関東では大雪で甚大な被害があったが、雪国の当地はかなり少雪。

こちらに降る分が全部、関東に回ったのだろうか。


春の匂いも少しずつ漂う中、息子は相も変わらずの冬籠り。

といっても冬に限ったことではない。

義従弟のバイトが休みになっての秋籠りからずっと継続中。

そろそろ冬眠から目覚めてほしいのだが。


とは言え、月に一度、レポート締切最終日には登校。

単位認定試験もなんとかクリアし、4月からは最終学年。

進路もある程度は決めて進めていかなければならない。

三者面談ではとりあえず介護の資格を取る方向で話は進んだ。


AOで入れる専門があれば行ってみようかなと息子。

はなから試験など受ける気はない。

さりとて就職する気もない。

ようするに怠惰傾向からくる逃げである。

介護士も最終的には国家試験を受けなくてはならないのだよ。


それでも何かしら資格を取ってくれるのであればというのが親心。

介護で飯を食っていくのは大変だろう。

でも息子は年寄にもてる。 向いてないわけではない。

可能性がゼロでないのら、喜んで金をドブに捨ててやる。


それにしても大学やら専門学校やら、やたらとダイレクトメールが届く。

AO入試、体験入学、オープンキャンパス。

少子化の世の中、学校側の必死さもよく解る。

しかし、正直言って邪魔である。 処理にも困る。


薄いビニール袋に貼ってある個人情報は簡単には剥がれない。

ゴミ出しの分別は厳しい。 該当部分をハサミで切るしかない。

中身のパンフレットもゴミとして積っていくばかり。

せめて裏が白紙であればメモ代わりに使えるのに…。


そんな中、近所のコンビニで強盗事件が発生。

発生時間は午前4時頃、裏手から我が地域方面へ逃走したとのこと。

足跡は我が家から目と鼻の先の公園まで続いていたらしい。


そのためかどうか解らないが、我が家に警察が来た。

私は不在であったが、妻と息子は家にいた。

妻の話では息子の靴を調べていったらしい。


結果、容疑は晴れたが、息子も容疑者の一人だったということか?

ブラックリストに載っていたのか、聞き込みの結果かは解らない。

これまで直接警察のやっかいになったことはない。

しかし、警察や世間からそういう目で見られていることはハッキリした。

「俺、疑われてるのかなぁ。」とつぶやく息子の目は悲しげであった。


事件のあったコンビニは息子もよく利用している。

深夜に仲間と出かけることも以前はよくあった。

事件の日、息子は冬籠りの真っ最中。

もしもその日出かけていたら、私も穏やかではいられなかっただろう。


以前に書いた我が家に出入りしていた後輩の中学生。

現在は高校生になっている。

警察犬導入の結果、彼が警察に連行されたと息子が笑う。

でも容疑が晴れて、ジュースをご馳走になって帰されたと。


犯人の足跡が途絶えた公園は息子たちもよくたむろしている。

警察犬が何の臭いを辿ったのかは解らないが、不思議ではない。

息子の臭いを辿られないでよかった。

この時ばかりは冬籠りしていたことが幸いしたようである。


犯人は未だに捕まっていない。

息子の仲間から逮捕者が出なければいいのだが…。