見たり聞いたり気になったり

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見たり聞いたり気になったりしたことをツラツラと書いていくブログ。

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中学生の頃、ゲームの上手い友人がゲームセンターで自分のプレイを録音したテープが出てきた。

ゲームの名はダライアス。モニタを三つ横につなげた超ワイドスクリーンの専用筐体にはイヤホンジャックがついていて、そいつを使ってウォークマンで録音したんじゃなかったかと思う。

すこし伸びたカセットテープをデッキに放り込んでみると、懐かしいコイン投入音に続いて、雑音混じりにあのすばらしい音楽が響いてきた。遠慮がちにミサイルの発射音が聞こえてくる。発射音が音楽の邪魔になるのを恐れているからだ。ノーマルバージョンなのでレーザー以降にパワーアップさせることはない。そして目指すはタツノオトシゴこと最強グリーンコロナタス。

聞きながら頭の中でシーンが浮かび上がってくる。

キングフォスルの見慣れた青い機影。エレクトリックファンの誘導弾が苦手だった。デュアルシェアーズのハサミの下にもぐりこみ、ファッティグラトンは速攻で勝負を決めに行く。キーンベイオネットとは縦軸をあわせちゃ駄目で、アイアンハンマーは見掛け倒し。そして強敵グリーンコロナタス。すさまじくかっこいい音楽の盛り上がりとともに浮上してくるあの姿が目に浮かぶよう。三日月避けで頑張りながらヘルメットを破壊して、苦戦の末に勝利。高らかになる勝利の音楽。一瞬静まって穏やかに始まるエンディング。そして余韻に浸るネームエントリー。ため息が出るほど素晴らしい。

maxellの60分テープを巻き戻して、藤原ひさしが描いたギルガメスとカイのカセットレーベルがついてるケースに戻した。

ジャッキー・チェンとジェット・リー、夢の競演。おまけにアクション監督はユエン・ウーピン。これだけでもう見に行くしかないという映画。今を逃すと次はないかも知れない。

ジャッキー・チェンとジェット・リーの競演の話は8年前や15年前にも一度あったというから、15年前に実現していたら、それこそすごいものになったに違いない。齢を重ねた今だからこその良さもあるけれど、二人とももっと動ける頃ならとつい思いを馳せてしまうのは仕方がない。

映画は老若男女誰でも楽しめるファンタジックなカンフーアクションもの。主人公のアメリカの少年も頑張ってたけど、やはり見所はジャッキーとジェットの対決。

堪能しました。

とにかく楽しい映画だった。


「絵を動かしたい!」という作り手の思いが伝わってくるような映画だった。


色々と謎だらけだったり、登場人物の行動が突っ込みたいところだらけだったりもするけど、これが宮崎駿にとって久々の傑作であることは間違いないと思う。