■需要と供給はバランスが保たれて成り立つ
「人手不足」、「売り手市場」などと騒がれていますが、よ~く考えてみるとこれっておかしくないですか?
そもそも自然界は大きな意味で需要と供給のバランスが保たれることで成り立っていますよね。
輪廻転生然り、物々交換然り。
「魚をあげるから肉ちょうだい」、「船を出すからお金ちょうだい」ヒトは古代からヒトなりの価値観で対価を求めてきました。
現代では、モノ作りやコトを成す仕事への対価は、報酬つまりお金ということになります。
■カタチは違っても対価は同じ
別にお金に限らず、労力を持って対価を払うということでもいいわけです。
人手不足とは何でしょう? そう、人手が足りないということですよね。
なぜ人手が足りないかといえば、仕事が多いからです。
仕事が多い…、なぜそんなことになるのでしょう?
10人のヒトが食っていく(生活する)為には、10人分の対価つまり仕事が必要となります。
それが1000人でも10万人でも同じです。
1億人が食っていく為には、1億人分の対価つまり仕事があればいいわけです。
もちろん年金だってどこかの誰かが仕事をしてその対価のストックで生み出しているわけですから、やはり仕事の対価と言えるでしょう。
「人手が足りない」は、そんなバランスの悪化、つまり用意する仕事が多すぎるわけです。
人手が足りない=仕事が多すぎる=バランスが悪い
という図式が成り立ちそうです。
自然界でいえば、バランスが悪くなると生態系を壊します。
自然界の一部であるヒトはまさに、仕事という分野で生態系を壊しつつあるわけです。
もちろん生態系が壊れると、どこかに余波が起こります。
人手不足は、自然界に警鐘を鳴らしているんですね。