企業のホームページを見て、とても凝ったデザインでいい感じだなと思い、ソースを見てみると、
何っ!!
からっぽじゃないのー
「ソース」というのは調味料じゃなくてー、
ホームページはブラウザというソフトを使って人間が見えるように表示してくれているけど、
中身はHTML言語で書かれているんですね。
そのHTMLを見る方法は、ホームページを表示している状態で、
「表示」メニューから「ソース」をクリックします。
からっぽだというのは、文字情報がないんです。
ホームページに戻ってみると、文字に見えているところも全部、画像になっています。
人間が見る分には、画像の上に文字が重なっていて読み取れますし、とてもきれいです。
ではなぜ、これではいけないかというと、
検索ロボットは画像を読み取れないからです。
Googleなどの検索サイトは、サイトを巡回するロボットが集めた情報をもとに、検索に対してサイトを表示します。
画像ばかりで文字がなければ、情報が少ない、何だかわからない、取るに足らないサイトだ、と評価します。
検索語に対して表示しようにも、その検索語がサイトにないのです。
これは最悪ですね。
趣味のホームページで、友達と見るだけだから知らない人は見なくていいというなら、こんなことは関係ないのですが、
企業のホームページは大勢の不特定多数に見て欲しいと思っているはずですよね。
なぜ、検索で絶対に引っかからない作りをしているの?
まさかこれ、プロが作ったんじゃないでしょうね?
このこと、特にトップページが重要です。
皆さん、ホームページを見たら、トップページにはテキスト(文字)で何が書かれているかを見てみるとおもしろいですよ。
テキストか画像かはドラッグをしてみると分かります。ドラッグをして選択できたらテキストです。
企業がこのことで自社のサイトを見て欲しいという、その言葉が的確にテキスト部分にあるかどうかがポイントです。
見事に画像だけのトップページを見つけました。
ほんとうに、見事です。
じつは、画像とテキスト(文字)だけでなく、他の要素もあります。
タイトル、キーワード、要約文です。
SEO対策ということをご存知の方なら意味はお分かりと思いますが、この3つはとても重要です。
ところがこの会社、キーワードと要約文はありません。
タイトルだけ、記述がありました。これは、ホームページの左上、メニューバーより上の部分に表示される所です。ここに、社名だけが書かれていました。
検索ロボットは、このトップページを巡回した時、サイト名と1枚の画像指定だけのホームページで、何の情報もないと認識したでしょう。
検索で表示されることの一切を拒否しているようなもので、社名で検索した場合のみ表示されるホームページです。
おそらく社長は、社名で検索して、ちゃんと表示される、これで皆が見てくれて商売繁盛だと思ったのでしょうが、
お気の毒様です。