こんばんは(^^)
最近は朝がめっきり冷えますね。適当に寝ていると風邪ひきます( ̄▽ ̄)
追記
手組みホイールの組み方の原理に関しての記事を書きました。
今日の記事は僕の独断と偏見に基づき書く一個人の意見です。使用感覚の違いなどもあるので、
「こーゆーヤツもいるんだな」程度で読んでください(^^)v
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今日は手組みホイールの未来??について以前から考えている事を書きます。
最近の自転車雑誌に手組みホイールの特集記事が出てました。確かアルミリムとカーボンリムの二
本立てだった気がします。カーボンリムの月の方は買えたのですが、アルミリムの方を買いそびれてしまい、実はまだしっかり読んでません。
どうやら手組みブームが来てる(若しくは来させようとしている)様です。
僕がロードを始めた頃は既に完組みが殆どの時代で、雑誌に出てる有名なインプレライダーの1人か2人が手組み使ってるレベルの完組み王道時代でした。ハッキリ言って今とほとんど変わりません。
そんな中でしたが、ロード人生のほとんどは手組みと一緒でした。そこで、今になって「手組み再燃」となると大変嬉しく思います。。
もくじ
1 手組み 完組みの優劣
2 各々のメリット デメリット
3 手組みがオススメな理由
4 イチオシアイテム
1 手組み 完組みの優劣
アラヤのエアロ4のリムにtniのエボライトハブを組み合わせてます。
スポークはホシで試験的に15/16#バテッドスポークを入れてます。(メーカーとしてはこのスポークでラジアルは禁止なので悪い大人は自己責任ね)
リムがアルミにしては350gと激軽なので1315gというカーボンにも勝る重量です。
このホイール、ハッキリ言って良く走ります。
たしかにスポーク細くて、リム剛性も高くはありません。ただ、入力に対して、たわむ前に回転する(?)ので剛性不足を明確に感じる事はそんなに有りません。(無いわけでは無い。なんと言うのでしょうか、剛性云々ではなく、入力したら直ぐに反応する感じ?踏んでも踏んでも軽いギアを踏んでる感覚です。)
これは僕の体重が軽い部類に入るからだとも思います。
踏み出しの軽さは言うまでもなく、チューブラー独特の巡行性能、平坦における巡航速度からのペースアップ、登りの軽やかさ、、ほとんど欠点がありません。
ただ、レースで使うとしてシャマルかコレか、と、聞かれたら、間違えなくシャマルを選びます。ユーラスでも同様です。なぜか、
それはズバリ、
いくらカッチカチに張っても、手組みは完組みには敵わない反応性があるからです。
駆動剛性などとはちょっと違う反応性なのです。
入力から車輪が回転するまで、手組みは若干、ほんの僅かで適当に乗ってたらわからないレベルの反応の遅れがあるのです。(ヘタな組手が組んだ手組みはこの反応性に違いが大きく出ます。)
この反応性はアルミ/カーボンスポークや、ニップルレスには敵いません。
この反応性はレースシーンのアタックで必要となって来るものです。
これは完組みが優っていて手組みが劣っているわけではありません。要するに用途の違いです。
手組みを組もうか迷ってる方、これだけは間違えないでください。。
反応性が完組みに敵わない分、伸びの良さが手組みにはあります。入力したら「カーーン」と伸びるのではなく、「グわぁぁーーん」と後から来るような感覚的な伸びが期待できるのです。
この特性は脚に負荷をかけたく無いロングなどでものすごく効いてくるように感じます。
初めての手組みを次期ホイールの視野に入れてる方、自身のホイールの使い道を考えてみてください(*^ω^*)
2 各々のメリット デメリット
用途の違いがあろうと、完組み、手組みそれぞれ数値的な優劣はあります。
まず書き出してみましょう。
完組みのメリット、デメリット
メリット
・カッコいい←大事
・基本は(上記の)反応性が高い
・購入がカンタン
・物によってはスーパーな性能が出る場合がある
デメリット
・価格が高くなりがち
・(スペックの)コントロールが効かない
・物によっては完組みとして全く意味のないものがある
・リムの重量がやたらと重いもの多い
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手組みのメリット、デメリット
メリット
・価格のコントロールが効く
・自分の思うスペックに作れる
↪︎リムの重量からハブの回転性、剛性や振動吸収性など
・完組みに対してリム重量が軽いのに安い
・壊れた時の補修費がかなり安い
・グレードアップがこまめにできる できるところが多い
デメリット
・良いものを使うとやっぱり高くなる(価格)
・完組みの様なカッコ良さは無い
・パーツの選択肢が少ない
・色々選ぶのが手間
↪︎趣味が手間になったらその趣味やめましょう笑
・良い組手に出会えるかがキモ!!
こんなところですかね?
まぁそれぞれ優劣はありますよ(⌒-⌒; )
3 手組みがオススメな理由
ここでは完組みのメリットは置いておいて手組みが純粋に魅力的で、一般の方にはメリットが多すぎるので、それをご紹介します。
まず、1つ言えるのは
適当な完組みを買うなら手組みを視野に入れよ!
って事です。
「適当な完組み」というのは極めて微妙な表現ですが、その様なロードバイク用ホイールが存在するのも確かです。
この「適当な完組み」の定義として、手組みと同様のモノ(普通のリムに首折れスポークなど)が使われてるホイールです。専用ハブでは無いものがほとんどです。
また、僕としては「完組みとして魅力的であり、手組みには成し得ないモノ」でないもの。も、同様に思います。
↑マビック独自のイソパルス組み。フリー側をラジアル組みにし、反フリー側をクロスさせている。これはスポークの強度からしてアルミスポークが使えない手組みには到底無理な芸当。この組み方はスポークテンションの均一化に大変貢献しているが、ハブからスポークまで専用設計でないとできない。コレが完組みの魅力と存在意義。
画像勝手に借りました すみません。問題あれば削除します。
また、廉価版完組みホイールの購入も一考の余地があると思います。
具体的にあげるのならば、
カンパニョーロならゾンダ未満
フルクラムならレー3未満
シマノならデュラエース未満
マビックならアクシウム
あたりです。これらを海外通販の激安セールを除き、国内価格で買うなら手組みを全面的にお勧めします。
理由として、リム重量が重すぎます。
リム重量はホイールの性能の要とも言えます。
リム剛性が高く無くとも、スポークテンションで使えるレベルにはなります。しかし、リムが重いと走ってられなくなります。リムの重量がホイールの良し悪しを左右する、とも思います。
また、先に述べた完組みの魅力が十二分に発揮されていないホイール達です。
確かに手組みでは大抵無理な2:1組みをしているが、性能から言って大して2:1は関係ない。と、までは言わないが超重要項目ではないと思っています。
その価格を出すなら手組みを組むだろう、、と、思えるホイールの事を言っています。
廉価版ホイールで無くとも、カーボンホイールを買うときでさえ、手組みは視野に入れるべきです。エンベやコリマのリムを使えばツールでも戦えるホイールができます。
また、近年優秀なリム、スポーク、ハブが増えてきた事も手組みをお勧めする理由です。
今年、マビックのオープンプロ がモデルチェンジしました。デュラエースのハブやカンパのレコードのハブを使えば、中間グレードの完組みよりいいホイールは十分作れますし、価格も目ん玉の飛び出るほど高くありません。
しかし、手組みホイールの最大の利点は、先にも少し触れましたが、好きなスペックに仕上げることができる点です。
リム重量やスポクテンション、ハブが選べるのは当然です。しかし、この要素は各々が専用設計される完組ホイールとの引き換え要素でもあります。
好きなスペックに仕上げる、これは、自分の使いたい用途によって、「欲しい能力のみを全力で上げることが出来る」という事です。
例を挙げてみましょう。
ロングライドを中心に走る人、それも、平坦区間は少ない、グランフォンド系を多く走る人を想定します。
この人にとって、リム重量が軽いことは極めて重要な要素です。では、軽量性のために、カーボンでコテコテに固められたライトウェイトのホイールがロングライドに適しているか、と考えると、恐らく答えはnoです。やはり、ロングライドでは後半の疲労を考えたいですから、「コシのある柔らかさ」は重要です。ヘタに柔らかくては困りますが、カチンコチンに固められても疲れがたまります。
この場合は、軽量リムを使い、多めで細身のスポークを使い、スポークテンションを下げる事で、ある程度の目標が達成されます。フロントはラジアルではなく、タンジェント組がよろしいかと思います。
そして、このグランフォンドホイールを作るにあたり、予算をあまり確保できない場合は、ハブをtniのエボリューションライトなどの比較的低価格な物を使えばいいのです。
ほら、出来上がりました。軽くまとめてみましょう。
ハブ エボライト
リム tni al22 (395g)
スポーク ホシ 15番ストレート
価格は控えたい設定なので、ニップルはホシの付属のものを使います。
フロント、リア共に28h程で、前後共に6本組にすれば、ロングでもかなり使える軽量ホイールです。
反応性もよし、リムも軽くて山もよし、振動吸収もよし。
価格も5万円しません。組み工賃を考えても、かなり安価で、しかも、自分の欲しいポイントをしっかり掴んでいて最高のホイールです。僕はそう思います。
自分に合っていて、しかも安価、これが手組みの最大の利点です。何しろ好きなものが低価格で手に入るのですから。
こう考えてみると、ホイール選びは料理に似てますね。
コンビニ弁当は、まぁ誰にでも美味しいと感じるように作られてます。僕自身、マズイとは感じません。
しかし、自分の好きな料理を、自分の好きな材料で作れるのなら、それに越したことはありません。
ホイール選びに似てるでしょう。
さらに、料理人(組み手)によって、ホイールの良し悪しがまるで変わってくるところまで似ています。笑
近所のショップ、長く付き合っているからといって良い組み手とは限りませんよ。
組んでもらって、「あぁ手組みってこんなもんか」と思われたら、組み手を疑ったほうがいいです。手組みはそんな腰抜けではありません。
4 イチオシアイテム
私が過去に使った事があるものや、気になってるものをあげてみます。
価格はおおよそ
ハブ
デュラエース 9000ハブ(リヤ)
これは言わずとも知れている名品だと思います。
玉当たり調整のし易さ、剛性、ベアリング精度、全てを取ってもイイ物だと思います。
11s化してオチョコがね、、ただ1つの難点
フロントは試してません。
フロント 12000円
tni エボリューションライト
エボリューションの進化形です。
軽くて回転もよく、何しろ各寸法が使いやすいです。普通に使えます。そして、なにより軽い。ただ、長く使うとフリーにスプロケが食い込むのが難点か、、
前後で20000円くらいだった記憶があります。
使ってみたいのはクリスキングとゴキソのハブですね〜。死ぬまでに一度は使いたい逸品たちです。
リム
アラヤ エアロ4
チューブラーで極めて軽い。350g程度
ハードアルマイトで剛性も低くは無く、ブレーキはメチャ効く。買って良かった一品。
現在廃盤当時一本10000円程度で購入
マビック オープンプロ チューブラーCD
ブラックアノダイズ加工(ハードアルマイトとはちょっと違う加工)した(僕の思うに)最高のリム。ニューモデルでチューブラーが出てるかが心配である。エグザリット版は高くなってるが購入しようか検討中。前作は精度、重量、剛性、何を取っても欠点なしのリムだった。
リム選びで迷ったらコレにアルテグラハブがオススメ。ニューモデルで組もうか本当に検討中。
一本10000円
エグザリットは20000円
追記
どうやらエグザリットの発売はまだ先の様ですね。なぜかこの記事の閲覧数が多いので、エグザリットについて輸入代理の方に問い合わせたところ、「発売はする予定だが、時期はまだ分からない。」との事でした。
14/Mar/2018 追記
オープンプロ エグザリットですが、僕の予想では恐らく発売されません。
マビックのチューブレスモデル、USTにてエグザリット化が難航しているようです。ノーマルリムのUSTのオープンプロは出せても、そもそもUSTのエグザリットが出来ないようではオープンプロはムリでしょう。
5年も経てばディスクの時代になるので開発自体無駄になる可能性、、。よって、シマノのリムブレーキカーボンクリンチャーと同様に、開発すらしていない、、、と言うのが僕の見解です。
残念ながらdtのリムは使った事どころか見た事もなし、、また、カーボンリムは手組みではまだ未知の世界!
何故かは知りませんが、最近はいいパーツが増えてきた気がします。というより、意味不明なヘナチョコパーツが減った気がします。ただ、価格が高騰化してきているのも事実ですね。
もう少し手組みの需要が増えれば価格も下がるかもしれませんね。(日本だけ増えてもダメか…)
ホイールにせよフレームにせよ、ソコソコの価格でイイもの、ってのがもっと出て欲しいところです。
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いかがだったでしょう?少しは手組みに興味を持っていただけたでしょうか。
これからはローディーが知識をつけてきて手組みが増えると勝手に予想してます。というより、期待しています。
手組みが増えるって事は自分の脚質、乗り方が分かった人が増えるって事です。
資金が少なかったら、リムだけ取り敢えずイイのを買って、後はソコソコのものを付けて、後々ハブを交換するなりスポーク交換するなりできるのが、また、手組みの魅力です!
勉強して自分で組むのも楽しいし、お金かかんないですよ。失敗したってイイんです。どんどん新しいのを組んで、組み直して、納得のいくまでできるのが面白いんです。(ただ、どうしても自信がないできの時は他の人と走るのは控えるか、車間広めで、、なんかあっちゃ困るので笑)
周りに組める人がいたらチェックしてもらったりするといいかもしれませんね。
楽しい自転車ライフを!!
追記
ホイール組みの僕の考えられる机上の最終回答を書いてみました。→こちら
ホイール組みが少し分かってないと難しいかもしれませんが、ぜひお読みください。