・教育費の公的負担を多くすることに、例えば高齢者層が反発するとして、教育への投資が社会全体に還元される、また、子どもの貧困への対策として無償の給食がベーシックなセーフティネットとなる、などのロジックをしっかりと説き続けることが必要だろう。
・ラディカルなフェミニズムの立場から、学校教育における男女の取り扱いの対応を形式的に平等化することは好ましくないと感じる。ただし、セクシャルマイノリティの生徒への配慮は、ある程度講じてあげたいとも思う。生徒がカミングアウトをしているかどうかなど、それぞれの事情によって異なり、一律の対応を用意できないかもしれないが柔軟な対応をとりたい。例えば身体が男性で性自認が女性の生徒がいたとして、着替えは男子生徒と共にさせることも、女子生徒と共にさせることも避けたほうが好ましい。この場合には、空き教室やトイレの個室で着替えることを認めるなどで対応できるのではないだろうか。