おおばここばこ-日本復興計画


経営コンサルタントの大前研一さんは

米国で原子力工学の博士号を取得して

日立製作所では原子炉設計に携わった。


もちろん強烈な原発推進論者であった。


『新潟県中越地震を経験したおかげで、

さらに安全性は高まったといっていい』


『いまこそ日本は国策として

原子炉建設を強力に推し進め、

最強の輸出産業に育て上げるべきなのだ』


『そうすると最大のネックは、原発は

「怖い」「汚い」という国民の誤ったイメージ』


-PHP新書 『お金の流れが変わった!』 2011.01.05刊


しかし、新刊の 『日本復興計画』 には

反省や後悔の言葉は1つも書いてない。


それどころかこのように書いている。


地震直後から、福島原発が、

今日判明するような事態にまで

いきつくことがすぐにわかった。


そこまで簡単に予想できるなら

日本の原発の危険性について

地震前に書いてほしかったのに。。。


まぁ、大前さんを個人攻撃して

溜飲を下げてもしょうがないか。


新刊にはおもしろい提言がごろごろ。


節電よりも集中を排除することが重要


として、ピーク時の電力量を

カットする私案を提示する。


サマータイム、選択操業制、

そして、夏の甲子園の中止(!)


他にもいろいろ。 本書を読むべし。


あとは持論の 「道州制の導入」。


「変人」 の首長を押し立てて、

日本に5つか6つの 「都」 を作る。


道州制と証するからには

北海道も入れたいどころだが、

あそこの知事は幸か不幸か変人ではない。


少しだけ笑ってしまった・・・