■ 15話 抵抗と実力行使 

 

自室に戻ったソルチャン

大変な人ばかりだな。家族写真の幼い頃の自分を指ではじくソルチャン。

それを知ることも大切なことです。

セイのぬいぐるみを見て、あいつらどこいったんだ? 一緒に行ったのかな、と電話しようか、迷っています。

 

~病院にて~

セイに似た髪型の鬘をかぶるヘリム。これを見せたかったのね。いじらしい。

「ラプンツェルみたいだな」

「どっちが美人、おねえちゃんと私?」

「ヘリムさ。彼女は、最初は可愛いけど、慣れると違うんだ。ヘリムは年をとっても、可愛いよ。」

さぁ、センイルソンムルよ!お誕生日のプレゼントととして、着せ替え人形を差し出す。

「箱だけだよ。冗談。ヘリムに似てるお人形よ。」

「可愛い?」 

「小さいからそうでもないの。・・・冗談よ。

泣きだすヘリム。ソヌがなだめても、泣き止まない。セイをみて呆れるソヌ。

 

帰り道、笑い出すソヌ。

「まったく・・・」 

「強く育てなきゃ。でも、あんなに好かれてるんだもの。ヘリムと結婚しないとね。」

 

「昔 妹がいたんだ。あれくらいの時に死んだんだ。白血病で。俺の4歳下だった。俺が面倒を見てた。本当さ。おむつを替えたり、ミルクをあげたり、毎日してた。だからかな、オッパ、オッパ、ってどこにでもついてきてた。

学校に行くなって。小2のときかな。先生が突然、誰だっていって、妹が教室に入ってきちゃったんだ。」

「かわいい。。」

「まったく、無謀な子だった。君と初めて会った時、妹を思い出したよ。つまり、最初から間違いだったんだな。妹じゃダメだ。俺が兄貴っぽいから、男に見えないのかな。」

目をそらすセイ。

「妹が死んで辛かった。愛する人を失うのって、意外と辛いんだ。でも、辛いのは俺だけかと思ったけど、母の苦しみとは比べ物にならなかった。残った俺にも問題がおきやしないかと、今でも心配している。」

~回想~

「毎日、車だと楽でしょ?」

「母が安心するんだ。」

 

セイの家に着いた二人。

二人をみているソルチャン。

やっぱり、一緒にいったんだな。よろこびやがって。どこで何をしてたんだ?

 

自室で父親の歌をきくセイ。

辛いのは俺だけかと思ったけど、母の苦しみとは比べ物にならなかった、というソヌの言葉に、リビングの母のもとにやってくる。

洗濯物をたたむ母。黙って、靴下をたたむセイ。

「ママは何でもできないって、いつもパパが言ってたわ。ギターも弾けないって。」

「おかしなパパね。父親と娘で、私の悪口を言ってたなんて。」

言いよどむセイに、優しく問いかける母。

「何よ? どうしたのよ~。」

「それが原因?パパと私が仲がいいから、それで想いが冷めたの?怒ってるんじゃなくて、そう思ったの。だとしたら、私のせいでしょ。」

「なにをいうのよ。セイは悪くないわ。部屋に戻りなさい。」

 

南山タワーのみえる高台の公園。一人、やってくるセイオンマ。

どうした? パパの幻登場。

♪떠나가네 (トナガネ 離れるよ) キム・ヨンホ 

いや~ 探しました。この歌。。まさかご本人のお歌とは思わず。灯台下暗し。

やっぱり こういう大人の歌もないとね。個人的な心情としては、この歌、すごく惹かれます。

なかなかHitしなくて、挫折しかけましたが、すっきりしましたチョキ

とうとう背を向けるんだな
二度と来ないかのように
行かないでくれと引き止めようとしても
無駄なんだな
涙がこぼれる
二度と泣かないかのように
たまに俺のことを思い出したとしても
風に伝えてくれ
去っていくんだな 去っていくんだな
ガラスのような俺の愛する人が

俺の全てだったお前が
遠く向こうへと
去っていく

 

涙をこぼす母

「真実を一人で抱える気か?」「ええ」

「すまない」「分かってる」

「セイを頼む」「それも、分かってる」

ひとり泣いている母をみるセイ

 

翌朝、学校にて

気になって、ヘリムが誰なのか尋ねるソルチャン。ソヌの知人と聞き、なぜ、セイがソヌの知人に会う必要があるのか、と怒っていってしまう。

 

~職員室~

「女神のキスですって?先日の話だと、テレビはダメだと校長先生が反対したはずです。」

汗をふきふき、説明する教頭。

早い話、学校の宣伝のために出演するということに。

宣伝は入試直前でないと、効果ないんじゃ?と 珍しくまともなことを言って、チェ先生もアシストします。

「教頭先生、なぜ私を困らせるんですか?」

 

トッコ先生に集められるカラーバーのメンバー

テレビ局からの指名なんだけど、嫌なら断って。

意に反して、「女神のキス」に出たかったウナたち。

そうなの?

なんだかとんとん拍子で出演が決まる。

 

教室に戻ってきたカラーバーたち。

(学校の許可ももらえて)ラッキーよね。ソルチャン、自由に考えて、プロレベルでなくていいんだから。ドラムもベースもいる。これこそバンドよ。

 

すまないが、俺は出られない。

勝手には決められないんだ。番組への出演は、チャリティーとは違うからさ。

悪いな。帰るよ。

わたしとしたことが・・・彼にひどいことを言っちゃった。

 

追いかけてくるセイ。

「ソルチャン みんな あなたに悪いと思ってるわ。事情を考えなかったこと。」

「気にするな。」

ソヌが二人を見ている。立ち去るソヌを見ながら、

「気になるのはそれだけか?俺たちの間には、もっと違う問題があるだろ?わかってるだろ?・・・帰る」

 

ドナム、ギュドン、ウナ

確かに、ソルチャン一人じゃ決められないことだわ。正式な復帰になるのに、うっかりしてた。

みんなが期待してるだろうしな。あの番組がカンバックじゃ、見劣りするよな。

俺たちだけでやろう。なんだ、できないのか?

どうやってやるの?

ソヌがいるだろ?

結局、ソヌを頼るんかいっと、つっこみませんでしたか?

 

ソルチャンの車の後ろを走るソヌ。

ソヌからの電話で、二人で話すことに。。。

ベル ソヌソルタイムです。

おれにも事情がある。会社が絡んでるし、一応、これでもプロなんだよ。

別の話だ。お前、なぜ、俺を避ける。引け目があるのか

そんなものはない。

ないんだな? なら、避けるな。俺はあきらめてない。

ソルチャンの中にある罪悪感(めいたもの)をちゃんとわかってますね、ソヌは。

 

ソルチャンと別れた車内。そこに、ナナから 7回目の誘い。

スポーツ用品店。シャツを見ているナナ。

おれには必要ない。

他の人のよ。ベースを教えてくれた支配人にあげるの。

つくれば?

いやがられるの?雑巾にするって。

※私の見ているユーネクスト版だと、実は、ナナがベースを弾けるというシーンがカットになってまして。そういえば、このドラマの視聴前に、そんなお話の展開を、どなたかのあらすじブログで読んだような記憶も。最近は、影響されるかと思って、関連ブログはお邪魔してないので はっきりわからないのですが、結構、ソヌとナナの細かなやりとり、カットされてるみたいで、困ってます。

 

これ、来てみて。

試着するソヌ。うん、似合ってる。いいわね。 (一瞬見とれたのを隠して)購入するナナ。

俺と同じサイズなのか?

いいえ

サイズをきけよ。

買う気はなかったから。会うのが目的よ。

 

有効期間がすぎたら、クーポンがもったいない。

クーポンはいつまで?

さあ、考えておくよ

悩みは解決した?

悩み?

趣向の問題じゃないとか、なんとか。

ああ。

何なの?

泣かせたくないんだ。

何?

趣向を考えて強気に出たら、泣かせることになる。きっと戸惑わせる。

涙目で、悔しそうな表情のナナ。

や~、チョン・ソヌ。馬鹿じゃないの?女は泣かせる男に惹かれるのよ。だから、ソルチャンに負けるのよ!

泣きながら、走りさるナナ。

 

地下室で練習をしているカラーバー。集中できてないセイ。

今日はやめようか、ドナム、ゲームしに行こうよ。

 

ウナに相談するセイ。

ついに激突か。ソヌは諦めそうにないわね。手ごわい相手だから、(ソルチャンは)不安なはずだわ。女は移り気だからね。

ウナったら。

でも、ライバル同士でも、女性を取り合って喧嘩はしないはず。ピアノ弾いてた二人の様子を見てたら、そんな、単純な仲じゃなさそうよ。

うん。

ねえ、本気でいうけど、ソヌのほうがいいわ。だって、ソルチャンがあんたから解放されたら、また、私のガラスの城に迎え入れようかと・・・。

ウナや~~~。

ヘリムの話をしなさいよ。絶対、ソルチャン気にしてるはず。なんでも気になるのよ。

ほらね、ウナは見てるところは見てる子だから。

 

事務所で、落ち込んでいるソルチャン。

ないよな?なら、避けるな、俺はあきらめない。というソヌの声。

セイからの電話に出られないソルチャン。

練習中だからよ、と慰めるウナ。

タイミングが悪く、折り返しの電話もできないソルチャン。

 

家の前で、セイを待っているソルチャン。

「会いに来た。」

「どうしたの、仕事は?」

「したさ。陰で、誰かと遊んでないか、気になっただけだ。」

黙ってしまうセイ。

「なんだよ、その気だったのか?」

 

公園に場所を移して・・・例のセイのベンチです。

「ソヌが気になって当然だろ? あいつ、今日だって・・・まぁ、それはいいか。

俺は、復帰間際で忙しい。これからは、お前はソヌと過ごす時間が多くなる。奴には諦めろ、と言いたいけど、それも難しい。俺は、お前が思うより、奴のことを知ってるんだ。

俺には勝てない部分があるんだ。時間さ。すべてを知ってるから、奴が待った時間を尊重しないと。

それに奴を嫌ってない。友達だからな。だが、そのうち、諦めさせてやる。」

「あなたたち、なぜ、仲が悪くなったの?ソヌ曰く、善意が裏目に出たって 言ってたけど。」

勇気を振り絞って、打ち明けるソルチャン。

「俺が、 俺はな、 実を言うと、養子なんだ。」

「え?」

「5歳のころ、施設から、今の家に・・・。それを ソヌだけに教えた秘密だったんだ。だが、あいつは自分の母親に言いやがった。 悪気じゃなく、あのときは、俺の肩を持とうとしたんだ。だけど、あいつの母親から、俺の母親に伝わり、母に心配をかけた。それで腹を立てたんだ。母を心配させるのが一番嫌なんだ。」

「なぜ?」

「迷惑になるから。」

 

携帯の中の、ピアノを連弾するソヌとソルチャンの写真を見るセイ。

少し、考えた末に、ソヌに電話をかけるセイ。

「ね、明日、映画いかない?」

急なセイからの誘いに、戸惑うソヌ。

 

地下室にて

「セイは用事だって」「ソヌも来れないみたい」「なら、ナナが歌え。」

私が歌おうか ウナが名乗り出る。

「ウナ、おまえはリズム楽器の天才だ」「そう?」

ナナに歌わせたいドナム必死(笑)

「猛練習してきめようぜ。やつらの鼻を明かそう」

 

映画館のチケット売り場

ラウンジで時間をつぶすことにする二人。

 

本を手に取るセイ。

「美しい日陰?」

「うん」

「どこの場面?」

「幼年期でも思春期でも壮年期でも・・・」

「存在のもっとも深いところで貫いていたのは、愛であった」

と諳んじて見せるソヌ。

「覚えてるの?」

頭をちょんちょんとつつきながら、

「俺は、チョン・ソヌだよ」

くう~~~~~ラブラブラブ

私は、何回、く~く~言えばいいのかな。

 

二人、笑顔で映画を見る。ソヌの横顔を見つめるセイ。

 

かえりみち

「今日は楽しかった。」

「うん」

「いつも同じ返事ね。うんばかり。俺も楽しかったっていうのが、普通でしょ。」

「うん」

「うん、うんと言って、聞き入れてくれてありがとう。本当に感謝してる。」

ソヌが立ち止まる。

「きっと これも うんっていうわよね」

振り返るセイ。

「私ね、ソルチャンがすごく好きみたい」

【韓国ver. 第11話終わり】

 

何の関係もない人たちには

わかれなんてないだろうから

♪散らばった日々  ナナ(ボーカル) ドラム(ドナム) ギュドン(キーボード) ウナ(パーカッション)

  右矢印スージー・カン版はこちら 110handball様ありがとうございます。

 

ソルチャンがラップ部分をレコーディングしている。

 

「帰るね。」

「セイや・・・。」

言葉がすっと出てこないソヌ。

「お金落としたぞ。」

突然、脈絡のないことを言われて、え?っと下を見るセイ

「冗談・・・今日は、うんとは言えそうもない」

「ソヌや」

「それと・・・、今日は、家まで送れない」

「ソヌや」

「またあした」

 

気まずそうな瞳は、別れを意味し

重ねた俺の手は氷のよう

なぜこうなったのか

君なしでは つらいだろう

俺に向けられた別れの照準

撃たれる前に俺は倒れちまう

何気なかったすべてが

別れを思うと腹が立つ

(散らばった日々 ラップ部分)

 

立ち止まるソヌ。

二度目の傷は、痛いというが、本当だな。

 

レコーディングを終え、アリとすれ違うソルチャン。

 

自室で、ギター片手に作曲するソルチャン

 

ウナから、メールが届く

遅くなったけど、みんなで撮った写真( カラーバー出征式 )

 

出ない?ソルチャンが出演しないだと?

ピョンPDの怒りがさく裂。

音楽番組で復帰するそうです。

そうですだと?担当作家のくせに無責任なこと言うな! ユン・ソルチャンなしの素人集団なんて 出演させても無意味だろうが。

わたしに八つ当たりしないでください。

それですむと思ってるのか?おまえ、カラーバーに個別取材しろ。 放送の基本は、おもしろみか、感動だ! 涙を誘うドキュメンタリーに仕上げろ。

 

母と台所で洗い物をしながら、話すセイ。

誰?

アッパの友達よ?知らない? 高校のバンド仲間で、アッパの友達。ハン・ジウンっていう人。

青ざめる母。

知らないわ。

 

翌朝、学校で。

ナナがソヌに声をかける。

「ふられた顔ね。」

ふふ、お見通しなナナに、笑うソヌ。

そこに、ギュドン、ドナム、ウナもやってくる。

 

こちらは、ソルチャンとセイのふたり。

「週末は何を? 」

「あ、おはよう。」

「俺は気が向かないコラボさ。いや、それより、電話くらいしろよ。まさか、ほかの男と会ってたのか?図星かよ。ソヌか? ソヌを尊重するとは言ったが、お前は何もするな。そう出るなら、俺にも考えがある。」

「違うわ。」

「なぜ、誤解させる?駆け引きが上手だな。恋愛の達人だろ」

指差した手を見たセイが ソルチャンの指の傷に気づく。

「あれ、どうしたの?」

「別に。ただの赤切れさ」← 絶賛、ギターの猛練習中。

朝から、いい雰囲気の二人。

そこへ、ソルチャンを押しのけて、セイに声をかけるソヌ。

それを見て、驚く他のメンバーたち。

「きょうから、「女神のキス」の練習開始だ。(ソルチャンを見て)お前抜きでな。場所は地下室」

「ソヌったら、別人みたいね」

 

ベル ソヌソルタイム

ソヌ「なんだ」

ソル「これを言うつもりはなかったが、お前が待った時間を尊重しようと思ったけど・・・」

ソヌ「前置きが長いぞ。早くしてくれ。忙しいんだ」

ソル「ミン・セイから離れろ」

ソヌが笑う。

ソル「笑ったな」

ソヌ「嫌だ。お前は、よく考えたか?俺は合わせてやるといったはずだ」

ソル「なんだと」

 

ソル「つまりあきらめないってことだな」

ソルチャン、必死で考えます。

番組出演を理由に離れないつもりだな

そうさ、出演さえしなければ俺にも関われる

 

~地下室にて~

突然のソルチャンの申し出に、ソヌとナナ以外、みんな唖然。

「これじゃ、選曲も編曲もままらなないぞ」

「前置きが長いぞ。本論は?加えろと?」

「おい、これはおれの役割だ」

「だから?」

「出演以外の部分で、いろいろサポートしてやる」

 

「よし、ひらめいた。選曲も編曲もだ。」

「賛成!」

一人、ギターを弾き、こたえないソヌ。そんなソヌの様子をみているナナ。

 

本日の練習終わり。

「まだ、時間あるな?」 と 小声でセイを誘うソルチャン。

聞こえるようにソヌが「俺も。」

みな、びっくり。

ウナが気をきかせて、「じゃ帰ろうか。何をする?」と3人を残し、連れだって帰る。

 

ソヌがセイの手をつかみ、「帰ろう」

「おい、ソヌ」

慌てて、追いかけるソルチャン。

 

皆が帰ったタイミングで、セイの母がジウンの家をたずねてくる。

私の娘だと知ってて黙ってたの?

俺と縁を切りたがるお前に悪くて言えなかった。

 

なぜ、セイに説明しない。あの晩のこと、誤解してるぞ。

セイは知ってるの? あなたに会ったこと。

いや、と首をふるジウン。

「母娘で苦しみながら、何を守ってるんだ。」

「セイよ。詳しくは言わないけど、娘のことより、わたしへの罰よ。あなたにあうことをあの人はいやがったのに、無視したんだもの。だから 罰をうけてるの。」

「セイに会う前は、お前をうらんでたよ。なぜ、あの日来たのか?俺をこんな目にあわせて、自分たちは幸せに暮らしてって。だがセイに聞いた。あの日に奴が 死んだと。

グァンホは、俺を見たんだろう。それが事故の原因か?だから、セイには言えない。今後も言うつもりはない。」

 

「でも、だめよ。番組出演が終わったら、この家にいれないで。」

「誤解は?解かないのか?」

「ええ、(もっと)大人になるまで、わたしが罪をかぶって生きるの。」

きちんと話せば、もう セイは十分理解できる・・・と思います。伝え方は考えたほうがいいけど。

 

カフェの外で話す二人。

「ソヌ、何の真似だ。幼稚すぎるぞ」

「分かってる。少しは幼稚になれ、と言われてな。だから、わざとだ。お前に合わせてやってる。」

「ああ?わかってやってるってことか?」

「当然だろ?」

「つまり俺が幼稚だと?」

 

店の中のセイ「なんなのよ、恥ずかしい」

 

ナナからの呼び出しに気づくソヌ。。

「チョン・ソヌ 何をしてるの? 言ったでしょ?相手にあわせてダメになる人も多いのよ。」

「練習中さ」

「なんの?」

「今日は、すこし抵抗してみた。でも、明日か明後日か、いつかはわからないけど、いずれは聞き入れないといけない。」

「・・・・」

「ああ、少しずつ忘れる。」

「なぜ?泣かせないため?」

 

外で練習するの? マ・ジュニから報告を受けるトッコ先生。

講堂を借りました。

どこ?

極秘です。

極秘って、ジュニ、私は顧問よ。

でも 相手チームの担任です。

 

極秘練習??

五輪選手じゃあるまいし。

ドナムに、子分に場所をさがさせるよう、話すウナ。

「そんなのいるかよ。」

「(だって)いそうなんだもん。あ、ナナに聞こうか?」

や~ ナナはそんな子じゃない!!

声をそろえるギュドンとドナム。

 

通行の邪魔よ。

マ・ヒョリン、今度は何をするつもりだろ。もう歌わないだろうし。

切り札って何のことだろ?

急に笑い出すウナ。「ねぇ、こんな感じかもよ。」

 

1と1/2(1と2分の1) yoojung417様ありがとうございます。

 右矢印TwoTwo版はこちら Bread Feet様ありがとうございます。

あの3人が歌い踊るところを想像しただけで、大笑いのウナ、ギュドン、ドナム。

 

練習中、ソルチャンに母からの電話。

「会社の人が荷物をとりにきたわ。一旦、とめておくわ。家から通うことを考えてみて。おねがいよ、夜に話しましょう」

 

外にでてきたところで、ジウンに話しかけられるソルチャン。

実演はいつだ?

あ、場所がなくて。。

地下室は、人がいっぱいだしな。スターじゃ、道端ってわけにもいかないしな。

スターでなくても、女性なら、道端じゃ逃げます。

絶賛、準備中なソルチャンなのだにひひにひひ

 

他人を認めない俺にも 好きな作曲家がいます。ジェイ・ハンです。小さいころから大好きでした。彼の歌をきいて、夢を育ててきたんです。・・・それだけです。

黙ってきいているジウン。

 

カラーバーの一人ひとりを吟味しているピョンPD

(ギュドンの写真をみて)人間ラジオ?いじめの話か。カタルシスを与えるためには いじめに焦点をあてろ。再現映像もだ。

(ドナム) こいつは、加害者から被害者になる話。

(ウナ) こいつは、私生ペン。

え?私生とは違うと思うけど・・と、話を強引に作るPDに躊躇う作家。

あの・・・この彼女がいいです。(ナナの写真)黒いうわさばかりなんです。

耳打ちする作家。

「はずせ!」

(ソヌの写真)こいつは?

彼こそ外してください。彼の親は・・・

「外せ!」

訳ありの奴が多すぎるな。

(セイの写真)その子は、転校してきたばかりで、何もないんですけど、そうだ、面白いはなしがあったわ。彼らが練習してる家が、この子の父親の友人宅なんですが、それがなんと、ジェイ・ハンの家なんです。

ジェイ・ハン? 数年にきえた?

でもいいんですか?きっと出演を断られますよ。

皆の写真をまとめて、心配する作家。

VTRを作るには人手がたりないと文句を言う作家に、嫌なら、今の状況をユン・ソルチャンにもらせ、とそそのかすピョンPD。

 

練習にも熱が入るメンバー。

 

ソルチャンに、担当作家からメールが入る。

「もしもし、どういうことですか?仲間の話を放送するなんて。いいです、俺が直接 PDに話します。」

ソヌが、その会話を聞いていた。ソルチャンのただならぬ様子に、驚くソヌ。

「なにごとだ」

「べつに」

「仲間の話を放送するって言ってたな?」

「なんでもない!」

 

PDに文句を言いにきたソルチャン。

ひどいですね。

あ、あれか

やめてください。

スターだからって番組にケチつけるとは、いい身分だな。

話が違います。俺の代わりに仲間の話ですか。関係ないじゃないですか。

こっちには、おもしろい話をつくる責任があるんだ。

みんな同意しませんよ。むだなことはやめてください。

じゃ、北村高校の回は 中止だ。いいのか?あの子たちは、出演したがってるんだろ?

おとなって汚い!!ムキー

 

ソルチャンからの報告を受けるホンさん。

ピョンさんは危険だ。みんなを諦めさせろ。

代表は会社か?

 

ソルチャン、いい加減に怒るぞ。

メンバー(Man in Black)のことも考えろ。

復帰と新曲発表は、お前個人の問題じゃない。大事なんだぞ。

あの番組はダメだ。100歩ゆずっても、女神としてゲスト出演するのが、ステラクラスだったら、考えてもいいが、アリより難しいステラだぞ。無理だ。諦めろ。

 

撮り直し?

別々に録音したせいさ。

彼(ソルチャン)が別々の録音をのぞんだのよ。

その話をしているところに、ソルチャンがやってくる。

「頼みがある」

「どうかしたの? そんなことを頼むなんて。ステラに直接頼みなさいよ。」

「ステラは 君の言うことなら、きくんだろ?」

「そりゃ、特別に親しいからよ」

「対価は?」

「なにができる?」

「前回の賭けの損を埋めようか?」

「なんですって?どうやって?罰金だって、未納だと延滞料がつくのよ。これができれば考えるわ。」

 

抜けるそうだな。やっぱりアイドルだな。偉そうにしてても、自由がきかない。

それが、お前と俺との違いだ。

 

ソルチャンが去ったあと、ソヌが通りかかる。

「何をかくしてる?切り札とはなんだ?」

「そっちは、アイドル抜きか?いなくて平気か?」

「うん」

「だがな、あいつは抜けられないぞ」

「どういう意味だ?」

「ピョンPDが黙っちゃいない。あいつなしじゃ、視聴率をとれないから、別の方法を考えるはずだ」

ソルチャンの様子を思い出すソヌ。

「その様子じゃ、どうやら、もう動いてるようだな」

 

みんなを出場させたい 一人ひとりを見ながら、悩むソルチャン。

 

ベルそぬそるたいむ

仲間の話って、女神のkissの話だろ。

お前が出演しないから、俺たちが利用されるのか?

俺が解決する。

どうやって?お前、出演できないんだろ?

関わるな。

ソルチャン、セイを傷つけたら、許さないぞ。

 

覚悟をきめて、アリに会いに来たソルチャン。

「条件をのめばいいんだな。」

「そうすれば、考えてあげるってことよ。学校で、毒されたみたいね。おかしくなったんじゃない?すこし前の生意気な勢いはどこにいったの?」

ソルチャンの表情をみて、さすがのアリも真顔になる。

「あなた 本気なのね」

「協力してくれ」

「なぜ、そこまでするの?人が来るわよ。」

「頼む」

「本当にする気? ねぇ、ソルチャナ。」

「膝まづいて靴にKissだろ?」

「やめてよ。みてられない。やめなさい。あなたには幻滅したわ。感謝しなさい。私がとめてあげる。」

「いくらでも、膝まづくさ。Kissだってする。」

「もうやめて!!」

「感謝します、ヌナ」と礼を言うソルチャン。

 

★最終回に続く★

15話 「抵抗と実力行使」

ソヌがささやかな抵抗をみせることに対し、ソルチャンは、ソヌ自身に諦めてほしいと考えている。

男同士が、相手に合わせていると思っているうちに、セイが行動を起こしました。

あの映画デートの日のやりなおしです。

しっかりと、自分の想いをソヌに伝える。

そこからでないと、はじめられないから。

 

頭では、誰よりも理解している。

ただ、そう簡単には想いを手放せないから、わかったうえで、抵抗しているだけ。

私は、「ソヌを理解したい派」なので、甘々です。

もしかしたら、「え~~~これだけ言われてまだ、諦めないの?」と引いてしまうかたもいるかもしれませんね。

逆を言えば、ソルチャンを信頼していないと、こんなことはできません(笑)

 

思えば、ソルチャンも大人になりました。

ラスト前は、活躍させなきゃね。

自分にできることが、プライドを捨てることなら、いくらでも捨てる。

ソルチャンにとって、そのくらい大切なものができたってことですよね。

みんなが望んでいるのであれば、番組にカラーバーを出演させたい、仲間が自分のせいで傷つけられるのであれば、絶対に阻止する。

 

さて、残すは最終回のみ。

わかっていても寂しいよ~大泣きうさぎ大泣きうさぎ大泣きうさぎ