数万円もかけて買うつもりはありませんが、「ジャンク品」をダメもとで買ってみようかと。
そんなつもりで、またまたヤフオクを眺めていました。
考えとしては「程度のよいジャンク品」を安価に買って、だめなら粗大ゴミ、動けばラッキーという構えで動いたもの。
自宅用に買った「新品同様中古(←本当かい?)」のバックアップも想定していました。
そこへおあつらえ向きに、まったく同じモデル「SONY MDP-A7」という機体のジャンク品が登場。ただし、リモコン欠品。
出品者の説明文を読むと、
「電源は入り、トレイも可動。しかし、LDをセットしても内部でがちゃがちゃ音がした後、再生できない。B面ボタンを押すとやはりがちゃがちゃ音がした後、STOPと表示されてボタンを受け付けなくなる」
との症状。
ん? これって、自宅マシンでCDが貼りついたときの症状とまったく同じじゃん?
再生しようと動作するのだから、メカ的には問題ないかも。
最悪、同じモデルなのでなにかの部品取りはできるはず。
で、\1300で落札。
開梱したときに、秘技「乱暴に揺さぶる」を実行してみたところ、内部から「カラン、カラン」という聞きなれた音が…。
心静かに機体を床に下ろし、電源投入、取り出しボタンを押すと、
「おお!」
馬鹿でかいトレイに載って、CD-Rが出てきました。
「佐藤しのぶ」
そうサインペンで書かれた銀板が故障の原因でありました。
(後で再生してみたら、オペラ的な声楽でした。一瞬AVか?と期待してしまったのですが、「CD」なのでそんなはずなかった)
TVにつながず、そのままLDをセットして再生テスト。
ちゃんと再生が始まり、秒数カウントしていきます。B面再生も問題なし。
ジャンクといわれていたプレーヤーが、きちんと使えるではありませんか。(「ビフォー・アフター」風に)
電源を外し、気をよくして内部清掃に着手しました。
筐体カバーを取り外すと、そこは基板とメカの世界。
まずは問題のCD/LD押さえパッド?の清掃です。
L字型の梁に支持されたパッドは、パンタ機構で上下するアームの先に取り付けられていました。スプリングの働きで、「ガッチャン」と動作位置⇔収納位置に収まる仕掛け。なるほどね。
押さえパッドを指で触ってみると、「ん? 別にベタベタしない」
念のため、ウエット・ティッシュで表面を清掃しました。
滑り止めはシリコン樹脂が点状に数箇所埋め込まれていますね。
ゴムではありませんでした。くっつきそうもないのに。
その後、光学ピックアップとその周辺を綿棒+クリーナー液で清掃。
ついでにトレイ駆動機構の摺動部(カム溝)、ギヤ等も綿棒で清掃。
本当は回転軸にグリースをくれてやりたかったのですが、持ち合わせていないので、「今はこれが精一杯」。
組み立てなおして、レグザ・タイムシフトエンジンの下にセッティング。配線完了、いざ出陣じゃ!
「あれ?」
トレイが引っかかって出てこない。
結局レグザの下から引っ張り出して、再分解。
例の押さえパッドのパンタ機構を折りたたんでいなかったため、そこにトレイの後部が引っかかっていたと判明。
L字梁を外し、パンタをたたみ、L字梁を組み付け、筐体カバー取り付け。
今度はレグザの下敷きにする前に、LDソフト「もののけ姫」をプレイ。トレイ動作、再生動作、A面⇔B面切り替え動作すべて異常なし。
(本当は、劣化しやすいトレイ駆動用プーリー・ベルトを温存しようと、輪ゴムに取り替えてみたら、まったく役に立たず、時間を無駄にしたりしましたが、省略)
「もののけ姫」まるまる+予告編しこたま集を鑑賞してしまいました。(モニター=PTV 日立Wooo)
やはり画質は粗いですね。「アナログ放送」の感じ。
その時代の技術なので、やむなし。実用には耐えられる程度。
(AVアンプにはHDMI画質へのアップ・スケーリング技術が搭載されているので、そういうものを使うと改善するのか? 今後の課題)
PTVで出力すると音量がめちゃめちゃ小さいです。
自宅ではAVアンプ経由でサラウンド・スピーカーを鳴らしていますから、LD固有の現象なのか、この機体固有の現象なのか、Woooの特徴なのか、判断がつきません。
再生終了後、無事レグザの尻の下へ奉納。畳が沈むだろうな。
音量が小さい件は、本体背面にある「アッテネーター」切り替えスイッチがONになっていたからと、判明しました。OFFに切り替えたら、ぶじ普通の音量で聴けるようになりました。
リモコンがないのが残念ですが、それはまた考えましょう。
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ちなみに、これらの無駄遣いは自分の「お小遣い」から支出しています。
(家人が心配するといけないので。家計には負担をかけませんよ)
これはすべて個人の暴走である。