北大のイチョウ並木が色付いてきました。
今日、聖路加の日野原重明先生の新刊
という本を読んでいたら、
このイチョウ並木のことが出ていました。
日野原先生は落葉舞う並木道を歩きながら、
グールモンの 『落葉』 という詩片を思い浮かべます。
シモオン お前は好きか 落ち葉ふむ足音を?
今日も 落葉は舞っていましたが
踏んでも 音は出ませんでした。
寄りそへ われ等も何時かは 哀れな落葉であらう。
寄りそへ もう夜が來た さうして風が身にしみる。
落葉に人生の無情を投影し
シモオン お前は好きか 落ち葉ふむ足音を?
と問い掛け、この詩は終わります。
でも、かさかさ鳴る頃は観光客であふれ、
一帯が ぎんなんのにおいに包まれます。
若者より元気のいいオバちゃん集団が
ぎんなんを われ先にと採っていくので
このような哀愁に浸ることはできません。