夜7時半から8時半までの一時間。

家の電話が鳴るのが怖い。

なぜって、お父さんからの電話。


お父さんからかかってくる電話は30分にも及ぶ。

その30分は、ただ聞くだけの30分。


「Mが死んで悲しいんじゃないんだ。

親のお父さん・お母さんは苦しいんだ。

お前たちとは違うんだ。

こんな時に優しい言葉をかけるのがお前たちがやらなきゃいけないことだ。

親が生きてるうちに親孝行しろ。

毎日忙しい忙しい・・・じゃなくて時間は作るものだ。

子供に先立たれて苦しい思いをしてるお父さん・お母さんの気持ちを考えろ。

お前にはこの気持ちは分からない。

毎日お父さんは大変な思いをしてるんだ。

そんな事イチイチお父さんは男だからお前たちには言わないが、大変なんだ。

お父さんたちの気持ちが分かるようになればお前も立派な大人だ。

お前も同じ経験をしないとお父さんたちの気持ちはわからない。

賢い人間になれ。」



今まで散々言われていた内容です。

お父さんの言う事全てに反論は出来ません。

反論すればお父さんは気違いのように怒り狂うから・・・。

全て自分が正しい。

人の意見は聞かない。そんな父です。

だから意見もせず「うん。うん。ハイ。ハイ。」と聞く事で話しが早く終わる。

だからいつもお父さんが怒っている時の話しはこういう反応をしてきました。

この電話のせいで、あたしは毎日夕方になると電話が鳴るんじゃないか・・・という恐怖に襲われ、お腹が痛くなる毎日です。


お兄ちゃんのお葬式終わったら突発性難聴になり、毎日結構抜けていた髪も今ではその倍抜けるようになり、

頭痛・めまい・吐き気・腹痛(胃痛)・・・とさまざまな体調不良が出ています。

どうやって改善すればいいのか・・・。

電話が鳴る恐怖がなくならない限り、体調も良くならない気がする。

今のお父さんが普通に戻ってくれないとあたしの体長も良くならない。



毎日毎日苦しい。