あまり知られていませんが

天才詩人 石川啄木

札幌に住んでたことがあります


わずか2週間ですけどね

(明治40年9月14日~27日)


下宿地啄木像


札幌では田中さんの家で下宿してました

その下宿跡には 現在 胸像があります

北7条西4丁目 北大正門のあたりです


故郷のお寺を追い出された啄木は

函館で職に就いたものの大火に遭い

はるばる 札幌まで やってきました


札幌で新聞社に勤めたのですが

校正の仕事に やる気を なくして

小樽へと 旅立ってゆくのです


ほんの短い滞在期間でしたが

札幌の街には よい印象をもったらしく


「札幌は寔(まこと)に美しき北の都なり。
 初めて見たる我が喜びは何にか例へむ。
 アカシヤの並木を騒がせ、
 ポプラの葉を裏返して吹く風の冷たさ。

 札幌は秋風の国なり、木立の市なり。
 おほらかに静かにして、
 人の香よりは、樹の香こそ勝りたれ。
 大なる田舎町なり、
 しめやかなる恋の多くありさうなる郷なり、
 詩人の住むべき都会なり。」


と 勤務先の新聞に寄稿しています ( 『秋風記』 )


大通公園啄木像


大通公園にも啄木の銅像があります

西3丁目北側の木陰で座っています


しんとして 幅廣き(ひろき)街の 秋の夜の

玉蜀黍(とうもろこし)の 焼くるにほい(におい)よ


という歌も詠んじゃってます


当時も とうもろこし を 売ってたのです o(^▽^)o


今は 札幌観光協会 が運営している

「とうきびワゴン」 しか許されてないようですが

昔は屋台がとてもたくさんあったみたいですね