先週の木曜日はどうも仕事がハードでブログを更新する余裕がなくて、一回休みとしてしまいました。この忙しさはまだしばらく続きそうです。さて気を取り直していつものブログに戻ることにします。
昨日の日曜日はカラリとしたいい天気に恵まれた北摂地方ですが、今週のスタートはどうも下り坂のようです。まっ梅雨の走りということでしょうか。そういえばつつじの花も終わりアジサイがちらほら咲いているのを見かけるようになりました。紫陽花はキットPMの故郷の花でもあり、幼いころから親しんできた花なので思い入れがあります。家の裏庭の紫陽花が先ほころぶのが毎年の梅雨のたのしみです。
PMに必要なスキル-14-
コンセプチュアル・スキル③
前回はコンセプチュアル・スキルがプロジェクト活動のどのシーンで必要になるかを説明しました。また、コンセプチュアル・スキルの活動概念として、目の前にある現象を観察し正確に捉え、その本質が何なのかを抽象化しモデルとして表すことで、理解したものを一般化することができると言いました。つまり人間の複雑な社会活動を体系的に捉えることができるようになるということです。
ただ残念なことに、抽象化や一般化の作業を我々日本人が苦手にしているという推察も行いました。この部分については異論もあるかもしれませんが、会社での会議やプレゼンテーションの席などで「もっと具体的に説明して!」などと言われることはよく経験することです。これは抽象的な表現から「自分の頭で」自分の経験にしたことに紐づけることを苦手にしているからです。そのため何かの”コンセプト”という抽象度の高い話をしているのに、そのコンセプトから何が生み出されるのかまで同時に説明しないと理解が進みません。
しかしながら、あるコンセプトから生み出される具体的な”モノ(エンティティ)”は無数に存在するわけで、どの方向に向かうのかはまた別の次元の話になるのですが、まず予想される”実態”を上げて説明することを求められることになり、そうするといきなり細かな機能、仕様の話に陥って議論があらぬ方向に行ってしまうことがあります。抽象的なレベルでの議論が非常に不得意だと感じています。
もちろん抽象化の作業は、何度も見直すことが必要です。モデル化したものを現実世界に落とし込み、そこでの齟齬を再び抽象化するということを繰り返して、理論の精度を高めていきます。このような活動を繰り返すことで、単なる個人的あるいは一つの組織内での経験値として存在した”価値”を広く社会全体が共有することが可能になります。
このように”プロジェクト”というある意味狭い世界で有効な手法でもあり、社会という広い世界にもベネフィットを提供するための手法としても、コンセプチュアル・スキルは重要です。
最後にもう一度まとめると、プロジェクトマネジメントにとってのコンセプチュアル・スキルは、プロジェクトの”目的”を的確にまたビジュアルにステークホルダーに伝えるためと、プロジェクトの構造やマネジメント方針を構築するために必要になります。また、プロジェクト以外でも社会の様々な分野において必要となるスキルです。
次回は、キットPMが考えるプロジェクトマネジメントに必要な5つのスキルの最後「セルフモチベーション・スキル」をお送りします。
