■生態系のバランスは毎日毎時常に変わっている
よく「生態系を壊す」なんてもっともな大義名分で、たとえば生物界であれば外来種の扱いや絶滅危惧種の保護などが叫ばれていますよね。
具体的には、「夜店の金魚をむやみに放流するな」、「掬ってきたメダカはその川に返せ」なんて、なるほどごもっとも。
生態系が壊れるとさまざまに保たれていたバランスが崩れ、自然界の秩序・不文律が保たれなくなり、ひいては崩壊・絶滅してしまうというわけです。
ではそのバランスとはいったい何なんでしょう?
バランスが変わってはいけないのでしょうか?
そんなことはありません。地球は誕生のその瞬間から毎日毎時毎秒変化しているんです。
ヒトで例えれば皮膚ですね、パッと見変化は無いようですが瞬間瞬間で皮膚細胞は変化しています。
これが久しぶりの相手だと「変わったねえ~」なんてことになりますが、毎日見ているとその微妙な変化がわかり難いだけ、時を空けて変化分をまとめてみるから「変わったねえ~」なんですね。
地球上の自然界のひとかけらであるヒトのカラダでさえ、毎日変化しバランスが変わっているんです。
このように生態系のバランスは「バランスが保たれている」のでなく、ヒトにとって「変わらない方が気持ちが落ち着く」つまり安心できるということなんですね。
近所に引っ越してきたファミリー、何やら気になる新入社員に転校生…、メンタル面を含めて自分のテリトリーに変化があると、気になりませんか?
こうして目に見えてバランスが変化する要因が迫ってくると安心感が揺らぐので、まずは要警戒というわけです。
いかがですか? じつは身近な生態系の崩壊、次回はもっとわかりやすい例をあげてみましょう。