子どものケンカ。
言葉で言っても相手に思いが通らず、ついつい手が出る。
そんな場面は多々ある。
話を聞きながら仲裁に入る。
自分の思いと考えと悔しさを伝えながら、友だちを叩いてしまった手を、もう片方の手でごしごしと擦る。
そうして、何を拭おうとしてるのかな?
きっと、友だちを叩いた手に、痛みなのか後悔なのか、拭い去りたい何かが残ったのだろうと思う。
相手を傷つければ、自分も傷つく。
この子は、友だちを傷つけたけど、ちゃんと自分も傷ついたのだ。
今の世の中。
スイッチひとつで、相手と対面しなくても、自分の手は痛めなくても、
人にダメージを与える手段がたくさんある。
だから、感覚が麻痺していく。
子どもたちは知っている。
人を傷つければ、自分も傷つくという事を。
私たち大人は、どうだろう?
自分は、どうだろう?
子どもたちの姿は、いつも学びをくれる。