日本の文化を守ろうよ、というお話。超時空文化遺産としましょうか。 | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

実家の家族と温泉旅館に泊まっている訳なんですな。
温泉ですから、大浴場に行きます。

そしたらですねえ。失われているんですよ。日本が。

日本の文化が、ですよ。ええ。

脱衣場行きますなあ。
服脱ぎますなあ。
洗い場行きますなあ。

からだ洗います。

お湯かけましたあ。

湯槽浸かります。気持ちええなあ。
ゆったりします。
目えつぶります。

なんなら寝てもええなあ。

ーーのところで、60歳くらいのおっちゃんが、「ザブザブー」ゆわして入ってきたわな。

片目あけてみてたら、タオルかっさかやんか?

テメエ、脱衣場から直できたなと。

いろいろ洗うべきものは、どうしたんだ!
いま、じわじわと半径2mに広がるものがあるだろうと。

日本の文化はこれでいいのかなあ。

寂しいことよなと、瞑目しました。

それはそれ。湯に没入しましょう。
首まで浸かって……。

つってるときに、違うオヤジが頭の横を通りしな、「ジャブ、ジャブ、ジャブ」ゆってタオルを絞って行きよった。

顔にかかる、顔にー!

もー!

てめえら全員、血の池地獄で溶岩流に浸かりやがれ!

ーー気をしずめて。

温まりました。
露天風呂浸かりました。
ライトアップされた木立眺めました。

自然のなかにいる自分、感じました。
しみじみとーー。

風呂上がりましょ。

「ガラガラー」ゆうて、こども走って入ってきます。

あぶないよー、小さい声でいいます。
でも、嘘です。

内心は、

「転べーーっ!!!」

叫びました。

ーー転びませんでしたな。

本日、正しい大浴場の入り方が超時空文化遺産に指定されました。

これはすべて実話である。