夕方、妻から遅くなったから3人で外食しないかとのメール。

まだ鍵がない状態なので、息子は自宅にいるはずである。

帰ったら息子に聞いてみるよと返信。


帰宅すると部屋の電気はついている。

しかし、家に入ると玄関に靴がない。 息子の姿はどこにもない。

鍵が見つかったのだろうか?


玄関の鍵はツーロック式。

息子はいつもそのうちの1つしか鍵をかけない。

こんなところにも面倒くさがりの一面が顔を出す。

しかし、玄関の鍵は両方とも施錠されていた。


もしやと思い、1階の窓を全てチェックする。

裏側の目立たない窓が1ヵ所、鍵がかかっていない。

おそらく、そこから脱出したのだろう。


妻に息子がいない旨をメール。 外食は中止。

息子にメールをするも返信はない。

携帯電話が復活したと同時に、すぐにこれである。

やはり携帯電話が諸悪の根源の一つであることは間違いない。

しかし、今の息子にとって大きな心のよりどころでもある。

排除すればいいというわけでもないと思う。 やっかいだ。


19時半、妻が帰宅。 夕食の用意をし、2人で食べた。

連絡のつかない息子の分も一応用意しておく。


しばらくして電話をかけてみたが、いつもの docomo のアナウンス。

「おかけになった電話は電源が入っていないか、電波の届かない......。」

結局何の連絡もないまま、帰宅は日付が変わった 0:30 頃。


無言の息子に、メールの返事くらい返すようにと伝える。

飯を食うかと聞くと、目を合わさずに食うと一言。

用意しておいた夕食を温め直すと、無表情で食べ始めた。


食事中、窓から出て行ったのかと聞くと、そうと答える。

泥棒と間違えられて通報されるから止めた方がいいと伝え、

用意しておいた合鍵を渡した。


自転車も仲間のものを借りて乗っているらしい。

友人Cの家にはチャリがいっぱいあるという。

所在のわかならい自転車に乗っていると心配だ、

盗難自転車だったら捕まってしまうよと言うと、いちいちウルセーと逆ギレ。

逆ギレする時には図星をついてしまった場合が多い。

そこまで馬鹿ではないと信じているが、

借りた自転車が友人本人のものかどうか解らない。

実際に友人Dが盗難自転車に乗っていて、警察沙汰になったことがある。

心配だ。


自転車は少し前に直しておいた。 息子からのアクションを待っていた。

しかし、このままではその所在不明の自転車に乗り続けるかもしれない。

仕方なしに、自転車を直したことを告げ、鍵を渡した。


明日、つまり今日は朝早くから出かけると言う。 7時前には出ると。

何をしにいくのか具体的な事は言わない。

とにかく連絡だけはちゃんとするようにと告げた。

食事が終わると、部屋に一直線。 携帯タイムのはじまりだ。


今朝はあいにくの雨。 結局、早朝の外出は中止になったらしい。

不機嫌な息子をなんとか起こし、朝食を食べさせる。

今は朝食を一緒に食べるということが、家族の最後の絆と考えている。

だんだんと息子を起こすのも苦労するようになってきたが、

これが私の心の小さな灯である。

消さないように....。

消えないように....。