高校2年生でバレーボールのエースアタッカー。
礼儀正しくて颯爽とした少女でした。
腰を反らすと痛いので、スパイクが打てないとのことでした。
調べてみると、予想通りに骨盤が前傾していました。
痛み発生のメカニズムは、このようになります。
骨盤前傾があると、動作準備の段階で股関節はすでに軽度屈曲位になっています。
そこからジャンプで反ろうとすると、股関節の伸展可動域が不足します。
すると、 腰椎で代償的に反ることになるので、椎間関節にストレスがかかります。
しかも前弯しやすくなります。
それが腰痛の原因になるのです。
まずは過緊張になっている腸腰筋と脊柱起立筋を緩めます。
そして骨盤が前傾すると、肋骨が開いて(リブフレア)腹圧が前上方へ逃げるので、肋骨を締めるように調整します。
これに加えて、股関節前(特に大腿直筋起始部)をほぐします。
これらの施術をしておけば、後の手技が楽になるのです。
今度はうつ伏せになってもらいます。
仙腸関節が一番緩む角度に足を開いておいて、下肢は内旋した状態にします。
そこから下肢を固定したまま、お腹だけを頑張って上げてもらって、しばらく静止するように指示します。
つまり、これが自ずと骨盤前傾を修正する肢位になる訳です。
自分でもできるので、継続するようにアドバイスしました。
最後に、負荷ががかりすぎて歪の出ている腰椎に直接矯正を行いました。
「うわ~、反っても痛くない。これで、試合に出られる!」
歓びの笑顔が、とても可愛かった。