『蟹工船』 が ブームだそうです


今年に入り 急に売れ出して

増刷に増刷を重ねているらしく


朝日、読売、毎日といった全国紙に続いて

今日の道新でも 特集を組まれていました


もはや社会現象と言ってもよいでしょう


『蟹工船』 とは小林多喜二が書いた

昭和初期のプロレタリア文学の代表作


読んだことがある人はわかると思いますが

とっても 暗い気持ちにさせられる小説です


このような希望が見えない貧乏物語が

多くの人の心を捉えるのはなぜでしょうか ・・・


自分よりもヒドイ扱いをされていた

労働者達を知り自分を慰めるため?


労働者のことを人間扱いしない

"監督"を懲らしめるシーンが痛快だから?


行き過ぎた資本主義に嫌気がして

社会主義革命を考えはじめたから?


う~ん それもあるかもしれませんが


それよりも


労働者達が 一致団結して

サボタージュをしたり

ストライキをしたりすることに

一種の憧れを抱いている


という感じがするのです


そんな 心のつながり


今の職場では考えにくいもの