キューブリック監督作品Blu-rayリリース
昨年の『時計じかけのオレンジ』40周年記念盤に続いて、
『フルメタル・ジャケット』の25周年記念盤が7月3日に北米リリースされるとのこと。

この後もワーナーはキューブリック監督作品の記念盤を出し続けるらしく、
今年は上記の『フルメタル・ジャケット』の後に『ロリータ』50周年記念盤、
来年には『2001年:宇宙の旅』45周年記念盤、
2014年には『アイズ・ワイド・シャット』15周年記念盤、
そして2015年に『バリー・リンドン』40周年記念盤と『シャイニング』35周年記念盤
がリリースされるとか。
更にこれだけではなく、キューブリック監督の初期作品
『拳闘試合の日』『空飛ぶ牧師』『海の旅人たち』『恐怖と欲望』
の四本がBlu-rayボックスで今秋リリースされるという情報も出て来ています。
(『海の旅人たち』はDVDリリース済み)
まだ公式発表がないので正確なところは分かりませんが、
これまで一度もビデオ化されていなかった長編デビュー作『恐怖と欲望』も
昨年末にアメリカのクラシック映画専門チャンネル
TCM(Turner Classic Movies)で放送されたりしていることからして、
リリース情報も現実味があります。
私もこの『恐怖と欲望』TCM版を入手しましたが、
生きているうちにマトモな画質&音質で鑑賞することができようとは
思っていなかったので感無量です(ノД`;)

ご存知の方も多いでしょうが、簡潔に説明しておきますと、
この『恐怖と欲望』はキューブリック自身が失敗作として封印してしまった作品。
上映用プリントを自ら買い取り回収したほどの念の入りようで、
運よく回収を免れた唯一のプリントをコダック・アーカイヴが所有していたんです
が、近年になってプエルトリコの現像所で同作のネガが発見され、
一昨年にハリウッドのエジプシャン・シアターで上映された際には
このネガから起こしたニュープリント版が上映されたそうです。
TCMで放送された『恐怖と欲望』がニュープリント版なのかは分かりませんが、
(冒頭にジョージ・イーストマン・ハウスのクレジットが付いているので
既存のプリントを流用したものかな?)
細かなフィルム傷が散見され、音声にも常にノイズが乗っています。
発売が噂されるBlu-rayではレストア作業が行われるのか、それともこのままなのか、
VHSならともかくBlu-rayではさすがにこのままではいかんだろうと個人的には思うので、
レストアされるのを期待して待つとしましょう。
(ボイジャー社からのリリースなら言うことなしなんですが。
『現金に体を張れ』や『突撃』はクライテリオン盤で出ていることですし^^)
実はこの『恐怖と欲望』は、以前から海賊版ビデオが出回っていたんですが、
これがもうとんでもなく劣悪な画質&音質で、
「どんな状態でもいいから、とにかく見たい!」という熱心なキューブリックファン以外には
とてもお薦めできるシロモノではありませんでした。
海賊版と今回のTCM版を並べて比較してみますと一目瞭然。
左の白っぽいのが海賊版、右がTCM版です。

この画質差は、個人的には米Synapse Filmsからリリースされた
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』のDVDを見た時以来の感動ですw
話の流れから『恐怖と欲望』のレビューも書こうかと思ったんですが、
長くなったのでキャプチャ画像を幾つか載せて今回は終わるとします。



『フルメタル・ジャケット』の25周年記念盤が7月3日に北米リリースされるとのこと。

この後もワーナーはキューブリック監督作品の記念盤を出し続けるらしく、
今年は上記の『フルメタル・ジャケット』の後に『ロリータ』50周年記念盤、
来年には『2001年:宇宙の旅』45周年記念盤、
2014年には『アイズ・ワイド・シャット』15周年記念盤、
そして2015年に『バリー・リンドン』40周年記念盤と『シャイニング』35周年記念盤
がリリースされるとか。
更にこれだけではなく、キューブリック監督の初期作品
『拳闘試合の日』『空飛ぶ牧師』『海の旅人たち』『恐怖と欲望』
の四本がBlu-rayボックスで今秋リリースされるという情報も出て来ています。
(『海の旅人たち』はDVDリリース済み)
まだ公式発表がないので正確なところは分かりませんが、
これまで一度もビデオ化されていなかった長編デビュー作『恐怖と欲望』も
昨年末にアメリカのクラシック映画専門チャンネル
TCM(Turner Classic Movies)で放送されたりしていることからして、
リリース情報も現実味があります。
私もこの『恐怖と欲望』TCM版を入手しましたが、
生きているうちにマトモな画質&音質で鑑賞することができようとは
思っていなかったので感無量です(ノД`;)


ご存知の方も多いでしょうが、簡潔に説明しておきますと、
この『恐怖と欲望』はキューブリック自身が失敗作として封印してしまった作品。
上映用プリントを自ら買い取り回収したほどの念の入りようで、
運よく回収を免れた唯一のプリントをコダック・アーカイヴが所有していたんです
が、近年になってプエルトリコの現像所で同作のネガが発見され、
一昨年にハリウッドのエジプシャン・シアターで上映された際には
このネガから起こしたニュープリント版が上映されたそうです。
TCMで放送された『恐怖と欲望』がニュープリント版なのかは分かりませんが、
(冒頭にジョージ・イーストマン・ハウスのクレジットが付いているので
既存のプリントを流用したものかな?)
細かなフィルム傷が散見され、音声にも常にノイズが乗っています。
発売が噂されるBlu-rayではレストア作業が行われるのか、それともこのままなのか、
VHSならともかくBlu-rayではさすがにこのままではいかんだろうと個人的には思うので、
レストアされるのを期待して待つとしましょう。
(ボイジャー社からのリリースなら言うことなしなんですが。
『現金に体を張れ』や『突撃』はクライテリオン盤で出ていることですし^^)
実はこの『恐怖と欲望』は、以前から海賊版ビデオが出回っていたんですが、
これがもうとんでもなく劣悪な画質&音質で、
「どんな状態でもいいから、とにかく見たい!」という熱心なキューブリックファン以外には
とてもお薦めできるシロモノではありませんでした。
海賊版と今回のTCM版を並べて比較してみますと一目瞭然。
左の白っぽいのが海賊版、右がTCM版です。

この画質差は、個人的には米Synapse Filmsからリリースされた
『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』のDVDを見た時以来の感動ですw
話の流れから『恐怖と欲望』のレビューも書こうかと思ったんですが、
長くなったのでキャプチャ画像を幾つか載せて今回は終わるとします。






オリバー・ストーン監督『Savages』予告編
ドン・ウィンズロウ著『野蛮なやつら』を
オリバー・ストーン監督が映画化した『Savages』予告編です。
主演はテイラー・キッチュ、ブレイク・ライブリー、アーロン・ジョンソン、
ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、ベニチオ・デル・トロ、
サルマ・ハエック、エミール・ハーシュ、デミアン・ビチル、他。
カリフォルニアのラグーナ・ビーチ。
マリファナ売買で成功を収めていたベン(ジョンソン)とチョン(キッチュ)、
そして二人と友好的な三角関係にある女・オフィーリア(ライブリー)。
そこへメキシコの麻薬カルテルが介入してくる。
ジョンたちは組織の傘下に入ることを拒否するが、
オフィーリアが組織に拉致されてしまう。
7月6日より北米公開予定。
オリバー・ストーン監督が映画化した『Savages』予告編です。
主演はテイラー・キッチュ、ブレイク・ライブリー、アーロン・ジョンソン、
ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、ベニチオ・デル・トロ、
サルマ・ハエック、エミール・ハーシュ、デミアン・ビチル、他。
カリフォルニアのラグーナ・ビーチ。
マリファナ売買で成功を収めていたベン(ジョンソン)とチョン(キッチュ)、
そして二人と友好的な三角関係にある女・オフィーリア(ライブリー)。
そこへメキシコの麻薬カルテルが介入してくる。
ジョンたちは組織の傘下に入ることを拒否するが、
オフィーリアが組織に拉致されてしまう。
7月6日より北米公開予定。