今回は「Notion」をご紹介します
前回までは小説執筆ツール「Nola」をご紹介してきました。
Nolaには「資料」機能も装備されており、下調べしたデータなどを分類、保管しておくことができそうです。
が、無料版では機能制限が設けられており、Nolaのフルパワーを使いこなすことが出来ません。
そこで、それを補完するツールとしてNotionの活用を検討しました。
Notionにも無料版がある
ありがたいことに無料でかなりの機能が利用できます。
本来Notionはワークフロー管理と呼ばれるジャンルのツールです。
企業やプロジェクト・チームのメンバーが、場所や時間の制約を超えて協同作業を行うための環境が提供されています。
無料版での機能制限は、このチーム作業に関することが多いようで、個人で利用する分には大きな障害にはならないと判断しました。
Notionを立ち上げてみる
Notionにはあまりにもたくさんの機能があるため、正直な所どこから使い始めればよいのかわかりません。
そういう初心者向けに、チュートリアル的な文書があらかじめ登録されています。
上の「使ってみる」という文書に、Notionをとりあえず使い始めるための手引きがまとめらられています。
何でもよいので、何かメモ書き的なものを作成してみるといいでしょう。
「/」キーか「;」キーを押すと追加できるコンテンツを表示させることが出来ます。(無料版では一度に取り込めるコンテンツの容量が5MBまでに制限されています)
容量制限は動画を取り扱おうとすると厳しいでしょうが、文章中心であれば気になりません。
ワープロのような使用感
単なるメモ打ち込みであれば、エディタやワープロのような捜査感で使用できます。
「使ってみる」で紹介されていますが、テキストを選択するとポップアップ・メニューが表示されて書式設定を行うことが出来ます。
「/」キーで追加できるコンテンツには「見出し」なども含まれるため、ブログ編集画面のような感覚で文書を作成することもできます。
サブページをネストできる
Notionの特長の一つに、サブページをネストできる点があります。
フォルダに文書を登録するような感覚で、文書に文書をぶら下げることができます。
直接的で作業効率の良い機能設計だと思います。
画面左側の「サイドバー」には、ディレクトリ・ツリーのようなイメージで文書のツリー構造が表示されています。
サイドバー画面で文書をつかみ、別の文書にぶら下げることもできます。
これをうまく利用すると、「コンセプト・ツリー」とか「ロジック・ツリー」と呼ばれる概念の構造化ツールとして活用できそうです。
豊富なテンプレート
いろいろなテンプレートをこれでもかと見せつけられると、めまいがしてどうすればよいのか分からなくなります。
深刻に考えず、そのまま使えるものがあったら使ってみる、くらいの気持ちで良いと思います。
正直、当研究所ではあまりこれらのテンプレートに魅力を感じていません。
「タスク管理」は使えそう
テンプレートの中で当研究所が実際に活用しているのは、「タスク管理」の機能です。
各小説投稿サイトが募集しているコンテスト情報をデータベース化し、応募準備や期限管理に役立てています。
Notionは「Board View」「ギャラリービュー」「タイムラインビュー」などのビュー(表示形式)を切り替えられるので、目的に応じてわかりやすく状態管理を行うことが出来ます。
特によく使うのがタイムラインビューです。
各所のコンテスト情報をとりあえずこのDBに打ち込み、どのコンテストに参加するか、参加条件はどうなっているか、進行状況はどうなっているか、締め切りはいつまでか、などをビジュアルに管理しています。
単なるメモやスケジュール表よりも一覧性に優れ、動態管理に役立ちます。
本日はこれまで
次回は「小説のネタ帳」として活用している実例をご紹介したいと思います。
お楽しみに。