大事なのは形じゃない。例えば、あなたがある会社の社員であるとして、そのことになんらかの不満があって会社を辞めるなら、転職しようが独立しようが別の形で不満があなたにまとわりついてくるだろう。
なぜなら、「会社員」とか「別会社」とか「独立」というのはいずれも形であり、そこに問題の根本的な原因はないからだ。
問題は自分の内側にある。

他の例を挙げるなら、都会に住んでいることになんらかの不満があり、田舎に移住したとしてもやはり同じだ。移住した後もなんらかの不満にあなたは苛まされることだろう。なぜなら、問題の解決の為にあなたは形を外側を変えようとしたからで、内側に目を向けていないからだ。

そんな馬鹿なと思うかもしれない。しかし、私は自分の体験からかなりこのことに確信がある。

すなわち、問題は自分の内側にある。自分の思考の癖、感情の癖が間違いなくあなたを不満足な状態に陥らせている。

苦手な上司がいるから、自分はこんなにも嫌な仕事を押し付けられ、不満たらたらストレスフルに仕事しているとつい思いがちだ。だが、本当はあなたがその上司を苦手だと捉えるその思考の癖にこそ問題が潜んでいる。

なぜ、あなたはその上司が苦手か?彼があなたを嫌っていると思うから?花形の仕事は与えてもらえず雑用のような仕事ばかり押し付けてくるから?仕事を正当に評価してくれてないから?

しかし、嫌われているってどうして分かるのか?直接聞いてそういわれたのか?上司が不機嫌そうにしている時に自分で勝手に不機嫌な原因が自分にあるのでは?とドギマギするような思考や感情が働いてないだろうか。そして、そう思い込むと腫れ物に触るような感覚で上司とコミュニケーションを取っていないか?

そして、その態度こそが大抵は相手との関係性を決定しているのである。また、逆にあなたのことを上司が嫌いだったとして、評価しなかったとして、それがどうしたのだろうか?大きな視点で捉えれば、あなたは上司から嫌われようが、評価されなかろうが、あなたという魂にとっては全く関係ないのである。上司に好かれたい、評価されたいという思いはある意味、依存心を表している。

全て人間関係である限り、一方だけで関係性を生み出せるものではない。あなた自身も無意識のうちにその関係性を作り上げているのだ。そこを観ていくとよい。そして、自分の思考・感情パターン、コミュニケーションパターンに気付いて客観的に眺められると今度は、それを自分の望む関係性を築くために選ぶことが出来るようになる。

こうして考えると上司もパートナーもその他日々関わる人も自分の魂の修行の為に様々な姿を見せてくれているのだと思えるようになる。

上司が苦手だから、会社が色々押し付けてくるからとそこから逃れるために会社を辞めても形を変えて、自分の思考パターンから生み出される不満足があなたを襲うだろう。

だが、形を変えること、独立すること、移住することが悪いと言ってるわけではない。そうしたいなら、無目的に遊び感覚でやればいいというだけだ。独立すれば、移住すれば今の不満が解決すると思っている限り、その不満から逃れることは出来ないということ。