今日の 『ゲゲゲの女房』


茂の布美枝に対する振る舞いを見て

あぁ、こりゃ完全な変人だなと思った。


一緒にご飯を食べてても

自分が食べ終わったら

ふすまをぴしゃっと閉めて

漫画を描くことに没頭するし

布美枝との会話も ちぐはぐ。


今風の言葉で言えば 「KY」な奴だ。

コミュニケーション障害の顕著な例。

アスペルガー症候群の一歩手前だな。


今は "フツーじゃない人" に

なにかしらの病名を付けるので

この旦那も現代に生まれてたら

精神科送りになっていたのかも。


『発達障害に気づかない大人たち』 という本に


日本最古のアスペルガー症候群の症例報告は

徒然草に出てくる盛親僧都だ。 と 書いてあって

思わず笑ってしまった。 分かりやすい症例だ。


でもね、このお坊さん。

みんなに大事にされるんですよ。


尋常ならぬさまなれども、人に厭はれず、

(よろづ)許されけり。 徳の至れりけるにや。


-徒然草第60段


"変人" をすぐに排除したがる現代人とは全く違う。


尋常ならぬ人物 ⇒ 有り難い人物 ⇒ ありがたい人物


たぶんこんな思考回路なんだろうなと思う。