先週、ぴったんこカンカンを見てたら
虎拳 というお座敷遊びをやっていた。
「虎拳」 = 別名 「とらとら」
客と舞妓が屏風の両側に分かれて立ち
"トラトーラトーラトラ" の囃子歌にのせて
2人が虎か武士か老婆のいずれかの姿を
真似をしながら屏風の外に出てくる遊び。
虎は老婆に勝ち、
武士は虎に勝ち、
老婆は武士に勝つ。
ジャンケンと同じ三すくみというわけ。
虎は四つん這いになり猛々しく
武士は槍をかまえて勇ましく
老婆は杖をついてヨボヨボと
手だけでなく 体全体を使うのが おもしろい。
酒が入ったら調子にのってやっちゃいそうだ。
虎拳のことを書いた本を探してたら
セップ・リンハルト 著 / 『拳の文化史』
という本を見つけたので読んでみた。
それによると、虎拳の原型は
近松門左衛門の名作 『国性爺合戦』
武士は 主人公の 和藤内(わとうない)
老婆は 和藤内の母 という設定らしい。
なんだか文化的な薫りがしてきたな・・・