■ 第7話 正義の影武者
クィとの闘いで深手を負ったソンヨル。
瀕死の状態にもかかわらず、医者をいやがるソンヨルは、息も絶え絶えに、ヤンソンに対し、早く、船に乗るよう、言う。
そんなこと言われたって、はい、そうですかって見捨てて行けるわけないじゃん
当然、ヤンソンは耽羅行きの船には乗らず、山に薬草を取りに行き、血止めに自分の胸をおさえていた下着さえも使い、持っている医学知識の全てを注いで、必死の看病をする。
とってつけたような薬草だと思ったら、ちゃんと、「清熱解毒作用があり、腫れを取る効果があるとされる」だそうです。岩場に生息することが多いみたいだけど~~。
満月の前夜が一番パワーが落ちるのね。満月までには、血を補給しないと命に関わると、焦るスヒャンとホジン。
やがて、満月の夜。ソンヨルの目が赤く光る。目覚めないソンヨルの顔に、ヤンソンの涙が数滴落ちたとたん、激しい吸血衝動に駆られてヤンソンに襲いかかりそうになる。
なんとか、邸に戻ろうとするソンヨル。近づくな、と言われても、傍を離れないヤンソン。
そこに、ホジンとスヒョンが駆けつける。
余裕のないソンヨルは、スヒャンが用意した生きた人間の首筋に喰らいつくより他に方法がなかった。
クィが ソンヨルの隠れ家にたどり着くが、一歩遅く、そこはすでに無人。
「生きて戻ったか、キム・ソンヨル」
10年前
貞顕世子の備忘録とともに、ジンを預かったヤンソンの父:チョ・セン。筆箱とともに、隠し続けてきた。
~地下宮殿~
クィの傷に薬をつけながら、昨日も、淫乱書生の告発文が出回ったことを報告するヘリョン。世間は淫乱書生を友好的に受け入れている。
淫乱書生も、淫乱書生の言葉を信じる庶民も すべて殺せばいい。
過激なことを言い出すクィに、ヘリョンもなすすべ無し。
成均館の博士や学者たちが、官軍にとらえられていると聞き、「淫乱書生」の名を使い、ソンヨルが助け出す。同時に、クィに殺された冊契(本売り)たちの遺族のもとに、同じく「淫乱書生」の名で、金銀を配ってまわる。
ソンヨルを止血していた布が、女性の胸にまく下着だったことをホジンがいぶかしげに話す。
まさか違うよな。なんか、いつもと違うんだよ。旦那様の様子がさ。目が潤んじゃってさ。
再度、耽羅に発つことになるヤンソン一家。
これが最後だからと、薬を届けに、ソンヨルに会いにいこうとするヤンソンを妹が必死にとめる。まだ、本売りと知られているヤンソンが外を出歩くのは危険だ。自分の命よりも、家族よりも、学士様が大切なのか、と。
一度だけ、たった一度だけ、顔を見たら、すぐ戻ってくる。約束する。
ウェソン(チェ・ドガプ)が、サドン世子の幻影にむかい、自分の責任だ、殺してください、と懇願する。そこへ、ソンヨルが姿を見せる。
「あなたは、ヤンソンと一緒に来た・・・」
チェ・ドガプを、自分の邸に連れてくるソンヨル。
私は、貞顕世子に仕えたキム・ソンヨルと申します、と正体を明かす。
吸血鬼に命乞いなどしない。さっさと殺せ、と反抗的な態度だったが、キム・ソンヨルの名を聞き、サドン世子が最後に、クィを滅ぼしてくれとの言葉をかけたことに、反応するドガプ。
クィが、淫乱書生が世孫だと知れば、世孫の命が危ない。それでもいいのか。
備忘録には、5人の名前が載っていて、最期に、あなたにあてた文章がありました。と認めるドガプ。
女装(?)して、外出するヤンソン。
「あのさ、さっきあんたが言ったことだけど、違うのよ。学士様にはいろいろ命を助けてもらったの。」とタムに否定してみせるヤンソン。
「そういうのは、愛と運命っていうのよ。命を助ける男と、その男を心配して 夜も眠れず、ご飯も喉が通らず・・・。ああ、私が早く治らないとだめね。お姉ちゃんがこっちに戻れないものね。」
淫乱書生の一味を知る者は、申し出るよう、懸賞金の触書がはりだされる。
「なぁ、淫乱書生の怪文書は、本当のことなのか?」と噂する庶民たち。
淫乱書生の本を売買する人まで捕まえるのは、その言葉が真実だからです。
ヤンソンは、周囲の人々に説明する。
一方、ヘリョンはソンヨルを連れてくるという条件で自分を王妃の座につけることをクィに約束させ、偶然を装ってソンヨルに接近する。
ソンヨルを見かけたヤンソンが近づくと、「帰れ」と言われてしまう。
ヘリョンのあとを追うソンヨル。
偽の淫乱書生は、意図的に僕を助けている。。。その意図は?正体に気づいているから?
女性の姿のヤンソンを見て、すぐに気づくユン。
ハンギュが、ようやく ユンの執心に合点がいく。
その姿のときは、「兄貴」より「お兄様」があってるのでは?
でも、男ですよ。
わかってる。もし、女性なら、僕の恋人にしていた。
こんなクィとの騒ぎがない平和な世の中だったら、すぐにでも、する気満々でしょ。
顔の傷をみて、心配する。
おかげで もう一度お会いできてよかったです。・・・なにかあったのですか。
いつもと様子の違うユンを心配するヤンソン。
「これからやろうとしている仕事がうまくいくかどうか、すこし緊張しているのだ。」
「大丈夫、うまくいきます。」
「でも、うまくいくかどうか・・・。」
「うまくいかなければ、次があります。成し遂げるまで諦めない限り、終わりません。」
成均館の学生が官軍にとらえられている様子をみる。
「本当に、この国はどうなったの?サドン世子様が生きていらしたら、いえ。淫乱書生がこの国を治めていたら、こんなにことにはなってないはずなのに。」
「淫乱書生のせいで、こうなっているのに、恨めしくないのか?」
「すこし、恨めしいでしょ。でも、淫乱書生が現れるまえから、苦しい生活だったんです。あの方が現れてから、希望が生まれた。」
「淫乱書生が そなたの言葉をきいたら、喜ぶだろうな。」
今が、まさにその時です!
私になにかお話でも?
あとをつけてきたソンヨルにたずねるヘリョン。
そなたこそ、私に話しがあるのではないか?なぜ、私をみて微笑んだのか?
学士様が私を見る目が、ミョンヒと呼ぶ声が、あまりにも真に迫っていて、ばかばかしくて笑いました。
二度と あとをつけたりしないでください。
領相の娘であることをわざと知らせるヘリョン。
「なぜ、島にいったはずのあのこが 漢陽にいるのだ。」
護衛をしかりつけるユン。二度とこんなことがないよう、しっかり守れと再度、命ずる。
引っ越しを手配してくれた知り合いのおじさんが、スヒョンと会っているのを知るヤンソン。
この転居は、学士様の計画だったんですか?
淫乱書生の本を一番たくさん売ったあなたが捕まれば、旦那様が貞顕世子の備忘録を探していることまで、発覚してしまう。
旦那様のために、あなたができることは、すぐに、済州島に発つことよ。
ユンは罪のない民が次々とクィの犠牲になることに憤り、自分が淫乱書生だと名乗り出る決意をするが…。
ソンヨルもまた、世孫を助けることを決意する。
~地下宮殿~
またも、護衛の者たちの死体が累々。。
クィ「成均館の博士たちを逃がしたり、本売りの家族に施しをしたり・・・淫乱書生一人で、やったことだと?すごい能力の持ち主だな。」
王「貴殿のすることを待っていたかのように、行動をおこしはじめたようだ。もちろん、人間の仕業ではない。誰のしわざか、ご存知か?」
「王をそれほどまでに動揺させる奴の存在か・・・。そんなものが淫乱書生をたすけているとは、とても気分が悪い。すぐさま、淫乱書生をここに連れてこい。それが、今まで、お前を王の座に座らせていた 唯一の理由だ。」
王「私が、クィより先に見つけ出さなければ。」
ヤンソンが最後に、ソンヨルに会うために、華陽閣にやってくる。
ホジンが、女性の姿のヤンソンに驚く。
酔客が ヤンソンに声をかけ、連れて行こうとするのをみて、思わず、カッとなるソンヨル。
話がある、と ヤンソンの手を取るソンヨルの姿を、迎えに来た ヤンソンの父が見かける。
「あの男は・・・」
ソ・ジョンドの首に噛みついた吸血鬼だ、と思い出す。
手が痛いです。
ヤンソンの顔の傷に気づくソンヨル。
昨日、転んだだけです。
嘘は言ってないけども、あなたを救う薬草を取りに行き、山で滑り落ちた、と肝心なことが抜けてます。
なぜ、私を済州に送ろうとされたのか、理由をききました。
私の気持ちは・・・
帰れ。お前の気持ちを聞いている暇などない。
それだけですか?学士様の本心をしりたいです。
★第8話に続く★
なかなか 話が進展しませんね。
耽羅に行きそうで行かないのはいいとして、みんなして 同じことを確認し合ってるような感じがしました。その間、犠牲者だけはどんどん増えていく。
護衛も護衛じゃないし。
うん、やっぱり、イ・ユビちゃんの肩から背中にかけてのラインは色っぽい。
鉄板ですね。
ヘリョンは、簡単には肌はさらしません。いいとこのお嬢様ですから。
その分、クィさんが色気担当です。
ヘリョンにお薬をつけてもらうクィ。
ああ、彼女の指先の色気?
どっちかっていうと、恐々感のほうが勝っていた気もしますが、ま、そういうのもありとしましょうか。
あっというまに、傷が治っちゃう。つまらん。もっと、痛がったり、苦痛に悶えたりすればいいのに。