REALIZEⅡ

REALIZEⅡ

いずれ黒歴史になるであろう元バトル創作の学園編

妄想と萌えのメモ書きの溜まり場である。

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 次世代型自己投身ゲームとして発売された「REALIZE」。
ヘルメット型の機器によって直接脳に信号を送る斬新なシステム。それによって五感をも引き継ぐことができ、自分自身の姿を仮想空間に再現しながら惑星型の八つのフィールドをクリアーするため約一千万人もの人々がその戦闘や仮想生活に没頭していた。 

しかし、発売から二年、三百人ほどの規模で最前線を戦い続けてきた第一軍が七つ目のフィールド「マーキュリー」に到達して間もない頃であった。
忘れもしない午後七時二十六分、突如として現実世界との交信が途絶えたのだ。要するに、全プレイヤーのログアウト不可である。
 新しいフィールドが解禁されると、これまで見られなかったレアアイテムや様々な攻略情報が公開されることになっており、その瞬間大多数のプレイヤーがログインしていた。
サブラストステージということもあり、これまで以上に報酬への期待値は高く、実質十万人以上のプレイヤーが仮想空間に閉じ込められる事態となった。 


だが、これはシステム運営側の不手際、事故ではなかった。最初こそ戸惑いながらもそれなりに安全は確保されていたが、一時間、二時間と経過する度に仮想世界は平静を失っていった。
プレイヤーたちは混乱に陥り、怒声を上げる者、泣き続ける者、無暗に暴れ出す者まで現れ、この時点で脱出の方法を求めて か自殺者が出始めていた。 
事件から約六時間後、午前一時半頃だっただろうか。日付も変わり疲れ果ててゆく人々は、少しずつ静けさを取り戻していた。もうこのまま 現実には帰れないのだと、諦めの雰囲気さえ漂っていた。
しかし、耳を劈くような超高音が突然大音量でプレイヤーたちを襲った。耳を塞ぎ、うずくまる人々。そして告げられる、事件の片鱗。

「これは、永遠に終わらない遊戯であ る。」
全身を震わせるような低い声が、プレイ ヤーたちに絶望を語りかけていた。「死」、その言葉ほど人の心を揺るがすものはない。このゲームがクリアーされなければ、死ぬ。静まり返った現場 に、その残響だけが長く、長く鎮座し続けていた。
この瞬間、約三年間に亘る壮絶な仮想生活が始まったのであった。

 結果としては、その三年後、ゲームはクリアーされた。しかし、生存者三万人、死者七万人という数字が公開されたとき、当然ながら世間に大きな反響をもたらした。 
精神的なショックを受けている元プレイヤーも少なくなく、メンタルケアも含め生き残った人々は某所に一斉に集められる予定となっていた。
しかし、ここで再び新たな事件が発生す る。
プレイヤーだった者の中に、突然ゲーム内で使用していた属性の能力が現実の世界で呼び醒まされてしまう事案が発生した。つまり、炎属性だったプレイヤーが突如炎を発火し、暴走を起こしてしまうといったことだ。
本人の意思とは無関係に現れるその症状が発見されてから五日後、 予定よりも早く全プレイヤーがいくつかの地点に集結した。 その中でも強く力を発する七人の少年たち。少しずつ異変を見せ始める世界。




「これは、永遠に終わらない遊戯である」