何でもかんでも光らせばいいってもんじゃない★イルミに喝~っ! | いろんなコトが見えてくる♪ 『ハイパーマルチの自然志向』で快適生活をGETしよう!

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ヒトは地球上の生命体のひとつ。そんな何でもないようなことを理解するだけで、日常生活がストレスなく快適に過ごせるんです。
体験談をふんだんに盛り込んだ、面白く役に立つ自然志向の話の引き出しを開けてみませんか? 色んなコトが見えてきますよ♪

イルミ

■イルミネーション・光のオブジェは瞬間和ませるが果たして

 

LEDの普及で今やあちこちにイルミネーションが散りばめられていますが、なかには「ええっ! それはないでしょ」なんて光のオブジェがありますよね。

 

とかく人は「光のある所」に集まるのが好きです。

と同時に、人の集まっている場所に興味を持つものです。

 

それだけ集団行動で安心感、徒党を組むことで連帯感を持ち、共鳴することでヒトとしてのさらなる自覚を感じているのでしょうか。

 

年末・クリスマスシーズンの光のオブジェやさまざまなイルミネーションはもはや流行のように次から次へと連鎖、しまいには何から何まで「光ればいい」のごとき風潮です。

 

スイッチ一つで点灯し瞬間どよめきを発するほどの感動モノのイルミや、木枯らし吹く街の一角にホッと気持ちを和ませるキラキラは、やはり何とも心地いいモノでもありますよね。

 

そんなイルミや光のオブジェもあまりにやり過ぎると、そんなことでしか感動を見いだせないヒトの浅知恵に、なんだか虚しくなってきませんか?

 

例えばこのページのイメージに使ってる樹木に散りばめたイルミ。

何でしょうこれは、そこらかまわず木々にLEDを散りばめただけの工夫のないイルミの典型。

こうなると美しさも何もありません、ただただ景観を損ねるだけ。

 

■省エネやエコの問題ではなく不自然さに着目

 

「いいじゃない、きれいなら」って声が聞こえてきそうですよね。

 

イルミ点灯場所の昼間の仕掛けを見たことがあるでしょう。

樹木やオブジェに巻きつけた透明ホース状のLEDが、不自然に木々の葉の光合成を奪い、ただ夜の一瞬のためだけに骨組みとなって利用されているその様を。

 

静粛な闇夜の中、かすかな明かりに照らされて何百年の時を耐え抜いてきた威厳ある寺の境内に、チャラチャラと並べられたカラフルな光のパラソルや、三大名園の庭に不自然に配置された色とりどりの丸い光の玉。

 

幻想庭園だ桃源郷だと銘打たれ、通常の閉園時間を延長してまで休む暇なく酷使される名園の草木や遊歩道の土・風・空気…。

すべてはヒトの都合・思い付きからくるひと時の不自然なイベントです。

 

自然志向

 

ごく最近でも後継者がいないからと山の文字焼きをLEDにするとかなんとかの若い発想に異を唱える伝統継承の人たち。

炎で文字を灯すことの重みを顧みずただただ灯ればいいとLEDでの疑似光に置き換えるなんて浅はかな発想。

 

後継者がいないなら、伝統を支える次世代が育てられないなら、さまざまな事情があるとはいえ、その地域はそうした地域なんです。

過疎地の如く淘汰されていくのも、これまた自然の成り行きです。

 

不自然なモノに心を動かされることの浅はかさを知りましょう。

電気仕掛けは一時のイベント、自然美の奥深さを知りましょう。