20数年前に当時の彼と訪れた美術館。
その日は北欧独特の闇の帷が覆いかぶさったような空だった。

初めて目に触れたAsger Jørnのエネルギーが迸るような筆使いと鮮明な色使いに暫し釘付けになったことを覚えている。

そしてこれから起こることへの期待と夢と不安も…


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          小宇宙

      フクロウ⁉️のオブジェ

 

         Asger Jørn

 

 

時は流れ、今私は温かくてふんわりした手を持つOttoとこの光と眩い緑に包まれた庭にある小宇宙のオブジェを見ている。

 

身体の上を滑るこの国特有の海風がくすぐったい。


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20年前と同じ場所、同じ建物、そして同じ人。
 

経過した時間が教えてくれたことは

少し遠くに芝生の上を歩く生命力ではちきれんばかりの目をした16歳の娘を2人で見ているということ。

 

20年後再びこの場所で見ているものはどんな情景なのかと私は秘かに胸を躍らせている。