ひょうたんからこまッ・Part2 -3ページ目

「QUEEN + ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR」名古屋ドーム



名古屋から帰ってきました!
気持ちが高揚しています。

8ヶ月前に来日を知った時、唯一休むことが可能な木曜日に名古屋公演の日程が組まれていたので迷わずチケット争奪戦に参加!
幸運にもSS席(ど真ん中)に当選し待ち続けた長い時間の、今にして思えば何と愛おしいこと!

そして昨日、ついに夢のような時間を仲間と共に過ごしてきました。

昨日のクイーン+アダム・ランバート、最高でした。
アダムはまるでフレディが連れてきてロジャーとブライアンに引き会わせたかのように、
想像の遥か上を行く素晴らしい歌声でした。
決してフレディの物真似ではない一点の曇りもない張りのある澄み切った声で全曲を歌い上げ、それでいてフレディへのリスペクトに溢れた、
これこそQUEENだ!と思える見事なパフォーマンスで魅了してくれました。

また、ブライアンとロジャーの年齢を感じさせないパワフルな演奏と衰えぬ美声にも唸らせられました。
彼らの絶えない努力の積み重ねが半世紀近い年月の経過を感じさせない演奏に繋がっているのですね。

「フレディがまさに今、この会場にいるんだ!」
最後までフレディの存在もしっかり感じさせられたステージ。
舞台上でブライアンも涙ぐむシーンがありましたが、とにかく色々な意味で泣かずにはいられないライブでした。
無理して滅多に取れない連休を取らせてもらって行ってきて本当に良かったです。

そして今日は朝から、
45年前にQUEENが来日したときの名古屋城での足跡を辿る旅をしてきましたが、
名古屋城ではブライアンとすれ違いで会えず残念でした!
会いたかった〜。

楽しいときは一瞬で通り過ぎます。
・・・今はすっかり廃人。
暫くはロス常態が続きそうです。
これから先なにを楽しみに生きていこうか。

↓この記事が今回のライブの全てを語り尽くしているのでぜひ読んでください。

NODA・MAP 第23回公演『Q』舞台鑑賞追記

先日の12/7の日記の追記です。

映画や舞台は非日常の世界。
休みも殆ど取れず拘束時間も長い仕事についてからは、
映画館鑑賞も舞台鑑賞もままならぬ生活に突入しましたが、
去年くらいからやっと、
たまには映画の世界に浸り舞台の空気に触れる機会を持つ事が出来るようになりました。

非日常の世界に身を置き、得られる束の間の至福の時間。 
その時ばかりは俗世から離れて作品に没頭します。
そして至福の時間が終わった時、心の中にはいつも「余韻」と言う名のプレゼントが置かれています。

「余韻」とは作品により導かれた思考の反芻。
時には哲学的な思考に陥ったり、
時には答えの出せぬ大きな難問を突きつけられたり、
時には限界値を超える位の優しい気持ちになったり。
作品たちから与えられたプレゼントの受け取り方はその時々の心の持ちようで変わってきますが、
ササクレてしまい勝ちな自分の気持ちを少なからず良い方向にリセットしてくれているような気がしています。


今回の野田さんの脚本は彼の数ある作品の中では比較的分かりやすいテーマのように見えますが、
その問いかけに対する答えを自分自身の中に導き出そうとした時に、初めて、
かなりの難問を突きつけられた事に気付かされます。

人生も後半に入りゴールも視野に入り始めた今だからこそ、
生きると言うことの無常にも
人を愛することの不確かさにも
気づき始めているし、
だからこそ、
生きると言うことの意味や
永遠の愛の存在を
常に求めてもがいている気もします。

自分に都合よく美化されていく愛の記憶
それが例え事実と違っていても、
それは自分にとっては確かに存在する愛。
極限の状態に追い込まれたとき、
或いは自分の命がついに尽きるとき、
記憶の中にある愛はどのような形で残っていくのか。

その答えは人それぞれ。
人生の幕を閉じるときに誰の顔を思い浮かべるのか
それは自分にとってある意味楽しみなラストアンサーですね。

どう生きようといつかは塵となる肉体。
その人の記憶も存在も時と共に消えて行くのであれば、
せめて自分自身の中に沢山の美しい記憶を重ねたいと思うのです。

仕事に忙殺されながら日々をただ重ねていくのでは無く・・・。
毎日の出会いを大切に。

NODA・MAP 第23回公演『Q』

Q』:A Night At The Kabuki
Inspired by A Night At The Opera

池袋東京芸術劇場
12/6(金)19:00〜22:00の回で観てきました。
野田秀樹さんの舞台はここ数年を除いて殆ど鑑賞していますが、
今回はQUEENの「オペラ座の夜」にインスピレーションを受けて制作されたと聞きこれは是非とも観劇せねば!と。

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をベースに、平家と源氏の確執を絡めた野田さんらしい素晴らしい脚本の舞台でした。
随所に野田秀樹さんならではのシニカルな笑いを散りばめながら、
伝えたいテーマはしっかり伝え、
最後には思わず泣かされてしまう、
そんな定石通りの野田ワールド炸裂です。
一方では欲にまみれた人間の「愚かさ・陳腐さ」を野田流の笑いに包みながら描きつつ、
もう一方では「愛する事とはなんぞや」と言う究極に照れ臭いテーマにも真正面から向き合っています。
そして私たち観客たちにもその究極に照れ臭い難問の答えを導き出す努力が必要になるラストへと向かっていきます。

さて、この舞台を観に行こうと思ったもう一つの理由が応援している俳優の竹中直人さんが出演されていることだったのですが、
竹中さんは非常に重要な役どころを演じておられて、彼ならではの個性的演技で舞台を締めていました。
今まで野田さんの舞台に竹中さんが出ていなかったのが不思議なくらいです。
特にラストの竹中直人さんと松たか子さんのシーンは感動的で胸を打つものがありました。

松たか子さん、上川隆也さん等演技達者な役者さんに囲まれて若手の広瀬すずさん、志尊淳さんも頑張っていましたよ。
そしていつもの「野田おばさん」も健在ですw

で、肝心のクイーンの楽曲ですが、
「オペラ座の夜」から全ての音響を提供。
愛がテーマの舞台だけに特に「ラブ・オブ・マイ・ライフ」が全編において舞台のそれぞれのシーンとマッチした効果的な使われ方をしています。
QUEENファンとしても、納得出来る仕上がりでした。

舞台パンフレットにはそれぞれの役者のクイーンに対する思いや、QUEENメンバーの写真、東郷かおる子さんの寄稿も載っています。
とにかく、QUEENの曲がこのような形で舞台に生かされてるのも嬉しかったし、やはり野田さんの舞台はいいな〜と思いました。

野田さんの舞台は殆ど観ていますが難解な作品が多い中で、今回はストレートに伝えたいことを表現した分かりやすい内容となっていると思います。
思わず泣いてしまった余韻のあるラストシーンが印象的な舞台です。
まさに「諸行無常の響きあり」です。

チケットが取れるようなら是非鑑賞をオススメします。

野田秀樹さんとQUEENが繋がった訳はこちら→https://www.nodamap.com/q/introduction/