「Remo2」プロジェクト。赤外線信号を録音するときに注意すべき点を、メモっておきます。世のため | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

まず、「録音レベル」の調整が必要です。

できるだけ信号を強く=高いレベルで録音したいので、レベル調整できる録音機材であればボリュームが最大になるようにセットします。

今回当研究所が使用したSigmarion 3の場合は、レベル調整ができない=自動レベル調整なので、こちらでは設定ができません。
そうすると、何が起こるか?

録音機材側で、入力信号の強さに合わせて勝手にレベルを調整しようとします。
音が小さければゲインを大きく、音が大きければゲインを下げるわけですね。

今回の赤外線信号は、長いといっても一瞬で終わる信号です。
当然最初は無音状態ですので、自動レベル調整でゲインが最大になります。

そうすると、レベル調整している最初の数秒に、記録される波形が乱れてしまいます。


最初はこれがわからず、録音開始後すぐにリモコンボタンを押してしまい、グズグズの信号しか録音できませんでした。
だんだん様子が分かってきてからは、4秒ほど録音レベルが落ち着くのを待ち、リモコンボタンを押すようにしました。

これがノウハウその1。

次に、ノウハウその2。


「リモコンボタンは、短く押すべし!」


長押しすると、リピートコードが記録されたり、同じコードが繰り返し記録されたりしてしまいます。
どちらも無駄なので、「ポン」と一押しする感覚でボタンを押してやります。

ボタンを押した後も、信号の乱れが落ち着くのを待つため、3から4秒ほど時間をおいて録音を停止します。

なんだかんだで、9秒ほどの録音ファイルが出来上がったわけです。
これをAudacityに取り込んだ後、前後の要らない部分を切り落とした上で、波形を加工していきます。

その前に、ノウハウその3。


録音するときは、「サンプリングレート44.1kHz、16bit」程度のセッティングで記録すべし。

理論上、サンプリングレートは大きければ大きいほど精度の高い録音ができるわけですが、実際には機材能力の関係で再生時に十分な精度で再生することができません。
PCサウンドボードなど、通常の機材では20kHz程度の細かさまでしか再現できないのですね。

なので44.1kHzで十分。(でも、それ以下だと問題あります)

録音形式はWAV形式とします。mp3などの圧縮形式ではうまくいかないようです。

ノウハウその4。


リモコンのLEDと、記録用のLEDは鼻面を合わせるように密着させます。


LEDをマイク代わりに、赤外線を電気信号として記録させようという、無茶な試みなので、読み取れる信号は非常に微弱なものになります。
なので、リモコンからの距離が離れると、十分な強さで記録ができません。

また、蛍光灯などの外光に影響される心配がありますので、布で覆いをして信号学習をさせました。
(やらないよりは、やった方がよい程度かもしれませんが……。)

ノウハウその5。


LEDの接続方向によって、記録波形が下向き=山がマイナス方向になることがあります。
その場合は、Audacityに取り込んでからプラス・マイナスを反転させてやれば良いだけなので、気にする必要はありません。
(というか、反転させなくても、実用上問題ありません。)

ノウハウその6。


できるだけ強い信号を記録したいので、リモコンの電池は新しいものを使うべし!
5mくらい離れたところからでも機器の制御ができるくらいのパワーがあるとよいと思います。

あとは、当たって砕けろですよー。

諦めなければ、何とかなります!

次回は、Audacityでの信号の加工方法について、解説いたします。