな力があるというのです?」

「自身をクィに差し出すということなのかもしれぬ。私の考えが正しければ、あの子の血を吸血した段階で、クィは死ぬはずだ。だから、どんなことをしても 彼女をクィにささげなければならぬ。」

 

~屋敷の前~

「ホジンさん、どうしてこんなところにいるの? 学士様は?」

「ああ、ヤンソナ、旦那様は戻ってこない。。。」

「遠くに行かれたの?」

「ああ、とても遠いところだ。二度と戻られない」

「それって、どういうことです?早く話して」

 

~森の中~

瀕死のペク・イノを助け出し、なんとかここまで逃げてきたソンヨル。

なにかを必死に訴えようとするイノ。

「今は、なにもお話にならないほうが・・・。」

「秘策は、あの子だ。ソ・ジン・・・」

 

 

★13話に続く★

スヒャンは、どこかで クィをみたことがあったのかな?今後、その答え編が出てくるのかな。

 

やはり、王命は絶対なのですね。王を前にすると、さすがのソンヨルも、完全に 家臣の表情になってしまっていたのが、印象的でした。秘策なしで、クィに立ち向かおうなんて、そんなことができるのなら、とっくに今までもやってるでしょ(笑)

今回はそれに引っ張られてしまったソンヨルです。

ヤンソンが 秘策というか、母系の生き残り。つまり、クィの子孫。

すごい展開です。

本を売り歩いていた頃の、一般ピーポーだったヤンソンが懐かしい。

 

とにかく、取り巻く環境が随分変わってきています。

ユンもしっかりしないと、簡単に流されそうで心配です。

 

スヒャンの悲しみもわからないでもないけれど、役割的にも、有能がゆえに、ソンヨルの目的を成就させる、そっちが主になっちゃってるんでしょう。別に ソンヨルに対して、自分の想いを隠しているわけではないので、運命の人ではなかったとしか言いようがありません。ソンヨルも一貫して、スヒャンに気をもたせるようなことは言ったり、したりしてないのです。

同じように、ソンヨルの役に立ちたくて仕方がない、でも、愛情含め、あらゆる面がダダ漏れで、隙だらけのヤンソンとは最初からなにもかも違っていたのね。

 

ここにきて、クィの一挙手一投足が 気になります。

なんといっても、クィが単なる悪の権化じゃなく、人間以上に揺れ動き、策を練っているのがわかるので、ソンヨルとも比較しやすく、秀逸です。

また、一見、真意がわかりにくいダーク・ヒロイン:ヘリョンの出方が、単純な対立構図を作らせないところも、このドラマのおもしろい点だと思います。