昨日も何度も繰り返し起こし、朝食の席に座らせた。
妻が車で出勤するため、いつもより多少余裕がある。
学校に行くなら乗せていくよと妻が言う。
息子はそれに答えることなく、不機嫌そうに朝食を食べていた。


仕事で妻は帰りが20時くらいの予定。
冷蔵庫の食材は乏しくなっている。
仕事帰りに近くのスーパーに寄り、食材を買い足した。
ついでに安売りの弁当も3つ購入。
昨夜は気力が落ちていたので、弁当で済ませることにした。


予定通りに妻が帰宅。
弁当の食事を済ませる。


22時過ぎ、息子から電話。
友人Cのバイト先まで迎えにきて欲しいとのこと。
完全に溜まり場になっている。


到着するといつものように息子と友人Aが乗り込んできた。

乗り込むや否や、財布を落としたと言う。
いつもたむろしている市内のショッピングモール。
私が以前使っていて、息子が欲しいというのであげた財布だ。


最近は感情を表に出さなくなったが、声色から多少のショックが窺える。

中身は数千円。それ以外は大したものは入っていなかったらしい。
ただ、1週間程度残っていた定期も入っていたとのこと。
1週間で良かったと思うしかない。
警察にも届けたと言う。
よくもその身なりでと思うが口にはしない。


友人Aを送り届け、自宅へ。
昨夜は友人A宅に寄り道せずに一緒に戻った。
今日は弁当だけど食べるかと訊く。
友人Cのバイト先でタダで食べたから明日食べると息子。


以前の話からオーナーも似たような人種らしい。

面識がないのでどんな人物かは解らない。
確認しに行くのも息子の手前、憚れる。
心配ではあるが、ここで出ていっては以前と同じ。
息子の自己判断を信じるしかない。


前日の手続きで印鑑を持参しなかった。
その場で印鑑が必要な書類があり、次回息子が届けることになっていた。
息子に印鑑を押した書類を渡し、明日先生に渡してくれと念を押す。
無言で軽く頷き、部屋へと引き上げていった。
書類はそこに残したまま。


相変わらず、バイトをする気配がない。
友人Aも友人Cもバイトをしている。
髪も息子ほど極端ではない。
何もせずにフラフラしているのは息子だけである。


息子の周りには最初の学校を退学した仲間がたくさんいる。
その影響を受けて、息子も辞めてしまったのも事実。
しかし、ひとつ気がついてしまった。
息子の仲間の誰ひとりとして学校を辞めたものはいない。
全員、辞めさせられたのだ。
つまり学校に行きたくないのではなく、行けなくなったのだ。
自ら学校を辞めたのは仲間の中では息子だけ。
そこに学校に対する思いの違いがあるように思う。


息子はおそらくそのことに気付いていない。
学校に行きたくなくて辞めたのは息子だけ。