先週の木曜日は結局学校には行かなかった。

自分の置かれている立場を全く解っていない。


翌金曜日。

昼休みに様子を見に行った時にはまだ家にいた。

送っていくから準備しろとウダウダしている息子にハッパをかける。

髪型のセットなどで結局家を出たのは13時少し前。

学校にに到着し、建物に中に入っていく後ろ姿を見送って、職場に戻った。


夕方、学校とコンタクト。

レポートの提出が済んでいる家庭科、情報の2教科の試験に合格したとのこと。

これで残り9教科。 時間は刻々と減っていく。


翌日から三連休。

初日は妻と映画を見に行った。

妻が会社絡みでチケットを斡旋された「東京家族」。

子供の構成は一番上の性別が違うだけでうちと同じ。

なんか切ない映画で、見ない方が良かったなと思う。


出かける時に寝ていた息子は帰宅時には当然のようにいなかった。

この連休中に未提出の数学のレポートをやるはずだったのに。


水曜日に下の娘が部活で足を怪我し、松葉杖状態なったと連絡があった。

除雪もままならないので引き籠り状態とのこと。

連休中日に除雪を兼ねて娘のアパートを訪れ、連れて帰ってきた。


やはり娘がいるとそれだけで家の中が明るくなる。

妻も嬉しそうに娘の好きなもの中心の食事を作っていた。

息子もリビングにいる時間がいつもより長いように思う。


連休最終日、彼女が遊びに来るとのこと。

前日にレポートを終わらせておくようにとノートに解説を書いてやる。

息子に渡すも結局そのノートが開かれるのは連休明けの水曜日だった。


初めてみる息子の彼女。小さくて可愛げな子。

あまりジロジロ見るわけにもいかないので、サッと見ただけだが。

その夜は私が作ったカレーを振る舞い、自宅まで車で送っていった。


彼女の自宅から戻る車中。

明日は家で残ったレポートをやって、明後日から試験を一気に片付けると言う。

たぶん、その時点では嘘はなかったんだろうと思う。

しかし、息子の心はコロコロと姿を変える。 ぬか喜びは禁物だ。


火曜日、仕事を終えて自宅に戻ると息子の姿はない。

ノートはそこが自分の定位置と言わんばかりに同じ場所で沈黙している。

そして0時近く、悪びれる様子もなく、迎え依頼のメール。

友人B宅まで車で迎えに出た。 車中、明日は行くからと息子。

しかし、この言葉も守られる事はなかった。


水曜日、昼休みに自宅へ戻る。

寝たきりの娘の分と3人分の弁当をコンビニで購入して。

息子の部屋に顔を出すと、慌ててレポートをやっている素振り。

数学のレポートの最初の問題だけ少し書きかけ。

3人で弁当を食べ、職場に戻った。


18時過ぎ、帰宅。 娘の話では少し前に出かけたらしい。

もちろん学校へ行ったわけではない。 学校は16時まで。

書きかけのレポートは私が昼に見た状態と全く同じ状態。

最初の問題がちょっと書きかけのまま。


流石に今日は早く帰ってこいよ、息子にメールを送るも返事はない。

それでも息子の帰宅は22時少し前。 いつもの友人B宅から自力で帰ってきた。

迎えの依頼は流石にはばかれたようだ。


晩飯を温め直し、食卓に並べてやる。

目を合わせずに食事をしながら、明日こそは行くとポツリ。

解った、頑張れと一言だけ返した。


就寝前、息子の部屋に顔を出すと、一応レポートをやっている。

昼に見た時よりは進んでいる。

頑張ってるな、おやすみと声をかけ、寝室へ。


翌木曜日、つまり昨日。

朝食の儀へ参加させるため、息子を起こしに行く。

テーブルに広げたままのレポートは一応埋めてある。

息子を起こし、4人での朝食の儀は無事に執り行われた。


昼休み、前日と同じく3人分の弁当を購入し、自宅へ戻る。

息子は一応身支度は整えていたが、髪はボサボサのまま。

バスに乗り遅れるなよと告げ、職場に戻った。


18時過ぎ、自宅に戻る。

翌日、病院の予約が入っている娘をアパートへ送り届けることになっていた。

すぐに荷物を積み、自宅出発。

娘の話では学校に行くと宣言して、息子は14時頃に家を出ていったらしい。

バスの時間を考えると学校に着くのは15時。 残り1時間しかない。

そんなんで、いったい何が出来るのだろう。


娘を乗せ、しばらく走ると車の様子がおかしい。

ハンドルはぶれ、ノッキングも激しい。

そのまますぐにディーラーへ。

時間も19時に近いのに嫌な顔をせずに対応してくれた。


結果はブレーキの固着。 高速に乗る前で良かった。

部品もたまたま半端在庫があり、20時過ぎには車は復活した。

一時は娘を送るのも危ぶまれたが、なんとか送れそうだ。

私が着いた時には帰りの清掃をしていた整備士さん達。

残業させてしまって申し訳ない。


食事をし、娘のアパートに到着したのは21時半頃。

心配とは裏腹に雪はほとんど積もっていなかった。

娘を降ろすと、すぐに帰路へ。

出発前、帰りに拾おうかと息子にメールを入れておいた。


工程の半ば、息子から電話。 帰りに友人B宅へ寄ることになった。

友人B宅に到着し、車に乗り込んできた息子が開口一番に言う。

今日は保険の試験を終わらせた。

1時間しか行っていないことは伏せて、頑張ったな、この調子で頑張れと答えた。


この瀬戸際で学校に来ない息子に学校側も呼びかけてくれているらしい。

いつも電話で寝坊した、バスに乗り遅れたなどと言い訳しているようだ。

それで学校からモーニングコールが来るようになったとのこと。

それでもちゃんと行かないんだから、大したものだ。

俺だけじゃね? 学校からモーニングコールが来んの と息子が笑う。


残り、8教科。 今日は昼休みに学校まで送っていった。

いくつか減らせていることを期待する。